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#author("2022-06-29T19:19:18+09:00","","")
*《&ruby(はかいひでん){破界秘伝};ナッシング・ゼロ》 [#y93f302a]
|破界秘伝ナッシング・ゼロ R 無色 (7)|
|呪文|
|アタック・チャンス:無色クリーチャー|
|自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。こうして見せた無色カード1枚につき、このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体はシールドをさらに1枚ブレイクする。見せたカードはすべて、好きな順序で山札の上か下のどちらかに戻す。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※2022年7月1日付けで殿堂解除''|
[[DMX-13]]で登場した[[無色]][[呪文]]。
[[アタック・チャンス]]−[[無色]][[クリーチャー]]と、自分の[[山札]]の上から3枚を表にして、出た[[無色]][[カード]]の数だけ自分の[[クリーチャー]]1体の[[ブレイク]]数を増加させる効果を持つ。
「[[スリリング・スリー]]:[[無色]]カード」と言った趣の条件で[[ブレイク]]数を増加させることから、[[《フレミングジェット・ドラゴン》]]を思い出させる[[呪文]]。
[[無色]]主体の[[デッキ]]では一撃通せば高確率で相手[[シールド]]を半壊以上に追い込めるため非常に強力。見せた3枚の[[カード]]も好きな順で[[山札の上]]か[[山札の下]]に積み込めるので、次[[ターン]]のプランも立てやすい。
初登場時は、[[無色]][[クリーチャー]]は[[ゼニス]]や[[アンノウン]]といった重量級の[[クリーチャー]]が多くを占め、[[無色]]メインで[[デッキ]]を組むこと自体が困難だった。そのため[[アタック・チャンス]]で[[コスト踏み倒し]]出来ると言えど、不確定要素が多い条件の割に得られる効果が[[ブレイク]]数増加のみ、[[ゼニス]]で撃つなら[[《天頂秘伝ゼニス・レクイエム》]]の劣化、それ以外でも[[《カンクロウ・ブラスター》]]など他の優秀な強化カードと比べ見劣りが目立つと低評価だった。
だが[[エピソード3]]に入り[[DMR-10]]にて[[《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》]]が、[[DMR-11]]にて[[《神豚 ブータンPOP》]]と[[《トンギヌスの槍》]]が登場。中速の[[無色]][[ビートダウン]]が[[【ブータンビート】]]として形になると、その評価は見直された。
その後、[[DMRP-01]]にて新たな[[無色]][[クリーチャー]]集団[[ジョーカーズ]]が登場すると評価が急変。[[《ヤッタレマン》]]を始めとする[[コスト]]2の[[無色]][[クリーチャー]]が序盤から比較的安定して4[[ブレイク]]を叩き込めるようになり、また[[ブレイク]]数増加が勝利に直結する[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]によって、場と[[シールド]]を豪快に吹き飛ばしそのまま勝利する[[コンボ]]も可能に。《破界秘伝 ナッシング・ゼロ》のビートダウン性能は飛躍的に向上した。
**テクニックなど [#u0659f1f]
-見せたカードは[[山札の上]]に戻るため、[[《魂の呼び声》]]等で[[山札の上]]を固定した後で複数枚[[アタック・チャンス]]を発動させれば、確実に唱えた枚数×3枚の[[ブレイク]]数増加が可能となる。当然[[オーバーキル]]だが。
-コントロール型の[[ジョーカーズデッキ>【ジョーカーズ】]]では、[[《消王ケシカス》]]で[[S・トリガー]]をケアしきれなくなるので無暗にこのカードを使わずに小型で1枚ずつ[[シールド]]を[[ブレイク]]するか、[[《ジョジョジョ・マキシマム》]]を使うというプレイングが求められる。前者は1枚程度なら[[S・トリガー]]呪文を踏んでもまだ挽回可能であるという理由からである。
-当然だが、[[デッキ]]の[[無色]]比率によっては思うような効果を得られない。[[《終末の時計 ザ・クロック》]]や《閃光の守護者ホーリー》などの確実に1[[ターン]]をしのげる有色[[S・トリガー]]も、構築の段階で枚数をよく考えて入れなければならない。
**環境において [#od7292c4]
[[ジョーカーズ]]が登場した当初の[[新章デュエル・マスターズ環境]]では、どの[[クリーチャー]]からでも[[1ショットキル]]を開始できる奇襲性、[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]との相性の良さから[[【ジョーカーズ】]]においてほぼ必須レベルの[[カード]]となった。しかし、[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]が[[《閃光の守護者ホーリー》]]や[[《終末の時計 ザ・クロック》]]などの[[S・トリガー獣]]に止められると、返しの[[ターン]]に負けてしまうという展開が対戦で多発し、弱点が露呈してしまう。また、[[《超特Q ダンガンオー》]]で十分打点が形成できること、単純に枠が取れないこと、これありきでデッキを組むと[[手札]][[事故]]が怖いことなどから、徐々に採用はまばらになっていった。大量[[ブレイク]]による急襲を防げる[[デッキ]]は少なかったとはいえ、ブレイク後に何かしらのアクションを起こせるデッキは少なくなかったため、さほどの脅威にはならなかった。
2018年3月1日よりこのカードは殿堂入りとなることが決定。しかし、環境の変遷によって[[【ジョーカーズ】]]はコントロール軸での運用が主体となっており、[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]を[[フィニッシャー]]とした[[【ジョーカーズ】]]が環境に食い込めなかった事実もあって、このカードの[[殿堂入り]]を疑問視する者も多かった。
後に登場した[[《希望のジョー星》]]によってヒット率を100%にすることができるので、仮に[[殿堂解除]]された時のための相方が生まれたと言える。
[[DMEX-14]]期には相手の[[《希望のジョー星》]]で[[友情コンボ]]を決めるための札として[[【赤青ドギラゴン閃】]]に投入されるケースが見られるようになった。[[《水晶の記録 ゼノシャーク》>《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》]]を絡めれば[[サーチ]]には困らない上に、[[《希望のジョー星》]]を逆利用することで[[革命チェンジ]]が封じられていても順当なところで4ターンキルができる。それだけ[[《希望のジョー星》]]がメタゲーム上に跋扈しているという表れでもある。
その後、無色ジョーカーズの優位性の低下から、2022年7月1日付で殿堂解除。
**カードイラスト・フレイバーテキストなどについて [#da6750c6]
-[[イラスト]]で《破界秘伝ナッシング・ゼロ》を使っているのは[[《破界の右手 スミス》]]。[[イラスト]]には漢字の「無」と「零」が組み合わさっている文字が書かれている。
--また、[[プロモ>プロモーション・カード]]版では巨大なバズーカを持つ[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]が描かれている。
**供給・価格について [#d8a40e63]
-[[ノーマル]][[カード]]ではあるが生産期間の短かった[[DMX-13]]以降[[絶版]]であったため、[[公認グランプリ]]での[[ジョーカーズ>【ジョーカーズ】]]の活躍を前後し、[[シングルカード]]市場の相場は大きく急騰した。後に[[月刊コロコロコミック>コロコロコミック]]の付録や[[DMSP-01]]に[[再録]]され、その後[[殿堂入り]]によって、価格はさらに下がった。
--[[コロコロコミック]]で過去のカードが単品[[再録]]されるケースは少なく、[[Deadman]]も超緊急付録と語っていた。該当号もう1枚の付録である[[《正義の煌き シーディアス》]]よりカードナンバーが40番以上後ろになっている。
--元々[[ジョーカーズ]]は第6の文明として宣伝されており、[[無色]]だと推測できる材料は存在したが断定するソースが雑誌に掲載されることはなかった。その間の《破界秘伝ナッシング・ゼロ》や[[《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》]]の価格は足踏みを続けていた。均衡が崩れたのは2017年2月15日にデュエマ開発主任の射場本正巳氏が自身のTwitterで「ジョーカーズは使うときはゼロ文明扱いです」と明言したのが原因。
**アニメ・漫画での活躍 [#lb6ec451]
-アニメ、漫画では共に[[切札 ジョー]]が[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]との必殺コンボ「マスター・オール・ブレイク」で使用している。
--漫画では巨大なドラゴンの絵を詰め込まれたデッキーが生み出した1枚として登場しており、[[《自然星人》]]や[[ボルツ]]との戦いで使用した。
--アニメでは14話のおまけコーナーで登場。寝ているデッキーにジョーが読んでいたヨロヨロコミックの7月号を食べさせることで生み出した。このカードを使って[[シャチョー]]とのデュエマを一撃で勝利を決めた。おまけコーナーでの登場となったのは、おそらくアニメで使うとすぐに決着がついてしまうため、時間が余ってしまうからだと思われる。
**その他 [#vbf9470e]
-当初は上記の通り無色クリーチャーの多くが[[重量級]]であったため、活用するとすれば当時最軽量の無色クリーチャーだった[[《逆転王女プリン》]]や[[《墓地の守護者メガギョロン》]]に使うか、[[シールド焼却]]能力を持つ非ゼニスの[[《真実の名 ボルメテウス・ゼロ・ドラゴン》]]や[[《神青輝 P・サファイア》]]に使うかの用途ぐらいしかなかった。
--むしろ見せた3枚のカードを好きな順で[[山札の上]]か[[山札の下]]に戻せる点を活かし、[[《真実の名 修羅丸》]]の[[アタックトリガー]]の前にこのカードの効果を先に処理することで[[コスト踏み倒し]]の確率を高める、[[山札の下]]から[[無色]][[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]できる[[《天頂のゼロ・エッグ》]]や、このカードを持ってきてそのまま自身で使える[[《宿命のディスティニー・リュウセイ》]]と[[コンボ]]させる等が考案されていた。
-[[ブレイク]]数を増やすのみで、それ以外の強化は一切無い。[[ブロッカー]]や[[攻撃曲げ]]には注意。
-余談だが、[[無色]]のカードでは初の殿堂入りである。
**関連カード [#y85c4b45]
-[[《ブラッキング・ザ・ジョニー》]]
-このカードに描かれているクリーチャー
--[[《破界の右手 スミス》]]([[DMX-13]]、[[DMSP-01]])
--[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]([[プロモ>プロモーション・カード]](P73/Y16))
**[[フレーバーテキスト]] [#z91fac34]
-[[DMX-13]]&br;'''オレの右手がすべてをゼロにする!――[[破界の右手 スミス>《破界の右手 スミス》]]'''
-[[DMSP-01]]&br;'''[[ジョリー・ザ・ジョニー>《ジョリー・ザ・ジョニー》]]を反則級に強化するとっておきのウラ技!!'''
-[[プロモ>プロモーション・カード]](P73/Y16)&br;'''引き金は二度引かねぇ!一発が全てだ!!行くぜ!マスター・オール・ブレイク!!――[[切札 ジョー]]'''
**収録セット [#q32eaadc]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Mikio Masuda]]
--[[DMX-13 「ホワイト・ゼニス・パック」>DMX-13]](13/39)
--[[DMSP-01 「ステキ!カンペキ!!ジョーデッキーBOX」>DMSP-01]](28/48)
-illus.[[boyaking]]
--[[プロモーション・カード]](P73/Y16)
**参考 [#c844e8d5]
-[[アタック・チャンス]]
-[[無色]]
-[[山札の上]]
-[[見せる]]
-[[追加ブレイク]]
-[[山札の下]]
-[[【ジョーカーズ】]]
&tag(呪文,無色,コスト7,アタック・チャンス,アタック・チャンス:無色クリーチャー,無色クリーチャーサポート,無色サポート,追加ブレイク,・,殿堂入り,R,レア,Mikio Masuda,boyaking);