#author("2020-12-15T21:30:49+09:00","","") *《&ruby(デイドリーム・ダークマター){夢幻の無};》 [#p1c62cc2] |夢幻の無 VR 水/闇文明 (∞)| |呪文:チーム零| |<ムゲンクライム>4(自分のクリーチャーを4体タップし、[水/闇(4)]支払って、この呪文を自分の手札または墓地から唱えてもよい)| |カードを1枚引く。| |相手は次の自身のターンをとばしてもよい。そうしなければ、自分は、相手の手札を見ないで1枚選び、相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれらを好きな順序で山札の下に置く。その後、水または闇のクリーチャーを1体、自分の手札または墓地からバトルゾーンに出してもよい。| |この呪文を唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。| [[DMRP-16]]で登場した[[水]]/[[闇]]の[[チーム零]][[呪文]]。 非常に強力な能力を持つが、コスト∞のため普通に唱えることはできない特殊な呪文。基本的に[[ムゲンクライム]]によって唱えることになる。 **3つ目の能力に関して [#w6c476ea] 3つ目の能力は、テキストがかなりややこしく、2通りの解釈ができてしまうことで、発売前から多くのプレイヤーを困惑させている。 ***解釈1 [#tba321a2] 「相手は次の自身のターンをとばす」か「自分は、相手の手札を見ないで1枚選び、相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれらを好きな順序で山札の下に置く」のどちらになっても、「水または闇のクリーチャーを1体、自分の手札または墓地からバトルゾーンに出してもよい」効果が使える場合。 デュエル・マスターズにおいて、「A、そうしたらB。''その後、''C」というテキストの場合、AやBが実行されなくてもCは実行されるという解釈に基づく。 ---- 相手依存で +次の相手のターンがとばされる。(実質こちらが[[追加ターン]]を得たようなもの。) +相手の手札をランダムに1枚と相手のクリーチャー1体を山札の一番下に送る。 のどちらかが行われ、その後、自分の水または闇のクリーチャー1体を手札か墓地から任意で[[コスト踏み倒し]]することになる。 踏み倒しに関してはコストの上限が設定されていないため[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]も問題なく出すことができる。 このカードと[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]が墓地にあり、[[ムゲンクライム]]4のコストを支払える状況なら、《夢幻の無》経由で[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]を出すことで実質[[cip]]で「[[キャントリップ]]」と、「追加ターンの獲得」または「ランダムハンデスと確定除去」のどちらかを得たかのように扱える。 [[追加ターン]]と[[コスト踏み倒し]]を内蔵した別のカードに[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]]がある。 そちらもコストが非常に高く、普通にコストを支払って唱えることができない点で共通している。 《ガ・リュミーズ》の場合は一般的に[[《卍 新世壊 卍》]]と[[魔導具]]呪文のサポートが必要だが、《夢幻の無》は[[ムゲンクライム]]のおかげで特定のカードに縛られる必要はなくなっている。 ***解釈2 [#lcac586a] 「相手は次の自身のターンをとばす」か「自分は、相手の手札を見ないで1枚選び、相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれらを好きな順序で山札の下に置き、水または闇のクリーチャーを1体、自分の手札または墓地からバトルゾーンに出してもよい」のどちらかの効果になる場合。 https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39073/ より、デュエル・マスターズのテキストにおける「その後」は、この解釈にならない可能性が高い。 #fold(){{{ 考察 流石に「[[追加ターン]]」と「[[ランダムハンデス]]&[[確定除去]]」では釣り合わないという推測に基づく。 コロコロコミックには、『相手は「次の自身のターンを飛ばす」か、「相手の手札1枚と場の1体を山札に沈められ、持ち主の闇か水の1体が手札か墓地からタダ出しされる」の究極の二択を迫られる‼︎』と記載されている。 ---- 一見すると相手がどちらを選んでも大きなアドバンテージが得られるように見えるが、[[ムゲンクライム]]4を満たしながら[[追加ターン]]を有効に使うのは少し難しい。自分が擬似[[追加ターン]]を得たとしても、《夢幻の無》を唱えるためにクリーチャー4体をタップすることになり、唱えたターン中に一斉攻撃をするにはクリーチャーの数が減っているため、追加ターン獲得の旨みが減っているのである。 とはいえ、《夢幻の無》を唱えて追加の行動を行えないまま[[ターンエンド]]しても、少なくとも《夢幻の無》自身の[[キャントリップ]]と[[ドローステップ]]で2枚[[ドロー]]と[[マナチャージステップ>チャージステップ]]がを行え、コストにした4体の[[クリーチャー]]の[[召喚酔い]]も無くなる。これに加え《夢幻の無》を唱える際に[[《戯具 ザンボロン》]]などのトリガー能力が適応されたならその分のアドバンテージも得られる。 //そして、《夢幻の無》を唱えて追加の行動をろくに行えないままターンエンドしたなら、結局[[ターン開始ステップ]]、[[ドローステップ]]、[[マナチャージステップ>チャージステップ]]がリセットされる程度で、根本的に《夢幻の無》を唱えずにアクションしたのとあまり変わらない。 実際の[[ゲーム]]では[[ムゲンクライム]]の[[デッキ]]は5体以上クリーチャーが並ぶこともよくあるので、そうなれば[[追加ターン]]で得られる[[アドバンテージ]]量はさらに上がる。また、墓地に《夢幻の無》が複数枚あれば[[追加ターン]]で《夢幻の無》を唱えられる。そうなると相手が後者の効果を選ぶ確率は高くなる。 もし相手が後者の効果を選択すれば[[ランダムハンデス]]&[[確定除去]]に加え、水か闇の[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]できる。[[コスト]]などの制限がなく、[[《完全不明》]]や[[《悪魔神ドルバロム》]]なども踏み倒せる。これらの[[クリーチャー]]を踏み倒せば、それだけで勝負が決まってしまう場合も考えられるので、墓地にこれらのカードがあれば相手が前者の効果を選ぶ確率は高くなる。 また、[[ムゲンクライム]]4でクリーチャーを出す代わりに唱えれば相手がどちらを選んでも損は無いカードとなっている。前者の場合、2枚[[ドロー]]した上で、[[追加ターン]]で[[ムゲンクライム]]4で[[クリーチャー]]が出せ、後者の場合、[[ランダムハンデス]]&[[確定除去]]&[[キャントリップ]]した上で[[クリーチャー]]が出せるためである。 問題はこの[[カード]]に加え、この[[カード]]で出す大型[[クリーチャー]]が居なければ有効に活用するのが難しく、デッキが重くなってしまい事故率が上昇する点にある。 《夢幻の無》はコスト上限のある呪文踏み倒しでは唱えることもできないし、[[墓地]]のかわりに山札の一番下に置かれる関係で[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]などで2連続で唱えることもできない。 呪文で[[追加ターン]]を得ることで発生するコンボを狙うのなら[[《無双と竜機の伝説》]]との差別化を考える必要があるだろう。 もし、[[コスト踏み倒し]]で発生するコンボを狙うのであれば、コスト上限がない[[《傀儡が来る!》>《阿修羅ンチュラ/傀儡が来る!》]]や、コストが大きいクリーチャーを出す場合はほぼ確実に出せる[[《イッツ・ショータイム》]]を使ったほうが計画が狂いづらい。 -通常ターンに使ったマナが、追加ターン獲得以外の[[アドバンテージ]]を生まなければ脅威にはならないという問題は[[《無双と竜機の伝説》]]が立証している。同様の考察は「[[追加ターン]]」でもされているので参照のこと。ただし、このカードの場合、[[キャントリップ]]がついていて、[[墓地]]から唱えられる[[カード]]であり、これだけでも[[《無双と竜機の伝説》]]とは使用感はかなり異なってくる。[[《無双と竜機の伝説》]]が実質0コスト使える[[《ガード・グリップ》]]なら、こちらは実質0コストで墓地からも使える[[《エナジー・ライト》]]と考えればこの差はかなり大きい。 }}} **公式発表のあった裁定 [#we8a412e] -1ターンに複数回《夢幻の無》を唱えて「相手は次の自身のターンをとばす」が重複された状態になったら、そのストックと同じだけ連続して自分のターンが行える。 -相手のターンをとばす選択は、この呪文を唱えた時点で決定する。 --呪文で[[遅延誘発型能力]]になる場合のテキストは「次の相手のターンが始まる時、相手は自身のターンをとばしてもよい」というテキストになるはずなので、この呪文は唱えた時点で相手に選択肢を与え、とばす場合には「相手は次の自身のターンをとばす」という継続的効果を与えるカードである。 **その他 [#j7851c21] -[[ムゲンクライム]]により何度も再利用できてしまうのを防ぐためか、唱えた後は[[山札の下]]に送られる。 -初の[[コスト]]∞の[[呪文]]であると同時に、初の[[ムゲンクライム]]持ちの[[呪文]]である。 --初の[[《卍 新世壊 卍》]]で唱えることができない[[水]]の呪文でもある。 -[[背景ストーリー]]では[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]の使用する技として登場。一度追放されたら二度と戻ってこれない異空間で、[[《「疾風」の鬼 フウジン天》]]や[[暴拳王国]]のクリーチャーなどを追放してきた。 -この呪文のターンをとばす効果は、従来の「[[ターンの残りをとばす]]」効果とは性質が少し異なると思われる。「ターンの残りをとばす」は、現在進行中のターンを強制的に終わらせる効果だが、こちらはそもそもターンを訪れさせない([[ターン開始ステップ]]すら来ない)効果であると見て取れる。 --そのため、相手が既に発動している「次の自分のターンのはじめまで」の効果は持続したままになると思われる。 **関連カード [#m317d4b3] -[[《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》]] -このカードに描かれているクリーチャー --[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]] //**[[フレーバーテキスト]] **収録セット [#z453a923] -illus.[[Futaro]] --[[DMRP-16 「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」>DMRP-16]](8/95) **参考 [#bf9a7025] -[[チーム零]] -[[ムゲンクライム]] -[[キャントリップ]] -[[ターンの残りをとばす]] -[[追加ターン]] -[[ランダムハンデス]] -[[山札送り]] -[[コスト踏み倒し]] -[[リアニメイト]] -[[置換効果]] -[[山札の下]] ---- 公式Q&A >Q.''《夢幻の無》''を同じターンに2回唱え、相手が「自分のターンをとばす」ことを2回選んだ場合、相手のターンは2ターンとばされますか? A.はい、2ターンとばされます。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39140/]] >Q.自分の[[≪龍素王 Q.E.D.≫>《龍素王 Q.E.D.》]]が1体のみバトルゾーンにいる状況で、自分は墓地にある''《夢幻の無》''の「ムゲンクライム」能力を、コストを支払わずに唱えることはできますか? A.いいえ、唱えられません。「ムゲンクライム」能力は代替コストです。代替コストが支払えない場合、''《夢幻の無》''の使用宣言もできません。また、代替コストを支払える状況で使用を宣言した場合、その代替コストを支払う必要があります。 (総合ルール 601.1a) [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39081/]] >Q.自分は''《夢幻の無》''を唱えました。この「相手は次の自身のターンをとばしてもよい。そうしなければ~」の能力は、唱えて、効果を解決する時点で相手は次の自身のターンをとばすことを決めますか?唱えたターンの終了時に決めますか? A.''《夢幻の無》''を唱えて、効果を解決する時点で相手は決定します。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39080/]] &tag(呪文,水文明,闇文明,多色,コスト∞,チーム零,ムゲンクライム,ムゲンクライム4,ドロー,キャントリップ,ターンの残りをとばす,ハンデス,ランダムハンデス,除去,確定除去,山札送り,・,VR,ベリーレア,Futaro);