#author("2023-12-23T03:52:32+09:00","","") #author("2024-01-15T14:12:56+09:00","","") *《ソウル・アドバンテージ》 [#t23f36b0] |ソウル・アドバンテージ R 闇文明 (6)| |呪文| |自分のシールド1枚につき相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。| |BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''| [[DM-28]]で登場した[[闇]]の[[呪文]]。 凶悪な[[ハンデス]]効果を持つ呪文で、[[ハンデス]]できる枚数は自分の[[シールド]]枚数を参照する。一見不安定そうだが、初期状態では5枚もの[[ハンデス]]ができるため、[[コントロール]]相手の中盤では実質的に6[[コスト]]の[[《ロスト・ソウル》]]となっていた。 捨てさせる枚数だけでなく撃てる速さも重要な[[ハンデス]][[カード]]において、[[《ロスト・ソウル》]]よりも単純に1[[マナ]]軽いということ以上に、1[[ターン]]早く撃てること自体が何よりの強み。 こちらが先攻の場合[[マナブースト]]から撃てば、相手が4[[マナ]]しかたまっていない=5[[コスト]]帯のカードを使えていない内に手札を0にさせてしまうこともザラ。 反面[[ビートダウン]]系デッキ(特に[[速攻]])に対しては、序盤に[[シールド]]が少なくなっていくため微妙な[[スペック]]のカードに成り下がる。 しかし、そもそも比較対象の[[《ロスト・ソウル》]]も[[【速攻】]]には木偶の坊ではあるので、重量[[ハンデス]][[呪文]]としてはこの点は仕方ないか。 むしろ相手の大量[[ドロー]]や[[コンボ]]により、ハンドアドバンテージ差をつけられすぎた劣勢の局面を挽回しにくいというのが、[[《ロスト・ソウル》]]に対して最も劣っている部分だと言える。 終盤の局面になると、特に[[コントロール]]が相手の場合、[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]、[[《魔弾オープン・ブレイン》]]、[[《ストリーミング・チューター》]]などの[[ドローソース]]がきちんと回っているならば、3、4枚程度の[[ハンデス]]では大して[[効果]]を上げない場面も多い。 [[《ロスト・ソウル》]]ならば確実に[[手札]]を0にできるのである程度の仕切り直しができるのだが、このカードでは焼け石に水の場面も多々ある。 総じて安定感は[[《ロスト・ソウル》]]に劣るが、[[シールド]]が4枚以上の状態でぶち込めれば即ゲームの帰趨を左右するほど強力なカードであることは間違いない。 当然[[シールド追加]]を行うカードと相性が良い。特に[[シールド追加]]と[[ハンデス]]を行う[[《腐敗聖者ベガ》]]は[[マナカーブ]]的にも綺麗に繋がるうえ、両方の効果で[[ハンデス]]枚数を底上げできるので非常に好相性。 **環境において [#gb44a080] [[戦国編]]の[[トップメタ]]の[[フィニッシャー]]は[[《聖鎧亜キング・アルカディアス》]]、[[《龍神ヘヴィ》]]/[[《龍神メタル》]]、[[《超絶神ゼン》]]/[[《究極神アク》]]、[[《英知と追撃の宝剣》]]、[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]、[[《邪眼皇ロマノフI世》]]など7[[コスト]]に集中しており、それら出されるよりも先に[[オールハンデス]]を叩き込んでしまう《ソウル・アドバンテージ》は非常に凶悪な性能を誇っていた。 [[《フェアリー・ライフ》]]と[[《青銅の鎧》]]が初動として4積されている[[黒緑]]を含んだデッキならば、ある程度安定して4[[ターン]]目に打つことが可能であり、決まればそのまま[[ゲーム]]エンドであった。 [[【速攻】]]には役割を持てないが、[[ビートダウン]]相手ならば盾があまり減らないうちに先打ちすることも可能で、カウンターになる[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]などの[[マッドネス]]は搭載できるデッキは限られていた。 先打ちしてしまえば相手の《ソウル・アドバンテージ》を落としてしまえるため、[[【速攻】]]以外の[[闇]]入りのデッキほぼ全てに積まれた。むしろ、この環境において[[黒]]と[[緑]]が必須カラーになった最大の理由がこのカードだったといえるだろう。 早期[[オールハンデス]]で容易に勝利できてしまうのは脅威であり、[[トップメタ]]以外の[[デッキ]]でも積極的に積載され、[[ファンデッキ]]であっても決まればデッキパワーをひっくり返してしまう程のスペックを持っていた。 このカードの流行で[[マッドネス]]の価値が上昇し、《ソウル・アドバンテージ》に耐性を持つ[[【カウンターマッドネス】]]や[[【カウンターバイケン】]]が[[地雷]]として活躍したことからも影響力の大きさがわかる。 ギャラクシーマスターリーグ2008のオープンクラスでは優勝した[[【ギャラクシーコントロール】]]に1枚、【ヘヴィ・メタル】に2枚、レギュラークラス準優勝の[[【ギャラクシーコントロール】]]に2枚投入される実績を残した。 2009年4月15日[[殿堂入り]]となる。その後は[[コントロール]]同士の戦いにおいて「先に引いて撃ったもの勝ち」な[[運ゲー]]感の強いカードとなっていたが、2009年12月19日についに[[プレミアム殿堂]]入りが決定。登場から546日でのプレミアム殿堂は規制当時2位のスピード記録であった(2020年7月1日の殿堂時点では6位)。 これにより7[[コスト]]域前で突然全ての[[手札]]をたたき落とされるということは少なくなった。しかしながら[[《ロスト・ソウル》]]はまだまだ健在なので、[[マッドネス]]や[[《墓守の鐘ベルリン》]]などの[[ハンデス]]対策は未だ[[コントロール]]においては有効。 **その他 [#l6d5e952] -カードそのものを分析してみると、このシールド依存の能力は環境に左右されやすい。環境の高速化によって[[シールド]]が早期に削られやすくなると、《ソウル・アドバンテージ》のパフォーマンスも低下する。とはいえ、[[プレミアム殿堂]]以降、[[殿堂ゼロデュエル]]のような特殊なルール以外では環境での強さは考慮する必要がない。 --このカードが[[プレミアム殿堂]]入りして以降デュエル・マスターズは高速化の一途を辿っており、当時の[[ゲーム]]スピードに戻るのは非現実的なため、このカードが支配出来るような環境が再来する可能性は低いか。 もっとも、[[カードプール]]の広がりによって、《ソウル・アドバンテージ》をより早期に打ったり[[コスト踏み倒し]]する手段が登場する可能性も十分ある。万が一、[[殿堂解除]]されたのなら[[戦国編]]と比べて[[シールド追加]]の価値が見直され容易になっている点も追い風になる可能性があるだろう。 --[[王来篇]]でこれまでの高速化を是正する[[G・ストライク]]や[[EXライフ]]が登場し、4~6ターン目に「シールドが2枚以下」という状況も減ってきた。中でも[[シールド追加]]とこの呪文の[[コスト踏み倒し]]を併せ持つ[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]は凶悪な相棒となりえる((6マナで[[手打ち]]できる優位性を考えないのなら、[[防御札]]にもなる[[《ロスト・Re:ソウル》]]のほうが《ザーディクリカ》との相性は良い。))。 -カード名を直訳すると「魂の優位」。自分のシールドが多いほど効果がパワーアップするため、シールドを魂と比喩したのだろう。 -登場から1年未満で[[殿堂入り]]したカードとしては[[《炎槍と水剣の裁》]]に続き2枚目。 -[[シールド]]の上に置かれている[[城]]カードは、[[ハンデス]]の枚数にカウントされない。また、[[シールド・プラス]]や[[裁きの紋章]]など2枚以上のカードが重なった[[シールド]]があっても、1枚の[[シールド]]としてカウントされる。 -[[コスト]]6のため、[[《邪眼皇ロマノフI世》]]と合わせたい[[カード]]の代表格。[[《魔天降臨》]]と同じ[[ターン]]に使用して大量に[[ランデス]]を行うのもよく見られた光景だった。 -[[《スケルトン・バイス》]]、[[《クローン・バイス》]](実質)に続く3枚目の[[ハンデス]][[呪文]]禁止化。少しでも[[コスト]]設定的に強力なデザインをされた[[ハンデス]]カードは、一つの[[環境]]を縛る力を秘めていると言える。 -この[[カード]]が[[プレミアム殿堂]]していて、1[[コスト]]重く実際はあまり違いの無い[[能力]]を持つ[[《ロスト・ソウル》]]は[[殿堂入り]]すらしていない。[[デュエル・マスターズ]]において1[[コスト]]の差がどれだけ大きいものなのかを実感させられる1枚である。 -[[背景ストーリー]]では[[《禁断竜王 Vol-Val-8》]]の[[エターナルプレミアムズ >《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]によって発動されている。 **[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#a950a62f] |ソウル・アドバンテージ R 闇文明 (6)| |呪文| |相手の手札からコストの最も大きいカード1枚を捨てさせる。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)墓地から唱えたなら、さらに自分のシールド1つにつき相手の手札1枚をランダムに捨てさせる。| //普通に唱えたら[[《策略の手》]](デュエプレの[[《解体人形ジェニー》]]と同じ効果になると仮定した場合)より1マナ重くなり、まるで割に合わない呪文だが、墓地から唱えたのならTCG版より1枚多く[[ハンデス]]できるようになった。 [[DMPP-10]]で実装。通常の効果がデュエプレ版[[《解体人形ジェニー》]]の[[cip]]と同じ形式の[[ハンデス]]に変更され、TCG版の効果であった[[シールド]]枚数依存の[[ハンデス]]は[[墓地]]から唱えた時限定となった。 普通に唱えると[[《解体人形ジェニー》]]より2コスト重くクリーチャーも残らないとどう考えても割に合わないため、[[《邪眼皇ロマノフI世》]]等墓地から呪文を唱えられるカードとセットで使うことを前提に採用することになる。 採用できるデッキは大きく縛られるようになったが、墓地から唱えることでTCG版より1枚多く[[ハンデス]]できるようになったのは強化点。自分のシールドが5つあるのなら、驚異の6ハンデスである。 山札にあるうちは《ロマノフI世》の[[cip]]で容易に墓地に落とすことができる。 しかし、[[DMPP-10]]時点では手札の総数を減らさない[[手札交換]]が[[《エマージェンシー・タイフーン》]]と[[《流砲 ハイドロ・バズーカ》]]しかなく、《ソウル・アドバンテージ》を引いてしまったら持て余すことになりやすいので注意。マナチャージに使ってしまうと必然的に墓地には置かれていないことになってしまう。 [[《神滅翔天ザーク・ゼヴォル》]]や[[《クルセイド・チャージャー》]]など、クリーチャーが残ったりマナブーストになったりしつつ[[手札交換]]するカードはあるが、それらだと手札の枚数自体は使う前より1枚減ってしまい、多色事故や手札に抱えていた《ロマノフI世》が[[ハンデス]]されたりすることが起こりやすくなってしまう。 [[DMPP-22]]では、[[アタックトリガー]]のリスクとは無縁の[[cip]]で墓地から呪文を唱えられる[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]が登場した。 [[DMPP-24]]では[[《龍素知新》]]も登場した。 **関連カード [#k55bab45] -[[《ロスト・ソウル》]] -[[《魂の道しるべ》]] -[[《イビルアイ・アドバンテージ》]] **[[フレーバーテキスト]] [#h2f2c07f] -[[DM-28]]、[[DMPP-10]]、[[DMPS-07]]&br;'''身を守る[[楯>シールド]]にこそ、心を砕く刃が眠る。''' **収録セット [#z7b46155] ***[[デュエル・マスターズ]] [#p820b7fe] -illus.[[Daisuke Izuka]] --[[DM-28 「戦国編(バトル・ギャラクシー) 第1弾」>DM-28]](27/110) ***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#wb560d1b] -illus.[[Daisuke Izuka]] --[[DMPP-10 「戦国武闘会 -SAMURAI X KNIGHT-」>DMPP-10]] --[[DMPS-07 「マスター・オブ・ロマノフ」>DMPS-07]] **参考 [#r2766547] -[[シールド]] -[[ハンデス]] -[[殿堂入り]] -[[プレミアム殿堂]] &tag(呪文,闇文明,黒単,単色,コスト6,ハンデス,ランダムハンデス,・,プレミアム殿堂,R,レア,Daisuke Izuka,呪文 (デュエプレ),闇文明 (デュエプレ),黒単 (デュエプレ),単色 (デュエプレ),コスト6 (デュエプレ),ハンデス (デュエプレ),ランダムハンデス (デュエプレ),・ (デュエプレ),R (デュエプレ),レア (デュエプレ),Daisuke Izuka (デュエプレ));