光器(こうき)ペトローバ》

光器ペトローバ SR 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、メカ・デル・ソル以外の種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーすべてのパワーを+4000する。
相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。

DM-09で登場したメカ・デル・ソル

指定した種族パワーを恒常的に+4000させるパンプアップ能力を持つ。
また、初のアンタッチャブルクリーチャーでもあり、除去に対して強い。

クリーチャーパンプアップは単純ながらその影響力は大きい。+4000ものパンプアップを受けた種族はほとんどの火力に耐える。パワー2000ならば6000、パワー3000ならば7000に上昇するため、cipで一仕事終えたクリーチャーでも相手の殴り返しを牽制できるようになる。

ブロッカーとも相性がよく、適当な小型ブロッカーでもW・ブレイカーを持つアタッカーを止められるようになる。ブロッカーを多用するガーディアンイニシエートの戦略を後押しするものであり、そちらでもよく使用されていた。

テキストでは少し曖昧な部分もあるが、このクリーチャーバトルゾーンにある限り、+4000の継続的効果は持続する。
また一度指定した種族名は、バトルゾーンから離れない限り変更できない。
他にもパンプアップは敵味方を問わないため、相手のクリーチャーもパンプアップさせる事がある。ミラーマッチには注意が必要である。

また、《ペトローバ》自身がパワー3500のアンタッチャブルなので非常に除去に強い。
システムクリーチャーでありながら除去されにくいため、パンプアップを維持しやすい。無力化できるS・トリガーも多く、《地獄門デス・ゲート》《アクア・サーファー》などを無視して確実にダイレクトアタックをする役目も果たすことができる。

種族デッキの躍進を生んだカードであり、ビーストフォークガーディアングレートメカオーデッキなど、ウィニーが主体の種族デッキでは高い採用率を誇っていた。

必ずしもこのクリーチャーが必要なわけではないが、種族デッキを組む際には覚えておきたい一枚である。

環境において

闘魂編最後のエキスパンションであるDM-09で登場し、トップレアとして扱われた。

そのパンプアップは小型を並べていく種族デッキ全般で効果的に働く。闘魂編環境聖拳編環境では、【イニシエート】【ガーディアン】【ビーストフォーク】などで使われた。

ブロッカー軸のクリーチャーコントロールでは《電脳聖者タージマル》《曙の守護者パラ・オーレシス》などを強化して硬い布陣を敷くことができた。ビートダウンの補助としてはビーストフォークデッキ《青銅の鎧》《怒髪の豪腕》《誕生の祈》などを強化していた。

同じ弾で登場した《サウザンド・スピア》はパワー4000以下のクリーチャーをすべて破壊する全体除去であり、このクリーチャーを狙い撃ちするような性能であった。そのため【除去コントロール】相手にはそちらを警戒しながら出していくことが求められていた。

一方、【除去コントロール】の方にも2005年度ジェネレートリーグ日本一決定戦を機に投入されるようになったと伝わる。《宣凶師ベリックス》《宣凶師キンゼラ》など、グラディエーターには相性のいいブロッカーが多かった。

不死鳥編ではハイブリッド種族が登場。いずれも小型を並べる戦術を得意としており、【グレートメカオー】【アーク・セラフィム】などに採用されることがあった。

時代が進むにつれ種族デッキは多様化し、以前ほどの採用は見られなくなっている。
闘魂編から極神編辺りまではビーストフォークガーディアンデッキメタゲームで活躍していたが、【連ドラ】【ドルゲーザ】など、大型を使用するものも次第に増加。必ずしも《ペトローバ》によるパンプアップを必要としないものも多い。

戦国編辺りからクリーチャーインフレが進み、パワー10000を上回るフィニッシャーも多数登場している。そのため、+4000のパンプアップでは対処しきれない場面も多い。相手によってはあまり刺さらないため、《無敵城 シルヴァー・グローリー》《光陣の使徒ムルムル》など、他の強化手段と使い分けるべきだろう。

双極篇期には出たターン限定のアンタップキラーであるマッハファイターが登場。自然特有の能力の為か持っているクリーチャーが軒並みパワーが高く、出したとしても即座に破壊されることが多くなった。

また、環境高速化に伴い、クリーチャーの横並びを重視したり、クリーチャーの頭数が揃い次第さっさと攻撃して勝ってしまう戦術が好まれるようになっている。そのため、5マナ払ってパンプアップしている余裕がなくなってきているのが実情である。

もっとも、+4000のパンプアップを重視する場合、デッキビルディングや相手との相性次第では十分に働いてくれるだろう。

後に多色D2フィールドであるが《革命のD ビッグバン・フェスライブ》が登場。呪文に耐性がつきパンプアップも+5000と1000多いので活躍の場は減るかも知れない。

ルール

  • 初出時のテキストでは次のようになっていた。
    相手がクリーチャーを選ぶ時、《光器ペトローバ》を選ぶことはできない。
  • この「《光器ペトローバ》」は自分の《ペトローバ》のみを指す。そのため、両者がともに《ペトローバ》を出している時、相手の《ペトローバ》の能力で自分の《ペトローバ》にパンプアップ呪文が使えなくなる、などということは起こらない。

その他

  • 実際のゲームでは便宜上、判別しやすいようにパンプアップ能力を受けたクリーチャーの上にこのクリーチャーを重ねるプレイヤーもいた。
  • 2005年の映画「闇の城の魔龍凰」では冒頭のデュエルマスターズについて説明するシーンで、光文明の一員として登場している。

デュエル・マスターズ プレイスでは

光器ペトローバ SR 光文明 (5)
クリーチャー:メカ・デル・ソル 3500
バトルゾーンに出た時、メカ・デル・ソルでない自分のクリーチャー1体を選ぶ。選んだクリーチャーと同じ種族を持つ自分のクリーチャーはすべてパワーを+4000する。
相手はこのクリーチャーを選べない。

DMPP-02で実装。
アンタッチャブルはそのままに、パンプアップ能力が「バトルゾーンにあるメカ・デル・ソルでない自分のクリーチャーを1体選び、そのクリーチャーと同じ種族の自分のクリーチャーがパンプアップされる能力」に変更された。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考