#author("2024-09-19T11:35:29+09:00","","")
#author("2024-09-19T15:29:06+09:00","","")
*《アクア・ギャクテンポインター》 [#top]

|アクア・ギャクテンポインター R 水文明 (10)|
|クリーチャー:リキッド・ピープル 5000|
|''S・トリガー''|
|''ブロッカー''|
|このクリーチャーが出た時、各プレイヤーのクリーチャーを最大1体ずつ選び、持ち主の山札の下に置く。このようにして自身のクリーチャーが選ばれたプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを出す。その後、そのプレイヤーは、自身の山札をシャッフルする。|

[[DM24-RP3]]で登場した[[水]]の[[リキッド・ピープル]]。

[[S・トリガー]]を持つそこそこの[[サイズ]]の[[ブロッカー]]であり、各[[プレイヤー]]の[[クリーチャー]]を1体まで[[任意]]で[[山札送り]]できる。また、こうしてクリーチャーが選ばれたプレイヤーの山札からランダムなクリーチャーを踏み倒させる。

[[デッキ]]内のクリーチャーがすべて同名カードであればそれだけで[[ループ]]が成立し、こちらが止めるまで相手のクリーチャーを延々と引きずり出して入れ替えさせることができる。
一見して運否天賦な効果に見えるが、少なくとも自分側の[[踏み倒し]]は構築次第で操作でき、[[【ミラクルとミステリーの扉】]]系統の[[デッキ]]内のクリーチャーを大型で固めているデッキならばそれらを確実に踏み倒せる。2枚目以降の《ギャクテンポインター》が捲れても再び自身を選べるので問題はない。

また、2枚目以降が捲れれば処理が続くということは[[デッキ]]内のクリーチャーがすべて同名カードであればそれだけで[[ループ]]が成立するということ。こちらが止めるまで相手のクリーチャーを延々と引きずり出して入れ替えさせることができる。
[[相手依存]]にはなるが、[[《天災 デドダム》]]などの登場時に[[強制]]で山札が減るクリーチャーが入っていたが最後、そのクリーチャーを出させ続けることで[[ライブラリアウト]]まで持っていける。
//[[《禁断〜封印されしX〜》]]と[[火]][[コマンド]]の組み合わせでも[[エクストラウィン]]になる。
//禁断解放は優先権の回ったタイミングでしか解決できず、相手がTPになる相手ターン限定ループです。相手ターン限定ループは後述の通り阻止され得ます(《轟く侵略 レッドゾーン》などで現実的に起きるでしょう。)
そのような山札を削るcipが仮に一つも無かったとしても、[[バトルゾーン]]のクリーチャーを全て[[ウィニー]]に入れ替えさせる事はできる。

ただし、相手ターン中に出したら[[ターン・プレイヤー]]の[[cip]]が先に[[解決]]されるため、[[《飛翔龍 5000VT》]]などの[[cip]]でこのクリーチャーを[[除去]]できるクリーチャーが捲れたらループが止まってしまう。
-該当カードが山札にあった場合、どこで除去が捲れるか分からないため最終盤面が定まらず、[[ループ]]の省略はおそらく出来ない。[[《とこしえの超人》]]など、《ギャクテンポインター》を出すこと自体を制限される場合も同様。

10マナ貯めて自分のターンに召喚したら[[cip]]による除去は対策できるが、ほぼ[[ノンクリーチャー]]の縛りを課した上でコスト10という鈍足のため、単体の[[フィニッシャー]]として過去カードからそこまで逸脱した[[スペック]]ではない。

**ループについて [#v44c97eb]
以下の記述は、自分の山札にあるクリーチャーが《アクア・ギャクテンポインター》のみであることを前提とする。

-自分の《ギャクテンポインター》以外の、山札に干渉しうるカードもクリーチャーの総数を変えうるカードもお互いに存在しない場合[[ライブラリアウト]]は起きないが、[[競技イベント運営ルール]]4.4([[ループ]]も参照)の通り、起こりうる最も望む結果になるまでループの省略が認められるものと思われる。つまり、相手のクリーチャーを任意のクリーチャーに入れ替えられる(ループの前提条件として自分の山札にいるクリーチャーは《ギャクテンポインター》のみなので自分のクリーチャーは入れ替えられず最後に「cipで出入りせず残ってループを中断させた《ギャクテンポインター》が残る)。
-前述の通り、「[[ターン・プレイヤー]]→非ターン・プレイヤー」の順でクリーチャーの踏み倒し、効果の解決が行われる。ループ中に《アクア・ギャクテンポインター》のcipの解決に影響するのは以下のような例が考えられる。いずれかに該当する場合、どこでループが中断されるか分からないのでループは省略出来ず実際に実行しなければならない。
--相手のターンに[[《飛翔龍 5000VT》]]を出されるなどで、バトルゾーンまたは山札の《ギャクテンポインター》がすべていなくなった、もしくはバトルゾーンの自分または相手の選べるクリーチャーが0体になった。
--[[アンタッチャブル]]のクリーチャーを出され、選べるクリーチャーがいなくなった。
--捲ったクリーチャーが[[進化クリーチャー]]で、[[進化]]して[[進化元]]の上に乗った、または適正な進化元がおらず[[山札]]にとどまった事で相手のクリーチャーが減り、選べるクリーチャーがいなくなった。
--山札に行くはずのクリーチャーが何らかの[[置換効果]]で山札でもバトルゾーンでもないゾーンに行き、山札からもバトルゾーンからもクリーチャーがいなくなった。
--[[《終末の時計 ザ・クロック》]]などで[[ターンの残りをとばす]]を使われ解決待ちのcipが失効した。
--相手ターン中に[[《とこしえの超人》]]や[[《地封龍 ギャイア》]]などを出され、出るはずの《ギャクテンポインター》を出せなかった((自分のターン中であれば、効果適用前に《ギャクテンポインター》が出る。そのまま《とこしえ》をすぐ山札に戻せば、影響を受けるタイミングは存在しない。))。
--相手ターン中に[[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]]や[[《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》]]を出され((「能力は[[トリガー>誘発]]しない」というテキストの場合、その適用前にすでにバトルゾーンに出ており、トリガーしている《ギャクテンポインター》の能力は阻止できない。))、cipを解決できなかった。

-[[山札回復]]は基本的に踏み越えられる。ほとんどの[[山札回復]]は[[墓地]]から回復するため、[[墓地]]以外に行ったカードは回復出来ない事になり、カードが[[墓地]]以外に行く[[cip]]があればそれで削り切れる。
--例えば[[《天災 デドダム》]]を何度でも引き摺り出せる状況で、相手に[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]しか山札回復がないなら、手札やマナに置かれたカードを戻せないので墓地がどんどん減っていき、ライブラリアウトが確定する。
--相手ターン中なら《デドダム》のcip解決時必ず1体の《デドダム》がバトルゾーンに存在するので全ての《デドダム》が手札やマナや墓地に埋まる事は無くデドダムを無限に引き摺り出せる事が確定する。自分ターン中なら《デドダム》のcipを20回溜めてから解決させればよいのでそもそも《デドダム》の居場所は関係無い。
-また、山札回復要員が「墓地に置かれた時に回復((《悠久》や《【クリック】》など)」のタイプでなければ、そもそも山札回復要員自身が墓地に落ちた時点で使えなくなる。
-山札回復要員がクリーチャーかつデッキ内の総数が相手のバトルゾーンのクリーチャー数より少ない場合、ループ中に山札回復要員をバトルゾーンに全て引き摺り出す事で山札回復を封じられる。
-上記の状況いずれにも当てはまらず「山札を削るループを永遠に続けられるが、永遠に山札回復されてしまう」場合、相手ターン中と自ターン中で挙動が異なる。
--相手ターン中にループさせた場合、相手のcipを[[解決]]してから《アクア・ギャクテンポインター》が出入りするため相手にはcipの[[解決]]順に選択の余地が無い。この場合、cipの効果によってループが中断する可能性が無いことを証明できればループを省略出来る([[ループ]]も参照)ため、例えば「山札に《悠久》しか残っておらずドローで[[ライブラリアウト]]になる」といった状況までは持ち込める。
--自ターン中にループさせた場合、相手のcipを解決するより先に《アクア・ギャクテンポインター》が出入りするため、「相手のcipが有限回数蓄積しそれを相手が好きな順番で解決する」という状況になる。「起こり得る結果」ならどんなに天文学的な確率であっても省略出来るので、例えば「[[《ベル=ゲルエール》]]の[[cip]]が[[《缶隊長 サーディン》]]のcipの21倍蓄積するまで繰り返します。どのような順番で解決してもどこかで20連続で《ベル=ゲルエール》のcipを解決しなくてはいけないので[[ライブラリアウト]]になります」とする事は出来ると思われる。
---山札回復がバトルゾーンの相手クリーチャーより多い[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]である場合、強制の置換効果で[[ライブラリアウト]]より先に[[山札回復]]するためライブラリアウトが起こりえない。この場合、cipの回数を指定するだけのループ始動側もcipをただ解決するだけのループを受けた側も途中で止められず「最も望む結果」を操作出来るプレイヤーが存在しないため、ループの省略は認められない可能性が高い。
---山札回復が3枚以上の[[《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》]]である場合、任意効果であるが[[無限ループ]]ではなくあくまで有限回数のcipを解決しているだけなのでループを止める義務がない。この場合もループの省略は認められない可能性が高い。
//思考実験の域を出ませんが、《獅子頂龍 ライオネル》とS・トリガーを付与したシールドの《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》により、《獅子頂龍 ライオネル》を山札の下に置くかわりに《DG-パルテノン》を踏み倒すことで、《アクア・ギャクテンポインター》側のターン中であってもループを途中で止めさせられそうです。

**ルール [#u5036b55]

-選んだクリーチャーが[[置換効果]]などで結果的に山札送りされなくても踏み倒しは[[誘発]]する。ループ中に相手の[[ディスペクター]]が捲れたら、[[EXライフ]]で山札が墓地に送られるのとバトルゾーンにクリーチャーが1体増えるのを繰り返して相手が先に[[ライブラリアウト]]する。

-[[山札送り]]にしてから[[コスト踏み倒し]]を解決するため、[[《とこしえの超人》]]などは1体までなら貫通できる。
//-[[山札送り]]と踏み倒しの[[テキスト]]が句点で区切られているため、[[《単騎連射 マグナム》]]や[[《地封龍 ギャイア》]]などの[[ロック]]持ちは全く刺さらない。
//その2体なら肝心の《ギャクテンポインター》自身がロックに引っかかり、出なくなってしまいます。

**他のカード・デッキとの相性 [#j541e087]
-[[【ミステリー・キューブ】]]の[[山札圧縮]]として利用価値がある。[[《ミステリー・キューブ》]]と違って呪文を捲ってしまう[[事故]]が起こらず、《アクア・ギャクテンポインター》で《アクア・ギャクテンポインター》を捲っても再抽選にチャレンジできる。
[[デッキ]]内のクリーチャーをこれと[[ファッティ]]のみにすれば、ファッティを引くまでこれ自身を出し入れして踏み倒しを繰り返し、(山札以外のゾーンに行っていなければ)確定でファッティにアクセスできる。

-[[ファッティ]]満載という意味では[[【5色ディスペクター】]]や[[【4色ロマノグリラ天門】]]などのデッキとも好相性。特に前者では[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]で一発逆転を狙える。また、[[EXライフ]]持ちなどの[[耐性]]持ちを選べば結果的に1体クリーチャーが増える。
[[【アマテラス・キリコ】]]では[[《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》]]の攻撃中に踏み倒される事で《キリコ》を山札に戻せば、[[S・トリガー]]を[[踏む]]リスクを軽減できる。

-[[【シールドプリズン】]]はクリーチャーをこれだけにしても[[呪文]]と[[D2フィールド]]で十分耐久が可能なので、ループを勝ち筋に据えられる分試合時間を短縮できる。[[S・トリガー]]として召喚すると[[cip]][[除去]]に妨害されるが、10マナ貯まるまで愚直に待つこともできるデッキなので[[手打ち]]を目指せる。
ただし、[[《ライブラ・シールド》>《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》]][[《ホワイト・スワン》]][[《偽りの名 ドルーシ》]]といった[[キーカード]]がことごとく[[濁り]]となるため、強制[[シールド追加]]で山札を削っていく従来のプランが取り辛くなる。


**その他 [#i937cf4a]
-上述の通り[[ループ]]させた時の挙動が相当複雑である上、省略も出来ないと思われるケースが多い。裁定こそは既存の総合ルール・競技イベント運営ルールですべて説明可能だが、制限時間の側面で問題を抱えたカードかもしれない。

-イラストはかつて[[《腐敗電脳アクアポインター》]]を描かれた[[Shin"JASON"Nagasawa>Jason]]氏によるもの。20年越しでのリメイクであり、イラストのタッチなどの違いを感じさせる。

**[[サイクル]] [#cycle]
[[DM-10]]の[[友好色]][[cipサイクル>多色cipサイクル]]のリメイクカード[[サイクル]]。すべて[[S・トリガー]]かつ[[コスト]]10。
-[[《逆転の使徒エストール》]]
-''《アクア・ギャクテンポインター》''
-[[《逆転の影ガレック》]]
-[[《逆転兵ウインドアックス》]]
-[[《逆転の剣スカイソード》]]

**関連カード [#related]
-[[《腐敗電脳アクアポインター》]]

-[[《斬隠オロチ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
-[[DM24-RP3]]&br;'''流転こそ[[逆転>S・トリガー]]の本質。'''

**収録セット [#pack]
//***[[デュエル・マスターズ]] [#dm]
-illus.[[Shin"JASON"Nagasawa>Jason]]
--[[DM24-RP3 「王道篇 第3弾 ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル」>DM24-RP3]](16/76)

//***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#dmpp]
//-CV:[[]]
//-illus.[[]]
//--[[DMPP-00 第00弾「  」>DMPP-00]]

**参考 [#reference]
-[[リキッド・ピープル]]
-[[S・トリガー]]
-[[ブロッカー]]
-[[cip]]
-[[山札送り]]
-[[コスト踏み倒し]]

&tag(クリーチャー,水文明,青単,単色,コスト10,リキッド・ピープル,パワー5000,S・トリガー,S・トリガー獣,ブロッカー,cip,除去,単体除去,確定除去,山札送り,自己山札送り,両者山札送り,山札の下送り,リクルート,コスト踏み倒し,コスト踏み倒し (相手),・,R,レア,Shin "JASON" Nagasawa,王道篇ブロック);