革命編(かくめいへん) (正式名称:革命(かくめい)

デュエル・マスターズ14番目のシリーズ。
「革命」または「革命編」と表記されるが特殊な読みはせず、そのまま「かくめい」または「かくめいへん」である。
ブロックマークは「Rev」 (=Revolution)。

正式名称は「革命」だが、同時期に登場した新能力と名前が被る上、公式でも「革命編」と便宜的に表記される場面が多く実際DMR-20のパッケージには『革命編のラスボスでるゾ!!』と表記されているため、当wikiでは「革命編」の名称で扱う。
謎の種族侵略者と、それに立ち向かう革命軍による対立を描いている。

現在、このセットに当てはまるエキスパンションは下記の4つ。

神化編以来の進化クリーチャーが強くプッシュされてたシリーズ。ドラゴン・サーガ終盤から文明指定の進化クリーチャーが登場し、スペックも従来の進化クリーチャーに比べてかなり強化されたが、インフレが本格化したのはこの革命編からであり、高速化と言うワードが大きく広まるようになったのもこのシリーズから。革命編で登場する全ての進化クリーチャーの進化条件は文明指定であり、進化クリーチャーの人気を大きく押し上げた。文明進化以外にも、自身の文明を強化するカードやマナ武装持ちのクリーチャーなども多数収録されており、ドラゴン・サーガにひき続き単色デッキを推進する傾向が見られる。おそらくは新規プレイヤーにも気軽に遊べるようにするための配慮だろう。

ほぼ全ての文明ビートダウンを推進するような内容であり、逆にコントロール向きのカードの登場は少なかった。戦国編及びその続編の神化編もビートダウンを推進するような内容だったが、その二つのシリーズの流れを汲みつつ、更に激化させたようなシリーズといえる。

また、それに合わせてかS・トリガー、特にS・トリガー獣も全体的にスペックが上昇している。具体例としては、既存の強力呪文クリーチャー化した《凶殺皇 デス・ハンズ》《閃光の守護者ホーリー》、安定したスペックを持つ《団子の玉 ミタラス四兄弟》等が挙げられる。一方で《侵略者 シロメール》等、従来通りのスペックのものも散見されるが、そちらはほとんどがコマンド種族を持ち、ささやかではあるがやはり強化されている。

これらの要素から、革命編ではシンプルな単色ビートダウンが活躍した。特に新能力である侵略は、以降の環境に急激な高速化をもたらした。

もうひとつの新能力の革命は、侵略に比べると環境で大した活躍が見られることは少なく、このエキスパンションシリーズを「侵略編」と呼ぶ者もいる。

  • このエキスパンションから各弾における収録カード枚数が大幅に変更され、1弾が120種類、2弾以降が60種類程度であったものが、1弾は106種類とやや少ない代わりに2弾以降の収録枚数が増えている。これは下記にある封入率の変更の影響だと思われる。トッキュー8のランダム性はより増したといえる。
  • 収録枚数が増えた分再録カードも毎弾収録された。お馴染みのカードである《フェアリー・ライフ》やチャージャー呪文から、《音感の精霊龍 エメラルーダ》といった当時シングル価格が高騰していたカードまでも再録され、多くのユーザーを驚かせた。
    • 《エメラルーダ》の再録は革命限定環境を大きく変えることになり、多くのプレイヤーを混乱させた。いくつかのカードは再録にあたって新規イラストが用意されており、喜ぶプレイヤーも少なくなかった。例えば通常エキスパンション内で再録された《エナジー・ライト》は、それまではプロモを除くとイラストは1種類しか存在していなかった。
  • 今までのシリーズでも主人公以外の切り札がパックのパッケージになる事はあったが、DMR-17以外は全て勝太以外のキャラクターの切り札というシリーズ内でも異例なことが起きている。それに合わせ、サブキャラクターメインとドラゴン・サーガで主人公の切り札が非常に多かった反動からか、主人公の切り札の追加はかなり少なく(メインで押し出されたのは《燃える革命 ドギラゴン》《ボルシャック・ドギラゴン》のみ)アニメのデュエル数も例年に比べ少ない。
  • カード性能の引き上げと封入率の改善に加え、様々なジョークカードや人気作品とのコラボレーションで多くの話題を呼んだDMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」、過去のシリーズのキャラクターをフィーチャーしたマスターズ・クロニクル・デッキの販売なども人気を呼んだ。玩具市場では「妖怪ウォッチ」ブームが終息し、その分の子供層がこちらに流れ込み、さらに「遊戯王」シリーズ以外の他社TCGが全体的に低迷していたことも追い風となり、国内出荷数は前年対比で約4割増加するなど爆発的に売り上げを伸ばした。文字通りデュエル・マスターズに革命をもたらしたシリーズ弾である。
    • このV字回復は、日経BP社のトレンドウォッチポータルサイト『日経トレンディネット』の2017年4月7日配信にて、記事として取り上げられた。
  • 勝舞編と異なり勝太編のシリーズでは「〜編」がつくものが存在しないが、強いて挙げる(通称を含めて考える)とすればこのシリーズが該当する。
  • 余談だが「進化」を表す英単語は“evolution”、「革命」は“revolution”である。神化編以来の進化クリーチャー再プッシュという意味合いで命名された側面もあるのかもしれない。

このシリーズに発売された商品

※= ブロックマークなし

革命編に関連する効果を持ったカード

参考