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百発人形マグナム R 闇文明 (4) |
クリーチャー:デスパペット 4000 |
いずれかのプレイヤーが、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーまたはクロスギアを出した時または呪文を唱えた時、そのプレイヤーは自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。 |
初登場時においては、あらゆるコスト踏み倒しを行ったプレイヤーにクリーチャーの破壊のデメリットを課していたという、一風変わった能力のシステムクリーチャー。
新たなカードタイプの登場で破壊に抜け道が生まれたり、「コストを支払わずに」というテキストのコスト踏み倒しメタが登場したり、さらには「出ることによって起こる効果はすべて無視する」により回避可能になったりと、当時とは意味合いが変わっているが、それでもこのクリーチャーの能力は未だに異質の部類に入る。
軽量級では唯一呪文のコスト踏み倒しにも反応するカードであり、S・トリガー呪文はもちろん、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》や《ポジトロン・サイン》などに対しても有効。
クロスギアにも対応するため、《マキシマム・ディフェンス》による逆転はクロス先を潰して妨害できる。
登場当時はコスト踏み倒しメタとしての側面がそこそこ強かったが、今ではよりコストの軽く、自分は対象外となるコスト踏み倒しメタが登場しているため、相手をメタるだけならそれらに軍配が上がる。
現在は、自分のクリーチャーを破壊するデメリットを逆利用して、cipやpigを使い回すループ手段として使われ、相手へのメタはあくまでもオマケになった。
【茄子サファイア】が猛威を振るっていた不死鳥編環境において初のコスト踏み倒しメタとして登場するが、当時の評価は高くなかった。というのも、自分にもメタ効果がかかる上に、反応した際の除去が選ばせ除去であり、せっかく反応しても脇の《ダンディ・ナスオ》あたりを生贄にされれば十分な効果をもたらすことができなかった。それどころか《母なる大地》や《転生プログラム》によって逆利用されるケースもあり、環境に影響を与えるまでには至らなかった。
戦国編環境では実質当時のコスト踏み倒しメタをすべて無効にする《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》をエースとする【ギャラクシーコントロール】が活躍しており、神化編環境からエピソード1環境にあった【エンペラー・キリコ】系統もcipによるソリティアでこのカードを突破したため、やはりどうにでもなるメタカード止まりであった。
DM-36以降、サイキック・クリーチャーのメタカードとして価値が急上昇したが、相性の悪いカードも多く、エピソード1までの評価は比較的低かった。《不死身のブーストグレンオー》で無効化されたり、《時空の不滅ギャラクシー》に効果を逆に利用されてしまうこともしばしば。また、除去能力を持つ《超次元ガード・ホール》《超次元ムシャ・ホール》などには無力となる。
《超次元シャイニー・ホール》からの《時空の不滅ギャラクシー》も危険。このクリーチャーをタップされ、そのまま覚醒して召喚酔いの消えた《撃滅の覚醒者キング・オブ・ギャラクシー》に殴り潰されてしまう。
また超次元呪文とセットで使われる《天雷の導士アヴァラルド公》をこのクリーチャーの除去に対する身代わりとして使われるのもきつかった。
ところがエピソード2環境で【ミラクルとミステリーの扉】が台頭すると立場は一変。あちらが軽量除去カードをほとんど積めないこともあって、環境に劇的に刺さるカードと化した。
DMR-07では《早撃人形マグナム》が登場し、エピソード3環境において【ガネージャビート】で活躍した。エピソード2終盤には《ウソと盗みのエンターテイナー》が新たなコスト踏み倒しメタとして登場。こちらと異なり踏み倒しで出たクリーチャーを確実に仕留められるため、以降はそちらが踏み倒しメタの主流となった。それぞれ若干能力が異なるのでうまく使い分けることもできる。
革命編環境においては【黒単ヘルボロフ】で活躍。味方の自壊とリアニメイトと繰り返して延々とアドバンテージを取ることができた。コスト踏み倒しメタとしては低質であったが、【レッドゾーン】対面ではないよりマシではあった。特に、《一撃奪取 ブラッドレイン》→これ→《龍覇 ニンジャリバン》で《龍魂遺跡 グリーネ》呼び出し→《極・龍覇 ヘルボロフ》という最速着地パターンが強力であった[1]。
新章デュエル・マスターズでは、多くのコスト踏み倒しメタが登場したため、メタカードとしての地位は維持できなくなった。
DMRP-09から登場したGRクリーチャーへのメタカードとして注目される。超天篇環境下でよく使われるコスト踏み倒しメタ能力をほとんど無視できるGR召喚がマナゾーンをタップしない召喚のため、このクリーチャーの能力にかかる。
その後マナドライブで強力なcipを発動できるGRクリーチャーが登場した事で、手軽にGRクリーチャーのcipを使いまわすループパーツとしても使用可能となった。
王来篇環境 (オリジナル)ではDMEX-17発売からしばらくの間、【ネロ天門ループ】のパーツとして姿を見せていた。
2023年8月の終わり頃からしばらく、オリジナルの【赤黒テレスコ=テレス】でループパーツに使われた。
2024年7月頃には《アーテル・ゴルギーニ》で山札を掘削し、1枚積みから2枚積みでループパーツとなるこれを掘り当てる型が流行。詳細は省略するが《邪魂龍 ジャビビルブラッド》を使ったループに関与する。
百発人形マグナム R 闇文明 (4) |
クリーチャー:デスパペット 4000 |
プレイヤーが各ターン、初めてマナコストを支払わずにクリーチャーまたはクロスギアをバトルゾーンに出した時、または呪文を唱えた時、そのプレイヤーは自身のクリーチャー1体を破壊する。 |
DMPP-07で実装。
踏み倒しへの反応は、各ターンにつき1回となり、コスト踏み倒しメタ及びループパーツとしてかなりの下方修正がなされた。
1ターンに2体以上踏み倒す《ヘブンズ・ゲート》、《超天星バルガライゾウ》、《アクア・ジェスタールーペ》などで選ばせ除去消化済みとなった《クリスタル・ツヴァイランサー》を封殺できない。痒いところに手が届かない性質である。
ただし、こんななりでも「シングル・ブレイカーでチクチク攻撃することでS・トリガー獣が1体出されるのを見るまで、カウンター打点をケアできる蓋」「盤面が空ならマッドネスによるカウンター打点を気にしなくてハンデスできる蓋」と、地味で堅実な役割を果たせるということは研究されている。
サイキック・クリーチャー実装後は、カード1枚で1体しか出せない《超次元ミカド・ホール》や火でコスト7以下を出そうとする《超次元ボルシャック・ホール》のプレイを渋らせる程度の嫌がらせはできる。進化元を集約させて登場する《超時空ストーム G・XX》にはかなり刺さる。
《超次元ストーム・ホール》と《超次元ガード・ホール》は除去してから踏み倒しなので唱えられる前に2体以上《百発人形マグナム》が存在していないと対策にならない。
総じて、《ウソと盗みのエンターテイナー》や《制御の翼 オリオティス》のような後年の鮮烈なメタクリーチャーとしてではなく、有利な状況をさらに有利に保ち続ける、そこそこの性能のシステムクリーチャーという評価になるだろう。
初出時から変更が加えられた時期であるDMPP-15環境で使うなら、自身はS・トリガーをあまり採用せず、コスト踏み倒し(≒《魔光蟲ヴィルジニア卿》)もサイキック・クリーチャーも入れなくて戦える【大邪眼B・ロマノフ】で採用するのが吉かもしれない。
百発人形マグナム R 闇文明 (4) |
クリーチャー:デスパペット 4000 |
プレイヤーが各ターン、初めてマナコストを支払わずに自身のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自身のクリーチャー1体を破壊する。 |
TCG版では反応していた、呪文とクロスギアの踏み倒しには反応しなかった。(当時はデュエプレにクロスギアというカードタイプは登場していなかった。)
ただし、これは自分もクリーチャーを破壊されにくくなったということもある。
相手のターンにS・トリガーで呪文を唱えても、自分の《百発人形マグナム》は退場せずに済んでいた。
呪文が対象外となったのは同弾に《蒼神龍スペル・グレートブルー》がSRで収録されていた事もあるのだろうか。
Q.自分のバトルゾーンに封印されたGRクリーチャーが11体いて、相手に《百発人形マグナム》がいます。自分が《パラリラ・セーリング》を唱えてGR召喚で《ロッキーロック》が出ますが、《百発人形マグナム》の効果で破壊されて超GRに戻った後、《ロッキーロック》の効果でGR召喚するとまた《ロッキーロック》が出て《百発人形マグナム》の効果で破壊され・・・と無限ループになりますが、どのように止めればいいでしょうか?
A.その場のジャッジ判断でお願いします。
引用元(2019.9.30)
Q.《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱えて、効果で「コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地から出す。」を2回選択しました。1回目の効果で《闇戦士ザビ・クロー》をバトルゾーンに出し、2回目の効果で《百発人形マグナム》を出した場合、この《百発人形マグナム》の効果は何回トリガーしますか?
A.1回です。墓地から《百発人形マグナム》自身がバトルゾーンに出たことで1回トリガーします。
引用元(2021.9.24)
Q.相手のターン中、相手の《百発人形マグナム》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《青守銀 ヘイサン》を「S・トリガー」で召喚し、バトルゾーンに出しました。《百発人形マグナム》の能力で《青守銀 ヘイサン》は破壊されますか?
A.いいえ、破壊されません。《百発人形マグナム》の能力は誘発しますが、出たターン中は《青守銀 ヘイサン》の常在型能力が有効であり、離れないためです。常在型能力は常に発揮されており、誘発型能力の解決よりも先に適用されます。
引用元(2021.9.24)
Q.相手のターン中、相手の《百発人形マグナム》がバトルゾーンにいる状況で、自分は《閃メク星戦 絶十》を「S・トリガー」で召喚し、バトルゾーンに出しました。この「出た時」の能力と《百発人形マグナム》の能力は、どちらから先に解決しますか?
A.先に《百発人形マグナム》の効果を解決してから、《閃メク星戦 絶十》の効果を解決します。同じタイミングで複数の能力がトリガーした場合、ターン・プレイヤーのものから先に解決します。
なお、《閃メク星戦 絶十》の効果の解決時に、1体も自分のクリーチャーがいなかった場合、相手のクリーチャーは1体もタップできません。
(総合ルール 603.3) 引用元(2021.9.24)