#author("2024-07-07T21:17:29+09:00","","")
#author("2024-10-12T18:58:59+09:00","","")
*《デビル・ドレーン》 [#top]

|デビル・ドレーン R 闇文明 (3)|
|呪文|
|自分のシールドを好きな数、自分の手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DM-03]]で登場した[[闇]]の[[呪文]]。

同[[エキスパンション]]の[[《逆転のオーロラ》]]とよく似た[[スーサイド]][[カード]]。

当時の基準としては、ゲームの勝敗に関わる最大の守りを削る代償で[[手札補充]]をするデザインだったと推測されるが、[[カードプール]]が充実してからは自分の[[シールド]]を能動的に減らすことすらメリットになっている。

わずか3マナで[[シールド]]0枚という特殊な状況を作りだせる点では貴重。
ただし、何も考えずに使えば自滅に繋がるので、何らかの[[コンボ]]を組むことが必須。

出た当時は扱いが難しかったが、現在では各種[[シノビ]]や[[革命0トリガー]]、[[《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》]]、[[《光姫聖霊ガブリエラ》]]などの登場で、[[シールド]]を全て[[回収]]しても安全性を確保しやすくなっている。

特定の[[カード]]と異常に相性がよいため、現在は[[殿堂入り]]。
1枚制限になってからは、山札掘削性能が非常に高いが[[盾落ち]]ケアが乏しい[[ループ]]デッキで、問答無用でほぼすべてのゾーンを把握((唯一、無限ドローができる状況でも山札の一番下だけは[[ライブラリアウト]]のため接触不能領域になってしまうが、[[《ア・ストラ・センサー》]]といった[[デッキボトム>山札の下]]を固定できるカードと組み合わせることで対策できる。))するカードとしての抜擢が目立つ。

-後の[[コンボ]]を意識したのではないだろうが、[[フレーバーテキスト]]の「地獄の扉」という表現が、[[《憎悪と怒りの獄門》]]との[[コンボ]]を連想させる。

-[[《邪神M・ロマノフ》]]が出るまではハズレカードとして扱われていたため、当時としては屈指の大器晩成カードであった。この間なんと7年3か月。評価が見直された時には[[絶版]]になって久しく、入手困難になっていた。

**テクニック等 [#p2f31656]

-[[《憎悪と怒りの獄門》]]との[[コンボ]]のために使用できる。[[《逆転のオーロラ》]]とは、デッキが[[黒赤緑]]3色になるデメリットと、[[色事故]]がない場合は実質0マナ支払いでシールド0にできる可能性を秘めているメリットで一長一短。

-[[手札]]に加えた[[シールド]]の[[S・トリガー]]は使えないが、[[S・バック]]は使用できる。&br;このことを利用して、漫画[[デュエル・マスターズ]]では[[切札 勝舞]]が、このカードを使ってシールドを手札に加え、[[S・バック]]を持つ[[クリーチャー]]を一気に[[召喚]]する[[コンボ]]を使用したことがある。

-[[十王篇]]で登場した[[オシオキムーン]]とも相性がいい。自分のシールドの数だけ[[オシオキムーン]]を発動できる。
また、同じ様な感覚で使用できる[[《ヴァリアブル・ポーカー》]]とは違いシールドの枚数は減ってしまうものの、手札補充として使うことができるなど差別化は容易。こちらは[[殿堂入り]]カードのため、両方デッキに入れててもいいだろう。

-[[《鬼ヶ大王 ジャオウガ》]]にて《デビル・ドレーン》の類似効果を内蔵したクリーチャーが登場した。そちらとは異なり、唱えた後に相手に[[ターン]]を返すことになる場合、相手の反撃による即死のリスクを考えて敢えて1枚シールドを残すという[[プレイング]]ができる。

**環境において [#p550ceae]
リスクの高さから長らくほとんど使われない時期が続き、[[転生編]]あたりでは精々一部のプレイヤーによって[[【除去コントロール】]]の[[ミラーマッチ]]対策として利用され、後は稀に[[【黒緑ホーン・ビースト】]]でクリーチャー比率の低い[[【除去コントロール】]]対面での大規模手札補充、[[S・バック]]の芸の起爆剤として使われたぐらいか。

ところが[[神化編]]で[[《邪神M・ロマノフ》]]が登場すると立場は一変。[[《憎悪と怒りの獄門》]]を使う[[【マッドロマノフワンショット】]]のキーパーツとして活躍した。上記のように[[《光姫聖霊ガブリエラ》]]や[[《憎悪と怒りの獄門》]]との相性は抜群である。しかし、後に[[《邪神M・ロマノフ》]]は[[プレミアム殿堂]]に指定される。

その後、[[【ヒラメキドレーン】]]が開発され[[エピソード3環境]]で結果を残すようになると、そちらの抑制のために2014年5月24日をもって[[殿堂入り]]することとなった。
このような癖の強いカードでも、相性のいいカードや、強力な[[コンボ]]が見つかれば評価が一気に跳ね上がるという好例を示したといえる。
たとえメタクリーチャーを立てられて[[《偽りの名 スネーク》]]が着地出来なくなっても、この呪文を唱えることで[[G・ゼロ]]獣や[[S・バック]]獣を並べてから[[《ダイヤモンド・ソード》]]で無理やりワンショットに漕ぎ付ければすれば何とかなったのも大きい。

殿堂入り以降も闇系の[[コンボデッキ]]でのシールド落ちケア手段として使われており、[[【カリヤドネループ】]]の[[規制]]前はそちらにおけるシールド回収として環境でよく見かけられたが、この[[カード]]を軸にした[[デッキ]]は永らく環境復帰までには至っていなかった。

[[DMBD-18]]期になると、オリジナルにおいて上振れを期待して[[【赤黒バクロ法師】]]に投入されるケースが増加。2021年末の[[アドバンス]]では、[[《ロジック・サークル》]]でサーチしてこれを3ターン目に唱えること、そうして[[《「ひっくり返したれやぁぁぁ!!」》]]の[[G・ゼロ]]や[[《百鬼の邪王門》]]の[[鬼エンド]]使用条件を目指して前のめりに攻めることを目指した、[[【白黒赤ドレーンドギラゴン閃】>【赤黒ドギラゴン閃】#kb9cb3ac]]なるデッキがチャンピオンシップ3位入賞を果たした。

[[DMSD-20]]・[[DMSD-21]]期あたりから[[【青タッチ黒魔導具スコーラー】>【スコーラー】#btbbm]]におけるシールド回収手段としてオリジナルでよく見かけられるようになった。
唯一の欠点は、墓地に落とさず手札に欲しいカードなのに、[[《ストリーミング・シェイパー》]]で表向きになったら墓地送りになってしまう上、1枚分手札補充も少なくなってしまう点だろう。一応終盤にシールドさえ残っていれば[[《魔導管理室 カリヤドネ》>《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》]]で唱えて大量手札補充できるため墓地に落ちても全くの無駄ではない。

[[【絶望神サガループ】]]が環境を支配するようになると、盾落ちケア札としてCSでもまたよく見かけるようになった。

[[【青黒赤緑邪王門】]]でも[[鬼エンド]]補助用スーパーサブとして使われるケースがちらほら。

[[【絶望神サガループ】]]が消滅するとあまり見かけなくなったが、[[【アカシック3】]]が環境に進出するとこのカードの需要も回復。[[【アカシック3】]]では[[《完全水中要塞 アカシック3》]]を[[着地]]させた後に碌な手札が無いという状況で見切り発車的に純粋な大規模[[手札補充]]として利用する。[[【ヒラメキドレーン】]]や[[【青黒赤緑邪王門】]]と同様に、ノーコストで[[カード]]を利用する機構がデッキにあれば純粋な手札補充としての価値が上がるのである。

//後に[[【アカシック3】]]は2024年3月11日付で[[《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》]]が[[殿堂入り]]したことにより次第に環境から姿を消し、
//名前だけで判断したっぽいけど、デュエル・マスターズ全国大会2023は2024年3月31日で殿堂施行の後の開催だから的外れ

『[[全国大会2023>公式大会]]』を機に流行した[[青黒緑]][[《天災 デドダム》]]リソース型[[【アカシック3】]]においては、通常なら息切れする局面で単純なノー[[コスト]]5[[手札補充]]スーパーサブとして機能するという性質が強まった。

[[DM24-RP2]]期時点では[[【アーテルマトリクスループ】]]のみを居場所としている。
**その他 [#qce2e9b7]
-[[DM-03]]での登場以来、長らく[[再録]]されず入手が困難だったが、[[DMX-12]]でようやく[[再録]]された。[[ヒーローズ・カード]]の仕様となっており、公式サイトの「[[DMデッキ開発部DASH>DMデッキ開発部]]」の[[キャラクター]]「[[シュウ]]」が描かれている。

-このカードが[[殿堂入り]]までに要した期間は11年7か月と、後に[[《大勇者「鎖風車」》]]が13年1か月という記録を達成するまで史上最長であった。

-前述の通り、漫画では勝舞がエジプトでの[[ジェド]]戦の4ターン目に使用。全てのシールドを手札に戻すことで[[S・バック]]を起動して[[《デュアルショック・ドラゴン》]]を2体出した。
--その時のデュエルは初見殺しを狙ったジェドが持ちかけた「2人が30枚のカードからそれぞれ15枚を選び出し、開始時に好きな枚数を[[手札]]と[[山札]]と[[シールド]]に振り分ける」という特殊ルールを採用したもの。
勝舞の採用[[カード]]は[[ドラゴン]]などの[[重い]][[カード]]もあった上に山札を5枚としていたので、普通なら[[召喚]]する前に[[ライブラリアウト]]を起こすところであった。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#m42f7e2c]

|デビル・ドレーン R 闇文明 (4)|
|呪文|
|自分のシールドを好きな数、自分の手札に戻す。ただし、その「S・トリガー」は使えない。|

[[DMPP-26]]で実装。

コストが1上昇した以外は全く同じ性能で登場した。

-[[DM-03]]のような黎明期ではなく、十分TCGで考察が進んだ今となってはこの程度の変更で[[4枚積み]]が許されるのかと少し不安になるカードである。実際にはDCG環境では相性の良かった[[《ヒラメキ・プログラム》]]はコスト5とナーフされており、またクリーチャーの残らない[[《鬼ヶ大王 ジャオウガ》]]というスペックと表現でき、TCG環境でそれが良カード程度で許されていることと、デュエプレ環境はシステムやカード性能など、TCG環境とは様々な前提が異なることを鑑みれば、比較的重い呪文ということで杞憂に終わる可能性もあるか。

**関連カード [#n2b6cc64]
-[[《鬼ヶ大王 ジャオウガ》]]

-[[《逆転のオーロラ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#y40d79b2]
-[[DM-03]]、[[DMPP-26]]&br;'''地獄の扉をくぐり抜けろ!'''
-[[DMX-12]]&br;'''瀕死が有利なら[[自ら瀕死になる>スーサイド]]!それが[[闇]][[文明]]の美学ですぞ!――[[シュウ]]'''
-[[DMEX-08]]&br;'''死を背中に感じた時、最大の力が生み出される。'''
-[[DM24-EX2]]&br;'''死を身近な友人とせよ。'''

**収録セット [#q8bdb3b8]
***[[デュエル・マスターズ]] [#je7bff13]
-illus.[[Katsuya]]
--[[DM-03 第3弾「超戦士襲撃」>DM-03]](14/55)
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」>DMX-12]](78b/???)
--[[DMEX-08 「謎のブラックボックスパック」>DMEX-08]](71/???)
--[[DM24-EX2 「天下夢双!!デュエキングDreaM 2024」>DM24-EX2]](超32/超47)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#d694db8a]
-illus.[[Katsuya]]
--[[DMPP-26 「天魔命導 -MIRACLE REVOLUTION-」>DMPP-26]]

**参考 [#q30dfce3]
-[[シールド回収]]
-[[手札補充]]
-[[スーサイド]]

-[[【マッドロマノフワンショット】]]
-[[【ヒラメキドレーン】]]

-[[ヒーローズ・カード]]
-[[殿堂入り]]

&tag(呪文,闇文明,黒単,単色,コスト3,シールド回収,・,終音「ん」,殿堂入り,R,レア,Katsuya,呪文 (デュエプレ),闇文明 (デュエプレ),黒単 (デュエプレ),単色 (デュエプレ),コスト4 (デュエプレ),シールド回収 (デュエプレ),・ (デュエプレ),終音「ん」 (デュエプレ),R (デュエプレ),レア (デュエプレ),Katsuya (デュエプレ));