#author("2024-10-26T18:33:14+09:00","","")
#author("2024-11-11T17:17:31+09:00","","")
*《&ruby(よげんしゃ){予言者};マリエル》 [#laad268b]

|予言者マリエル R 光文明 (4)|
|クリーチャー:ライトブリンガー 1000|
|パワー3000以上のクリーチャーは攻撃できない。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DM-08]]で登場した[[ライトブリンガー]]。

初期の代表的な[[ロック]][[カード]]。お互いの[[パワー]]3000以上の[[クリーチャー]]がすべて[[攻撃]]できなくなってしまう。

相手の[[攻撃]]をロックすることで大型[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]から擬似的に除外し、[[フィールドアドバンテージ]]を奪う。
その[[能力]]は[[マリエルロック]]とも呼ばれ、[[フィニッシャー]]として使われるような[[クリーチャー]]はほぼすべて止まる。[[パワー]]3000以上の[[クリーチャー]]の[[アタックトリガー]]も阻止できる。

自分にも影響はあるが、[[コントロール]]ではあまり気にならない。[[フィニッシャー]]として[[《ハイドロ・ハリケーン》]]や[[《ダイヤモンド・ソード》]]などで一方的に相手を追い詰められる。

また、「すべてのクリーチャーはパワー3000以下のクリーチャーに攻撃されない」という副次的な効果もあるので、クリーチャーの除去を[[タップキル]]、[[《勝利のガイアール・カイザー》]]に代表される[[スピードアタッカー]]&[[アンタップキラー]]、[[マッハファイター]]などに依存しているデッキは、一気に除去手段を失うことになる。

欠点は、パワー1000と低く、攻撃されにくい以外の[[耐性]]能力は一切ないため除去されやすいこと。
[[《ペトリアル・フレーム》]]などの[[アンタッチャブル]][[付与]]で補われると一気に場持ちが良くなるものの、それでも[[全体除去]]の前では効果がない。

また、相手も積極的に攻撃してくるようなデッキでないなら[[腐る]]ことも珍しくはない。

とは言え、[[刺さる]]時は刺さるカードであり、デッキによっては機能不全に追い込めるほどの強烈な[[地雷]]になりうるため、活躍の場が局所的であるにも関わらず、[[殿堂入り]]は伊達ではないことを感じさせる1枚である。
とは言え、[[刺さる]]時は刺さるカードであり、デッキによっては機能不全に追い込めるほどの強烈な[[地雷]]になりうるため、活躍の場が局所的であるにもかかわらず、[[殿堂入り]]は伊達ではないことを感じさせる1枚である。

**環境において [#u8e93f3f]

[[パワー]]1000しかないこの[[クリーチャー]]の[[除去]]手段は登場当初からそれなりにあったものの、[[除去]]さえされなければ相手を完封できてしまうことは珍しくなく、多くのプレイヤーから強力な[[ロック]]性能を持つクリーチャーとして注目を集めていた。

とはいえしばらくの間は[[除去]]耐性の低さゆえにその評価はイマイチであり、特に[[《炎槍と水剣の裁》]]が4枚積めた頃は[[《ペトリアル・フレーム》]]を付けようが流されてしまうこのカードを軸にするのは非常に厳しかった。
しかしその後《炎槍と水剣の裁》が殿堂入りすると[[【除去コントロール】]]の守りの要として採用されるようになる。

このカードと[[《ノーブル・エンフォーサー》]]を並べて[[山札破壊]]系の呪文を使い回せば相手の[[除去]]を山札から抜いて完全に無効化できた。また、[[山札破壊]][[呪文]]が[[プレミアム殿堂]]になった後も[[【除去ガーディアン】]]では[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]や[[《ペトリアル・フレーム》]],[[《光器ペトローバ》]]で守りきって[[ライブラリアウト]]を狙うことも多かった。

猛威を奮っていた[[【除去ガーディアン】]]規制の一環として、2007年11月15日に[[光]][[文明]]としては初の[[殿堂入り]][[カード]]に指定される。

[[殿堂入り]]後も[[【キング・アルカディアス】]]系統を始めとして引いた者勝ちのロックとして利用された。

その後[[DM-30]]で[[《ローズ・キャッスル》]]という手頃な[[全体除去]]が登場すると少々評価を落とすことになる。しかし、インフレが進むにつれ[[パワー]]が高い[[クリーチャー]]が数を増やしていき、[[《ローズ・キャッスル》]]の採用率が低下していったため再び評価を上げていく。

[[除去]]付き[[超次元]][[呪文]]と[[《ローズ・キャッスル》]]が大流行していた[[エピソード1環境]]では比較的評価が低かった。

それでも、[[《コアクアンのおつかい》]]や[[《セブ・コアクマン》]]による手札補充に引っ掛かるおかげで、殿堂入りである割には高確率で欲しい時に手札に引っ張り込めている場合が多かった。

[[革命編]]以降では、[[【レッドゾーン】]]に対する強力な[[メタ]]カードとして注目された。デッキの性質上軽量除去が入りにくく、[[ソニック・コマンド]]はパワー3000以上が多いので、相手は[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]を素出しするか[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の[[禁断解放]]を狙うしかなくなってしまう。
[[【天門ループ】]]なら[[サーチ]]も無理なく搭載できるためこのカードもサーチして使うことが多く、これで遅延してコンボパーツを集める動きが良く取られた。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]では[[【白緑メタリカ】]]が主な居場所であった。[[《奇石 タスリク》]]や[[《デスマッチ・ビートル》]]といった他のメタカードで縛りながらデッキの[[ドロー]]機構を活かして山札をほぼ引き切り、4ターン目から5ターン目辺りまでに引っ張り込む展開が珍しくなかった。

このように[[能力]]自体は強烈なので意外なところで使われて痛い目を見る可能性のあるカードであった。

//左上の封印を外したついでにこのクリーチャーを除去できる[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]を主軸とした[[【ドルマゲドンX】]]が[[カードプール]]上全盛期であった[[DMR-23]]期、そもそも基本的に攻撃の必要が無い[[【白緑メタリカ】]]がトップメタ1強であった[[DMRP-03]]期から[[DMRP-04魔]]も若干不遇であった。

[[双極篇]]以降は2ターンから3ターンで決着が付く極端な速度の[[【速攻】]]が登場し、如何にこのカードと言えども手に負えないケースがまま想定されるようになった。しかも[[タップイン]]や攻撃対象固定、[[シノビ]]による過剰な受けなど、相手を「詰み」に追い込む手段はこのカードの殿堂入り当初と比べて格段に増えている。また、[[コスト踏み倒しメタ]]の普及に伴い「メタカード=対処して当たり前」という風潮が漂い、このカードも仮に出したとしてもおまけのように除去されるケースが激増。軽量級除去に関しては、ツインパクトの導入後はカットせずに済むデッキも格段と増えたためなおさらである。

[[王道篇]]では[[【白赤緑ドリームメイト】]]対策で候補に挙がった。当時の構築では除去手段が原則無く、[[《お目覚めメイ様》]]さえ他カードで対処すればどうとでもなったからである。
当初[[【白青天門】]]の候補パーツとしてカードショップ経営者筋が喧伝していたが、実際の所は[[環境]]で一強でもない[[デッキ]]にのみ刺さる[[メタ]][[カード]]を採用する枠は無いようで、そちらのデッキではこれといった活躍はしていない。その代わりに、他のカードで[[腐った>腐る]]時の隙を補える[[【シールドプリズン】]]で採用された事例がある。
**その他 [#u8e93f3f]
-この[[カード]]と[[《ノーブル・エンフォーサー》]]の[[コンボ]]を使った[[デッキ]]を俗に[[【マリエルエンフォーサー】]]と呼ぶ。

-[[攻撃]]を宣言した後で[[攻撃]]している[[クリーチャー]]の[[パワー]]が[[パワーアタッカー]]などによって3000以上になったとしても、''[[攻撃]]は続行される''。このように、[[攻撃]]の途中でその[[クリーチャー]]が[[攻撃]]できなくなる条件を満たした場合でも、[[攻撃]]は中止されない(総合ルール505.6a)。たとえその数値が[[《アルティメット無法伝説》]]のような途方も無いものだったとしても、その点は変わらない。
--旧テキスト版ではパワー追加に関する詳細が記載されていた。
|パワー3000以上のクリーチャーは攻撃できない。(パワー3000未満のクリーチャーが、攻撃中にパワーが追加された場合、攻撃することができる)|

-このクリーチャーの存在する状況下では、[[《熊姫の面 ベアコダッシュ》]]に対する[[《炎のたてがみ》]]など、パワーの劣る[[完全下位互換]]クリーチャーが有利となる逆転現象が起こる。

-[[《ノーブル・エンフォーサー》]]と違い、[[パワー]]3000以上の[[クリーチャー]]の[[ブロック]]までは禁止しない。

-高い[[ロック]]性能によってゲームを停滞させてしまう[[能力]]が災いしてか、[[再録]]に恵まれない。ちなみに、[[DMC-17]]再録版はカード下部の年数表示に誤植があり、他の同デッキ収録カードで「2004」と書かれているところにこのカードのみ「2003」と書かれている。

-[[イラスト]]でこの[[クリーチャー]]に[[攻撃]]されているのは[[《ガルカーゴ・ドラゴン》]]。&br;余談だが、[[イラストレーター]]の[[Atsushi Kawasaki]]氏がこの[[カード]]の[[イラスト]]に勝手に登場させて散々な目に遭わせている件について「すまん」と自身のサイト内で謝罪している。

-漫画「FE」では外伝で[[引小森 章太郎]]が[[切札 勝舞]]戦で使用。1体目は普通に召喚し、2体目は勝舞の[[《母なる大地》]]で[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]と入れ替えで場に出され、[[【マリエルエンフォーサー】]][[ロック]]に成功したが、直後の[[《天使と悪魔の墳墓》]]で[[破壊]]されてしまった。

-漫画「フラッシュ」では、ハヤテがこの[[クリーチャー]]に[[《ノーブル・エンフォーサー》]],[[《ペトリアル・フレーム》]],[[《クイーン・オブ・プロテクション》]],[[《ロード・オブ・レジェンドソード》]],[[《グランドクロス・カタストロフィー》]]を[[クロス]]するという芸当を見せている。
しかし、[[《ノーブル・エンフォーサー》]]を[[クロス]]させてしまっては[[【マリエルエンフォーサー】]]が成立しない。恐らくは漫画的表現だろう。
--当時はほぼ実現不可能に近い芸当だったが、現在では[[《聖装 ネビュラ・ウイング》]]が存在するので全く不可能とも言い切れない。

**関連カード [#j2dc1bc7]
-[[《予言者マリテバナス》]]
-[[《黙示 シャマリ-1》]]
-[[《星姫械 マリハダル/レプリカ・オークション》]]

-[[《ノーブル・エンフォーサー》]]
//-[[《恐龍界樹 ジュダイオウ》]]
//-[[《禁断》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#g672e9d4]
-[[DM-08]]&br;'''予言通りの復活。事態はまだ彼らの手の内にあった。'''
-[[DMC-17]]&br;'''[[龍>ドラゴン]]が吐き出す炎でさえも、[[予言者>ライトブリンガー]]の言葉を止められない。'''
-[[DMEX-17]]&br;'''[[テルス・ルース>《光波の守護者テルス・ルース》]]で[[マナ破壊>ランデス]]を無効化し、マリエルで[[バジュラ>《超竜バジュラ》]]の攻撃も許さない。関西でデュエキングとなったのは、マナ破壊への耐性を強めた[[除去ガーディアン>【除去ガーディアン】]]だった。 - 『サムライ・リーグ関西』'''

**収録セット [#s8effc56]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Atsushi Kawasaki]]
--[[DM-08 「闘魂編 第3弾 超神龍の復活(インビンシブル・レジェンド)」>DM-08]]
--[[DMC-17 「戦場の暗黒皇女(ダーク・ウォリアー)デッキ」>DMC-17]]([[アルトアート]])
--[[DMEX-17 「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」>DMEX-17]](W8/W20)

**参考 [#k00983bc]
-[[ライトブリンガー]]
-[[攻撃できない]]
-[[攻撃ロック]]
-[[ロック]]
-[[殿堂入り]]
-[[【クリーチャーコントロール】]]
-[[マリエルロック]]
-[[【マリエルエンフォーサー】]]

&tag(クリーチャー,光文明,白単,単色,コスト4,ライトブリンガー,パワー1000,パワー3000以上,攻撃ロック,R,レア,殿堂入り,Atsushi Kawasaki);