#author("2024-11-05T20:23:28+09:00","","")
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*《エンペラー・キリコ》 [#r7729b18]

|エンペラー・キリコ SR 水文明 (8)|
|進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 13000|
|''進化'':サイバーまたはオリジンの、クリーチャー1体の上に置く。|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが出た時、自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順序で山札の下に置く。その後、自分の山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体を出し、山札をシャッフルする。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DM-32]]で登場した[[進化]][[サイバーロード]]/[[オリジン]]。

[[バトルゾーン]]に出た時、自分の他の[[クリーチャー]]を全て[[山札の下]]に送還。その後、[[山札の上]]から[[進化]]でない[[クリーチャー]]が3体出るまでめくり、その3体を出したのち[[山札]]を[[シャッフル]]する。
要するに自分の盤面を[[リセット]]した後、[[山札]]からランダムに3体、[[進化]]でない[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]するということ。

[[進化]]でなければ、''[[コスト]]や[[文明]]を問わずどんな[[クリーチャー]]''でも''3体も''[[コスト踏み倒し]]出来るという、まさに規格外の性能の持ち主。
その分[[山札]]からめくって出すためランダム性を孕むが、専用構築をすれば改善可能。[[バトルゾーン]]に出た時、自分の他の[[クリーチャー]]を全て[[山札の下]]に送還してしまうが、そもそも[[バトルゾーン]]に自分の[[クリーチャー]]がいなければ[[デメリット]]にならない。むしろ、進化元のみの盤面から[[パワー]]13000の[[T・ブレイカー]]と3体の強力な[[クリーチャー]]が展開できるのは[[メリット]]といえる。
山札シャッフルが入るため、[[コンボデッキ]]ではパーツの[[ボトム>山札の下]][[落ち>落ちる]]がケアできる。

[[コスト踏み倒し]]する対象は、単体で高いフィニッシュ力を持つ[[ファッティ]]や、強力な[[cip]]持ち[[クリーチャー]]、追加打点で一気に仕留める[[スピードアタッカー]]などの選択肢がある。
[[エピソード1]]での[[【エンペラー・キリコ】]]の最終形では、《エンペラー・キリコ》と[[スピードアタッカー]]の打点に加え、[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]で[[呪文]]を封じた上で[[1ショットキル]]を叩き込むのが定石であった。打点候補は、[[《母なる星域》]]から踏み倒すことが可能で[[マナゾーン]]の[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]を出すことが出来る[[《超竜ヴァルキリアス》]]を第二の軸とし、[[《超竜ヴァルキリアス》]]で踏み倒せる大型[[スピードアタッカー]][[ドラゴン]]で固めるのが主流であった(【ドラゴンキリコ】、【ヴァルキリコ】とも)。

[[進化元]]となる[[サイバー]]や[[オリジン]]は、[[《黙示賢者ソルハバキ》]]や[[《黙示聖者ファル・レーゼ》]]が採用される。[[コントロール]][[カード]]として[[デッキ]]回転を助けつつ、《エンペラー・キリコ》で[[コスト踏み倒し]]してしまっても[[《母なる星域》]]を[[回収]]することで、自身を[[進化元]]に《エンペラー・キリコ》を出し直す隙のないムーブが可能であった。
[[プレミアム殿堂]]以前の[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]は[[《母なる星域》]]を[[山札]]から唱えられることから鉄板中の鉄板であった。

欠点としては[[進化クリーチャー]]で[[コスト]]が8とかなり重めなことが挙げられるが、[[進化元]]は良粒揃いの上、[[《母なる星域》]]で両方の[[デメリット]]をほぼ克服してしまった。それでも[[ハンデス]]や[[ランデス]]などの[[コンボ]]妨害、[[速攻]]などはつらい展開になりがちであったが、逆に言えばそうでない[[デッキ]]相手なら常々、《エンペラー・キリコ》を出すことにさえ成功すれば、圧倒的な能力で相手を捻り潰すことが可能だった。

1度出されると悪い時は全くターンが回ってこないことから、往年の[[《無双竜機ボルバルザーク》]]に匹敵するとまで言われ、『[[ボルバル・マスターズ]]』になぞらえて『キリコ・マスターズ』という言葉まで生み出した。[[《サイバー・N・ワールド》]]や[[《ボルバルザーク・エクス》]]の登場以降はさらに悪化し、[[【エンペラー・キリコ】]]は[[【Nエクス】]]と並んで[[ソリティア]][[デッキ]]として名をはせ、[[環境]]を蹂躙した。

[[進化クリーチャー]]は[[進化元]]を[[ディスアドバンテージ]]にして[[召喚]]されるため、通常の[[クリーチャー]]に比べて強力なデザインをされているのが普通だが、この[[クリーチャー]]はそれを補って余りあるほどの膨大な[[アドバンテージ]]を叩き出す凶悪な[[フィニッシャー]]であった。
長い歴史を誇る[[デュエル・マスターズ]]の中でも、[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]や[[《邪神M・ロマノフ》]]と並ぶ史上最凶の進化クリーチャーといっても過言ではないクリーチャーである。

**環境において [#v471acfc]
[[神化編]]最初の弾である[[DM-32]]で登場すると、すぐに専用[[デッキ]][[【エンペラー・キリコ】]]が組まれ、[[環境]]に出現。強力な[[カード]]ではあるが汎用性の高い[[カード]]なわけではないので、専用[[デッキ]]以外での採用はまずなく、新しい[[アーキタイプ]]が確立するまでにはそれなりの時間を要した。

当初の[[コスト踏み倒し]]候補は[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]や[[《魔刻の斬将オルゼキア》]]、[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]などの[[グッドスタッフ]]達。また、非常に高い汎用性と対応力を持ちながら[[進化元]]にもなる[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]は登場から[[プレミアム殿堂]]までの間必ずセットで採用され続けた。

[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]は2009年12月19日まで4枚積み可能であり、[[山札]]送還を拒否できるため複数回の《エンペラー・キリコ》でも盤面を保持でき、よく採用された。ワンショットには[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]が用いられ、[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]の一斉[[攻撃]]は耐えるのが難しかった。

不完全なフィニッシュ力を補うために様々な型が検討され、[[《緑神龍ザールベルグ》]]と[[《シェル・フォートレス》]]での[[ランデス]]に特化した[[【キリコランデス】]]などが考案された。

[[DM-33]]で[[《母なる星域》]]が登場すると、《キリコ》を[[手札]]に保持しておく必要がなくなり大幅に強化された。とりあえず[[マナゾーン]]に置いておき準備が整ってから[[《母なる星域》]]で踏み倒すという動きがしやすくなったのである。

[[進化]]と[[コスト]]の重さ、[[ハンデス]]等による[[コンボ]]妨害の耐性のなさを一気に克服し、[[地雷]][[デッキ]]のひとつに過ぎなかった[[【エンペラー・キリコ】]]は瞬く間に[[トップメタ]]にのし上がる。当時4積み可能であった[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]から安定して[[着地]]させることが可能であり、[[コスト踏み倒し]]で[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]がでれば母なる呪文や[[《フォース・アゲイン》]]を使うことで再度《エンペラー・キリコ》を出し直すことが可能であった。
[[マナゾーン]]に《エンペラー・キリコ》を含む7[[マナ]]があれば、[[《黙示賢者ソルハバキ》]]と[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]を通して突然空の盤面から《エンペラー・キリコ》が飛んでくるという即死性により、多くの[[プレイヤー]]を恐れさせた。

[[DM-34]]で[[《ボルシャック・クロス・NEX》]]が登場すると、それと[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]などの[[ファッティ]][[ドラゴン]]を主な[[コスト踏み倒し]]先にし、[[《龍仙ロマネスク》]]と第二の軸となる[[《超竜ヴァルキリアス》]][[《超竜バジュラズテラ》]]を組み込んだ[[【星域キリコドラゴン】]]が誕生。
高[[コスト]][[ドラゴン]]は[[グッドスタッフ]]性が高く《エンペラー・キリコ》がなくても十分強力であること、[[《超竜ヴァルキリアス》]][[《超竜バジュラズテラ》]]との相性が良いこと、4枚使えた[[《龍仙ロマネスク》]]の[[マナブースト]]から[[種族]]まで膨大な[[アドバンテージ]]を余すことなく使えたなど、極めて屈強なシナジーと完成度を誇る[[デッキ]]であり、[[【星域キリコドラゴン】]]は[[【キングロックキリコ】]]と共に[[環境]]を席巻した。

[[神化編環境]]で暴れ回ったが、2010年5月15日、[[《龍仙ロマネスク》]]・[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]・[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]([[プレミアム殿堂]])など相性の良い[[カード]]とともに遂に[[殿堂入り]]。[[進化クリーチャー]]としては5例目の殿堂入り。[[デッキ]]の核を見事に撃ち抜かれた結果となり、[[【エンペラー・キリコ】]]の爆発力も安定性も格段に低下。[[覚醒編]]で[[サイキック・クリーチャー]]が[[フィニッシャー]]として跋扈する[[環境]]に変化し、[[【エンペラー・キリコ】]]は大きな弱体化を余儀なくされた。

《キリコ》の着地・デッキパワーの確保共に難しくなったことで[[環境]]からは一歩引く形となったが、代わりに[[超次元]]をサブ[[フィニッシャー]]として新たな戦略プランに組み込んだり構築を[[コントロール]]に寄せることで[[【エンペラー・キリコ】]]はしぶとく生き残っていた。この時期はどちらかというと[[【不滅オロチ】]]のサブ[[フィニッシャー]]に使われることが多く、[[環境]]においてはそちらでの活躍が大きかった。

そして[[エピソード1]]に突入すると、立て続けに相性がいいカードが登場し、一気に復権を果たした。
[[手札]]補充・[[進化元]]・打点・擬似的な[[墓地回収]]と三面六臂の活躍を見せる[[《サイバー・N・ワールド》]]、[[パワーカード]]の化身であり[[ハンデス]]対策ができる上に味方の[[スピードアタッカー]]化で[[1ショットキル]]を強力にサポートする[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]を獲得。地位が揺らいでいた《エンペラー・キリコ》本人に再び栄光が舞い戻ることになる。

最終的には[[《ボルバルザーク・エクス》]]という最高の相棒まで現れた。[[マナ]]の[[アンタップ]]は更なる[[クリーチャー]]の展開を助長し、空の盤面からの《エンペラー・キリコ》降臨がさらに容易に。《エンペラー・キリコ》で[[山札]]に戻し再利用することで、[[マナ]]は延々[[アンタップ]]されつづけ、[[デッキ]]のすべての[[パワーカード]]を出し尽くすまで《エンペラー・キリコ》の賽を振り直した。
[[【Nエクス】]]の機構を組み込んだ[[【エンペラー・キリコ】]]は、《キリコ》が盾に落ちていても困らないほどの[[デッキ]][[パワー]]を誇った。
こうして[[エピソード1]]の[[グッドスタッフ]]をふんだんに積みこんだ新型[[【星域キリコドラゴン】]]はあらゆる大会のトップを独走することとなった。

プレミアム殿堂入り前の約半年間は[[【ザビ・ミラキリコ】]]というデッキが活躍を果たした。このデッキは[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]さえ捲れれば他のコスト踏み倒し先の質を問わないため、[[《緑銅の鎧》]]や[[《天真妖精オチャッピィ》]]などのウィニーもある程度気兼ねなく採用可能であった。極論[[超次元]][[呪文]]で[[《ヴォルグ・サンダー》]]を連打するだけでも勝てる場合があり、よしんば[[山札]]を削り切れなくとも[[【エンペラー・キリコ】]]系統であれば[[メインデッキ]]に呼び出し先の[[クリーチャー]]が十分残っているか疑わしい状況に追い込むことができた。8マナ貯まった時に[[《母なる星域》]]からこのクリーチャー本体を呼び出し、何とかソリティアで[[《黙示賢者ソルハバキ》]]やマナブーストクリーチャーなどを駆使してアンタップマナが8枚ある状況を作ってから[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]を素出しというパターンもあった。

合計1年以上の長きにわたり[[環境]]に君臨し続けた[[フィニッシャー]]であったが、2012年3月15日付で[[《邪神M・ロマノフ》]]と共に[[プレミアム殿堂]]への昇格が決定。[[進化クリーチャー]]としては[[《邪神M・ロマノフ》]]と同時で2例目の[[プレミアム殿堂]]。当時の[[環境]]での活躍を見ればこの措置もやむを得ないだろう。
こうして[[【エンペラー・キリコ】]]系列の[[デッキ]]は[[王来篇]]まで完全に消滅することになった。[[《インフェルノ・ゲート》]]や[[《ミラクルとミステリーの扉》]]などのように、[[マナコスト]]の制限のない[[コスト踏み倒し]]は非常に強力であるという不文律を示した[[カード]]の1つとなった。

[[エピソード2]]間近での[[プレミアム殿堂]]入りであり、[[エピソード2]]で[[ゼニス]]や[[キング・コマンド・ドラゴン]]などの強力な[[ファッティ]]が登場したため、そのためにも必要な措置だったのだろう。

[[【星域キリコドラゴン】]]は[[水]][[自然]]の[[デッキ]]エンジンで[[火]][[光]]の[[ファッティ]][[クリーチャー]]を繰り出して戦う[[デッキ]]の[[アーキタイプ]]として、[[【Nエクス】]]のノウハウとともに[[ビッグマナ]]に受け継がれることになる。
特に[[【白刃鬼】>【カイザー「刃鬼」】]]には、[[光]]の[[カード]]を駆使した防御機構まで見事に受け継がれたといえる。

その後、何枚か[[転生]]版が作られたが、性能は大きく変化しておりそれぞれ別の[[デッキビルディング]]が求められる。
[[エピソード2]]では[[《真実の神羅 プレミアム・キリコ・ムーン》]]、[[ドラゴン・サーガ]]では[[《甲型龍帝式 キリコ³》]]が登場した。

時は経ち[[王来篇]]に入ると、[[DMEX-17]]で[[デュエキングMAXカード]]として[[再録]]され、[[DMBD-18]]の発売と合わせて規制緩和の布石とも考えられた。
そして案の定、2022年1月1日付けで[[殿堂入り]]に降格となった。必ずセットで使われていた[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]が[[DS>ドラゴン・サーガ]]末期からプレミアム殿堂になっている、軽量の[[コスト踏み倒しメタ]]の増加、8[[コスト]]の[[進化クリーチャー]]が重すぎて環境に対抗しづらい等様々な理由から解除が妥当と判断されたためであろう。

今後は[[DMBD-18]]の強化札として期待できる。そちらに収録された[[《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》]]とはセットで使えるだろう。[[《クイーン・アマテラス》]]や[[《蒼狼の王妃 イザナミテラス》]]など新たな進化元が登場しているので、[[1枚積み]]のハンデを乗り越えたい。

殿堂復帰後は[[【キリコチェイングラスパー】>【キリコスクリプトループ】#h390b9e7]]で一定の活躍を収めている。とはいえあくまでループの補助としての性質が強く、このデッキはこれに依存する[[コンボデッキ]]というわけではない。それでも[[青黒緑]]基盤では[[《地龍神の魔陣》]]や[[《天災 デドダム》]]、[[《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》]]のおかげで、[[《神秘の宝箱》]]不採用でも[[殿堂入り]]のハンデを感じにくい程度の確率で手札やマナゾーンに引っ張り込める。

[[DMRP-21]]で自身の能力の[[濁り]]にならない[[《アストラルの海幻》]]と[[《コーライルの海幻》]]を[[進化元]]に獲得。

[[【アカシック3】]]登場以降は、速度・安定性に勝るそちらに[[【キリコチェイングラスパー】>【キリコスクリプトループ】#h390b9e7]]自体が取って代わられたが、そちらが[[規制]]により弱体化すると環境に復帰。徐々にメインループに拘らず、[[《卍月 ガ・リュザーク 卍/「すべて見えているぞ!」》]]や[[《CRYMAX ジャオウガ》]]と言ったサブフィニッシャーに寄せた型も目立つようになった。

2024年のゴールデンウィーク中にはには打開札として進化元である[[《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》]]と共に1枚投入した型の[[【5色蒼龍】]]が流行。

同年5月下旬のチャンピオンシップでは、スーパーサブにこれを入れた(進化元は[[《Disアイ・チョイス》]])を採用した型の[[【ブレスラチェイン】]]も見られた(オリジナル、32人参加、優勝)。

殿堂復帰直後は厳しかったと見られたワンショット運用やグッドスタッフ呼び出し運用が復活するなど、上手くコスト踏み倒しが決まった時のアドバンテージが健在であることを示したと言える。また、進化元の指定先は[[《天災 デドダム》]]や[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]などを進化元にできない原則文明指定の劣化だが、[[《Disアイ・チョイス》]]を進化元にするなど一見して直感的ではない角度(要は[[《蒼狼の王妃 イザナミテラス》]]ではないところからいきなり登場できること)でケアを難しくさせる利点がある。

**その他 [#d74d9b62]
-「[[表向き]]」なので[[ライブラリアウト]]の心配は無い。[[山札]]のカードすべてが[[表向き]]になっても「[[能力]]終了時に[[山札]]がなくならないと[[山札]]切れにならない」という裁定が出ている。最後に[[表向き]]にした[[カード]]を戻して[[シャッフル]]するため、ほぼ[[ライブラリアウト]]はないだろう([[《アクアン》]]などは[[捨てる]]か[[手札]]に加えるかなので、[[能力]]終了時には確実に[[山札]]が−5される)。

-[[山札]]に残る[[クリーチャー]]の数が少ないと、[[山札]]の一番下に置いた[[クリーチャー]]がすぐに戻ってくることもある。それを利用して、強力な[[cip]]持ち[[クリーチャー]]の[[能力]]を使い回す事も可能。

-[[《魂の呼び声》]]→[[《母なる星域》]]の[[コンボ]]により、好きな[[ゴッド]]3体までを一気に出して[[G・リンク]]させることが可能。

-「[[ソリティア]]」という言葉が浸透するきっかけとなった[[カード]]である。このカードが[[バトルゾーン]]に出ればほぼ勝利したようなものだったが、[[コスト踏み倒し]]で出た[[クリーチャー]]の[[cip]]の[[解決]]に手間取ることが多く、止めを刺すまでに非常に長い時間がかかっていた。[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]で[[《フォース・アゲイン》]]や[[《母なる星域》]]を唱えて《キリコ》を再び出し直すと、その[[cip]]を再びやり直すことになり、待機状態の[[能力]]も次々に累積していったのである。
--対戦相手からすれば、負け濃厚と解りつつも何もできず、長々待たされた上で結局負けるという光景も多く、このような[[ソリティア]]の状態を生み出す点も《キリコ》が嫌がられ、禁止化された一つの要因と言える。

-この[[カード]]を中心とした[[デッキ]]は、それまでのメタデッキの中でもトップクラスに高額だった。この[[カード]]と相性のいい[[重く>重い]]て強力な能力のクリーチャーは[[ベリーレア]]以上に収録される傾向があり、そうでないものも[[《神秘の宝箱》]]・[[《スローリー・チェーン》]]のような当時[[絶版]]状態で入手困難なものが多かったためである。

-[[DMX-12]]では[[転生]]版の[[《真実の神羅 プレミアム・キリコ・ムーン》]]が登場した。あちらは[[究極進化]]であり、出せる数も[[バトルゾーン]]から[[山札]]に戻した[[クリーチャー]]の数までと、かなりの調整が加わっている。

-[[DMX-17]]でも[[転生]]版となる[[《甲型龍帝式 キリコ³》]]が登場した。そちらは手札を山札の下に戻し、[[cip]]で[[呪文]]を3連射する[[能力]]となっている。

-[[《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》]]や[[《神歌の悪夢 ナイトメア・キリコ》]]などこのクリーチャーの派生カードはデッキ内の“当たり”を多くする「質より量」の構築が求められがちなため、「量より質」で少数精鋭を求めるこちらと同じデッキに入れようとすると相性が悪い。
同じ理由で、本家《キリコ》は進化元の問題を抜きにしても[[【ミステリー・キューブ】]]などのガチャデッキにも入れづらい。


-漫画「覇王伝 ガチ!!」では[[獅子王]]の切り札として登場。[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]からの[[《母なる星域》]]により場に出され、[[《威牙の幻ハンゾウ》]]と[[《緑神龍ザールベルグ》]]2体を呼び出してマナ、クリーチャー、シールドを破壊し尽くすという、殿堂入りカードの名に恥じない極悪なプレイングを見せた。主人公の[[赤星 大虎]]曰く、「獅子王のデッキはとにかく強いクリーチャーをブチ込んでるからエンペラー・キリコが出た時点で勝負は付いていた」とのこと。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#q8f1ec92]

|エンペラー・キリコ SR 水文明 (9)|
|進化クリーチャー:サイバーロード/オリジン 13000|
|進化-サイバーまたはオリジン|
|バトルゾーンに出た時、自分の他のクリーチャーをすべて自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化でないクリーチャー3枚をバトルゾーンに出す。その後、山札をシャッフルする。(自分の《エンペラー・キリコ》のこの効果は、各ターン中1回のみ発動する)|
|T・ブレイカー|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※DP殿堂''|

[[DMPP-12]]で実装。[[コスト]]が1上昇し、[[cip]]が1ターンに1回のみしか発動しなくなった。
細かな違いだが、山札から出る3枚は[[保留状態]]の「プレイヤーが該当カードで好きな順番を宣言する」という手番はない。山札のより上にあったものから、その順番を維持して出される。

弱体化したとはいえ、最大の特徴である「[[進化]]でなければ、[[コスト]]や[[文明]]を問わずどんな[[クリーチャー]]でも3体も[[コスト踏み倒し]]出来る」という点は変わっていない。

[[《無頼妖精ワイルド・リリィ》]]、[[《薔薇の使者》]]、[[《神歌の星域》]]といった登場時ではほぼ専用のサポートカードや、[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]といった相性のいいカードも充実している。
そして、TCG版で《エンペラー・キリコ》が登場した当時とは異なり、[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]が4枚使えるため、《エンペラー・キリコ》が出たターンに即相手シールドを全焼却して[[ダイレクトアタック]]に持ち込むことも可能になった。

**環境において [#x90fc81a]
[[DMPP-12]]実装後すぐに、[[【エンペラー・キリコ】>【エンペラー・キリコ】 (デュエプレ)]]は高い安定性と爆発力を備えたデッキとして環境での地位を築いた。本体性能こそTCG版に劣るとはいえ、[[《無頼妖精ワイルド・リリィ》]]や[[《薔薇の使者》]]によって安定した《キリコ》早期着地が可能であり、そこから[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]が出てしまえば一気に勝負をつけることができた。

[[DMPP-13]]期には、[[【ボルシャック・NEX】>【ボルシャック・NEX】 (デュエプレ)]]と[[【剣誠・ドラゴン】>【剣誠・ドラゴン】 (デュエプレ)]]にフィニッシュまでの低速化の調整が加えられたため、[[【エンペラー・キリコ】>【エンペラー・キリコ】 (デュエプレ)]]も[[《薔薇の使者》]]のコスト加重調整で低速化された。公式発表によれば、【エンペラー・キリコ】の勝率・使用率に問題はないが、上記2デッキ弱体化や今後実装予定のカードによる影響を懸念したとのことである。

[[DMPP-16]]では[[《サイバー・N・ワールド》]][[《ボルバルザーク・エクス》]][[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]などが登場し、デッキパワーが上がった。反面、2022年10月27日に《エンペラー・キリコ》本人が[[DP殿堂]]となった。
公式発表では、[[DP殿堂]]を受けた際の【エンペラー・キリコ】の[[使用率は12.2%、勝率は51.6%>https://dmps.takaratomy.co.jp/news/4568]]とさほど高くない(データは[[New Division]])。だが、同時に実施される[[《魔光蟲ヴィルジニア卿》]]の殿堂入り・[[《ダイヤモンド・カスケード》]]の下方修正で予想される【エンペラー・キリコ】の地位向上と、今後のカードとの相性を踏まえて殿堂指定に踏み切ったという。上記3体の獲得によって使用率が上昇傾向にあったことも懸念材料の1つとして発表されている。

//といっても[[《無頼妖精ワイルド・リリィ》]]と[[《神歌の星域》]]での擬似リクルートは相変わらず出来るので、盾落ちが怖くなったぐらいだろう。
[[【エンペラー・キリコ】>【エンペラー・キリコ】 (デュエプレ)]]はそれによって踏み倒す大型クリーチャーの割合を意図的に大きくしたデッキなため、盾落ちなどでメインプランを失った場合の被害は[[【アポロヌス・ドラゲリオン】>【アポロヌス・ドラゲリオン】 (デュエプレ)]]よりも大きい。
なお、[[ハンデス]]には[[マナチャージステップ]]で即マナゾーンに置いてしまうという対策が通用する。しかし絶対安全というわけでもなく、マナチャージ後に[[《爆進エナジー・スパイラル》]]の手札補充で引いてしまった場合は[[《ジェニー・ダーツ》]]か[[ランダムハンデス]]にスキを見せてしまう。

[[DMPP-18]]直前の環境では[[《サイバー・N・ワールド》]][[《ボルバルザーク・エクス》]][[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]などを得たことよりも、失ったカード((特に《蒼狼の始祖アマテラス》が使えないことはあまりに致命的と言えた))、[[DP殿堂]]の逆風が大きすぎて使用率はかなり落ちた(参考:[[大会環境(ND)の使用率分布>https://twitter.com/dmps_info/status/1616738953792749568]])。

//今後実装予定のカードを考慮したというのが覇である根拠が乏しい。ドン吸いや母なる大地との相性や、リメイクカードのキリコムーンの可能性もある。

//しかし、[[DMPP-18]]には最強クラスのフィニッシャーである[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]の実装が発表されており、それこそ[[【エンペラー・キリコ】>【エンペラー・キリコ】 (デュエプレ)]]が環境を破壊することが懸念される。事前に規制が入ったのはその事情も大きいものだろう。
//蓋を開けてみると、[[DMPP-18]]では《エンペラー・キリコ》は[[DMPP-12]]出身ということで[[New Division]]ではディビジョン対象外となっており、かといって[[All Division]]でも規制が妥当といえる使用率ではない((過去に[[All Division]]のみが使用可能なデッキタイプが規制がされたデッキタイプには、[[【青単ツヴァイランサー】>【リキッド・ピープル】 (デュエプレ)]]([[《クリスタル・ツヴァイランサー》]])や[[【スノーフェアリー】>【ダイヤモンド・ブリザード】 (デュエプレ)]]([[《ダイヤモンド・カスケード》]])がある。それらと比較しても[[【エンペラー・キリコ】>【エンペラー・キリコ】 (デュエプレ)]]は環境トップからかけ離れた使用率しかない。))結果となった。《エンペラー・キリコ》の性能を過大評価していたのと、[[All Division]]は魔境だったということがうかがえる。

[[DMPP-21]]で[[【バルガライゾウ】>【バルガライゾウ】 (デュエプレ)]]が大型ドラゴンを出す前に[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]を高速で踏み倒し事実上の[[エクストラウィン]]する対策デッキの一つとして使える。それを抜きにしても、デッキと色が合い出た時点で[[常在型能力]]で役に立つ[[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]]をこの弾で獲得しているため、コンボ成功時の出力も純粋に高まっている。

***背景ストーリーにおいて [#n3249565]
デュエプレ世界の[[背景ストーリー]]では、オリジンの中でも別格の力を持つオリジン軍の首領格。
かつてオリジンの神に仕えていた巫女として、超獣世界への侵略と同時に超獣世界に封じられた[[古代の神>神帝]]の復活を目論んでいた。

[[《超竜サンバースト・NEX》]]が[[《破壊龍神》]]を撃破したことを機に超獣世界側が勢いづき、誰もがオリジン軍を撃破できると信じたタイミングで出現。
オリジンの秘法「[[アーク]]」をもたらすことでオリジン軍は一気に強化され、そればかりか超獣世界側のクリーチャーの意識もアークの力で支配下に置かれていき、戦況は一気にオリジン軍に傾いた。
更には[[衛星ラムーン>《惑星生命体 ラムーン》]]から送り込まれた[[神羅>ルナティック・エンペラー]]達から究極進化の力を奪い、異世界から召喚し使役した「碧眼の伝説龍」と共に神羅を全滅させるという凄まじい強さを発揮した。
しかし、ファイアー・バードとの熱き絆で[[究極進化]]を果たした[[《神羅ライジング・NEX》]]との激闘の末に遂に討ち取られ、《エンペラー・キリコ》の敗北に呼応するかのように地上へ落下し始めたオリジナル・ハートも[[《ボルシャック・クロス・NEX》]]と[[白騎士]]、[[死神]]によって抑え込まれ、オリジン軍の野望は潰えた。
-TCG版の背景ストーリーと比較すると、「究極進化獣たちを全滅させ地上の連合軍を苦戦させる」という要素は[[神帝]]に、「進化を果たしたNEXとの最終決戦で敗北し、オリジナル・ハートの崩壊に繋がる」という要素は[[起源神]]に準じており、デュエプレ版の《エンペラー・キリコ》はこの両者との[[パラレル存在]]となっている。
また、世界各地に次元を超えた門を出現させ、[[強大なゴッド>《破壊龍神》]]への勝利で一度は[[オリジン]]の撃破を確信した超獣世界を一転して窮地に追い込むという役回りは[[創世神]]と一致している。
[[神化編]]の[[ゴッド]]が全て未実装となったデュエプレにおいて、[[オリジン]][[ゴッド]]たち全ての役割を担ったのが《エンペラー・キリコ》だといえる。

**その他 [#jbaf7533]
-攻撃時のボイスは「[[神歌、繚嵐>DMBD-18]]!」である。

-[[シークレット版>シークレットカード]]は[[カイト]]ともに描かれており、ボイスも彼が担当している。
入手するとカイトの[[スキン]]が使用可能になり、戦闘BGMに『[[EMP-ERROR->https://youtu.be/f1YxzOfUPfs]]』が設定できるようになる。
--余談だが、SEGAの音楽ゲームには『the EmpErroR』というよく似た曲名の楽曲があるので、検索の際には注意。デュエプレの『EMP-ERROR-』は[[電磁パルス>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E7%A3%81%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9]]の皇帝(エンペラー:emperor)、すなわち[[サイバーロード]]を意味していると思われる。

-久しぶりの水文明[[シークレットカード]]である。水を含むシークレットは[[DMPP-04]]の[[《剛撃戦攻ドルゲーザ》]]以来、水単色だとなんと[[DMPP-01]]の[[《クリスタル・パラディン》]]まで遡る。

**関連カード [#p779f4b7]
-[[《真実の神羅 プレミアム・キリコ・ムーン》]]
-[[《甲型龍帝式 キリコ³》]]
-[[《呪帝電融 カーペラー・キリテム》]]
-[[《神歌の歌姫 アマテラス・キリコ》]]
-[[《キリコ皇鬼の封》]]
-[[《エンペラー・キリエ》]]
-[[《神歌の悪夢 ナイトメア・キリコ》]]
-[[《神歌の歌姫 キリコ・アンプラウド》]]

-[[《超神星ビッグバン・アナスタシス》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#w2fa0f5d]
-[[DMPP-12]]、[[DM24-EX2]]&br;'''エンペラー・キリコ。それはかつて神歌の力を見込まれ、オリジンの神に仕えていた巫女である。'''
-[[DMPP-12]](シークレット)&br;'''「この状況、君ならどう解き明かす?」――水の守護者 [[カイト]]'''

**収録セット [#j670590b]
***[[デュエル・マスターズ]] [#tebd58ef]
-illus.[[Heart]]
--[[DM-32 「神化編(エボリューション・サーガ) 第1弾」>DM-32]](S3/S10) 
--[[DMEX-17 「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」>DMEX-17]](超15/超40[2009])
--[[DM24-EX2 「天下夢双!!デュエキングDreaM 2024」>DM24-EX2]](超G3/超G9)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#ec6a8468]
-CV:[[秋山絵理]]
-illus.[[Heart]]
--[[DMPP-12 「太陽の神歌 -NEXT EVOLUTION-」>DMPP-12]]
-CV:[[小笠原仁]]
-illus.[[アートアンフ]]
--[[DMPP-12 「太陽の神歌 -NEXT EVOLUTION-」>DMPP-12]]([[シークレット>シークレットカード]])

**参考 [#vbe0659f]
-[[サイバーロード]]
-[[オリジン]]
-[[進化クリーチャー]]
-[[サイバー]]
-[[表向き]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[シャッフル]]

-[[殿堂入り]]

-[[【エンペラー・キリコ】]] (TCG版)
--[[【キリコランデス】]]
--[[【キングロックキリコ】]]
--[[【星域キリコドラゴン】]]
--[[【ザビ・ミラキリコ】]]
--[[【キリコスクリプトループ】]]
-[[【エンペラー・キリコ】 (デュエプレ)]]
-[[即死コンボ]]

-[[キリコ]] (デュエプレのキャラクター)

&tag(進化クリーチャー,クリーチャー,水文明,青単,単色,コスト8,サイバーロード,サイバー,オリジン,パワー13000,進化,進化:サイバー,進化:オリジン,cip,自己山札送り,非進化クリーチャーサポート,リクルート,コスト踏み倒し,T・ブレイカー,・,キリコ,殿堂入り,SR,スーパーレア,Heart,進化クリーチャー (デュエプレ),クリーチャー (デュエプレ),水文明 (デュエプレ),青単 (デュエプレ),単色 (デュエプレ),コスト9 (デュエプレ),サイバーロード (デュエプレ),サイバー (デュエプレ),オリジン (デュエプレ),パワー13000 (デュエプレ),進化 (デュエプレ),進化:サイバー (デュエプレ),進化:オリジン (デュエプレ),cip (デュエプレ),自己山札送り (デュエプレ),非進化クリーチャーサポート (デュエプレ),リクルート (デュエプレ),コスト踏み倒し (デュエプレ),ターン1 (デュエプレ),T・ブレイカー (デュエプレ),・ (デュエプレ),SR (デュエプレ),スーパーレア (デュエプレ),シークレットカード (デュエプレ),Heart (デュエプレ),アートアンフ (デュエプレ),DP殿堂);