【5色コントロール】 (デュエプレ)

【5色コントロール】 (デュエプレ)

概要

5色で威力を発揮できる《フェアリー・ミラクル》《機械提督デリンダー》を起点に、採用した様々なフィニッシャーに素早く繋げるコントロールデッキ。《フェアリー・ミラクル》が登場したDMPP-09期に成立したが、《機械提督デリンダー》が登場したDMPP-09EX期により強力なアーキタイプになった。現在は《フェアリー・ミラクル》は基本的に投入されるが、呪文を中心とした型も多数存在し、《機械提督デリンダー》は投入されない場合もある。

DMPP-14までは《デリンダー》を使う従来型が活躍したものの、DMPP-15期には青や火を入れずとも十分コントロールできる【白黒緑超次元バルカディアス】に駆逐された。
そこからしばらくはビッグマナで強力なものは、マナを伸ばしてフィニッシャーをドン!というターボ系(【若頭 鬼流院 刃】【ターボゼニス】【カイザー「刃鬼」】など)に限定され、マナを伸ばす安定性が低い《フェアリー・ミラクル》の価値が暴落してしまった。調整が入るまで《眠りの森のメイ様》がマナブースト札として最強クラスの性能だった影響もある。

冬の時代を過ごした【5色コントロール】だが、DMPP-24に入ると《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》を獲得して使用率が回復。「コントロール」の名の通り、マナを伸ばしながらS・トリガーや《ザ=デッドブラッキオ》のスーパーS・バックリーサルを防ぎ、すべての文明を扱って多種多様なフィニッシャーで勝つという動きが正当化されるようになった。

《ヘブンズ・ゲート》を中心にした5色のコントロールデッキは【ヘブンズ・ゲート】《バイオレンス・フュージョン》を中心にしたデッキは【バイオレンス・フュージョン】を参照。

フェアリー・ミラクル UC 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。自分のマナゾーンにすべての文明が揃っていれば、さらにもう1枚、自分の山札の上からカードをマナゾーンに置く。(ただし、それぞれ使用可能マナは増えない)
機械提督デリンダー UC 光/水文明 (2)
クリーチャー:グレートメカオー 3000
ブロッカー
相手プレイヤーを攻撃できない。
O・ドライブ[闇/火/自然(3)]:バトルゾーンに出た時、相手の手札が自分の手札より多ければ、相手の手札と同じ枚数になるまでカードを引く。その後、カードを1枚引く。
界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ SR 自然文明 (8)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 9000
W・ブレイカー
多色マナ武装 5:このカードが自分の手札にあり、自分のマナゾーンにカードが5枚以上あって5文明がそろっていれば、このクリーチャーは「スーパーS・バック」を得る。
バトルゾーンに出た時、相手のクリーチャー1体をマナゾーンに置く。
相手のドラグハートは龍解できない。

主要カード

カード名役割
《フェアリー・ミラクル》どのタイプでもデッキの核。5色揃っていれば2マナブースト
《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》DMPP-24以降の準必須カード。このカードをスーパーS・バックで防御札として使えるという部分は4色以下デッキ[1]には達成できない

小型候補

カード名役割
《機械提督デリンダー》元必須カード。5色のO・ドライブで大量ドロー
《墓守の鐘ベルリン》コントロール対面ではハンデス対策、速攻・ビート系対面では序盤の壁
《聖霊竜騎ボルシャリオ》状況に応じて適切な呪文をサーチしつつ守りを固める。多色としてもエンジェル・コマンドとしても進化元になれる
《希望の親衛隊ファンク》サイキック・クリーチャー対策。ブーストが間に合えば4ターン目着地が可能で速攻への対応にもなる

フィニッシャー候補

カード名役割
《無双竜機ボルバルザーク》長期戦になりやすく、追加ターンで一気にフィニッシュまで持っていける
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》シールド焼却
《聖鎧亜キング・アルカディアス》単色クリーチャーロック無色もロックできるためゼニスへの貴重な対処手段の一つ
《光神龍スペル・デル・フィン》呪文ロック
《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》《デルフィン》より早く出せる単色呪文ロック
《竜極神》全体火力か小型のcipの再利用ができるパワーカード
《超絶究極神》状況に応じてブロッカーモヤシになる。
《破壊龍神》中盤は選ばせ除去クロスギア除去、終盤は攻撃強制で反撃を許さないワールド・ブレイカー
《ロスト・ソウル》オールハンデス
《悪魔神王バルカディアス》盤面を完全に制圧しつつ呪文を封殺し詰める。進化元は超次元呪文で容易に調達が可能
《永遠のリュウセイ・カイザー》盤面を制圧し、SA生成で一気に攻撃可能。ハンデス対策にもなる
《偽りの名 シャーロック》サイキックを根こそぎ根絶。選ばれない4打点の超大型クリーチャーで詰めていける
《勝利宣言 鬼丸「覇」》フィニッシュから劣勢での切り替えしまで可能。高コストカードが多くなりやすく、ガチンコ・ジャッジでも勝ちを狙いやすい
《「祝」の頂 ウェディング》マナが伸びるうえに長期戦にもなりやすく、素出しまで粘れる。多色とは違った意味の色事故の誘発要因になる場合もある

除去カード候補

カード名役割
《魂と記憶の盾》低コストのシールド送り
《執拗なる鎧亜の牢獄》色基盤にもなる超次元クリーチャー対策。最悪ハンデスカードとしても使える
《ドンドン吸い込むナウ》S・トリガー、相手への妨害を入れつつ次に使うカードを確保できる
《策略と魅了の花籠》S・トリガー、色が優秀なマナ送り
《ヘヴンとバイオレンスの衝撃》S・トリガー、シールド送りまたは6000以下火力。条件を満たせば両方
《ボルメテウス・ホワイト・フレア》S・トリガー、オールタップまたは6000以下火力。こちらも条件を満たせば両方使えるが満たしにくい
《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》盤面を取りつつフィニッシャーもこなせる。上記《ホワイト・フレア》の能力を両方使うためのトリガーにもなる

このデッキの回し方

序盤は《フェアリー・ミラクル》《機械提督デリンダー》等でマナと手札の両方を増やし、中盤~終盤で状況に合わせたフィニッシャーをできるだけ早く叩きつける。
上記の採用カードははあくまでほんの一例であり、5色であることを活かして様々なカードを入れ替えて使用する。

長所

5色で威力を発揮できる《フェアリー・ミラクル》《機械提督デリンダー》を採用でき、マナと手札の両方を素早く増やせる。
色の分配に気をつければ様々なカードが採用候補になるため、デッキ構築の幅が非常に広い。デッキ構築幅の広さから細かいデッキ構成まで見抜かれることはほとんどない。

短所

序盤に使いたいカードと終盤に使いたいカードがはっきり分かれており、特に序盤にマナブーストができないと動きづらくなる上に、
多色が多くなるため色事故の危険性は常に付きまとう。
環境に合わせた緻密なデッキビルディング、相手に合わせたフィニッシャーを出すための緻密なプレイングが求められる。

主要ドローソースが相手の手札の枚数依存となる《機械提督デリンダー》なので、序盤からクリーチャー召喚やマナブーストで手札をどんどん消費し、ドローステップで強力なカードを今引きしつつ戦えるデッキには不利。この点は下記呪文型に寄せることで解決することは可能。

グッドスタッフになるので、カード資産があるプレイヤーなら新弾ごとに微調整で済むが、一からデッキ構築を始める場合は費用がかさんでしまう。

【5色コントロール】 (超次元呪文軸)

天雷の導士アヴァラルド公 C 光文明 (3)
クリーチャー:アーク・セラフィム/ナイト 1000
バトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から呪文をすべて手札に加え、それ以外をランダムな順序で山札の一番下に置く。

概要

DMPP-17期頃から流行。汎用性の高い超次元呪文を主軸とする。
デッキ全体を呪文に寄せることで《天雷の導士アヴァラルド公》で手札補充をしつつ相手をコントロールすることが可能。
《天雷の導士アヴァラルド公》での安定した手札補充を実現するためにクリーチャーの採用はフィニッシャーとしてのごく少数に絞る必要がある。

主要カード

カード名役割
《天雷の導士アヴァラルド公》呪文にデッキを寄せることで、3コストで状況を選ばずある程度安定した手札補充が可能
《超次元リュウセイ・ホール》汎用性の高い超次元呪文、この2つで5色そろうので色基盤としても優秀
《超次元ガード・ホール》
《超次元ホワイトグリーン・ホール》《ミラクル》でマナに落ちてしまったカードの回収、防御札を盾に仕込んだ上で《勝利のプリンプリン》を出して耐久と小回りが利く
《時空の支配者ディアボロス Z》cipを使い終わった《アヴァラルド公》や各種サイキック・クリーチャーを回収して再利用可能にしつつ、除去もこなせるフィニッシャー。デッキにカードを戻す際にシャッフルを行えるため、《アヴァラルド公》でクリーチャーがデッキボトムに沈んでしまった際のリカバリー手段にもなるという点も見逃せない

このデッキの回し方

《アヴァラルド公》で手札を補充しつつ、呪文を連打して相手の動きを制圧する。制圧しきったところに超次元呪文でついでに立てておいた超次元クリーチャーや、フィニッシャー格を立ててフィニッシュまで持ち込む。

長所

《デリンダー》と違い、《アヴァラルド公》は爆発力こそ欠けるが低コストかつ相手の手札の枚数に依存しない手札補充が可能で、息切れがしにくい。

短所

当然ながら呪文メタにはめっぽう弱い。《悪魔神王バルカディアス》を出されてしまうと盤面をすべて取られたうえでほぼ行動不能に陥り、呪文が墓地にどんどんたまっていくので《虚構の影バトウ・ショルダー》が立っているだけでもかなり苦しくなってしまう。
《アヴァラルド公》でフィニッシャーが捲れてしまうと、自力でシャッフルする手段が少ないため回収が難しくなる。

【ロスト・クルセイダー】 (デュエプレ)

6月10日メンテナンス時のカード能力および使用可能枚数の変更について前に使われていたデッキに関する記述

超鎧亜キングダム・ゲオルグ SR 光/水/闇文明 (6)
進化クリーチャー:ロスト・クルセイダー 9000
進化-多色クリーチャー
バトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。
攻撃する時、自分の他のクリーチャーをすべてアンタップする。
W・ブレイカー
聖鎧亜キング・アルカディアス SR 光/闇文明 (7)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/ロスト・クルセイダー 9000
進化-多色クリーチャー
W・ブレイカー
相手の多色でないクリーチャーがバトルゾーンに出る時、かわりに墓地に置かれる。(自分の《聖鎧亜キング・アルカディアス》のこの効果は、各ターン中1回のみ発動する)
聖鎧亜クイーン・アルカディアス VR 光/闇文明 (6)
進化クリーチャー:ロスト・クルセイダー/エンジェル・コマンド 8000
進化-多色クリーチャー
相手は多色でない呪文を唱えられない。
W・ブレイカー

デッキカラーは、デザイナーズコンボである《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》を入れた白青黒赤の緑抜き4色、【アガピトスエンジン】のマナブーストを出張させてきた白緑ベースの5色が多い。

TCG版の【キング・アルカディアス】と同じく、白黒緑の3色で組まれることもある。ターボ札を多く積めるようになるメリットもあるが、水文明が含まれていないため《キングダム・ゲオルグ》を入れられないデメリットもある。

極力色事故を起こさないように意識した白青黒の3色でも組めなくはない。その色の強みはドローソースハンデスに多くスロットを割けることか。

New Divisionでは、再録がない限りDMPP-14が実装される前まで《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》が使用可能で、DMPP-15が実装される前まで《聖鎧亜キング・アルカディアス》《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》が使用可能である。

主要カード

《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》光/水/闇DMPP-08で登場した、凶悪な盤面処理と打点増強ができる進化クリーチャー
《聖鎧亜キング・アルカディアス》光/闇DMPP-09で登場した、凶悪な展開妨害とS・トリガー獣妨害ができる進化クリーチャー
《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》光/闇同じくDMPP-09で登場した、単色呪文を完封できる進化クリーチャー

進化元候補

カード名コスト自然解説
《霊王機エル・カイオウ》(2)パワー4500の堅いブロッカー
《電磁星樹アマリンα》(2)パワー3500のバニラ
《猛菌恐皇ビューティシャン》(2)パワー1000のブロッカー O・ドライブでコスト4のセルフハンデス《ブレイン・タッチ》
《幻槍のジルコン》(3)パワー4000の手札交換ブロッカー
《電脳聖者タージマル》(3)パワー4000、火とバトル中はパワー8000のブロッカー
《無頼聖者サンフィスト》(3)マッドネスで出せれば0マナ進化元
《血風神官フンヌー》(3)《ムルムル》などと組ませたいスピアタブロッカー
《電脳封魔マクスヴァル》(3)闇を1軽減するブロッカー 主要カード全員対象
《剛勇王機フルメタル・レモン》(3)敗北回避能力持ち
《霊騎幻獣ウルコス》(3)1マナブースト
《居合のアラゴナイト》(3)殴り返しされない殴り返し要員
《邪脚護聖ブレイガー》(3)進化元かつ、破壊からも守る役割も持てる
《アクア・リバイバー》(4)S・トリガーの受け札、モヤシで粘り強いブロッカー
《腐敗勇騎マルドゥクス》(4)スピアタ打点と選ばせ除去にも使える
《鎧亜の剣邪ミストジアス》(4)効果は強いが使い所が難しい置きドロー
《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》(4)対速攻での2体止めが強力なS・トリガー受け札
《剛撃電磁サイバゴン》(4)効果のイメージは、見る3枚が作為的になった《ガガガン・ジョーカーズ》
《電脳聖者エストール》(5)1ドロー+シールド追加
《無頼聖者スカイソード》(5)1マナ加速+シールド追加
《腐敗電脳アクアポインター》(5)1ドロー+1ランダムハンデス
《腐敗勇騎ガレック》(5)1体ブロッカー破壊+1ランダムハンデス
《無頼勇騎ウインドアックス》(5)1体ブロッカー破壊+1マナ加速
《腐敗聖者ベガ》(5)1ランダムハンデス+シールド追加
《勇騎聖者ジェット・アール・イー》(5)1体ブロッカー破壊+シールド追加
《電脳勇騎マグナス》(5)1ドロー+1体ブロッカー破壊
《無頼電脳スプラッシュアックス》(5)1ドロー+1マナ加速
《腐敗無頼トリプルマウス》(5)1マナ加速+1ランダムハンデス

候補カード

《アクアン》光か闇のどちらかを含んでいれば良いので3枚補充が安定したデッキを作りやすい
《プリズム・ブレイン》光も闇も含まないカードが多いなら《アクアン》よりこちら優先
《光神龍スペル・デル・フィン》ロングゲーム時に《クイーン・アルカディアス》よりも強固な呪文ロックができる
《英知と追撃の宝剣》水/闇《クイーン・アルカディアス》メタ
《執拗なる鎧亜の牢獄》水/闇/火同上 軽さと3色の色が優秀
《策略と魅了の花籠》水/自然同上 S・トリガー持ち
《フェアリー・ギフト》自然4ターン目《キング》着地を目指すために
《華憐妖精ミンメイ》自然マナから豊富な多色クリーチャーを出す
《竜極神》闇/火相手に全体2000火力、コスト4以下蘇生のグッドスタッフ
《G・A・E》光/自然1枚の手札消費で最大2回の手札調整、リンクでアンタッチャブルになる圧力も
《超絶究極神》光/水/闇破壊主体の除去コンを詰ませる最高級モヤシ

サンプルレシピ

DMPP-09の公式サンプルレシピ。

リストは「新規作成」→「デッキレシピから作る」→「光水闇火キング」より

《ルーレット・ビーム》は非多色限定火力であり、ミラーにおいて相手の進化元(《霊騎幻獣ウルコス》など)を除去できないので変えるべき。BASIC《幻竜砲》に差し替えれば、色とS・トリガー枚数のバランスも変えずNew Divisionでも問題なく使用可能。

参考


[1] 《龍覇 イメン=ブーゴ》などを使った染色は例外