(くろ)ひげ危機(きき)一発(いっぱつ)

黒ひげ危機一発 P 水/闇文明 (5)
クリーチャー:リキッド・ピープル/パンドラボックス 12000
ブロッカー
T・ブレイカー
スレイヤー
このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、カードを3枚引き、このクリーチャーを手札に戻す。その後、自分の手札を1枚、相手に見ないで選ばせ、それを見せる。相手がこのカードを選んだ場合、バトルゾーンに出す。
このカードはデッキに1枚だけ入れることができる。

DMEX-08で登場した/リキッド・ピープル/パンドラボックス

5コストT・ブレイカーを持つスレイヤーブロッカーだが、召喚された時に自身をバウンスするデメリットを持つ。ただし、バウンス前に3ドローして相手にランダム手札を1枚選ばせ、それがこのカードならコスト踏み倒しで再びバトルゾーンに出る。
また、「このカードデッキに1枚だけ入れることができる。」というデメリットを持ち、殿堂入りに指定されていないが、実質的な殿堂入りカードである。

せっかく召喚してもバウンスされてしまうため使い辛い。バウンス後に3ドロー行うため再びバトルゾーンに出られる確率は1/4以下である。うまくバトルゾーンに出られたとしてもコスト踏み倒し扱いであるためコスト踏み倒しメタの洗礼を受けてしまう。

セルフバウンスデメリットを回避するには、初めからコスト踏み倒しバトルゾーンに出す事である。3ドローは行えないものの、コスト踏み倒しメタが存在しなければ大型のスレイヤーブロッカーが確実に残せる。
逆にセルフバウンスデメリットを利用してほぼ毎ターン使える《トリプル・ブレイン》という使い道もある。しかし、その場合多色である点と、1コスト軽い《王立アカデミー・ホウエイル》の存在が気になる所。確実に手札に残るとは限らない点、相手に手札見せる事で情報アドバンテージを与えてしまうかも知れないデメリットもある。

《気高き魂 不動》《龍装者 ジスタジオ》を使えば、セルフバウンスのデメリットは帳消しにできるが、そこまで手間をかける必要があるかと聞かれれば疑問に残る。

だからといって《生命と大地と轟破の決断》のようなコスト踏み倒しカードで召喚せずにバトルゾーンに出そうにも、その場合はただの準バニラファッティとなってしまう。いくらパワー12000のブロッカースレイヤーT・ブレイカー持ちだからと言って、超天篇環境では準バニラを活躍させるのはきつく、他に踏み倒したい5コストのクリーチャーは沢山いる。

セルフ殿堂入りにより4積みできないのも使い辛さに拍車を掛けている。

総じてかなりクセの強いカードと言えるだろう。

種族リキッド・ピープルを持つため《大集結!アクア・ブラザーズ》コスト踏み倒し召喚できる。
まず事前に《大集結!アクア・ブラザーズ》を出しておき、《黒ひげ危機一発》を通常通りコストを支払って召喚する。セルフバウンス後に3ドローし、その後相手に選ばれなければ手札が4枚以上になるはずである。この時手札が7枚以上あれば、コスト踏み倒しで《黒ひげ危機一発》を再召喚でき、それだけで合計6枚もドローできる。

  • なぜセルフ殿堂入り能力を持っているかと言えば、もしもこのカードが複数枚デッキに入れられた場合、元々手札にあった2枚目以降の《黒ひげ》またはドローで新たに手札に加わった《黒ひげ》が存在する可能性が生まれてしまい、相手が選んだ時にそれが本当に手札に戻した《黒ひげ危機一発》だったのか証明できないためだと思われる。
  • 元ネタはまんま「黒ひげ危機一発」だが、DMX-12に収録された《ラッキー・ダーツ》のイラストにも「黒ひげ危機一発」の写真が載っている。

関連カード

収録セット

参考