#author("2021-02-28T01:18:36+09:00","","")
*&ruby(ふういん){封印}; [#ef98fdb6]

封印は、[[革命編]]で登場した新たなギミック。用語としては主に以下の2通りで使われる。

+「封印する」「封印を付ける」とは、対象となる[[カード]]の上に、[[山札]]の上から1枚目を裏向きのまま置くこと。
+「封印」とは、[[カード]]を上記の状態にするために置いた[[カード]]のこと。封印カードと呼ばれることはしばしば。

|(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印をひとつ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する)|

封印された[[クリーチャー]]はゲーム中無視され、どこにも存在しないものとして扱われる。したがって、封印は[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]から[[離さず>離れる]]に行える[[除去]]と言え、相手によっては通常の除去以上に強力。

|禁断〜封印されしX〜 FLC 火文明 (コスト無し)|
|禁断の鼓動|
|この鼓動は、ゲーム開始時、封印を6つ付けてバトルゾーンに置く。|
|この鼓動はバトルゾーンを離れない。|
|禁断解放―この鼓動の封印がすべてなくなった時、クリーチャー側に裏返す。|

封印されたカードの持ち主が[[コマンド]][[種族]]を持つ[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]に出した際、その[[プレイヤー]]は出した[[クリーチャー]]と同じ[[文明]]を持つ[[カード]]についている封印を1つ取り除くことができる。
封印を外すためには、[[コマンド]]を出すほかに、[[《リベレーション・オブ・ジ・エンド》]]や[[《禁断U トルーパ》]]といった[[能力]]で[[任意]]の封印を選んで[[墓地]]に置くこともできる。

封印がすべて外れたクリーチャーは再び攻撃したり能力を使ったりできるようになる。
また、カードによっては最後の封印が外された時に、[[禁断解放]]、[[禁断機動]]、[[禁断爆発]]などが[[トリガー]]する。

なお、封印をつけて''無視されるのは[[クリーチャー]]のみ''である。[[クリーチャー]]以外の[[カード]]、例えば[[鼓動]]などは封印がついていてもその[[能力]]は一切無効にならず、[[カード指定除去]]などで本体を選ぶこともできる。

ただし、''封印されたクリーチャーの構成パーツ''の場合は、カードタイプに関わらず一緒に無視される。
例えば[[《不夜城艦 クランヴィア》]]が下の呪文ごと封印されている間は、下の呪文を[[カード指定除去]]の対象にすることができず、バトルゾーンから移動させることはできない。
//https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33700/

//封印されたクリーチャーはクリーチャーとしては無視されるが、カードとして無視されるわけではない。よって、[[《爆流忍法 不死鳥の術》]]などの[[カード指定除去]]で封印されたクリーチャーを対象にして墓地に置くことができる。

**ルール [#of4f2634]
-[[敗北回避能力]]が適用されている状況下で、封印されるクリーチャーの持ち主の山札が無かった場合、そのクリーチャーは封印されない。

-[[封印]]によって無視されるのは[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]のみで、[[封印]]の付いた[[禁断の鼓動]]は無視されない。
また、[[封印]]そのものは[[バトルゾーン]]にある裏向きの[[カード]]として認識される。

-何らかの原因で、最初から一切封印されていない[[鼓動]]が[[バトルゾーン]]にあっても、[[禁断解放]]は[[トリガー]]しない。トリガー条件が[[常在型能力]]でも[[状況誘発]]能力でもないためである。

-[[封印]]を付けられた[[クリーチャー]]は[[バトルゾーン]]に無いものとして扱われ、無視される。そのクリーチャーの能力はもちろんのこと、その他の特性も無視される。クリーチャーとしてではなく、カードとしても無視されるので、[[カード指定除去]]などでそれを対象に取ることはできない。

-封印された[[クリーチャー]]だけでなく、その封印されたクリーチャーの下にあるカードと、上に乗っている[[オレガ・オーラ]]も含めた構成カードすべてが無視される。この構成カードも[[カード指定除去]]などでそれを対象に取ることはできない。&br;例)[[《オールデリート》]]を使用した時、上の封印のみが外れ、封印された[[クリーチャー]]はすべて戦線に復帰する。

-[[封印]]されていた期間の[[召喚酔い]]は無視されず、[[バトルゾーン]]に出た[[ターン]]に[[封印]]されて同一[[ターン]]に[[封印]]が外されても、[[召喚酔い]]は解けない。逆に言えば[[ターン]]をまたいでさえいれば[[封印]]を外された時に[[召喚酔い]]していないためすぐに[[攻撃]]が出来る。

-[[封印]]された[[クリーチャー]]は存在が無視されるため、[[常在型能力]]はなくなる。加えて、一度[[封印]]されると[[カードタイプ]]が変更された場合と同様に、適応されていた[[トリガー能力]]もまたすべて失効する。
--失効対象となる[[トリガー能力]]はあくまで[[クリーチャー]]に対するものだけである。[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]を[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]で[[封印]]しても、当然だが[[エクストラターン]]の発生は防げない。拡大解釈の無いように。

-封印された[[クリーチャー]]の[[タップ]]・[[アンタップ]]の位相は、封印されている限り''保存されたまま''になる。

-[[封印]]された[[クリーチャー]]に[[クロスギア]]が[[クロス]]されていた場合、主体の[[クリーチャー]]は[[バトルゾーン]]にいない(無視される)が[[クロスギア]]は[[クロス]]状態を維持するという奇妙な形になる。この状態では[[クロスギア]]の[[能力]]が無視されることはないが、[[《ノーブル・エンフォーサー》]]などの非[[クロス]]時の[[能力]]を発揮することはできない。&br;また、封印されている[[クリーチャー]]に新たに[[クロスギア]]を[[クロス]]することはできない。
--[[ウエポン]]も[[クロスギア]]と同様、[[装備]][[クリーチャー]]が[[封印]]されても[[バトルゾーン]]に残り、[[装備]]状態を維持する。この状態で[[龍解]]条件を満たせば難なく[[龍解]]する。&br;なお、[[装備]]前に[[ドラグナー]]が封印された場合、[[装備]]先を参照できず[[ウエポン]]を出すことはできない。
--[[オーラ]]に関しては、バトルゾーンにとどまる点では同じだが、クリーチャーの構成パーツであることから、[[《無修羅デジルムカデ》]]などの持つ[[常在型能力]]はクリーチャーともども[[無視]]される。
//https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33701/

-[[バトルゾーン]]は[[公開ゾーン]]だが、[[封印]]は非公開情報である。[[公開ゾーン]]に移動しないかぎり、[[シールド]]等と同様、封印に使われた[[山札]]のカードが何なのかを知ることは基本的に誰もできない。[[《ラグーン・マーメイド》]]がいれば間接的に知ること自体は可能だが、封印そのものは必ず裏向きで設置する。
--一応、[[《黒目龍竜》]]などの能力で見ることはできる。表向きにして[[封印]]扱いのままプレイする方法は存在しない。

-封印そのものは[[バトルゾーン]]に存在する[[コスト]]0のカードとして扱われる。

-封印自体を[[カード指定除去]]で選択することは可能。[[コスト]]0扱いなので、[[コスト]]等を参照するものであっても基本的に外すことができる。場合によっては[[手札補充]]にも使える。

-封印を追加する処理はあくまで[[山札]]から[[バトルゾーン]]への[[カード]]の移動であるため、[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]や[[《禁術のカルマ カレイコ》]]によって規制される。([[置換効果]]である[[《Dの禁断 ドキンダムエリア》]]は例外。)

-[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]のような全体封印効果が発生した際、効果を受ける側のプレイヤーの山札の残り枚数よりそのプレイヤーのクリーチャー数が多ければ、[[封印]]をどれに付けるかは効果を受ける側が選ぶ。
--テクニックとして、[[《ジャッジCREWニー》]]がいる状態(その他[[常在型>常在型能力]]の[[敗北回避能力]]が発動しているクリーチャー)で、相手の[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の全体封印が発動した際、自分の山札の残り枚数よりこの自分のクリーチャー数が多ければ、《ジャッジCREWニー》に[[封印]]を付けずに、[[ライブラリアウト]]による敗北を回避できる。

***コマンドを出した時の封印外しについて [#t7c0fa36]

-[[コマンド]]を出して封印を外すのは[[強制]]である。文明が一致するカードが封印されていれば、必ずその封印の中から1枚[[墓地]]に置かねばならない。

-同文明の[[コマンド]]を出すと[[封印]]が外れるのは[[状況起因処理]]であり、[[コマンド]]種族ではなく[[封印]]が持つ性質である。自分の[[コマンド]]を出した場合、その[[タイミング]]で何かしらの[[トリガー能力]]がトリガーしても、その[[能力]]の解決よりも[[バトルゾーン]]にある[[封印]]を外す事が順序的に優先される。

-[[《熱血龍 ザンテツビッグ・ホーン》]]などの味方に[[コマンド]]を付与する[[常在型能力]]が働いている時に自分の[[コマンド]]以外のクリーチャーをバトルゾーンに出した場合、問題なくそのクリーチャーの[[文明]]と同じカードについている[[封印]]を外すことができる。これは[[《セイント・キャッスル》]]と[[《知識の精霊ロードリエス》]]がある状態で自分の[[ブロッカー]]を持たないクリーチャーを出した時の処理と同様である。

-[[多色]]の[[コマンド]]をバトルゾーンに出しても、外せる[[封印]]は1体につき1つである。

-[[無色]][[クリーチャー]]が封印された場合、''無色の[[コマンド]]を出しても封印を外すことは出来ない''。無色クリーチャーは[[文明]]を持つものとして扱われないからである。そのため、能力で[[封印]]を外せる[[《リベレーション・オブ・ジ・エンド》]]や[[《禁断U トルーパ》]]などを使うか、あるいは[[《龍脈術 落城の計》]]などの[[カード指定除去]]で封印を外す以外では対処不能。&br;クリーチャー単位では無視されるなら、と[[カード]]単位で[[文明追加]]する[[《革命類侵略目 パラスキング》]]などを使用しようにも、上記の通りカード指定の効果であっても封印された[[クリーチャー]]の構成[[カード]]には影響しないため外すことはできない。
//--封印されているクリーチャーは無視されるためカードを対象とする効果も受けないが、コマンドによって封印を外す際に文明を参照する以上文明だけは例外として追加可能であるという考えに基づく事務局暫定回答(2016/3/21)。
//↑上記は変更となりました

***封印カードが持つトリガー能力の誘発について [#pba1f730]

墓地に置く封印が「どこからでも墓地〜」という能力を持っていた場合、その能力は発動する。

封印自体が[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]で構成されていた場合、[[墓地]]に置かれた場合はその処理自体が[[置換効果]]ではなければ[[シールドカード]]が[[墓地]]に置かれた時と同様に《悠久》の[[置換効果]]が適用される。(2015年12月26日事務局暫定回答)

単に「バトルゾーンから墓地〜」という能力の場合はその能力は発動しない(''2019年10月2日公式Q&Aより'')。

#region2(折りたたみ){{
過去の裁定
[[《闇侯爵ハウクス》]]のように「このクリーチャーがバトルゾーンから自分の墓地に置かれたとき」で始まる[[pig]]能力を持った[[カード]]が封印として[[墓地]]に置かれた場合、その[[能力]]は誘発した。
-「破壊される時」にテキスト変更されたカードでは同じことはできない。再録されずにテキスト変更もされていない[[カード]]だけが能力を使えるという裏技じみた裁定である。

なお[[《ボマーザウルス》]]のような「このクリーチャーがバトルゾーンから自分の墓地へ''置かれる''とき」のテキストでは、墓地に置かれるまでは裏向きのため参照しようがないように見えるが、''こちらも誘発する''という裁定が出ていた(2018年8月6日正式回答)。

また、「バトルゾーンを離れる時」などの「置かれたとき」と書かれていない能力については前述の裁定とは異なり封印としての移動では能力はトリガーしない。
これは「バトルゾーンから自分の墓地に置かれたとき」の処理に「どこからでも自分の墓地に置かれた時」を参考にしていたためと考えられる。
}}


**その他 [#j38a277c]

-[[封印]]は基本的に[[クリーチャー]][[カード]]の真上に裏向きの[[カード]]を乗せる。&br;一方、[[禁断]]の[[特殊タイプ]]を持つカードが登場時に複数の封印カードでもって封印される場合、カードの周りに置くのが通例となっており、実際の禁断[[カード]]にもそのための目印がある。周りに封印を置くのはかなりスペースを取るので、演出を気にしない場合は通常と同様真上に封印を重ねてもルール違反ではない。&br;ただし、[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]に限っては封印の位置がゲームの進行上意味をなすので、使用する場合は注意。

-封印された[[クリーチャー]]は無視されるために、封印されている[[クリーチャー]]の封印を増やすことはできないが、[[《禁断の影 〜ドキンダム・ソウル〜》]]や[[《禁断機関 VV-8》]]など[[封印]]されていない1体に対して一度に複数[[封印]]を付けることはできる。&br;クリーチャー以外ならできるかもしれないが、現時点で[[クリーチャー]]以外に封印を追加で置ける能力を持ったカードは存在しない。

-封印に対して単体で耐性を持つクリーチャーは上述した[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]や[[《禁術のカルマ カレイコ》]]の他には自身への封印自体を制限する[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]とカードを上に置くことが出来ない能力を持つ[[《スペリオル・シルキード》]]がある。封印を除去の中心としている場合は注意しておこう。

-コロコロコミックの付録で記載された封印についての英語の注釈文は、少々異なっている。
|原文(アルファベット転写)|意訳|
|Whenever a player puts a command into the battle zone, he puts seal from one of his cards into graveyard.|プレイヤーがコマンドをバトルゾーンに出した時、そのプレイヤーは、自身のカードの封印をひとつ墓地に置く。|
-この文章を見ただけなら、注釈というよりもむしろひとつの[[能力]]と捉えられる。というのも、封印の方法や封印されている[[カード]]の扱いが書かれていないためである。&br;また、文面通りに解釈した場合、[[コマンド]]さえ[[バトルゾーン]]に出せば[[文明]]を問わず自身の[[カード]]の封印をひとつ外すことができてしまう。
--しかし、[[禁断文字]]の解法が公式からアナウンスされておらず、あくまで日本語版のテキストを暗号化したものが上記の文章という扱いのため、この[[禁断文字]]版のテキストに沿ってプレイすることは適当ではないだろう。

-単語自体は[[《禁断》]]の[[能力]]欄で出ていたが、長らく詳細不明とされていた。その後、[[DMR-19]]でその詳細が明らかとなった。

**相手のクリーチャーを封印するカード [#zf668416]
-[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]
-[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]
-[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]]
-[[《禁断の影 〜ドキンダム・ソウル〜》]]
-[[《ドキンダム・アポカリプス》]]

-[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]
-[[《ドルマゲドン・ビッグバン》]]
-[[《秩序の意志》]]
**自分のクリーチャーを封印するカード [#hb3884f0]
-[[《Dの禁断 ドキンダムエリア》]]
-[[《ドキンダム・アポカリプス》]]

**コマンド、カード指定除去以外の手段で自分の封印を墓地送りするカード [#oe1f6fa8]
-[[《禁断U トルーパ》]]
-[[《禁断V デカルパ》]]

-[[《リベレーション・オブ・ジ・エンド》]]
-[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]

-[[《Dの禁断 ドキンダムエリア》]]

**能力で自身を封印するカード [#hb992025]
-[[《禁断の影 〜ドキンダム・ソウル〜》]]
-[[《禁断機関 VV-8》]]
-[[《ドキンダム・アポカリプス》]]

-[[《禁断〜目醒めの刻〜》]]
-[[《禁断〜封印されしX〜》]]

-[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]

-[[《Black Lotus》]]
**封印外しを規制するカード [#x66f79b0]
-[[《禁断》]]
-[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]([[墓地送り]]を規制)

-《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》(外す条件をコスト5以上で[[火]]もしくは[[闇]]の[[コマンド]]を[[召喚]]か[[侵略ZERO]]で出すことのみに限定)

**参考 [#wf579883]
-[[禁断の鼓動]]
-[[鼓動]]
-[[クリーチャー]]
-[[文明]]
-[[コマンド]]
-[[禁断解放]]
-[[除去]]
-[[無視する]]
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公式Q&A
>Q.バトルゾーンに自分の[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]があり、相手は[[《封鎖の誓い 玄渦》]]が1体います。自分が墓地にいる[[《恒河沙 ベゴマ壊ン》]]の「ムゲンクライム」能力を使用する場合、[[《封鎖の誓い 玄渦》]]の能力でバトルゾーンに出すことはできませんが、コマンドを持つ闇のクリーチャーを召喚したことによって、''封印''を1つ外しますか?
A.はい、''封印''を外します。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34243]]

}}