#author("2021-05-30T16:24:13+09:00","","") *《&ruby(ひゃっぱつにんぎょう){百発人形};マグナム》 [#o75ab48a] |百発人形マグナム R 闇文明 (4)| |クリーチャー:デスパペット 4000| |いずれかのプレイヤーが、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーまたはクロスギアをバトルゾーンに出した時または呪文を唱えた時、そのプレイヤーは自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。| [[DM-20]]で登場した[[デスパペット]]。 [[マナゾーン]]をタップせずに[[コスト踏み倒し]]を行った[[プレイヤー]]の[[クリーチャー]]を[[破壊]]するという、一風変わった[[能力]]の[[システムクリーチャー]]。今では多くの[[コスト踏み倒しメタ]]が登場しているが、それでもこのクリーチャーの能力は未だに異質の部類に入る。 [[軽量級]]では唯一[[呪文]]の[[コスト踏み倒し]]にも反応するカードであり、[[S・トリガー]][[呪文]]はもちろん、[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]や[[《ポジトロン・サイン》]]などに対しても有効。 登場当時は[[コスト踏み倒しメタ]]としての側面がそこそこ強かったが、今ではよりコストの軽く、自分は対象外となるコスト踏み倒しメタが登場しているため、相手をメタるだけならそれらに軍配が上がる。現在は、自分のクリーチャーを破壊する[[デメリット]]を逆利用して、[[cip]]や[[pig]]を使い回す[[ループ]]手段として使われ、相手へのメタはあくまでもオマケになった。 **環境において [#z402dfe1] [[不死鳥編環境]]において初の[[コスト踏み倒しメタ]]として登場するが、当時の評価は高くなかった。というのも、自分にもメタ効果がかかる上に、反応した際の除去が[[選ばせ除去]]であり、せっかく反応しても脇の[[《ダンディ・ナスオ》]]あたりを生贄にされれば十分な効果をもたらすことができなかった。 [[戦国編環境]]では実質当時のコスト踏み倒しメタをすべて無効にする[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]をエースとする[[【ギャラクシーコントロール】]]が活躍しており、[[神化編環境]]から[[エピソード1環境]]にあった[[【エンペラー・キリコ】]]系統も[[cip]]による[[ソリティア]]でこのカードを突破したため、やはりどうにでもなるメタカード止まりであった。 [[DM-36]]以降、[[サイキック・クリーチャー]]の[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]として価値が急上昇したが、相性の悪い[[カード]]も多く、エピソード1までの評価は比較的低かった。[[《不死身のブーストグレンオー》]]で無効化されたり、[[《時空の不滅ギャラクシー》]]に[[効果]]を逆に利用されてしまうこともしばしば。また、[[除去]][[能力]]を持つ[[《超次元ガード・ホール》]][[《超次元ムシャ・ホール》]]などには無力となる。 [[《超次元シャイニー・ホール》]]からの[[《時空の不滅ギャラクシー》]]も危険。この[[クリーチャー]]を[[タップ]]され、そのまま[[覚醒]]して[[召喚酔い]]の消えた[[《撃滅の覚醒者キング・オブ・ギャラクシー》]]に殴り潰されてしまう。 また超次元呪文とセットで使われる[[《天雷の導士アヴァラルド公》]]をこのクリーチャーの除去に対する身代わりとして使われるのもきつかった。 ところが[[エピソード2環境]]で[[【ミラクルとミステリーの扉】]]が台頭すると立場は一変。あちらが軽量除去カードをほとんど積めないこともあって、環境に劇的に[[刺さる]]カードと化した。 [[DMR-07]]では[[《早撃人形マグナム》]]が登場し、[[エピソード3環境]]において[[【ガネージャビート】]]で活躍した。エピソード2終盤には[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]が新たなコスト踏み倒しメタとして登場。こちらと異なり踏み倒しで出たクリーチャーを確実に仕留められるため、以降はそちらが踏み倒しメタの主流となった。それぞれ若干[[能力]]が異なるのでうまく使い分けることもできる。 [[新章デュエル・マスターズ]]では、多くの[[コスト踏み倒しメタ]]が登場したため、メタカードとしての地位は維持できなくなった。 [[DMRP-09]]から登場した[[GRクリーチャー]]へのメタカードとして注目される。[[超天篇環境]]下でよく使われるコスト踏み倒しメタ能力をほとんど無視できる[[GR召喚]]がマナゾーンをタップしない召喚のため、このクリーチャーの能力にかかる。 その後[[マナドライブ]]で強力な[[cip]]を発動できる[[GRクリーチャー]]が登場した事で、手軽に[[GRクリーチャー]]の[[cip]]を使いまわす[[ループ]]パーツとしても使用可能となった。 **その他 [#z402dfe1] -[[破壊]]する[[クリーチャー]]を選ぶのは[[コスト踏み倒し]]を行った[[プレイヤー]]なので、[[アンタッチャブル]]も[[破壊]]できる。また、[[《レッド・ABYTHEN・カイザー》]]の[[能力]]を誘発させずに[[破壊]]できる。 -この[[カード]]が出た頃には存在していなかった[[城]]・[[ドラグハート・ウエポン]]・[[ドラグハート・フォートレス]]・各種[[フィールド]]、[[オレガ・オーラ]]の[[コスト踏み倒し]]には反応しない。 -[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]の[[能力]]により、[[代替コスト]]で[[召喚]]・[[キャスト>唱える]]をした場合、[[マナ]]が生み出されたことにならないので[[コスト踏み倒し]]となる。&br;しかし「[[マナゾーン]]の[[カード]]を[[タップ]]して[[クリーチャー]]が出た・[[呪文]]を唱えた」ことには変わらないので、《マグナム》は誘発しない。 --[[《ベイB ジャック》]]の[[能力]]により、[[バトルゾーン]]の[[クリーチャー]]のみから[[マナ]]を生み出して[[召喚]]・[[キャスト>唱える]]をした場合、[[マナ]]は生み出されているので[[コスト踏み倒し]]とはならない。&br;しかし「[[マナゾーン]]の[[カード]]を[[タップ]]せずに[[クリーチャー]]が出た・[[呪文]]を唱えた」ことには変わらないので、《マグナム》は誘発する。 -[[不死鳥編]]に登場した[[システムクリーチャー]]にしては、[[パワー]]が[[バニラ]]並みに高いのが強み。[[闇]]の4[[コスト]]は[[パワー]]3000が普通なので、[[デメリット]]と見られているのだろう。確かに、同じ[[文明]]の強力な[[S・トリガー]]である[[《インフェルノ・サイン》]]や[[《デーモン・ハンド》]]が使いにくくなるのは少々痛い。 --理由はこの[[クリーチャー]]自身を[[コスト踏み倒し]]しても[[破壊]]は強要されてしまうからである。 -その特殊な[[能力]]から、様々な[[コンボ]]が開発されている。[[《盗掘人形モールス》]][[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]と組み合わせて無限に[[ドロー]]したり、[[《神羅ヘルゲート・ムーン》]][[《黒神龍ザルバ》]]と組み合わせて[[ライブラリアウト]]させたりする(>[[【ヘルゲート・ムーンライブラリアウト】]])ことができる。 //-自分が[[コスト踏み倒し]]を使う場合、自分への被害をいかに回避するかが課題となる。[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]場に自分の[[《不死身のブーストグレンオー》]][[《光器パーフェクト・マドンナ》]][[《神羅スカル・ムーン》]]がいると、自分だけ[[デメリット]]を帳消しにできる。また[[《時空の不滅ギャラクシー》]]を即座に[[覚醒]]させて積極的に殴りに行く戦術も考えられる。 -[[《斬隠オロチ》]]や[[《父なる大地》]]などで相手の[[クリーチャー]]を[[強制]]的に[[コスト踏み倒し]]させて、マグナムで[[破壊]]することもできる。また、それらの[[効果]]で《マグナム》自身が引っ張り出された場合でも《マグナム》の[[効果]]は誘発する。 -[[《ケンゲキオージャ 〜究極火焔〜》]]を[[コスト踏み倒し]]で出されると、そのまま[[ゲーム]]に敗北してしまう。 -[[DMEX-01]]の[[フレーバーテキスト]]にて自身を「元祖」と強調して呼んでいるのは、[[《早撃人形マグナム》]]を筆頭に自身を元とした派生[[カード]]が登場してきた事に対する風刺。また、台詞の後半は「引き金は二度引かねぇ、一発がすべてだ!」の決め台詞でおなじみ[[《ジョリー・ザ・ジョニー》]]への皮肉を含んだパロディ。どちらも製作陣の遊び心を感じさせる。 -マグナム(Magnum)とは強装弾(通常より多く炸薬を入れた銃弾)の一種。 -漫画「FE」では[[ザキラ]]が[[エスメラルダ]]戦で使用。[[《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》]]が[[エスメラルダ]]の[[シールド]]14枚を全て[[ブレイク]]した後に止めの一撃を与える。実はこの時[[エスメラルダ]]の[[シールド]]からは[[S・トリガー]]の[[《ホーリー・スパーク》]]が出ていたのだが、使うとマグナムの[[効果]]で[[《究極銀河ユニバース》]]を[[破壊]]しなければならないという状況であったため、結果的に[[エスメラルダ]]は[[サレンダー]]するのであった。 **[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#vd2cd400] |百発人形マグナム R 闇文明 (4)| |クリーチャー:デスパペット 4000| |プレイヤーが各ターン、初めてマナコストを支払わずに自身のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自身のクリーチャー1体を破壊する。| [[コスト踏み倒しメタ]]としてはかなりの下方修正がなされた。呪文とクロスギアの踏み倒しではトリガーせず、クリーチャーの踏み倒しにも各ターンにつき1回しか反応しないようになった。 ただし、これは自分もクリーチャーを破壊されにくくなったことでもある。 相手のターンに[[S・トリガー]]で呪文を唱えても、自分の《百発人形マグナム》は退場せずに済むようになった。 ターン1回の制限は[[ループ]]対策や、[[《聖霊王エルフェウス》]]と同様に[[ロック]]を成立させ難くする目的もあるのかもしれない。 呪文が対象外となったのは同弾に[[《蒼神龍スペル・グレートブルー》]]がSRで収録されていた事もあるのだろうか。 -[[総合ルール]]や公式Q&Aでは使われることのあった「マナコスト」という用語だが、カードテキストで登場したのはこれは初と思われる。 --このテキストにより、単なる[[コスト踏み倒しメタ]]とは異なり、[[マナ]]以外の方法で[[代替コスト]]を支払った場合でも《マグナム》の効果は発動する。 -[[《緑神龍ガミラタール》]]は「バトルゾーンに出ることによって起こる効果はすべて無視する」ので場に出た事が認識されずに[[選ばせ除去]]も発動しないため、出させたクリーチャーをすぐ破壊するコンボにはならない。 //--さらに、《ガミラタール》で相手に強制踏み倒しさせたターンに相手がマナを支払わずにクリーチャーを出した([[S・トリガー獣]]などで起こりうる)場合、そのクリーチャーは「2体目のマナコストを支払わずに出したクリーチャー」なので、[[選ばせ除去]]は発動しない。 //長ったらしいので簡略化 --また、各ターン2体目以降のマナコストを支払わずに出たクリーチャーには、[[選ばせ除去]]は発動しない。効果の無視などにより初めての踏み倒しを無償でやり過ごすことができたら、そのターンはノーリスクでコスト踏み倒しができるようになる。 -TCG版同様、《百発人形マグナム》を踏み倒した場合も自身の踏み倒しに反応する。そのため[[《竜極神ゲキ》]]などで《百発人形マグナム》を[[リアニメイト]]すると[[選ばせ除去]]がトリガーするので相性が悪い。 --しかし、&color(blue){''そのターンの2体目以降に《百発人形マグナム》を踏み倒した場合は[[選ばせ除去]]がトリガーしない''};。このことを利用して、[[《霊翼の宝アルバトロス》]]で《百発人形マグナム》を2番目に踏み倒せば、[[選ばせ除去]]をトリガーさせずに[[リアニメイト]]ができる。 ***環境において [#a7e6f3b4] -[[DMPP-07]]期はあまり活躍できていない。バトルゾーンが空の状態なら[[《インフェルノ・ゲート》]]で[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]等を出せなくはできるが、[[ウィニー]]などを身代わりにできれば難を逃れられたり、コスト軽減や[[シンパシー]]には無力といった元々の欠点の他にも、[[《クリスタル・ツヴァイランサー》]]にも[[G・ゼロ]]は抑止できるが5体以上いた場合かつ連続召喚には実質無意味、[[《ヘブンズ・ゲート》]]には1体しか破壊できない、呪文が対象外となったせいで決定力も減ったなど、扱うリスクが減った代わりにメタカードとしての強みが薄れた事もあるだろう。 -[[DMPP-08]]では、踏み倒しメタの対象外である[[シンパシー]]持ちが[[Tier>メタゲーム]]1から落ちた。そして[[《ヘブンズ・ゲート》]][[《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》]][[《連珠の精霊アガピトス》]][[《幻想妖精カチュア》]]など、仮想敵が多く存在している。 --[[《ジェネラル・クワガタン》]]もコスト踏み倒しを行うカードだが、マナに同名ドリームメイトがある限り破壊に反応して踏み倒しできるため、ターン1回の《マグナム》ではやや分が悪い。 **関連カード [#w3d88921] -[[《早撃人形マグナム》]] -[[《単騎連射 マグナム》]] -[[《マグナム・ルピア/クリムゾン・チャージャー》]] -[[《撃速 ザ・グナム》]] -[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]] **[[フレーバーテキスト]] [#md099fb9] -[[DM-20]]、[[DMC-64]] '''「楽しみたければ、[[代償>マナコスト]]は支払わないとな。」――百発人形マグナム''' -[[DMX-09]] '''[[代償無く得ようと>コスト踏み倒し]]した不届き者には、オレの銃で[[代償>破壊]]を払わせてやるぜ。――百発人形マグナム''' -[[DMEX-01]] '''オレ様の名は、元祖マグナム。引き金は、百回引くぜ! ― 百発人形マグナム''' -[[DMPP-07]] '''楽しみたければ、[[代償>マナコスト]]は支払わないとな。――百発人形マグナム''' **収録セット [#z7fc24c1] ***[[デュエル・マスターズ]] [#ie2702af] -illus.[[Sumihito]] --[[DM-20 「不死鳥編 第2弾 魔闘竜×機兵団(ジ・アルティメット・ノヴァ)」>DM-20]] --[[DMC-64 「コロコロ・レジェンド・7 ムービー・ダイナマイト」>DMC-64]] --[[DMX-09 「デッキビルダー鬼DX ガンバ!勝太編」>DMX-09]] -illus.[[Taro Yamazaki]] --[[DMEX-01 「ゴールデン・ベスト」>DMEX-01]] ***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#i4e01a3d] -illus.[[Sumihito]] --[[DMPP-07 第7弾「超神星爆誕 -GATE OF DISASTER-」>DMPP-07]] **参考 [#u84cbf0a] -[[デスパペット]] -[[プレイヤー]] -[[クリーチャー]] -[[クロスギア]] -[[呪文]] -[[コスト踏み倒し]] -[[選ばせ除去]] -[[メタカード>メタゲーム#Mcard]] &tag(クリーチャー,闇文明,単色,コスト4,デスパペット,パワー4000,クロスギアメタ,コスト踏み倒しメタ,除去,破壊,R,レア,Sumihito,Taro Yamazaki);