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侵略開始!!にゃんこ軍団 P 火文明 (13) |
クリーチャー:にゃんこ 25000 |
スピードアタッカー |
ワールド・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルに勝った時、自分の手札をすべて捨て、カードを5枚引く。 |
にゃんこ砲発射! P 火文明 (15) |
呪文 |
相手のパワー25000以下のクリーチャーを1体、破壊する。 |
このカードをバトルゾーンに出す。 |
月刊コロコロコミック2019年3月号付録のプロモーション・カードとして登場した火のにゃんこツインパクト。
クリーチャー面はスピードアタッカーのワールド・ブレイカーであり、バトルに勝った時にオールディスカードからの5枚ドローを行う。登場したターンで全てのシールドをブレイクできる上、バトルに勝った際の5枚もの手札交換は下手なチャンプブロックを許さないなど、3つの能力はうまく噛み合っている。
クリーチャー面の比較対照は、3回攻撃のスピードアタッカー持ちT・ブレイカーである《伝説の決闘者》が挙がる。あちらは出してしまえばそのままダイレクトアタックまで見えるので、単純に踏み倒して全てのシールドをブレイクすることに注視するならば呪文側を絡めた差別化は重要だろう。
呪文面は相手クリーチャー1体への25000火力であり、唱えた後にクリーチャー面をバトルゾーンに出す効果もある。
25000火力はサイキック・スーパー・クリーチャーである《激竜王ガイアール・オウドラゴン》ですら除去できるので、ほとんどの場合で確定除去として使えるだろう。
比較対象はやはり同様に大型呪文である《ティラノ・リンク・ノヴァ》や《オールデリート》だろう。どちらも相手のシールドを全て無くすことができる。
《ティラノ・リンク・ノヴァ》は色が同じで全てのシールドを「ブレイクする」とかなり似ている。コストはこちらが1重いものの、踏み倒すなら関係が無い。一見、除去を行ってからシールドをブレイクできるこちらの方が強そうだが、クリーチャーによるブレイクなので呪文の能力よりも妨害されやすいことや、これらの呪文を唱える状況で除去はそれ程必要性が高くないことから、実際は使い勝手がやや異なるだろう。
《オールデリート》とは色やコストが違う。特にあちらはブレイクではなく山札へ送る上マナ以外を根こそぎ無くすことができるので、こちらよりフィニッシャーとしては確実性が高い。ただし色が違うことによって差別化自体は難しくない。また、《オールデリート》は自分もリスクを負うことなどの欠点も少なからずあるため、こちらを使う価値が無いとは言えないだろう。
両面ともに強力な性能ではあるが手打ちに耐えるコストではなく、《オールデリート》や《ティラノ・リンク・ノヴァ》のように踏み倒す呪文としての運用が基本となるだろう。
《アクア・スペルブルー》や《ラッキー・ダーツ》のような運任せの踏み倒し手段が前提であれば変に差別化を計る必要はなく、ヒット率を上げるために5枚目以降、9枚目以降としてでも採用する価値がある。
また、ツインパクトであることを活かしてクリーチャーのコスト踏み倒しと上記の呪文のコスト踏み倒しを併用するデッキを組む手もある。
大型ツインパクトといっても大抵の場合は片側が序盤にも使いやすいカードやS・トリガーで構成されており、序盤にも終盤にも使えるような設計が基本であるためこのクリーチャーのように開き直って上下共に巨大クリーチャーが出るカードとなるとなかなか珍しい。
《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》などはそういったコンセプトと合致しやすいだろう。
また、《ティラノ・リンク・ノヴァ》とは異なりアタックトリガーで呪文面を踏み倒しても先にその踏み倒しのトリガーとなったクリーチャーがシールドをブレイクしてしまうことには注意が必要。《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》や《神羅サンダー・ムーン》などのcipで踏み倒す召喚酔いのないクリーチャーを用いるとS・トリガーなどが無ければそのまま踏み倒し役のクリーチャーでダイレクトアタックができる。
総じて、両面ともに使いづらいながらも強力な性能を持っているので、ある程度は既存のカードとの差別化が必要だがうまく使えば強力なフィニッシャーとなりえるカードだろう。