#author("2020-01-26T01:21:32+09:00","","")
#author("2020-01-26T18:16:22+09:00","","")
*&ruby(かくめいへん){革命編}; [#k130d69f]

-''PREV'':[[ドラゴン・サーガ]] 

-''NEXT'':[[革命ファイナル]]

[[デュエル・マスターズ]]14番目のシリーズ。
「革命」または「革命編」と表記されるが特殊な読みはせず、そのまま「''かくめい''」または「''かくめいへん''」である。
[[ブロックマーク]]は「Rev」 (=''Rev''olution)。

正式名称は「革命」だが、同時期に登場した新能力と名前が被る上、公式でも「革命編」と便宜的に表記される場面が多いため、当wikiでは「革命編」と命名する。
ちなみに次の[[革命ファイナル]]を最後に[[切札 勝太]]が主人公ではなくなった為、勝太が主人公のエキスパンションで唯一「〜編」と呼ばれるシリーズになった。
謎の[[種族]][[侵略者]]と、それに立ち向かう[[革命軍]]による対立を描いている。

現在、このセットに当てはまる[[エキスパンション]]は、

-新[[能力]]の[[革命]]と[[侵略]]が登場。[[進化クリーチャー]]も大量に登場し[[ビートダウン]]の可能性を追求した&br;[[DMR-17 「革命編 第1章 燃えろドギラゴン!!」>DMR-17]]
-[[禁断>《禁断》]]・[[正体不明>《正体不明》]]という謎のカードが登場。更にDM歴史上初の[[プレミアム殿堂]]解除カードが[[再録]]された&br;[[DMR-18 「革命編 第2章 時よ止まれミラダンテ!!」>DMR-18]]
-新たな[[カードタイプ]][[禁断の鼓動]]・[[禁断クリーチャー]]がヴェールを脱いだ&br;[[DMR-19 「革命編 第3章 禁断のドキンダムX」>DMR-19]]
-[[多色]]カードが通常エキスパンションに2年ぶりに登場。[[正体不明>《正体不明》]]の正体がついに明らかとなった&br;[[DMR-20 「革命編 第4章 正体判明のギュウジン丸!!」]]
-[[多色]]カードが通常エキスパンションに2年ぶりに登場。[[正体不明>《正体不明》]]の正体がついに明らかとなった&br;[[DMR-20 「革命編 第4章 正体判明のギュウジン丸!!」>DMR-20]]

の4つ。

2009年度の[[神化編]]のように、今シリーズでは[[進化クリーチャー]]が強くプッシュされている。[[ドラゴン・サーガ]]終盤から文明指定の進化クリーチャーが登場し、スペックも従来の[[進化クリーチャー]]に比べてかなり[[インフレ]]したが、それが本格化したのはこの革命編からである。[[革命編]]で登場する全ての進化クリーチャーの進化条件は文明指定であり、進化クリーチャーの人気を大きく押し上げた。

ほぼ全ての[[文明]]が[[ビートダウン]]を推進するような内容であり、逆に[[コントロール]]向きの[[カード]]が少ない傾向が見られる。[[戦国編]]及びその続編の[[神化編]]もビートダウンを推進するような内容だったが、その二つのシリーズの流れを汲みつつ、更に激化させたようなシリーズといえる。

また、それに合わせてか[[S・トリガー]]、特に[[S・トリガー獣]]も全体的に[[スペック]]が上昇している。既存の強力[[呪文]]を[[クリーチャー]]化した[[《凶殺皇 デス・ハンズ》]]や[[《閃光の守護者ホーリー》]]、安定した[[スペック]]を持つ[[《団子の玉 ミタラス四兄弟》]]等が特に顕著。一方で[[《侵略者 シロメール》]]等、従来通りの[[スペック]]のものも散見されるが、そちらはほとんどが[[コマンド]][[種族]]を持ち、ささやかではあるがやはり強化されている。

これらの要素から、今回はシンプルな[[単色]]の[[ビートダウン]]が活躍。特に新能力である[[侵略]]は、以降の環境に急激な[[高速化]]をもたらした。

もうひとつの新能力の[[革命]]は、侵略に比べると環境で大した活躍が見られることは少なく、このエキスパンションシリーズを「侵略編」と呼ぶ者もいる。

-今シリーズでフィーチャーされた[[種族]]は以下の通り。これらの大半は[[革命軍]]か[[侵略者]]のどちらかに属し、またその多くが[[コマンド]]を有している。
--[[革命軍]]
--[[侵略者]]
--[[S級侵略者]]
--[[ジャスティス・オーブ]]
--[[エンジェル・コマンド・ドラゴン]]
--[[ジャスティス・ウイング]]
--[[エンジェル・コマンド]]
--[[サイバー・ウイルス海]]
--[[クリスタル・コマンド・ドラゴン]]
--[[リキッド・ピープル閃]]
--[[グレートメカオー]]
--[[マジック・コマンド]]
--[[???]]
--[[ジ・アンサー]]
--[[ダーク・ナイトメア]]
--[[デーモン・コマンド・ドラゴン]]
--[[ファンキー・ナイトメア]]
--[[デーモン・コマンド]]
--[[ファイアー・バード炎]]
--[[メガ・コマンド・ドラゴン]]
--[[ヒューマノイド爆]]
--[[イニシャルズ]]
--[[ソニック・コマンド]]
--[[スノーフェアリー風]]
--[[ジュラシック・コマンド・ドラゴン]]
--[[ビーストフォーク號]]
--[[ミステリー・トーテム]]
--[[ゲリラ・コマンド]]

-[[ドラゴン・サーガ]]で最も低迷した売上を盛り返すのが至上命題だったため、[[資産ゲー]]を象徴する[[ドラグハート]]類を使わずとも革命編のカードだけで十分に戦えるように設計されている。[[【赤単レッドゾーン】>【レッドゾーン】]]を始めとする[[侵略]]はその代表例であり、環境のさらなる高速化を招いたが、結果としてそれは新規参入の促進に大きく貢献することとなった。

-新規以外では、[[ドラゴン・サーガ]]で登場した[[種族]]も一部を除いて引き続きプッシュされている。その他[[アースイーター]]、[[ガーディアン]]、[[ゴースト]]、[[ダークロード]]、[[バルーン・マッシュルーム]]といった懐かしの種族が復活する一方で、[[アウトレイジ]]も[[エピソード3]]以来の再登場を果たした。また、[[デュエル・マスターズ]]史上初の種族を持たない([[無種族]])[[クリーチャー]]も登場している。

-今エキスパンションから各弾における収録カード枚数が大幅に変更され、1弾が120種類、2弾以降が60種類程度であったものが、1弾は106種類とやや少なく、その代わりに2弾以降が収録枚数が多めになっている。これは下記にある封入率の変更の影響だと思われる。[[トッキュー8]]のランダム性はより増したといえる。

-収録枚数が増えた分再録カードも毎弾収録された。お馴染みのカードである[[《フェアリー・ライフ》]]やチャージャー呪文から、[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]といった当時シングル価格が高騰していたカードまでも再録され多くのユーザーを驚かせた。
--《エメラルーダ》の再録に関しては革命限定環境を大きく変えることになり多くのプレイヤーを混乱させたが、他の再録カードにも言えることだが新規イラストが見られるということに喜ぶプレイヤーも多かった。(例えば通常エキスパンション内で再録された[[《エナジー・ライト》]]はこれまでプロモを除くとイラストの種類が1種類しか存在しなかった。)

-[[コスト軽減]]の[[テキスト]]や、[[ブロッカー]]のテキストなどの書式が変更され、より分かりやすくなっている。[[cip]]は[[プレイヤー]]が主語となる文から、発生源の[[クリーチャー]]が主語となる文に変更された。

-[[ドラゴン・サーガ]]にひき続き[[単色]]デッキを推進する傾向が見られる。進化クリーチャーは殆どが[[種族]]ではなく[[文明]]で進化するものであり、自身の文明を強化するカードや[[マナ武装]]持ちのクリーチャーなども多数収録されている。&br;おそらくは新規[[プレイヤー]]でも手軽に[[デッキ]]を組んで遊べるようにするための配慮だろう。

-シリーズ名にふさわしく、この時期に商品展開やイベント体系に「革命」と称した変更が施された。
--[[ビクトリー]]は[[レジェンドカード]]に改められ、[[ブースターパック]]における[[レア]]以上の[[レアリティ]]を持つ[[カード]]の封入率が大幅に上昇した。
--[[デュエルロード]]は[[デュエ祭]]に改められ、[[公認グランプリ]]を新たな枠組みとして設置。[[総合ルール>デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]を整備し、[[チャンピオンシップ]]サポートの強化等を実施。世界に1桁しか存在しない[[優勝者賞]]が登場したのもこの時期である。
--ゲーム的な面では、10年以上続くデュエル・マスターズの歴史上初となる[[プレミアム殿堂]]に選ばれたカードの[[殿堂入り]]への緩和が行われた。これを契機にその他[[殿堂解除]]も大幅に実施されている。

-今までのシリーズでも主人公以外の切り札がパックのパッケージになる事はあったが、DMR-17以外は全て勝太以外のキャラクターの切り札のクリーチャーというシリーズ内でも異例なことである。

-それに合わせ、サブキャラクターメインと[[ドラゴン・サーガ]]で主人公の切り札が非常に多かった反動からか、主人公の切り札の追加はかなり少なく(メインで押し出されたのは[[《燃える革命 ドギラゴン》]]と[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]のみ)アニメのデュエル数も例年に比べ少ない。

-強力なカード性能と封入率改善、様々な[[ジョークカード]]や人気作品との[[コラボレーション>コラボカード]]で多くの話題を呼んだ[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]、[[マスターズ・クロニクル・デッキ]]などの過去シリーズのキャラクターのフィーチャー効果に加え「妖怪ウォッチ」ブームが収束しその分の子供層が流れ込んだ点、「遊戯王」シリーズ以外の他社TCGが全体的に低迷していた点もあり、国内出荷数が前年対比で約4割増加するなど爆発的に売り上げを伸ばした。文字通り[[デュエル・マスターズ]]に革命をもたらしたシリーズ弾である。
--このV字回復は、日経BP社のトレンドウォッチポータルサイト『日経トレンディネット』の2017年4月7日配信にて、記事として取り上げられた。

-余談だが「[[進化]]」を表す英単語は“''e''volution”、「[[革命]]」は“''re''volution”である。[[神化編]]以来の[[進化クリーチャー]]再プッシュという意味合いで命名された側面もあるのかもしれない。

**参考 [#c3b6cb29]
#include(シリーズリスト,notitle)
-[[革命編環境]]
-[[革命編背景ストーリー]]
-[[進化クリーチャー]]

-[[勝太編]]