#author("2024-12-16T18:46:29+09:00","","")
#author("2025-07-03T02:28:39+09:00","","")
*被アタックトリガー [#top]

相手の[[クリーチャー]]が[[攻撃]]することで[[誘発]]する[[誘発型能力]]、またはその能力が誘発することを指す俗語。
[[アタックトリガー]]の逆であり、攻撃の''被''害者が使えると考えると俗語の意味が分かりやすい。

**テキストの類型 [#text]
被アタックトリガーには以下のようなテキストの類型がある。

***○○が攻撃された時~ [#when_is_attacked]
|エコロバルーン・ビートル R 自然文明 (5)|
|クリーチャー:ジャイアント・インセクト 4000|
|自分のクリーチャーが攻撃された時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、そのクリーチャーのパワーは+3000される。|

|勝利の覇闘 ガイラオウ VIC 火文明 (9)|
|ドラグハート・クリーチャー:ガイアール・コマンド・ドラゴン 11000|
|''スピードアタッカー''|
|''W・ブレイカー''|
|各ターン、はじめて自分が攻撃された時、このクリーチャーとその攻撃クリーチャーをバトルさせてもよい。|
|BGCOLOR(white):龍解前⇒[[《覇闘将龍剣 ガイオウバーン》]]|

初出は対クリーチャー限定が[[DM-10]]の[[《エコロバルーン・ビートル》]]、対自分限定が[[DMD-20]]の[[《勝利の覇闘 ガイラオウ》]]。
「''被''アタックトリガー」という名前に一番合致するテキストである。

2024年8月末までのカードプールでは「自分または自分のクリーチャーが攻撃された時」のテキストを持つカードは存在しないため、この類型は「相手のクリーチャーが攻撃する時~」よりも適用範囲が狭いことになる。

***クリーチャーが○○を攻撃する時~ [#when_creature_attacks_to]
|革命の防壁 R 光文明 (3)|
|呪文|
|革命0トリガー―クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。|
|自分の山札の上から1枚目を見せ、山札の一番下に置く。それが光のクリーチャーなら、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。|
|この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札に加えてシャッフルする。|

「○○」に入るのが、「自分」や「自分のXX」などになっていれば被アタックトリガーである。
単に「クリーチャー」とだけ書かれている形式は[[DMR-17]]の[[《革命の防壁》]]等[[革命0トリガー]]サイクルが初出。

***相手のクリーチャーが攻撃する時~ [#when_opponent_creature_attacks]
|聖帝ファルマハート UC 光文明 (5)|
|進化クリーチャー:アーク・セラフィム 7000|
|進化−自分のアーク・セラフィム1体の上に置く。|
|メテオバーン−相手のクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーはアンタップされ、そのターンの終わりまで「ブロッカー」を得る。|
|W・ブレイカー|

初出は[[DM-19]]の[[《聖帝ファルマハート》]]。
それ以前にも[[《雲海の守護者メッサ・バーナ》]]など、このテキストを持つものがあるが、それらはあくまでも[[強制]][[ブロッカー]]であることを意味する[[常在型能力]]なのでここに含まない。

***クリーチャーが攻撃する時~ [#when_creature_attacks]
|ムッシュ・メガネール C 無色[ジョーカーズ] (4)|
|クリーチャー:ジョーカーズ 1000|
|各ターン、はじめてクリーチャーが攻撃する時、そのクリーチャーはシールドをさらに1つブレイクする。|

|超機動罠 デンジャデオン MAS 自然文明 (6)|
|クリーチャー:グランセクト 6000|
|W・ブレイカー|
|自分のターンのはじめに、このカードを自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。|
|罠金乱舞:クリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、自分の手札から《トラップ》と名前にある呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。|
|BGCOLOR(#ccd):|
|地獄極楽トラップ黙示録 MAS 自然文明 (8)|
|呪文|
|S・トリガー|
|相手のクリーチャー1体または相手のシールドを1つ選び、持ち主のマナゾーンに置く。|

一応初出は[[DMRP-02]]の[[《ムッシュ・メガネール》]]、相手に攻撃を躊躇されるような能力の初出は[[DMEX-03]]の[[《超機動罠 デンジャデオン/地獄極楽トラップ黙示録》]]。
この類型は、相手のクリーチャーが攻撃する時だけではなく、[[自分のクリーチャーが攻撃する時>アタックトリガー]]にも誘発するため、攻撃的に使うこともできる。

**ルール [#rule]
-被アタックトリガーも[[アタックトリガー]]と同じタイミングで誘発する。ただし、待機している能力は[[ターンプレイヤー]]のものから先に解決するため、攻撃されている側の非ターンプレイヤーの被アタックトリガーは後で解決される。
-あくまでも攻撃宣言時にどこに攻撃するかを指定した先が「○○を攻撃した時」や「○○が攻撃された時」の「○○」に該当する。[[ブロッカー]]/[[ガードマン]]/[[攻撃曲げ]]等の攻撃先を変更させる能力は、被アタックトリガーの解決後に機能し、攻撃先を変更した後は被アタックトリガーの解決タイミングを過ぎているため、攻撃先を変更させる能力によって攻撃先を「○○」に変更しても「○○を攻撃した時」や「○○が攻撃された時」は誘発しない。
--例えば[[《エコロバルーン・ビートル》]]・《ブロッカー》・《A》があり、相手のクリーチャーが《A》に対して攻撃を宣言した場合、《A》のパワーをパンプアップすることだけができる。《A》への攻撃を《ブロッカー》でブロックした場合、《ブロッカー》をパンプアップさせることはできない。
--例えば相手が自分に対して攻撃を宣言し、自分の[[《変幻の精霊ナイツ・オブ・コバルト》]]で[[ブロック]]した場合、相手の山札の上を墓地に置かせることはできない。
-攻撃中のクリーチャーに対して何らかの影響を及ぼす被アタックトリガー([[《爆翠竜 ゴルファンタジスタ》]]など)は、その攻撃中のクリーチャーが[[バトルゾーン]]を離れた場合は機能しない。例えば、[[革命チェンジ]]で攻撃クリーチャーが[[入れ替わっ>入れ替える]]た場合、その入れ替え先のクリーチャーに対して影響は及ばない。
**被アタックトリガーである[[キーワード能力]] [#a686c824]
-[[ニンジャ・ストライク]]
-[[ニンジャ・チェンジ]]
-[[罠金乱舞]]
-[[逆転撃]]
-[[革命0トリガー]]
-[[鬼エンド]]

**参照 [#reference]
-[[アタックトリガー]]
-[[攻撃]]
-[[誘発型能力]]

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[[公式Q&A]]

>Q.相手が自分のクリーチャーに攻撃する時、自分は[[《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフI世》]]でブロックしました。&br;ブロックによって攻撃先を変更した場合でも''「各ターンはじめて、自分またはこのクリーチャーが攻撃された時」の能力''はトリガーしますか?
A.いいえ、トリガーしません。&br;''「このクリーチャーが攻撃された時」の能力''は、そのクリーチャーが攻撃先に指定された時にトリガーします。&br;ブロックなどで攻撃先が能力を持つクリーチャーに変更されてもトリガーしません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/45068]](2024.6.17)

>Q.相手のクリーチャーが自分を攻撃しました。&br;自分の[[《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフI世》]]の''「自分またはこのクリーチャーが攻撃された時」の能力''がトリガーしたのですが、この能力を解決するのと、自分が攻撃をブロックするか決めるのはどちらが先ですか?
A.能力を解決するのが先です。&br;今回の場合、相手が[[《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフI世》]]の能力で捨てた手札を確認してから、自分はクリーチャーでブロックするかどうか決めます。&br;クリーチャーが攻撃した際、それによってトリガーした能力をターン・プレイヤー→非ターン・プレイヤーの順番で解決し、その後、クリーチャーでブロックするか決めます。
#region2(([[総合ルール]] [[506.>総合ルール本文#rule506]])){{
''506. 攻撃クリーチャー指定ステップ''
:506.1. |ターン・プレイヤーは攻撃クリーチャーを指定します。
::506.1a |まず、ターン・プレイヤーはどのクリーチャーが攻撃するかを選びます。(この選択は任意です) 選ぶクリーチャーは適正に攻撃できる状態でなければいけません。アンタップ状態でなければならず、また、そのターンの開始時から継続してバトルゾーンにいるか、何らかの効果によって攻撃できないことが無効になっているのでなければなりません。攻撃するために何らかの条件を必要とするクリーチャーは、その条件を満たせない状態で攻撃クリーチャーとして指定することができません。
::506.1b |ターン・プレイヤーは、自分のクリーチャーに何らかの強制(そのクリーチャーは攻撃する、あるいは何らかの条件を満たした場合そのクリーチャーで攻撃するという効果)がある場合、そのターン中にそのクリーチャーを攻撃させなくてはいけません。強制の働いているクリーチャーが攻撃に参加する順番は任意です。
::506.1c |ターン・プレイヤーは選んだクリーチャーをタップします。
::506.1d |以後、選ばれたクリーチャーは攻撃クリーチャーになります。「その攻撃」から取り除かれるか、または攻撃終了ステップまで、それは攻撃クリーチャーであり続けます。
::506.1e |ターン・プレイヤーはクリーチャーがプレイヤーまたはタップ状態のクリーチャーのどちらを攻撃するのかを指定します。
:506.2. |攻撃クリーチャーが指定されなかった場合、その他のサブステップは飛ばされます。
::506.2a |サブステップが飛ばされた場合、そこからの宣言はできません。待機している効果は使用できます。
:506.3. |次に、攻撃クリーチャーが指定されたことによって誘発する能力が誘発し、効果が待機状態となります。
::506.3a |クリーチャーが攻撃すること、またはクリーチャーに攻撃されることに対して誘発する能力は、クリーチャーが攻撃クリーチャーに指定された時点でのみ誘発します。クリーチャーが攻撃に参加した後で、そのクリーチャーの特性がその能力の誘発条件に合致するように変化しても誘発しません。
::506.3b |誘発型能力の中には使用宣言が必要なものがあります。使用する場合、まずターン・プレイヤー側が使用するものをすべて宣言します。使用宣言が必要な誘発型能力とは、ニンジャ・ストライクや革命チェンジなど、非公開ゾーンで誘発する能力を指します。(参考[[603.2e>総合ルール本文#rule603_2e]])
::506.3c |その後、ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理します。
::506.3d |非ターン・プレイヤー側の、使用宣言が必要な誘発型能力の宣言を行います。攻撃クリーチャーを指定した時点では条件を満たしていなかったものであっても、この時点で条件を満たしていれば使用宣言が可能です。
::506.3e |その後、非ターン・プレイヤーの待機状態の効果を好きな順番で処理します。この過程でターン・プレイヤー側の効果が誘発した場合、処理中の効果を解決した後でターン・プレイヤーの効果を優先して処理し、その後非ターン・プレイヤー側の処理に戻ります。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/45069]](2024.6.17)

&tag(用語集,被アタックトリガー,攻撃された時);