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#author("2024-06-02T17:55:25+09:00","","")
*デュエル・マスターズ(カードゲーム) [#l4c6b0a3]

このwikiで扱っているトレーディング・カードゲーム。

米[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト>Wizards of the Coast]]社が開発し、株式会社[[タカラトミー]](旧:株式会社タカラ)が発売している、史上最高に激しくアツかりしTCG商品である。
米[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト>Wizards of the Coast]]社が開発し、株式会社[[タカラトミー]](2006年までは合併前の株式会社タカラ)が発売している、史上最高に激しくアツかりしTCG商品である。

略称は[[デュエルマスターズ]](中点なし)、[[デュエマ]]、[[DM]]など。

日本での発売日は2002年5月30日。発売から18年以上が経過しており、国内のTCGの中でも息の長い部類に入る。長い歴史を持つことから[[カードプール]]も非常に膨大であり、戦略は幅広く存在する。興味があれば当Wikiを閲覧し、色々と調べてみるといいだろう。
日本での発売日は2002年5月30日。発売から20年以上が経過しており、国内のTCGの中でも息の長い部類に入る。長い歴史を持つことから[[カードプール]]も非常に膨大であり、戦略は幅広く存在する。興味があれば当Wikiを閲覧し、色々と調べてみるといいだろう。

現在はオリジナリティを確立しているものの、元は同社のカードゲーム[[Magic:The Gathering]]を低年齢に分かりやすいルールにした派生商品である。[[マナ]]や[[タップ]]、[[アンタップ]]などの基本的な[[ルール]]や用語はそちらから流用されており、MTGにあったギミックが改良されて投入されている事も多い。
日本国内では「ポケモンカードゲーム」「遊戯王OCG」と並ぶ3大TCGとして認知されている。

反対に、「[[ターボラッシュ]]」→「狂喜」のようにDMのギミックが改良されてMTGに投入されることもある。
また、タカラトミーで同じく製作されているTCGの「WIXOSS(ウィクロス)」では名称は変わっているものの、デュエマのルールから影響を受けている物が多い。
小学生などの低年齢層を対象にしてデザインされており、後に挙げる特徴が示すように比較的シンプルで、誰でもゲームを始めやすいようになっている。
根幹となるルールも比較的シンプルにまとまっている。

小学生などの低年齢層を対象にしてデザインされており、基本的に自分の[[ターン]]にしか行動できず(相手ターン中に取れる行動は[[ブロック]]や[[S・トリガー]]、[[ニンジャ・ストライク]]など、ごく限られる)、行動するにしても原則[[マナコスト]]の束縛があるため、基本的に[[1ターンキル]]が発生し得ないという特徴がある。
一方、[[シリーズ]]の長期化によって複雑な能力を持つカードも登場してきており、高年齢層でもルールを把握するのに戸惑うカードや難解な裁定が目立つようになった。
また年々環境が[[高速化]]し、同時に派手な[[能力]]も増え、他のカードゲームと比べて特に動画映えするカードゲームとなっている。

-玩具対象年齢は「AGES 10+」(10歳以上対象)。&br;…なのだが、[[公認大会]]・[[公式大会]]では小学生以下対象のイベントが多い。その為、小学生以下でないと手に入らないカードもあり、高年齢層に反感を買っている。
-玩具対象年齢は「AGES 10+」(10歳以上対象)。&br;…なのだが、[[公認大会]]・[[公式大会]]では小学生以下対象のイベントが多い。その為、小学生以下でないと手に入らないカードもある。
--もっとも、そういったカードは既存のカードの[[アルトアート]]版であったり、後に[[再録]]されるパターンがほとんどであるため、重度のコレクターでなければそこまで気にならない場合が多いのが救いである。

-正式商品名称は「[[デュエルマスターズ]]」ではなく「デュエル・マスターズ」。しかし、ネット上や店頭などでは区別されずに用いられることも多い。&br; 「・」を打たないほうがタイピングでも手書きでも手間が少ないため「デュエルマスターズ」を使う場合も多く、実際に検索エンジンでのヒット数にも大きな差はない。
**デュエル・マスターズの特徴 [#j2a550bd]
ここでは他TCGと比較した際の、デュエル・マスターズの特徴を挙げる。

***カードだけでゲームが完結する [#j9e908f1]
他カードゲームにあるダメージカウンターやトークン、サイコロなどが存在せず、カードを使って行える動作で完結している。
プレイヤーのライフポイントに相当するシステムも、数値を記録するのではなく、「[[シールド]]」という、プレイヤーを守る盾として扱われるカードの数によって表現される。
公式ルールでも、カード以外の道具は使用できないことが制定されている。
このため、[[ブースターパック]]などでカードを40枚集めるだけですぐに遊び始めることができる。

例外として、[[カジュアル]]向けに「[[ガチャ]]」という小道具を搭載した[[構築済みデッキ]]が発売されたことがある。ただしその影響範囲はごくわずか。

*** ほぼすべてのカードがそのまま使用可能 [#icb040a6]
[[Magic:The Gathering]]で言う「土地」のような、「コストを支払うための[[カードタイプ]]」は存在せず、代わりにほぼすべてのカードがその役割を担うことができる。このため、特定のカードが本当の意味で[[腐る]]場面はまずないと言っていい。
カードを使うことについても、同じ[[文明]]のカードを含んだコストさえ支払えば行うことができる。つまり、[[適当に寄せ集めたカード>ジャンクデッキ]]であっても、各カードに最低限の役割が成立し、とりあえず試合ができるデッキになる。
他の特定のカードがないと使用できない[[進化クリーチャー]]、[[メインデッキ]]に入れられない特殊ルールを持つ[[サイキック・クリーチャー]]なども存在するが、全体に対しての数は少ない。

***主要カードタイプが少ない [#i80408d2]
相手プレイヤーなどに攻撃する役割を持つ[[クリーチャー]]、使ったその場で効果を発揮する[[呪文]]の2つが主な[[カードタイプ]]であり、全カードの大部分を占める。
中でも[[クリーチャー]]はゲームの主力であり、ゲームに勝利する正規の方法である[[ダイレクトアタック]](相手のライフ/シールドを削り切ってトドメを刺す)はクリーチャーにしかできないため、欠かせない存在である。
なのでまずはクリーチャーを主力に、必要に応じて呪文も入れるのが基本形となる。構築済みデッキでもブースターパックでも多くはこの比率なので、安心してデッキが組める。

これ以外のカードタイプも存在するが、一時的または断続的に登場するにとどまっている。
ただし、2種以外のカードタイプの中にはメタゲームで活躍し続けているカードも存在するので、環境を目指すならばこの2つ以外のカードタイプについてもよく知っておく必要がある。

***相手ターンに干渉する方法が少ない [#q64d22b6]
「相手のターン中に使えるカードタイプ」というものが定められておらず、相手ターン中は、基本的に自分は行動選択ができない。
ただし、自分が攻撃を受けると、構築と運次第では「[[S・トリガー]]」を持つカードを使用することができる。コストを支払う必要がなく、返しのターンに[[召喚酔い]]なしで行動できるなど、大きな逆転要素となっている。

これ以外にも、個別に相手の行動に反応して何かを行える能力を持ったカードが存在する(例:[[ニンジャ・ストライク]])。ルールにはない相手ターンへの干渉の機会を増やせることから、メタゲームで活躍することもある。

***[[Magic:The Gathering]]の直接の派生ゲームである [#q33d85aa]
いくつかのカードゲームは、カードゲームの元祖とも呼ばれる[[Magic:The Gathering]](MTG)のシステムを参考にして制作されているが、デュエル・マスターズの場合は''そもそもがMTGの派生商品である''。開発元も同じ。([[Wizards of the Coast]])
色([[文明]])や[[タップ]]をはじめとした基礎的なシステムを引き継ぎつつも、より低年齢向け商品として、簡略化される部分は徹底的に簡略化されている。上記に挙げた特徴も、MTGという基礎があった上での簡略化による恩恵である部分が多い。

MTGとのより詳しい関係については、「[[Magic:The Gathering]]」のページを参照。

**海外展開について [#z16c0050]

[[海外版]]も参照。

-アメリカでの発売日は2004年3月5日。キャッチコピーは「Kaijudo(怪獣道)」だった。
しかし、第12弾を最後に展開は終了。

-2009年より、韓国での販売を開始。
だがこちらも、2012年に第14弾を最後として展開を終了した。

-2012年6月26日よりアメリカで、「[[Kaijudo]]: Rise of the Duel Masters」の名称で新商品を展開。
日本版と同じルールで遊ぶことができるものの、裏面のデザインが異なり、従来のシリーズとの互換性がなくなっている。

-[[ゴッド・オブ・アビス]]から、タカラトミーのアジア方面の海外輸出事業の強化のため、アジア方面の海外展開が決定した。
--言語は日本語だが、他の海外展開をしているTCGでも日本版のまま海外へ販売しているメーカーもあり、何分デュエマに限ったことではない。

**その他 [#ie6287c9]
-正式商品名称は「[[デュエルマスターズ]]」ではなく「デュエル・マスターズ」。しかし、ネット上や店頭などでは区別されずに用いられることも多い。&br; 「・」を打たないほうがタイピングでも手書きでも手間が少ないため「デュエルマスターズ」を使う場合も多く、実際に検索エンジンでのヒット数にも大きな差はない。また、かつてこのWikiの名称も「・」のない「デュエルマスターズwiki」という名称であった。

-ウィザーズ、タカラ(現タカラトミー)と共に三井グループの大手総合商社である三井物産(厳密には当時その子会社であるキッズステーション)が設立に大きく関わっており、開発や商標登録などで参加している。この為カードにも「Mitsui-kids」「WHS」と関連子会社の権利表記がされている。
--上記のキッズステーションが子会社の関係で、勝舞編時のゲーム開発やCS局においてのデュエマアニメや「デュエル・マスターズGATE」「デュエル・マスターズDASH TV」などの実写番組が放送されるなど長い関係性が続いていた。しかし2021年にキッズステーションがソニーグループ傘下となり三井物産がアニメ事業から撤退した為に、[[王来篇]]と「[[キング!>デュエル・マスターズ キング!]]」を最後にアニメの再放送やデュエマ関連を扱う事が無くなった。

-[[背景ストーリー]]が存在し、[[カードイラスト]]や[[フレーバーテキスト]]などで少しずつ語られている。

-アメリカでの発売日は2004年3月5日。キャッチコピーは「Kaijudo(怪獣道)」だった。しかし、第12弾を最後に展開は終了。その後は長らく日本以外での展開は行われなかったが、2009年より、韓国での販売を開始。だがこちらも、2012年に第14弾を最後として展開を終了した。
-漫画では[[NAC]]が「究極のカード」「真のデュエリストのみが使えるカード」「使うには危険が伴う」「敗者は死に至ることもある恐ろしいカード」といった触れ込みで紹介した。後に「真のデュエリスト同士で戦うと危険」という設定に変遷し、老人から赤ちゃんまでの誰でもが楽しめるカードゲームとして普及していた。

-一方、2012年6月26日よりアメリカで、「[[Kaijudo]]: Rise of the Duel Masters」の名称で販売が再開。日本版と同じルールで遊ぶことができるものの、裏面のデザインが異なり、従来のシリーズとの互換性がなくなっている。&br;最終的に、2014年8月には全ての海外展開が打ち切られることとなった。
-タカラトミーで同じく製作されているTCGの「[[WIXOSS]](ウィクロス)」では名称は変わっているものの、デュエマのルールから影響を受けている物が多い。

**派生ゲーム [#v198a0c1]
-[[Kaijudo]]
-[[デュエル・マスターズ バトルカードゲーム]]
-[[デュエル・マスターズ プレイス]]

*デュエル・マスターズ(その他の用法) [#d294785d]

+1999年の[[コロコロコミック]]5月号から連載された漫画。作者は[[松本しげのぶ>Shigenobu Matsumoto]]。
当初は[[Magic:The Gathering]]を題材にした漫画であった。デュエル・マスターズ(カードゲーム)に題材が移ったのは[[白凰]]戦から。
当初は[[Magic:The Gathering]]を題材にした漫画であった。デュエル・マスターズ(カードゲーム)に題材が移ったのは[[白凰]]戦から((なお、「もしこの転向をしないで、題材が[[Magic:The Gathering]]のままだったら」を描いたのが『[[切札勝舞はマジック:ザ・ギャザリングを使いつづける]]』である。))。
+2002年放送のアニメ。上記の漫画版を原作とする。ただし題材とするカードゲームはデュエル・マスターズで一貫している。
+2003年に発売されたゲーム。
+[[背景ストーリー]]用語。[[ドラゴン・サーガ]]において、10年に1度定期的に開催される武闘レースの名称。([[《超次元ロマノフ・ホール》]]、[[《めった切り・スクラッパー》]]の[[フレーバーテキスト]]より)
+2003年に発売された、ゲームボーイアドバンス用ソフト。
+[[背景ストーリー]]用語。[[ドラゴン・サーガ]]において、10年に1度定期的に開催される武闘レースの名称(([[《超次元ロマノフ・ホール》]]、[[《めった切り・スクラッパー》]]の[[フレーバーテキスト]]より))。→[[デュエル・マスターズ(背景ストーリー)]]
+2017年の[[エキスパンション]]シリーズ。カードゲームの名称と区別するために『[[新章デュエル・マスターズ]]』と呼ばれることが多い。これに伴い、以下のものも改めて「デュエル・マスターズ」のタイトルになっている。
++2017年〜2018年(2017年度)に放送されていたアニメ。主に「デュエル・マスターズ(2017)」と表記される。
++2017年から連載されている漫画。1.の間接的な続編。

**参考 [#j8e393e8]
-[[公式ルール]]
-[[用語集]]
-[[デュエル・マスターズ公式HP]]
-[[Shigenobu Matsumoto]]
-[[タカラトミー]]
-[[Wizards of the Coast]]

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