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#author("2025-09-07T22:56:10+09:00","","")
*&ruby(じょきょ){除去}; [#b27b6d19]

[[バトルゾーン]]にある相手の[[カード]]を、機能不全にする対処のこと。
狭義では、[[破壊]]などバトルゾーン以外の場所に送ることを指す。
また、バトルゾーンからは離さないが、[[プリン効果]]/[[フリーズ]]/[[封印]]/[[能力]]の[[無視]]によって、戦力ではない状態にすることも広義の除去である。

[[【除去コントロール】]]という[[デッキタイプ]]を指すこともある。

除去は[[ハンデス]]と並んで[[コントロール]]における重要な戦術である。

基本的に[[クリーチャー]]は[[バトルゾーン]]に存在することでその効力を発揮する。相手の[[クリーチャー]]を無力化するためには、[[バトルゾーン]]以外の領域に送ってしまうのが最も手っ取り早い。

[[クロスギア]]や[[フォートレス]]など、それ以外の[[カード]]についても同様のことが言える。

文明から逆算して、それぞれ得意な除去が存在する。

|BGCOLOR(#f8f8f8):無色|[[山札送り]]・[[超次元送り]]|
|BGCOLOR(#ff5):白|[[シールド送り]]・[[タップキル]]・[[フリーズ]]・[[超次元送り]]|
|BGCOLOR(#6cf):青|[[バウンス]]・[[山札送り]]・[[プリン効果]]|
|BGCOLOR(#6cf):青|[[バウンス]]・[[山札送り]]・[[プリン効果]]・「[[クリーチャーの下]]」送り|
|BGCOLOR(#999):黒|[[破壊]]・[[パワー低下]]・[[封印]]|
|BGCOLOR(#f88):赤|[[破壊]]([[火力]],[[コスト火力]])・[[アンタップキラー]]による[[殴り返し]]・[[効果バトル]]・[[封印]]|
|BGCOLOR(#4f8):緑|[[マナ送り]]・[[マッハファイター]]による[[殴り返し]]・[[効果バトル]]|

ただし、フレーバーや実戦上のメリットの兼ね合いで、上記に当てはまらないものもある。その例は以下の通り。

|[[山札送り]]|[[《溶岩コイル》]](火文明)……[[コラボカード]]の元ネタ「追放」の再現により|
|[[超次元送り]]|①[[サイキック・クリーチャー]]限定には[[《クリスタル・スーパーパラディン》]]など水文明に((水文明が使う一般的[[バウンス]]と結果だけ見れば変わらないが、[[超次元送り]]指定に変えることで[[《時空の喧嘩屋キル》]]/[[《巨人の覚醒者セツダン》]]の[[置換効果]]を発動させないという実戦上のメリットがある。))&br;②[[リセット]]として[[《超絶の名 シャーロック》]](光/闇文明)|
|[[破壊]]|[[[[《アポカリプス・デイ》]]]](光文明)……「平等」の[[カラーパイ]]の表現|
|[[火力]],[[コスト火力]]|どの文明にも、「パワーXXXX以下」または「コスト○以下」で除去する効果がある。それらを導入することで、[[カードパワー]]の微調整がしやすいという開発上のメリットがある。|
|[[カード指定除去]],&br;[[エレメント]]指定除去|単体選択、AOE (area of effect)問わず、闇文明には非常に数が少ないことが知られている。闇文明は[[クリーチャー]]の除去が得意だが[[非クリーチャー]]の除去は苦手という文明の特色を表しているのだと思われる。|

もちろん、自分の[[クリーチャー]]およびその他[[エレメント]]も相手に除去される可能性がある。
[[ゲーム]]中は常にそれを念頭に置く必要があるだろう。

主な対策には以下
-[[ハンデス]]で除去[[カード]]を捨てさせる
-[[セイバー]]や[[モヤシ]]等の[[置換効果]]で被害を軽減する
-[[パンプアップ]]や[[アンタッチャブル]]などで対象範囲から逃れる
-[[サルベージ]]、[[リアニメイト]]、[[マナ回収]]などで出し直す
-[[呪文]]ならば[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]などで封じる
-除去が間に合わない数の[[クリーチャー]]を並べる

除去は[[デュエル・マスターズ]]のスリリングなゲーム性を生む要素の1つであるため、うまく活用または対策していきたいところである。

-除去するべき[[カード]]とそうでないカードを見極め、除去カードを常に1枚[[手札]]に温存するのは[[プレイング]]の中でも重要なものの一つ。それを想定して[[ハンデス]]で除去カードを抜き取ったり、クリーチャーを出すタイミングをずらして本命を安全に出すなどが楽しめるようになれば一人前。

-特定の[[デッキ]]を[[メタ]]る場合、そのデッキが[[回収]]手段をもたないゾーンへの除去を行うとよい。例えば、[[マナ回収]]が得意な[[水]]や[[自然]]相手には[[墓地]]送りがより有効な除去である。同様に[[墓地回収]]が得意な[[闇]]相手にマナ送りがより有効な除去である。[[《SSS級天災 デッドダムド》]]のように送り先を自由に選べる[[カード]]を使う際に意識したい。

-強力な[[cip]]を持つ[[クリーチャー]]は[[バトルゾーン]]に出しただけで仕事を終えることが多い。よって、そのような[[クリーチャー]]を対策するには、除去を行うよりもあらかじめ[[ハンデス]]で捨てさせるのがよい。また、[[着地置換効果]]で[[バトルゾーン]]に出させない、[[能力]]を[[無視]]する[[カード]]を使うなども方法もある。

-[[《デーモン・ハンド》]]や[[《アクア・サーファー》]]など、多くの除去カードは対象の[[カードタイプ]]が指定されている。しかし、[[《トンギヌスの槍》]]のような「[[カード]]」全般を対象に取れる[[カード指定除去]]と呼ばれるものもある。

-[[基本セット環境]]より、除去は[[S・トリガー]]等で[[防御札]]として機能するものが好まれやすい。[[《デーモン・ハンド》]]と[[《チェイン・スラッシュ》]]の採用率からもいえる。

-[[パワー]]が0になった[[クリーチャー]]は[[ルール]]によって[[破壊]]されるため、[[闇]]が得意とする[[パワー低下]]も[[除去]]の手段として使える。

-[[バトル]]による破壊も広義では除去といえる。[[基本セット]]環境にあった[[《ホーリー・スパーク》]]や[[《クエイク・ゲート》]]、[[双極篇]]から登場した[[マッハファイター]]などが、除去の役割を果たすカードとして扱われている。

-[[フリーズ]]などによる行動制限や[[封印]]といった、[[バトルゾーン]]から離さず対象[[カード]]の状態を変えて弱体化させるものも場合によっては除去と呼ばれる。除去耐性を持ち[[バトルゾーン]]から離れにくい相手には他の除去よりも有効となる。他には[[進化クリーチャー]]を引っ張り出して封じたい[[クリーチャー]]の上に乗せる、[[超次元]][[カード]]なら[[《覚星龍界 剣聖ジゲン》]]で不利な面に[[裏返す]]、[[ゴッド]]なら[[リンク]]を外すなどの方法がある。

-基本的に、出された[[クリーチャー]]に対して後から対抗する手段である。[[インフレ]]の進行に伴い、強力な[[能力]]を持つ[[クリーチャー]]が増えていくと「出た時点で既に手遅れ」という状況も多々発生し、除去自体の信頼性は次第に薄れていく傾向にある。

-除去に強い[[クリーチャー]]も数多く存在する。[[アンタッチャブル]]を持つ[[クリーチャー]]は[[カード]]の[[効果]]で選べないため、除去されづらい。同じように[[ディスペクター]]は[[EXライフ]]によって1度は除去に耐えることができ、場持ちがよい。

-場に1枚しか存在できない[[D2フィールド]]は、それ自体が対[[D2フィールド]]の除去札となり得る。

**参考 [#q8f1cabb]
-[[用語集]]
-[[確定除去]]
-[[全体除去]]
-[[リセット]]
-[[火力]]
-[[破壊]]
-[[バウンス]]
-[[山札送り]]
-[[マナ送り]]
-[[シールド送り]]
-[[超次元送り]]
-[[フリーズ]]
-[[コスト火力]]
-[[封印]]
-[[カード指定除去]]
-[[【除去コントロール】]]
-[[アンタップキラー]]
-[[タップキル]]
-[[効果バトル]]
-[[離れる]]

&tag(用語集,除去);