#author("2020-02-29T18:23:49+09:00","","")
#author("2020-03-01T04:07:03+09:00","","")
*《&ruby(こうき){光器};ペトローバ》 [#i05ce972]

|光器ペトローバ SR 光文明 (5)|
|クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーすべてのパワーを+4000する。|
|相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。|

[[DM-09]]で登場した[[メカ・デル・ソル]]。

指定した[[種族]]の[[パワー]]を恒常的に+4000させる強力な[[パンプアップ]][[能力]]を持つ。
また、初の[[アンタッチャブル]][[クリーチャー]]でもあり、[[除去]]に対して強い。

[[クリーチャー]]の[[パンプアップ]]は単純ながら強力。+4000もの[[パンプアップ]]を受けた[[種族]]はほとんどの[[火力]]に耐える。[[パワー]]2000ならば6000、[[パワー]]3000ならば7000に上昇するため、[[cip]]で一仕事終えた[[クリーチャー]]でも相手の[[殴り返し]]を牽制できるようになる。

単純に、[[ビートダウン]]の補助として有効。[[闘魂編環境]]や[[聖拳編環境]]では、[[ビーストフォーク]]の[[デッキ]]で[[《誕生の祈》]]を強化するのに使われた。

[[ブロッカー]]とも相性がよく、適当な小型[[ブロッカー]]でも[[W・ブレイカー]]を持つ[[アタッカー]]を止められるようになる。[[ブロッカー]]を多用する[[ガーディアン]]や[[イニシエート]]の戦略を後押しするものであり、そちらでもよく使用されていた。

[[テキスト]]では少し曖昧な部分もあるが、この[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]にある限り、+4000の[[継続的効果]]は持続する。また一度指定した[[種族]]名は、[[バトルゾーン]]から離れない限り変更できないので、その点には注意が必要である。

また、《ペトローバ》自身が[[パワー]]3500の[[アンタッチャブル]]なので非常に[[除去]]に強い。[[システムクリーチャー]]でありながら[[除去]]されにくいため、[[パンプアップ]]を維持しやすい。無力化できる[[S・トリガー]]も多く、[[《地獄門デス・ゲート》]]や[[《アクア・サーファー》]]などを無視して確実に[[ダイレクトアタック]]をする役目も果たすことができる。

[[種族デッキ]]の躍進を生んだ[[カード]]であり、[[ビーストフォーク]]や[[ガーディアン]]や[[グレートメカオー]]の[[デッキ]]など、[[ウィニー]]が主体の[[種族デッキ]]では高い採用率を誇っていた。

しかし[[種族デッキ]]の多様化によって以前ほどの採用は見られなくなっている。
[[闘魂編]]から[[極神編]]辺りまでは[[ビーストフォーク]]や[[ガーディアン]]の[[デッキ]]が[[メタゲーム]]で活躍していたが、[[【連ドラ】]]や[[【ドルゲーザ】]]など、大型を使用するものも次第に増加。必ずしも《ペトローバ》による[[パンプアップ]]を必要としないものも多い。

また、[[戦国編]]辺りから[[クリーチャー]]の[[インフレ]]が進み、[[パワー]]10000を上回る[[フィニッシャー]]も多数登場している。そのため、+4000の[[パンプアップ]]では対処しきれない場面も多い。相手によってはあまり刺さらないため、[[《無敵城 シルヴァー・グローリー》]]や[[《光陣の使徒ムルムル》]]など、他の強化手段と使い分けるべきだろう。

もっとも、+4000の[[パンプアップ]]は現在でも大きな数字であるため、[[デッキビルディング]]や相手との相性次第では十分に働いてくれるだろう。

後に[[多色]]で[[D2フィールド]]であるが[[《革命のD ビッグバン・フェスライブ》]]が登場。[[呪文]]に耐性がつき[[パンプアップ]]も+5000と1000多いので活躍の場は減るかも知れない。

[[クリーチャー]]が並べば並ぶほどお互い強化していく[[特殊種族]]として、[[サバイバー]]や[[ダイナモ]]とは非常に相性が良い。このこともあってか、[[DMD-26>DMD-26 「マスターズ・クロニクル・デッキ サバイバー進化論 α to Ω」]]で[[再録]]された。

必ずしもこの[[クリーチャー]]が必要なわけではないが、[[種族デッキ]]を組む際には覚えておきたい一枚である。

**ルール [#p675f805]
-[[クリーチャー]]を選ぶ[[能力]]は[[トリガー能力]]だが、その後[[パンプアップ]]する部分は[[常在型能力]]として扱う。

-古い[[テキスト]]では次のようになっていた。
|相手がクリーチャーを選ぶ時、''《光器ペトローバ》''を選ぶことはできない。|
-この「《光器ペトローバ》」は自分のペトローバのみを指す。そのため、両者がともにペトローバを出している時、相手のペトローバの[[能力]]で自分のペトローバに[[パンプアップ]][[呪文]]が使えなくなる、などということは起こらない。
--現在は他の[[アンタッチャブル]]と同じ[[テキスト]]となった。

-''(ただし、この[[クリーチャー]]を[[攻撃]]または[[ブロック]]してもよい)''という[[注釈文]]がないが、[[攻撃]]および[[ブロック]]が可能なのは他の[[アンタッチャブル]]と同様である。
--登場当初はこのことが[[攻撃]]や[[ブロック]]の対象にもできないと解釈されることも多く、[[デュエル・ジャック!!]]の質問コーナーに投稿されたこともある。また、「このクリーチャーは[[攻撃されない]]」と「この[[クリーチャー]]は[[ブロックされない]]」を兼ね備えた[[クリーチャー]]とは区別すること。なお上記の反省もあってか今後の[[アンタッチャブル]]を持つ[[クリーチャー]]の[[テキスト]]には''(ただし、この[[クリーチャー]]を[[攻撃]]または[[ブロック]]してもよい)''という[[注釈文]]がつけられるようになった。

-[[種族カテゴリ]]のルールの制定により強化された。

-「[[ドラゴン]]」は種族名ではないので、「ドラゴン」と指定して[[アーマード・ドラゴン]]や[[アース・ドラゴン]]などの全てのドラゴンのパワーを上げる、ということはできない。[[サイバー]]、[[コマンド]]、[[モンスター]]、[[コマンド・ドラゴン]]でも同様。
--後に「[[モンスター]]」は種族名となり、単体で指定することが可能となった。

-[[ゲームオリジナルカード]]など、カード化されていない種族である[[ホーリー・ドラゴン]]、[[サイバー・ドラゴン]]、[[ギガント・インセクト]]を指定することができない。

-上記の違いは、「その[[種族カテゴリ]]中にカテゴリ名と同じ名前の[[種族]]が存在するか否か」で判断することになる。「ドラゴン」という名前の[[種族]]は存在しないため、「ドラゴン」を宣言して全ドラゴンを[[パンプアップ]]できず、逆に「[[アウトレイジ]]」という名前の[[種族]]は存在するため「アウトレイジ」を宣言して[[効果]]の対象を「[[アウトレイジMAX]]」にまで広げることが可能。
**その他 [#ud47fcfb]
-ペトローバ自身の効果[[テキスト]]には「種族を1つ選ぶ。その''[[種族]]''の[[クリーチャー]]すべての[[パワー]]は+4000される。」とあり、一つの種族を宣言して[[種族カテゴリ]]すべてが上昇するのには違和感があった。
しかし、[[アウトレイジMAX]]が[[アウトレイジ]]を併せ持つように、[[種族カテゴリ]]に該当する[[種族]]は別の[[種族]]を併せ持つという裁定である。よって、1つの[[種族]]のみを選んでいることには変わりはない。

-[[種族]]に[[メカ・デル・ソル]]を選ぶことはできないが、[[メカ・デル・ソル]]で統一した[[デッキ]]はあまり一般的ではないため[[デメリット]]とされる事は少ない。[[メカ・デル・ソル]]指定が不可能なのは、単体で5[[コスト]]7500の[[アンタッチャブル]]として運用するのを防ぐ意図もあるのだろう。

-[[エピソード1]]以降では[[メカ・デル・ソル]]がプッシュされたため、[[《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》]]や[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]などの高性能な[[ブロッカー]]に[[パワー]]が欲しい状況になることも出てきた。そのため、[[メカ・デル・ソル]]が選べないのがネックになる場面もあるかもしれない。

-指定した[[種族]]の[[クリーチャー]]は敵味方関係なく[[パンプアップ]]されるので、[[ミラーマッチ]]などでは相手の[[クリーチャー]]を強化してしまうことも。特に[[ハンター]]や[[エイリアン]]など、[[多種族]]に渡って存在する[[特殊種族]]を強化する際は注意。

-登場当初、[[アンタッチャブル]]のこの[[カード]]のみの対策として[[《サウザンド・スピア》]][[《ドラゴン・シャウト》]][[《ガルクライフ・ドラゴン》]]が使われていた時期もあった。しかし、これらは現在ほとんど使われない。

-[[《勝利のガイアール・カイザー》]]と[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]には注意。この[[カード]]と同じ5[[コスト]]の[[超次元]][[呪文]]から現れ、[[アンタップキラー]][[能力]]で簡単に[[破壊]]されてしまう。隣に[[ブロッカー]]がいれば一安心だが[[《超次元シューティング・ホール》]]で[[破壊]]されることもあるので油断は禁物。

-後に3[[コスト]]の[[超次元]][[呪文]]から現れ[[マッハファイター]]と[[アンブロッカブル]]を持つ[[《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》]]が登場。[[アンブロッカブル]]を持つため隣に[[ブロッカー]]がいようが確実に[[破壊]]されるためますます油断出来なくなった。

-[[《無双龍聖ジオ・マスターチャ》]][[《天雷獣ピュアホワイト》]]などを使えばペトローバ自身も[[パンプアップ]]でき、[[種族]]が多少ばらけていても運用しやすくなる。また前者であれば[[コスト]]4以上の自軍は[[パワー]]+7000と非常に大きな[[パンプアップ]]ができる。

-この[[クリーチャー]]で[[パンプアップ]]することは俗に「[[ペトる]]」と呼ばれる。それだけこの[[クリーチャー]]が使われていたことから生まれた言葉だろう。

-ちなみに、[[クリーチャー]]の存在しない種族である[[スペシャル・クライマックス]]も宣言する事が出来るが、当然ムダである。
-2007年月刊[[コロコロコミック]]5月号のDM記事でこの[[カード]]が掲載されていたが、[[能力]]を説明する文章で「自分だけ」という文になっていた。

-[[DMX-05]]で[[エイリアン]]化した[[《光鬼ガガ・ペトローバ》]]が登場。[[パンプアップ]]が[[エイリアン]]限定となり、[[アンタッチャブル]]も消滅したが、こちらより1[[コスト]]軽くなっている。

-初めて登場した[[アンタッチャブル]]なので、アンタッチャブルと聞けばこのクリーチャーを連想する古参は多いだろう。しかし現在は、強力な[[コスト踏み倒しメタ]]として名高い[[《異端流し オニカマス》]]が登場したため、アンタッチャブルのイメージはあちらの方が強いだろう。

-対象[[種族]]が限定された派生[[クリーチャー]]はどちらも[[アンタッチャブル]]を失っているため、自身の[[種族]]を考慮しなければこちらのほうが使いやすいことも。

-漫画「FE」では引小森章太郎が[[勝舞>切札 勝舞]]戦で使用。[[《天使と悪魔の墳墓》]]で[[破壊]]された。

-漫画「[[デュエル・ジャック!!]]」ではDr.ハギーが使用。自分の[[イニシエート]]軍団をまとめて強化した。なお、この[[カード]]が初めて登場したコマではイラストのような女神像のような顔に描かれていたが、途中から女の子のような顔になった。
また、同作品の特別4コマでの[[メカ・デル・ソル]]紹介回では、他の[[メカ・デル・ソル]]がスケバン風(つまり不良)として描かれている中での頭(ヘッド)として登場。だが実は真面目な性格であったペトローパはそんな空気が苦手らしく、それが[[メカ・デル・ソル]]を[[パンプアップ]]できない理由とされていた。

-[[デュエル・マスターズ プレイス]]では、[[アンタッチャブル]]はそのままに、[[パンプアップ]][[能力]]が「[[バトルゾーン]]にある[[メカ・デル・ソル]]でない自分の[[クリーチャー]]を1体選び、そのクリーチャーと同じ[[種族]]の自分のクリーチャーが[[パンプアップ]]される能力」に変更された。

--バトルゾーンに存在しない任意の種族を選択できなくなっているが故に事前に強化対象の種族を持つクリーチャーをバトルゾーンに用意する必要ができてしまった。
--しかし、選んだ種族を持つ相手のクリーチャーもパンプアップしていたのが、自分だけバンプアップされるという強化点もある。
--しかし、選んだ種族を持つ相手の[[クリーチャー]]もパンプアップしていたのが、自分だけバンプアップされるという強化点もある。
--現行では種族が1種類のみのクリーチャーしか登場しないため仕様は不明だが、2種類以上の種族を持つクリーチャーが登場した場合、それを選ぶことで擬似的に2種類以上の種族を選んだ扱いになる可能性ができた。種族を複数持つ事が多い[[多色]][[カード]]などが実装される際には覚えておきたい。

**関連カード [#sab9de4d]
-[[《ペトリアル・フレーム》]]
-[[《光鬼ガガ・ペトローバ》]]
-[[《高貴の精霊龍 ペトローズ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#c3cf4e1a]
-[[DM-09]]、[[DMC-34]]、[[DMPP-02]]&br;'''高まる[[龍>ドラゴン]]の鼓動に呼応し、天敵たる[[光器>メカ・デル・ソル]]の力も強さを増した。'''
-[[DMD-26>DMD-26 「マスターズ・クロニクル・デッキ サバイバー進化論 α to Ω」]]&br;'''高まる[[龍>ドラゴン]]の鼓動に呼応した[[光器>メカ・デル・ソル]]の力の波動が、味方の[[サバイバー]]へと伝わっていく。'''


**収録セット [#fb5b1405]
***[[デュエル・マスターズ]] [#s3012f6d]
-illus.[[Toshiaki Takayama]]
--[[DM-09 「闘魂編 第4弾 覇道帝国の絆(インビンシブル・ブラッド)」>DM-09]]
--[[DMC-34 「コロコロ・ドリーム・パック2(エターナル・レガシー)」>DMC-34]](新規イラスト)
--[[DMC-66 「デュエル・マスターズ超ベスト」]]
--[[DMD-26 「マスターズ・クロニクル・デッキ サバイバー進化論 α to Ω」]]
-illus.[[Shishizaru]]
--[[DMC-43 「ネバーエンディング・ヒーロー」]]

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#q3037b11]
-illus.[[Taro Yamazaki]]
--[[DMPP-02 第2弾「伝説の再誕 -RETURN OF LEGENDS-」>DMPP-02]]
**参考 [#s5d58683]
-[[メカ・デル・ソル]]
-[[cip]]
-[[種族]]
-[[パンプアップ]]
-[[アンタッチャブル]]
-[[ペトる]]
-[[種族を1つ選ぶ]]

&tag(クリーチャー,光文明,単色,コスト5,種族,メカ・デル・ソル,種族を1つ選ぶ,パンプアップ,アンタッチャブル,スーパーレア,Toshiaki Takayama,Taro Yamazaki,デュエル・マスターズ プレイス);