#author("2022-10-15T11:36:56+09:00","","") *《ドンドン&ruby(えら){選};べナウ》 [#qf10a548] |ドンドン選べナウ UC 水文明 (4)| |呪文| |自分の山札の上から5枚を表向きにする。相手はその5枚を2つの束に分ける。自分は一方の束を手札に加え、もう一方を墓地に置く。| [[DM22-EX1]]で登場した[[水]]の[[呪文]]。 自分の[[山札の上]]から5枚を相手が2セットに分割し、そのうち1セットを[[手札]]に、もう1セットを[[墓地]]に置く。 テキスト自体に複雑な部分はないが、相手にこの呪文を唱えられた時どう分割するかは頭を使う。 一方、唱えた側は非関与な5枚を使って提示された二択から得する方を選ぶだけなので負担は少ない。 最大スペックは[[手札補充]]と[[墓地肥やし]]を一気にこなす呪文だが、相手の振り分けが上手ければ上手いほど弱体化してしまう。 **唱えられた時 [#oda3d66b] この呪文を相手に唱えられた場合、振り分けのパターンは以下の通り。 |0枚と5枚|唱えた側に5ドロー(か5枚墓地肥やし)の恩恵があるので、通常は推奨されない。| |1枚と4枚|こうするなら、1枚の束に「飛び抜けて強いカード」を入れる。これで相手に「コスパの悪いドロソ」か「強いカードを墓地に落とさせる」かを強いることができる。| |2枚と3枚|稼がれる[[ハンドアドバンテージ]]を最小化できる。どちらの束が手札・墓地に加わっても一長一短になるようにしたい。| 下手すれば大きな利敵行為となる「1枚と4枚」パターンを選ぶ状況としては、次のようなものが考えられる。 ①[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]などゲームを決めかねない[[殿堂入り]]カードが捲れた場合。 ②自分のデッキに刺さってしまう[[メタカード]]が捲れ、かつ相手がそれをすぐにプレイ可能な場合。 -どちらも、その場で欲しいカードを選ぶなら1枚サーチで終わってしまうことを狙ったプレイングである。 --ただし、[[殿堂入り]]ではないカードは表向きになる以前で既に手札に握っていて、少ないほうの束に振り分けるメリットが一切ないことは考えられる。また、相手が4枚補充を選択した結果、その大量手札補充が祟って後々苦しくなる裏目も考えられる。 --4枚の束を取るなら、「5枚ドローして1枚[[ピーピングハンデス]]された」と同じ状態になる。 -どちらも、その場で欲しいカードが同時に2枚以上捲れた場合は破綻する。その場合は2枚と3枚の束に振り分けよう。 ③[[墓地肥やし]]重視で採用されている場合。以下の「0枚と5枚」選択よりは日和った形となるが「手札に与えても痛くない1枚、手札にないと困る1枚とその他3枚」と振り分ければ、[[墓地肥やし]]がはかどらない。 ---- [[手札補充]]と[[墓地肥やし]]を同時にすることが目的と見抜いたなら、「0枚と5枚」パターンもありえなくはない。 例えば[[《龍頭星雲人/零誕祭》]]を含む5枚なら、2-3でも1-4でも《龍頭星雲人》の束を手札に取られつつそこそこの[[墓地肥やし]]も許してしまう。 ならばここで0-5としたら、「5枚の手札を獲得できるが増える墓地のカードは《ドンドン選べナウ》1枚のみ。《龍頭星雲人》は大して軽くならない」または「5枚(+1枚)という驚異的な[[墓地肥やし]]に成功するが、サーチ・手札補充は行えない」という二択を迫ることができる。 **唱えた時 [#h52d24e1] 自分が唱えた場合、「5枚の内で一番欲しいカードを手に入れる」「質はともかく3枚以上のカードを手に入れる」のどちらかは確実に満たすことができる効果と言える。 上記の0-5や1-4は一手の差で勝敗が決まってしまう場面で必要な読みであり、デッキ構築段階でそれらを想定して採用するわけではない。 以下、相手が2枚と3枚に分割したケースで性能を語る。 ***2枚の束を手札に加える場合 [#x84462af] 特別な事情がなければその時一番欲しいカード1枚とその時一番要らないカード1枚が手に入るはずである。 比較対象は[[《ドンドン吸い込むナウ》]][[《ドンドン吹雪くナウ》]]、文明が違うが[[《ライフプラン・Re:チャージャー》]]など。 -余計に1枚手札補充できるのがメリット。 -防御札にならないのはデメリット。 捲れた5枚の中に欲しいカードがあればこちらを選び、無ければ3枚の束を選ぶことになるだろう。 ***3枚の束を手札に加える場合 [#mcb54ea6] 結果だけ見れば、比較対象は[[《フォーチュン・ドンキッキー》]]。 -運頼みでなく確実に3枚手札補充できるので一見良さそうだが、相手に与える情報が違う。 4ターン目にデッキの5枚を公開してしまう。 -また、ドロー呪文の1コストの差はコスト論上大きな差がある。どちらも確実性に欠けるのにどちらも最大枚数が3枚というのはやや損している。 あるいは、作為的に弱い3枚にされる[[《サイバー・ブレイン》]]。 あくまで2枚の束が魅力的でない場合に3枚の束にする消極的選択だが、[[墓地利用]]しないデッキならまず[[アドバンテージ]]で勝てないだろう。 **他のカード・デッキとの相性 [#c1fd9dc3] 狙いのカードをサーチすることだけを考えるなら[[《ドンドン吸い込むナウ》]]など[[汎用的>汎用性]]なサーチ呪文に劣るため、墓地と手札のリソースを同時に伸ばす必要があるデッキで採用したい。手頃な墓地回収手段や、墓地からカードを使う手段を持っているとなお良い。 [[《Drache der'Zen》]]や[[《龍素記号wD サイクルペディア》]]を使うデッキなら、墓地からでも手札からでも呪文にアクセスする旨味がある。 [[《絶望と反魂と滅殺の決断》]]など自力で墓地からプレイできるカードとは極めて相性が良い。捲った5枚の中に1枚でも入っていれば擬似3ドローは確定するので、その中で欲しいカードが入った束を加えればよい。 [[《龍風混成 ザーディクリカ》]]と[[《灰燼と天門の儀式》]]のパッケージとも好相性。どれが手札に、どれが墓地に置かれても特段支障が無い。 -[[【星雲人シヴァンリンネ】]]と好相性。[[《龍頭星雲人/零誕祭》]][[《ブラッディ・タイフーン》]]などで基盤を共有する[[【カリヤドネループ】]]とも相性が良い。 -[[【白青黒ギャラクシールド】>【白青ギャラクシールド】]]は手頃な使用[[コスト]]のカードが多く、上記の②自分のデッキに刺さってしまうメタカード〜を満たしやすい。 -同弾の[[《龍素記号wD サイクルペディア》]]とも好相性。[[cip]]で4→5と2ターン連続でこの呪文を発動できる。このクリーチャーがある状態で手札から唱えれば増幅能力によりこちらも2回分使える。 -山札を一気に5枚削れるため、[[《神の試練》]]での[[追加ターン]]獲得の御膳立てができる。そういう意味で[[【青単Drache der'Zen】]]とも好相性。 **その他 [#b48d09ac] -手札に加える方は特に公開する指示はないが、墓地に置くカードは公開情報であるため消去法で何が手札に加わったか知られてしまう。おそらく「束はそれぞれ表向きにして、どちらかを選ぶ」形となるため、相手に何を加えたかを尋ねられたら、特に差し支えなければ再公開してあげればよいだろう。 -もしも[[シールド戦]]や[[ブロック構築]]における[[《サイバー・ブレイン》]]のリペアとして使えたら[[必須カード]]になる可能性もあったが、[[DM22-EX1]]は特殊弾である。 -バトルゾーンに[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]がいると、選んだ束は手札に移動できるが選ばれなかった束は山札に戻して全体をシャッフルする。 -相手の[[《飛ベル津バサ「曲通風」》]]がある状態で唱えると、1枚手札補充か1枚墓地肥やしのネタカードになってしまう。 -能力とイラストの元ネタはMtGの[[山分けカード>http://mtgwiki.com/wiki/%E5%B1%B1%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89]]、[[《嘘か真か/Fact or Fiction》>http://mtgwiki.com/wiki/%E5%98%98%E3%81%8B%E7%9C%9F%E3%81%8B/Fact_or_Fiction]]。 --デュエマでの裁定はまだ出ていないが、そちらは0枚の束を作ることが可能となっている(([[開発者ツイートでも0-5は可能と言われている>https://twitter.com/syaba3/status/1580863199078846464]]))ため、当ページでは暫定的にその裁定で記述している。 --そちらには、束は表向きで2つ作り、表向きでどちらか1つ選ぶという裁定もある。 --イラストは《嘘か真か》のうち[[ジェイス>《精神を刻む者、ジェイス》]]が描かれた版と同じ構図になっており、光と闇のクリスタルを手にし、[[水と火と自然>《電磁 アクアン-2》]]のクリスタルを捨てている。 -[[イラストレーター]]で混同しがちだが、描かれているのは[[《電磁 アクアン-2》]]ではなく本家[[《アクアン》]]の方である。 -「ドンドン○○ナウ」系では初の、「○○」が終止形ではなく命令形になるカード。 また、同系統では初めての[[S・トリガー]]を持たないカードである。 **裁定不明 [#o4582366] -手札、墓地に置くまでは表向きにしたカードは山札の中にある扱いだが、2つの束に分ける場合は山札の順序を入れ替えれるのか。つまり、2つの束は5枚のカードの元々の順番が前後する組み合わせであってはならない可能性がある。具体的には、山札を2枚の束と3枚の束に分ける場合、上から2枚目あるいは3枚目を分け目にしなければならず、例えば上から1枚目と上から4枚目のセットで作られた2枚の束、残りのカードで作られた3枚の束にできないことになってしまう。 --[[『物理的に山札から離して手に持っているカードについても山札同様に並び順を変えてはならない場合があるという状況』を是正>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/rulechange/31641/]]されたため、問題ない可能性も十分ある。 **関連カード [#rd885a70] -[[《ドンドン吸い込むナウ》]] -[[《プロジェクト・ゴッド》]] -[[《ファイナル・アンサー》]] -[[《東大センセー》]] -このカードに描かれているクリーチャー --[[《アクアン》]] **[[フレーバーテキスト]] [#a456e259] -[[DM22-EX1]]&br;'''にひひ。どっちを選んでも得するようにする、それが相手に選択をせまるコツなのさ。 ― [[アクアン>《アクアン》]]''' **収録セット [#h450cae3] -illus.[[otumami]] --[[DM22-EX1 「黄金戦略!!デュエキングMAX 2022」>DM22-EX1]](79/130) **参考 [#k9a87598] -[[山札の上]] -[[表向き]] -[[手札補充]] -[[墓地肥やし]] &tag(呪文,水文明,青単,単色,コスト4,サーチ,見せる,手札補充,墓地肥やし,UC,アンコモン,otumami);