#author("2024-03-11T15:15:13+09:00","","")
#author("2024-03-11T15:17:17+09:00","","")
* 唱えられない [#oa55c378]

文字通り、[[呪文]]を[[唱える]]ことを制限する能力テキスト。
このテキストで表される能力は大きく分けて二つ存在する。

+特定のプレイヤーに対し、あらゆる呪文の発動を制限させる能力。[[呪文ロック]]。
+その呪文自身が持つ、「○○でなければこの呪文を唱えることはできない」というデメリット。

裁定はどちらも同じのため、本ページでまとめて解説する。

**呪文ロック [#i37603b5]
|聖霊王アルカディアス VR 光文明 (6)|
|進化クリーチャー:エンジェル・コマンド 12500|
|進化−自分のエンジェル・コマンド1体の上に置く。|
|W・ブレイカー|
|誰も光以外の呪文を唱えられない。|

[[DM-04]]の[[《聖霊王アルカディアス》]]が初出。
[[呪文]]を[[唱える]]こと自体を封殺してしまう、直接的な[[呪文メタ]]としては最高峰のもの。[[呪文]]を1枚も入れない[[フルクリーチャー]]デッキはほとんど存在しないため、実質的にどんなデッキへの妨害にもなると言っても過言ではない。
[[S・トリガー]]呪文を封じることもでき、動きの妨害のみならず、攻撃時のケアもできる強力な能力。

***各文明の呪文ロックの例 [#tf1de6d4]
//全部は探してない

-[[無色]]
--[[《ジョジョジョ・マキシマム》]]
--[[《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》]]

-[[光]]
--[[《聖霊王アルカディアス》]]
など多数

-[[水]]
--[[《超電磁マクスウェル Z》]]
--[[《奇天烈 シャッフ》]]
--[[《海龍神クリスド》]]

-[[闇]]
--[[《外道秘宝ラングル》]]
--[[《デビル・リンク・タブー》]]
--[[《マキシマムザ亮君(暴天覚醒MAXIMUM神羅曼象)》]]

-[[火]]
--[[《お騒がせチューザ》]]

-[[自然]]
--[[《古代楽園モアイランド》]]
--[[《若き大長老 アプル》]]

-[[多色]]
--[[《悪魔神王バルカディアス》]](光/闇)
--[[《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》]](水/闇/火)
--[[《聖霊王アルファリオン》]](光/水)
--[[《聖魔連結王 ドルファディロム》]](光/闇/火)
--[[《アルカディアス・モモキング》]](光/火)
--[[《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》>《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》]](光/水)
--[[《覚醒連結 XXDDZ》]](光/闇/火)
--[[《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》]](光/水/火)

**デメリットを持つ呪文 [#s8be9a04]
|魔流毒 UC 闇文明 (1)|
|呪文|
|S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)|
|自分の闇のクリーチャーを1体破壊しなければ、この呪文を唱えることはできない。|
|クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから手札に戻す。|

|憎悪と怒りの獄門 SR 闇/火文明 (6)|
|呪文|
|相手のシールドが自分のより多ければ、この呪文を唱えることができる。|
|自分のシールドと同じ数のシールドを、相手は自身のシールドゾーンから選ぶ。相手は残りのシールドを手札に加える。(相手は、こうして手札に加えたシールドカードの「S・トリガー」を使える)|

強力な能力や軽い[[マナコスト]]の代償として、その呪文の使用自体に制約がある呪文が存在する。
このような呪文は条件を満たさないと[[空撃ち]]すら不可能であるため、[[コスト]]や[[デメリット]]を持つカードなら可能な「[[置換効果]]や[[空撃ち]]でデメリットを踏み倒す」ことができない。

追加コストを要求する「○○しなければ、この呪文を唱えることはできない」の[[《魔流毒》]]タイプと、使用に条件をつける「○○であれば、この呪文を唱えることができる(この呪文を唱えることはできない)」の[[《憎悪と怒りの獄門》]]タイプが存在する。

**ルール [#t08e5cfe]
-条件が満たされていない状況下では、[[唱える]]宣言自体ができない。
コストを支払うことすらできず、[[代替コスト]]も払えない。クリーチャーの[[召喚ロック]]に近い裁定となる。
--例えば、[[《ホーガン・ブラスター》]]で条件未達成の[[《憎悪と怒りの獄門》]]を捲ったり、[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]の存在下で[[《キング・マニフェスト》]]から呪文を捲った場合、そのまま山札にとどまる。
--[[使用宣言]]も封殺される。[[S・バック]]と[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]によって相手の《スペル・デル・フィン》を[[バウンス]]できる状況でも呪文の[[S・トリガー]]を同時に宣言することはできないし、[[アタックトリガー]]で《スペル・デル・フィン》を破壊しても呪文の[[アタック・チャンス]]を同時に宣言できない。
--呪文ロック下で[[《シンクロ・スパイラル》]]で自分のクリーチャーをタップだけしようとしたり、[[《闇王ゼーロ》]]で[[ディスカード]]と[[破壊]]だけ行うといったこともできない。
--呪文はクリーチャーの[[召喚]]と[[出す]]の関係とは異なり、「[[唱える]]」以外の方法で効果を生成できないため、呪文ロックに対する抜け道はほぼ存在しない。

-呪文の持つ[[G・ストライク]]を使ったり、[[《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》]]の墓地で誘発する効果を使用したりすることは、「[[唱える]]」に当たらないため呪文ロック下でも使える。

-[[ギャラクシールド]]の宣言は「唱える」ではないため、[[シールド化]]までは呪文ロック下でも行える。当然だが[[ギャラクシーGO]]は使えない。

-[[《卍 新世壊 卍》]]などが持つ「呪文を唱えられなくする効果を無視する」能力があると、呪文ロックを無視して唱えることができる。
また、[[《ウルザの激怒》]]は自身の効果により、このカードにかかる呪文ロックを無視できる。

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以下は、デメリットタイプにのみ該当する事柄。

-[[強制]]効果でこれらの呪文を指定した時、条件が満たされていれば必ず唱える必要がある。あくまで唱えるのに条件があるだけで、条件を利用して唱えようとしたことをキャンセルはできない。

-当然ながら、唱えられる条件を満たしていても[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]などの他の効果で唱えること自体を禁止されていたら、唱えられない。

-[[《魔流毒》]]の「クリーチャーを1体破壊する」の部分は、[[呪文能力]]の一部として扱う。
--[[《超神星マーキュリー・ギガブリザード》]]で[[打ち消し]]されたら、クリーチャーを破壊しない。
--クリーチャーを破壊したら、[[マナ回収]]まで必ず解決する。
--破壊されたクリーチャーの[[pig]]は、マナ回収の後で解決する。

-デメリット部分は、[[効果]]としては扱われない。
--[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]で[[無視]]された状態でもデメリットは適用される。[[S・トリガー]]と同じで、デメリットの部分は無視されていない。
そのため、[[《魔流毒》]]は《ゲンムエンペラー》がいてもクリーチャーを破壊して唱えることができる。当然マナ回収部分は[[効果]]のため、適用されない。
//現状たらればだが、無条件、もしくはコスト6が範囲に入る「呪文の効果を無視する」カードが登場すれば、「効果を持たないが唱えることもできない《憎悪と怒りの獄門》」という状況が発生する。

***不明確な裁定 [#y4d4c1ac]
-[[《音響の精霊ルルフーラ》]]の能力で、[[染色]]など何らかの方法で[[光]]にした唱えられないデメリットを持つ呪文を、条件を無視して唱えられるか。
--上述した裁定から、唱えられないデメリットは「呪文の[[効果]]」扱いではない。つまり、「呪文を唱えられなくする''効果''を無視する」という能力では、呪文の持つデメリットを無視できない。
仮に「呪文を唱えられなくする''能力''」というテキストならこの懸念は無くなるが、[[《卍 新世壊 卍》]]が[[エラッタ]]された事から[[《音響の精霊ルルフーラ》]]のそれは誤植の可能性が高く、現状このテキストに沿った裁定で運用されているカードは存在しない((呪文ロック無視ではないものの、数少ない類例が相手の[[《聖板龍 ジークシュトルツ》]]の存在下で[[《ラッキー・ダーツ》]]や[[《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》]]を使い、シールドに表向きで条件未達成の[[《憎悪と怒りの獄門》]]を唱える場合で、この場合は「能力」が無視されるので条件を無視して唱えられる。もちろん、後に続く能力テキストも無視されているので何も起こらない。))。

**その他 [#t9f827ee]
-呪文ロックを行うカードは呪文の扱いに長けた[[光]]と[[水]]が大多数を占め、次いで[[自然]]に少数存在。[[闇]]や[[火]]にも一定数は存在するが、癖の強いものが多め。

-その強力さから、時に[[ロック]]による[[対話拒否]]の温床となり、[[殿堂入り]]してしまうカードも少なくない。代表例が[[《音精 ラフルル》]]や[[《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]など。
1枚でも引ければ相手の反撃の芽を摘み取れることから、[[ループ]]や[[ソリティア]]後のフィニッシュ手段に「呪文を封じて[[ワンショットキル]]」を選ぶデッキも多い。

**参考 [#sc11860b]
-[[用語集]]
-[[呪文]]
-[[呪文メタ]]
-[[《憤怒の猛将ダイダロス》]]

-[[《聖霊王アルカディアス》]]
-[[《魔流毒》]]
-[[《憎悪と怒りの獄門》]]

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[[公式Q&A]]

-呪文の詠唱そのものを禁止するパターン

>Q.相手の、[[《ジョジョジョ・マキシマム》]]の効果を受けたクリーチャーが自分の最後の1つのシールドをブレイクした際、自分は手札に加える[[《唸る鉄腕 ギリガザミ》]]を「スーパー・S・トリガー」で召喚しました。カードを1枚引き、攻撃中のクリーチャーを手札に戻してから、[[《唸る鉄腕 ギリガザミ》]]の「スーパー・S・トリガー」能力で、コスト9以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えられますか?
A.いいえ、唱えられません。「攻撃中」に継続する効果は、攻撃終了ステップに消滅します。攻撃クリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、その時点で解決中の効果と待機中の効果をすべて解決し終わった後で攻撃終了ステップへ移行するため、[[《唸る鉄腕 ギリガザミ》]]の効果の解決中は引き続き[[《ジョジョジョ・マキシマム》]]の効果が適用されています。
#region2(([[総合ルール]] [[500.2.>総合ルール本文#rule500_2]],[[505.6a>総合ルール本文#rule505_6a]],[[510.>総合ルール本文#rule510]])){{
:500.2. |各ステップは処理中の効果がない状態で、ターン・プレイヤーが何もすることがなくなった時点で終了します。攻撃中の各サブステップは、各プレイヤーの行動がなくなった時点で次のサブステップに移行します。
::500.2a |一度次のステップに移行したら、それ以前のステップに戻ることはありません。
:505.6a |一旦クリーチャーが攻撃クリーチャーかブロッククリーチャーとして指定されたなら、そのクリーチャーが攻撃やブロックに参加することを禁止する能力がその後で発動したとしても、そのクリーチャーを現在行われている攻撃やブロックから取り除くことはありません。ただし、何らかの効果によって攻撃クリーチャーまたは攻撃先のクリーチャーが「その攻撃」から取り除かれた場合、その攻撃は即座に終了し、攻撃終了ステップへ移行します。この時、すでに解決待ちの効果は解決されますが、(506.3d で定義される)非ターン・プレイヤーの任意で使用を宣言できる能力を新たに追加することはできません。
>
:506.3d |非ターン・プレイヤー側の、使用宣言が必要な誘発型能力の宣言を行います。攻撃クリーチャーを指定した時点では条件を満たしていなかったものであっても、この時点で条件を満たしていれば使用宣言が可能です。
<

''510. 攻撃終了ステップ''
:510.1. |すべての「攻撃の終わりに」誘発する能力が誘発します。誘発した効果はターン・プレイヤーから順に処理します。
:510.2. |次に「攻撃中」、「ブロック中」の効果が消滅します。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41551]](2022.7.22)

>Q.相手の'''[[《偽Re:の王 ナンバーナイン》]]'''がバトルゾーンにいて、自分は呪文を唱えることができない状況です。&br;自分の[[《SSS級天災 デッドダムド》]]が攻撃する時、墓地にある別の[[《SSS級天災 デッドダムド》]]の「SSS級侵略 [天災]」と[[《天災秘伝デッド・ディザスター》]]の「アタック・チャンス」を同時に宣言し、先に[[《SSS級天災 デッドダムド》]]の「重ねた時」の能力で'''[[《偽Re:の王 ナンバーナイン》]]'''を破壊してから、[[《天災秘伝デッド・ディザスター》]]を唱えられますか?&br;類似例:[[《百鬼の邪王門》]]の「鬼エンド」
A.いいえ、唱えられません。呪文を唱えられない状況では、「アタック・チャンス」のような呪文を唱える能力の使用宣言もできません。&br;攻撃時にトリガーする使用宣言が必要な能力は、すべて同時に宣言する必要があり、宣言を行わなかった能力は使えません。今回の場合、能力の使用宣言をするタイミングでは相手の'''[[《偽Re:の王 ナンバーナイン》]]'''がいて、使用宣言が行えないため、その後'''[[《偽Re:の王 ナンバーナイン》]]'''が離れたとしても、[[《天災秘伝デッド・ディザスター》]]は唱えられません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42643]](2023.2.17)

-使用に条件があるパターン

>Q.[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]がバトルゾーンにいる状況で、自分は自分の闇のクリーチャーを1体破壊して''[[《魔流毒》]]''を唱えられますか?
A.はい、効果は無視されていますが、自分の闇のクリーチャーを破壊して唱えられます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41556]](2022.7.22)

&tag(用語集,呪文メタ,唱えられない,使用条件付き);