#author("2024-01-24T23:50:53+09:00","","")
#author("2024-03-28T19:32:37+09:00","","")
*《ラスト・バイオレンス》 [#o4d7d878]

|ラスト・バイオレンス R 光/水/闇/火/自然文明 (8)|
|呪文|
|自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加える。|
|相手の、多色ではないクリーチャーを1体破壊する。|
|相手は、自分自身のマナゾーンから多色ではないカードを2枚選び、墓地に置く。|
|自分の山札を見る。その中から多色クリーチャーを1体選び、相手に見せてから自分の手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。|

[[DM-27]]で登場した[[5色レインボー]]の[[呪文]]。

[[シールド]]追加、[[多色]]以外の確定[[除去]]、[[多色]]以外の相手選択の2枚[[ランデス]]、[[多色]][[クリーチャー]]の[[サーチ]]をすべて行う。

4つの全く異なる[[能力]]を詰め込んだ[[アドバンテージ]]の塊であり、単なる枚数交換だと[[《英知と追撃の宝剣》]]の1:4交換をも超える1:5交換という凄まじい物。また[[シールド]]追加や[[サーチ]]といった直接自分に[[アドバンテージ]]をもたらす要素も持ち合わせており、[[デッキ]]や状況を選ばず等しく膨大な[[アドバンテージ]]を稼ぎ出す。
異なる[[能力]]を詰め込んだだけの[[カード]]に見えなくもないが、実際にはひとつひとつの効果が巧妙に噛み合っており、非常にポテンシャルの高い[[カード]]となっている。

まず言及すべきは[[フィニッシャー]]性であろう。
[[除去]]と[[ランデス]]を同時に放つことで生まれる[[テンポアドバンテージ]]は、そのまま勝負を決する破壊力がある。[[5色レインボー]]ゆえに使いづらいものの、これら2つの効果だけでも[[《英知と追撃の宝剣》]]に匹敵するものとなる。
さらに《ラスト・バイオレンス》の場合、[[《英知と追撃の宝剣》]]と異なり、[[除去]]や[[ランデス]]が[[バウンス]]ではなく全て[[墓地]]送りになるため、相手に後続を残すことがない。相手は反撃するための[[カード]]を失い、立て直しにも時間がかかる。短期決戦を見据えた[[デッキ]]相手にはそのまま決定打となることもある。

[[《英知と追撃の宝剣》]]と同じく連射をすれば凶悪性は増す。1枚目でリソースを消耗させた相手に2枚目を打ち込めれば、その時点で勝負は決したといっても過言ではない。

次に言及すべきはその防御性能である。
[[シールド]]追加、確定[[除去]]を同時に行うことから、相手の打点を消し飛ばせば相手のリーサルを遅らせることが出来る。この2つの能力は相乗するだけでなく、[[シールド]]増加の効力が薄い大型打点に対して[[除去]]が刺さり、逆に[[除去]]だけでは防げない「[[シールド]]0状態からの[[スピードアタッカー]]による強襲」を[[シールド]]追加で防げるという相補関係にもある。
加えてここでも[[ランデス]]が有効に働き、相手を失速及び消耗させるため攻め手が止まることも多く、その間に自分は立て直しを図ることが出来る。

[[デッキ]]によってさまざまな役割や効力を期待できるが、主な性質はこの2点である。また、総合的に見ればこの効果の組み合わせは、高い[[ビートダウン]]耐性を持っていることが分かる。

そして、この[[カード]]のポテンシャルを大きく向上させているのが、[[多色]][[クリーチャー]]の[[サーチ]]効果である。他能力で相手を荒らした後、立て直しを図るであろう相手の動きを見据えて[[サーチ]]を行うことで、試合をより優位に運ぶことが出来る。
迅速に勝負を決めに行くなら[[《ボルメテウス・蒼炎・ドラゴン》]]、さらなる消耗を強いるなら[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]、[[ランデス]]で失速して溜めこんだ[[手札]]を[[ハンデス]]できる[[《ニコル・ボーラス》]]、選択肢を増やしにいくなら[[《深塊封魔ゲルネウス》]]や[[《護精霊騎ヴァルチャー》]]や[[《飛散する斧 プロメテウス》]]、今まで恩恵が薄かった防御性能に関しても[[《百族の長 プチョヘンザ》]]や待望の[[多色]][[ニンジャ・ストライク]]の[[《怒流牙 サイゾウミスト》]]・・・というように、状況に合わせて適当な[[多色]][[クリーチャー]]を[[サーチ]]することで、単体の[[カード]]ながらもその効力はゲームを先導出来るにまで至る。

また、個々の[[能力]]に役割を見出せば投入できる[[デッキ]]は多岐にわたる。[[シールド]]追加に注目して[[《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》]]で踏み倒しを狙いつつ弾丸補充なども面白いし、[[ランデス]]に注目して[[《焦土と開拓の天変》]]を絡ませて徹底的に足を引っ張って消耗を強いてもいい(>[[【5色ランデス】]])。[[グッドスタッフ]]ではこの[[カード]]自体が高い[[グッドスタッフ]]性を持つ上に、[[サーチ]]効果は文面以上に凶悪なものになるだろう。

カードパワー・ポテンシャル共にかなりの高水準をもった[[カード]]あるが、その分[[コスト]]が非常に重い上に[[5色レインボー]]であるため、普通の[[デッキ]]では唱える事もままならない。能力の成長性や汎用性を考慮しても、高いデッキビルディング能力を要求される。
[[除去]]、防衛、潤滑油、疑似[[フィニッシャー]]などなど持てる役割は本当に多く、是非とも上手く扱いたい1枚である。

-初登場から10年以上、唯一の[[5色]][[呪文]]だったが、[[DMEX-08]]で[[《「破壊の赤!スクラッパーレッド!」「知識の青!ブレインブルー!」「魅惑の緑!トラップグリーン!」「閃光の黄色!スパークイエロー!」「強欲の紫!ハンドパープル!」「ブレイクあるところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」》>《「ブレイクあるところに我らあり!シールド戦隊、トリガージャー!!」》]]が登場した。
--[[DM-27]]発売(2008年3月20日)から[[DMEX-08]]発売(2020年1月25日)までの日数は''4328日''である。

-効果処理は[[テキスト]]の上に書かれているものから順に行う。そのため[[サーチ]]したい[[カード]]が最初の[[シールド追加]]でシールドに埋まってしまうこともあるため注意。

-[[ランデス]]効果は相手選択であるため、色基盤の破壊は行えない。[[ランデス]]を主軸とする場合はちょっと引っかかるかもしれない。

-[[《英知と追撃の宝剣》]]同様に連打することで凶悪さを増す[[カード]]ではあるが、[[5色レインボー]]であるため[[マナ数]]が発生しないことから、[[デッキ]]に積みすぎると悲惨な事故を招くので注意。

-[[光]]の[[除去]][[呪文]]であるため、アルカディアス系の[[呪文]][[ロック]]に痛烈に刺さる。特に[[《聖霊王アルファディオス》]]を無条件で[[除去]]できる数少ない[[カード]]でもある。それらのメタとして機能するのは忘れないでおきたい。
--[[《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》]]は[[多色]][[クリーチャー]]であるため[[破壊]]出来ない。

-強力な[[呪文]]であるため、[[コスト踏み倒し]]を狙ってもいいだろう。[[光]]の[[呪文]]であるため[[《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》]]や[[《聖竜ボルシャック・ウルフェウス》]]で、[[闇]]の[[呪文]]であるため[[《邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》]]でも踏み倒せる。

-[[ランデス]]効果を主とし、《ラスト・バイオレンス》そのものを核としたデッキが[[【5色ランデス】]]。複数回手打ちするだけでなく[[《邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》]]を絡ませることで、凶悪な威力を持つこの[[呪文]]を何度も唱えられる事も稀ではない。[[呪文]]が多く低くなりがちな防御力を補い、[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]を[[サーチ]]して更なる[[ランデス]]に勤しんだり、[[《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》]]を[[サーチ]]して動けない相手を尻目に[[シールド焼却]]したり、それらで[[呪文]]メタの[[除去]]を行ったりとやりたい放題である。

-効果は各[[文明]]を意識しているのが見て取れる。
--[[光]]文明の[[シールド追加]]
--[[闇]]文明の[[確定除去]]
--[[火]]文明と[[自然]]文明の[[ランデス]](2文明なので2枚)
--[[水]]文明の[[サーチ]]

-効果を他の呪文で例えれば、[[《ミステリー・ブレス》]] + [[《炎獄スマッシュ》]] + 劣化版[[《マナ・クライシス》]]×2 + [[《次元の霊峰》]]。単純な能力の[[コスト]]換算ならは12程度が妥当な数値である。実際にはそれらをすべて使った上で使うカードは1枚、[[手札]]は消耗すらしていない。さすがは[[5色レインボー]]のスペックといったところか。

-滅多に無いが、[[【獅子王ヴォルゼオス】]]などデッキの構築がほぼ全て[[多色]]カードとなっている相手には弱い。そのような場合、[[シールド]]追加と[[多色]][[クリーチャー]]の[[サーチ]]しか行えず、コスト論的にも物足りなくなる。

-上記で述べた通り、これ1枚で膨大なアドバンテージを叩き出す事が可能だが、[[《真実の名 アカデミー・マスター》]]や[[《邪眼皇アレクサンドルIII世》]]、[[《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》]]が存在している状況下でこの[[呪文]]を唱える事に成功すれば、1:10交換というもはや暴力的とすら言える程の大打撃を与えられる。さすがにここまでいくと若干[[オーバーキル]]ではあるものの、それらを投入した[[5色]]の[[ランデス]][[デッキ]]を作るのであれば、一考の余地があるかもしれない。

-[[DMX-12]]にて収録されているこのカードのイラストには、漫画「ビクトリー」、アニメ「ビクトリーV」で登場した「YARASHI」のメンバー5人が描かれている。

-漫画「FE」の最終話で[[勝舞>切札 勝舞]]が使用。[[《神門の精霊エールフリート》]]の能力で手札に加わったものの、勝舞の[[マナゾーン]]に5色の[[マナ]]が無かったために唱えることが出来なかったが、次の勝舞のターンに[[《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》]]の能力で唱えられ、[[ブロッカー]]の[[《黒神龍ドボルザーク》]]を[[破壊]]し、そのまま[[ザキラ]]に[[ダイレクトアタック]]を決めた。

-アニメ『[[デュエル・マスターズ WIN]]』では第19話で行われた[[デュエパーティー]]にて[[パパリン]]が使用し、[[《愛の無限オーケストラ》]]の[[メテオバーン]]で唱えられた。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#q9eff03d]
|ラスト・バイオレンス VR 光/水/闇/火/自然文明 (7)|
|呪文|
|自分の山札の上から1枚目をシールド化する。|
|相手の多色でないクリーチャー1体を破壊する。|
|相手のマナゾーンからランダムな多色でないカード1枚を墓地に置く。|
|自分の山札からランダムな多色クリーチャー1枚を公開してから手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。|

[[DMPP-09EX]]で実装。
変更点は
-[[レアリティ]]が[[レア]]から[[ベリーレア]]に
-[[ランデス]]と[[サーチ]]に選ばれるカードが[[ランダム]]化
-ランデスの枚数が2枚から1枚に
-コストが1減った

唱えたときの威力は若干減少したが、コストの軽減とデュエプレのマナ仕様でかなり唱えやすくなっている。
コストが減ったことで、上方修正の入った[[《邪眼皇ロマノフI世》]]の[[効果]]でも唱えられるようになっている。

-一番下の能力は、まず山札から多色クリーチャーをランダムに1枚抽選し、それを公開してから手札に加えるか加えないかを[[任意]]で選ぶこととなる。

**[[フレーバーテキスト]] [#q631384e]
-[[DMPP-09EX]]
'''[[ゼロ・フェニックス>《暗黒凰ゼロ・フェニックス》]]を倒した[[ボルフェウス・ヘヴン>《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》]]は、自身の持つ[[龍>ドラゴン]]の力を[[星に与えた>《星龍パーフェクト・アース》]]。'''

**収録セット [#j5790ea2]
***[[デュエル・マスターズ]] [#g55755e4]
-illus.[[Hisanobu Kometani]]
--[[DM-27 「極神編 第4弾 完全極神(パーフェクト・ヘヴン)」>DM-27]](29/55)
-illus.[[Shigenobu Matsumoto]]
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」>DMX-12]](85b/???)
--[[DMEX-03 「ペリッ!!スペシャルだらけのミステリーパック」>DMEX-03]](49/69)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#o1defea0]
-illus.[[Hisanobu Kometani]]
--[[DMPP-09EX 「聖竜凱旋 -REBORN OF THE SURVIVOR-」>DMPP-09EX]]

**参考 [#he0e66ac]
-[[5色レインボー]]
-[[山札の上]]
-[[シールド追加]]
-[[単色]]
-[[無色]]
-[[除去]]
-[[ランデス]]
-[[山札]]
-[[見る]]
-[[多色]]
-[[クリーチャー]]
-[[サーチ]]
-[[シャッフル]]
-[[【5色ランデス】]]

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