#author("2024-06-28T10:16:24+09:00","","")
#author("2024-09-29T23:55:15+09:00","","")
*&ruby(あいていぞん){相手依存}; [#nf1af5f1]

その[[能力]]が効果的に働くかどうかが、相手の[[プレイング]]や[[デッキタイプ]]に左右されてしまうこと。

特定の[[文明]]にしか効かない[[能力]]や、相手の行動に反応する[[誘発型能力]]のことを指す。

|ストームジャベリン・ワイバーン C 火文明 (4)|
|クリーチャー:アーマード・ワイバーン 7000|
|このクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できない。|
|このクリーチャーは、タップされてない光と水のクリーチャーを攻撃できる。|

|真実の名 アラシ・タイガー SR 光文明 (10)|
|クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 12000|
|このクリーチャーまたは自分の他のエンジェル・コマンドをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。|
|相手のクリーチャーが攻撃する時、光のエンジェル・コマンドを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。|
|T・ブレイカー|

|ジェスター・ブレイン UC 水文明 (4)|
|呪文|
|カードを3枚引く。その後、相手は自身のシールドを3枚まで選び、持ち主の手札に加えてもよい。こうして相手が手札に加えたシールド1枚につき、自分の手札を1枚、山札の一番下に置く。|

相手依存な[[カード]]には、いくつかの種類がある。

**特定の相手にのみ刺さるもの [#g6c75fb6]
例えば、指定された[[文明]]の[[マナコスト]]を増やす[[《剛厳の使徒シュライバー》]]や[[《結界するブロークン・ホーン》]]のような[[カード]]がある。これらは、その[[文明]]を扱う[[デッキ]]に対しては強力な[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]となる。

同じように、[[《埋め立てロボ・コンクリオン》]]や[[《埋没のカルマ オリーブオイル》]]は、相手の[[墓地]]の[[カード]]を一気に[[山札]]に戻してしまうので、[[墓地肥やし]]を多用する[[デッキ]]の[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]にできる。

だが、これらは特定の相手以外には効果が薄く、場合によっては全く効果が無いため、[[刺さる]]かどうかは相手の使用する[[デッキ]]に依存していると言える。

[[メタゲーム]]で活躍するには特定の相手だけでなく、様々なデッキを相手にしなければいけないので敬遠されがち。しかし、上手く[[環境]]を読んで使えば大きな効果を得ることができる。

**相手の行動に左右されてしまうもの [#je6615d3]
相手の行動に反応する[[誘発型能力]]なども、相手依存と言われやすい。

例えば、相手の[[クリーチャー]]が[[攻撃]]した時に[[エンジェル・コマンド]]を[[コスト踏み倒し]]できる[[《真実の名 アラシ・タイガー》]]がある。
この[[能力]]は[[重量級]]でも[[コスト踏み倒し]]できるので非常に強力なのだが、相手にはそれが分かっているので、わざわざ[[攻撃]]を仕掛けてくることは非常に少ない。

相手に[[能力]]を使わせてもらえなければ、その分だけ実質的な[[スペック]]は下がってしまう。
ただし、見方を変えればそれを誘発させる行動を相手に抑制させられるとも捉えることができる。もちろん抑制力はその効果が強力なほど高いが、直接行動を封じる[[ロック]]には及ばない。

-[[ニンジャ・ストライク]]のように、[[非公開ゾーン]]から使用できるカードに関しては評価が逆転する。相手はこれらの[[カード]]の存在を事前に察知できず、多くの場合選択権の有利を逆手に取られアドバンテージを奪われてしまうからである。このようなカードは[[コンバット・トリック]]と呼ばれる。

-相手の行動に反応して、それとは多少無関係の効果を生み出すものが相手依存と呼ばれやすい。一方、[[《早撃人形マグナム》]]など、相手の行動に反応した結果がその行動の[[アドバンテージ]]を削るもの、すなわち相手の行動の直接の対策として機能するものは[[メタ]]や[[ロック]]などと呼ばれる。
-相手の行動に反応しつつ、それとはある程度無関係の効果を生み出すものが相手依存と呼ばれやすい。一方、[[《早撃人形マグナム》]]など、相手の行動に反応した結果がその行動の[[アドバンテージ]]を削るもの、すなわち相手の行動の直接の対策として機能するものは[[メタ]]や[[ロック]]などと呼ばれる。

**選択権が相手にあるもの [#b4e5df07]
[[能力]]に2つ以上の異なる効果を選んで発動する節があり、かつその選択権が相手にあるもの。

相手が何もしなくても選択権が相手に握られるため、選択肢を封じる術がほとんどないという、上記よりもさらに不安定な能力である。

[[テック団]]はこの「選択肢を相手に迫る心理戦」を主戦略にした代表的なカード群である。

[[《デビルベッカムXXX》]][[《C-boy 切札勝太》]][[《The チュルチュルズ》]]など、相手にアクションを求め、それに応じて[[効果]]が変動する[[カード]]もこれに該当する。

[[《深淵の螺穿 ラゼル=ズバイラル》]]のように、どれを選んでも多大な[[アドバンテージ]]の獲得が期待できるものもある。

**その他 [#q0671ad8]
このように、相手の[[プレイング]]に依存する[[カード]]は、得られる[[アドバンテージ]]が不安定であり、評価も低くなりがちになる。
逆に、下準備を整えて相手の選択肢を封じてから使えば、一気に強力な[[カード]]に化ける可能性もある。使用者の腕が問われると言える。

-[[《アクア工作員 シャミセン》]]のように相手が[[任意]]で[[手札]]を得られてしまう能力は相手依存とは呼ばないにせよ、相手に選択肢を与えてしまうという弱点は共通している。

-[[《結婚してくれやぁ!!》]][[《新時代の幕明け》]]も相手にアクションを求めるカードだが、ゲームの進行に影響はない。

**参考 [#s7da2578]
-[[メタゲーム]]
-[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]
-[[ブラフ]]
-[[《ストームジャベリン・ワイバーン》]]

-[[侵略ZERO]]
-[[リベンジ・チャンス]]

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