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破界秘伝ナッシング・ゼロ R 無色 (7) |
呪文 |
アタック・チャンス:無色クリーチャー(自分の無色クリーチャーが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい) |
自分の山札の上から3枚を表向きにする。こうして表向きにした無色カード1枚につき、このターン、自分のクリーチャー1体はシールドをさらに1枚ブレイクする。表向きにしたカードはすべて、好きな順序で山札の上か下のどちらかに置く。 |
アタック・チャンス:無色クリーチャーと、自分の山札の上から3枚を表にして、出た無色カードの数だけ自分のクリーチャー1体のブレイク数を増加させる能力を持つ。
「スリリング・スリー:無色カード」と言った趣の条件でブレイク数を増加させることから、《フレミングジェット・ドラゴン》を思い出させる呪文。
無色主体のデッキでは一撃通せば高確率で相手シールドを半壊以上に追い込めるため非常に強力。見せた3枚のカードも好きな順で山札の上か山札の下に積み込めるので、次ターンのプランも立てやすい。
初登場時は、無色クリーチャーはゼニスやアンノウンといった重量級のクリーチャーが多くを占め、無色メインでデッキを組むこと自体が困難だった。そのためアタック・チャンスでコスト踏み倒し出来ると言えど、不確定要素が多い条件の割に得られる効果がブレイク数増加のみ、ゼニスで撃つなら《天頂秘伝ゼニス・レクイエム》の劣化、それ以外でも《カンクロウ・ブラスター》など他の優秀な強化カードと比べ見劣りが目立つと低評価だった。
だがエピソード3に入りDMR-10にて《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》が、DMR-11にて《神豚 ブータンPOP》と《トンギヌスの槍》が登場。中速の無色ビートダウンが【ブータンビート】として形になると、その評価は見直された。
その後、DMRP-01にて新たな無色クリーチャー集団ジョーカーズが登場すると評価が急変。
ジョーカーズが登場した当初の新章デュエル・マスターズ環境では、どのクリーチャーからでも1ショットキルを開始できる奇襲性、《ジョリー・ザ・ジョニー》との相性の良さから【ジョーカーズ】においてほぼ必須レベルのカードとなった。しかし、《ジョリー・ザ・ジョニー》が《閃光の守護者ホーリー》や《終末の時計 ザ・クロック》などのS・トリガー獣に止められると、返しのターンに負けてしまうという展開が対戦で多発し、弱点が露呈してしまう。また、《超特Q ダンガンオー》で十分打点が形成できること、単純に枠が取れないこと、これありきでデッキを組むと手札事故が怖いことなどから、徐々に採用はまばらになっていった。大量ブレイクによる急襲を防げるデッキは少なかったとはいえ、ブレイク後に何かしらのアクションを起こせるデッキは少なくなかったため、さほどの脅威にはならなかった。
2018年3月1日よりこのカードは殿堂入りとなることが決定。しかし、環境の変遷によって【ジョーカーズ】はコントロール軸での運用が主体となっており、《ジョリー・ザ・ジョニー》をフィニッシャーとした【ジョーカーズ】が環境に食い込めなかった事実もあって、このカードの殿堂入りを疑問視する者も多かった。
後に登場した《希望のジョー星》によってヒット率を100%にすることができるので、強力な相方が生まれたと言える。
DMEX-14期には相手の《希望のジョー星》で友情コンボを決めるための札として【赤青ドギラゴン閃】に投入されるケースが見られるようになった。《水晶の記録 ゼノシャーク》を絡めればサーチには困らない上に、《希望のジョー星》を逆利用することで革命チェンジが封じられていても順当なところで4ターンキルができる。それだけ《希望のジョー星》がメタゲーム上に跋扈しているという表れでもある。
その後《希望のジョー星》が殿堂入りとなり、【無色ジョーカーズ】の優位性の低下か、2022年7月1日付で殿堂解除。
しかし、《飛ベル津バサ「曲通風」》という天敵が解除時点で既に登場しているので油断ならない。
《ハイパー・ザ・ジョニー》が登場すると、そちらとのシナジーでこれを2枚程度挿した型の【無色ジョーカーズ】が見られるように。もっとも、《ハイパー・ザ・ジョニー》自体《ジョリー・ザ・ジョニー》と共通の欠点を抱えていることから、そちらも2枚積みのサブ運用がメイン。