#author("2024-02-11T21:35:41+09:00","","")
#author("2024-03-25T06:36:26+09:00","","")
*《&ruby(ぎ){偽};&ruby(そう){槍};&ruby(ほうごう){縫合}; ヴィルジャベリン》 [#top]

|偽槍縫合 ヴィルジャベリン SR 水/闇/自然文明 (10)|
|クリーチャー:ディスペクター/キング・コマンド・ドラゴン/リキッド・ピープル 15000|
|''EXライフ''(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)|
|''T・ブレイカー''|
|このクリーチャーが出た時、相手のカードをバトルゾーンから1枚、マナゾーンから1枚、さらに相手の手札から見ないで1枚、選ぶ。相手はそれらを自身の墓地に置く。|
|自分のターンの終わりに、プレイヤーを1人選ぶ。そのプレイヤーはカードを2枚引く。|

[[DMRP-17]]で登場した[[水]]/[[闇]]/[[自然]]の[[ディスペクター]]/[[キング・コマンド・ドラゴン]]/[[リキッド・ピープル]]。

合成元の[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]より[[コスト]]が1重いが、[[cip]]で[[カード指定除去]]、[[ランデス]]、[[ハンデス]]を行うことができる。
[[マナブースト]]ができなくなったものの、[[EXライフ]]と[[ドロー]]能力を持っている。

[[cip]]は[[バトルゾーン]]、[[マナゾーン]]、[[手札]]の3箇所を同時に干渉できる点が素晴らしく、しかも種類を問わないのでほとんどのカードを確定で除去することが可能。

[[ドロー]]能力についてはプレイヤー指定であるため、相手にも引かせることができる。
一見利敵行為のようにも見えるが[[ライブラリアウト]]を狙えるほか、2体以上の《ヴィルジャベリン》を用いれば[[《ベニジシ・スパイダー》]]を利用することもできる。

[[種族]]も優秀であり、サポートの広さも半端ではない。
しかし、後に強力なライバルとして[[《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》]]や[[《終末縫合王 ミカドレオ》]]が登場。特に前者は[[ドラゴン]]種族である事も共通する。今後はそちらとの差別化が必要となるだろう。

-[[マナ基盤]]にも適した[[自然]]の[[ドラゴン]]なので[[【5色蒼龍】]]とは相性も良好。[[パワー]]も[[《蒼龍の大地》]]の[[効果]]で[[バトル]]をするには十分であり、[[EXライフ]]による[[シールド追加]]も合わさって少なくとも3体は止めてしまえる。登場時の[[オリジナル]][[環境]]で言うと[[《蒼き守護神 ドギラゴン閃》]]に勝てるラインである。

-[[除去]]、[[ランデス]]を持つ10[[コスト]]以上の[[EXライフ]]持ちなので、[[【アマテラス・キリコ】]]とも好相性。この点は[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]に真似できない強みである。

-[[リキッド・ピープル]]なので[[《大集結!アクア・ブラザーズ》]]で出せる点も見逃せない。出した後も自身の[[ドロー]]効果によって、[[《大集結!アクア・ブラザーズ》]]のサポートができる。
--[[デザイナーズコンボ]]だったのか、このカードが登場した約1ヶ月後の[[DMEX-15]]で[[《大集結!アクア・ブラザーズ》]]が[[再録]]されている。
---[[ディスカード]]を伴う[[手札交換]][[呪文]]で[[《夜露死苦 キャロル》]]を[[捨て>捨てる]]ながら[[手札]]を増やせば、最速4ターン目に[[《大集結!アクア・ブラザーズ》]]でこの[[クリーチャー]]を[[着地]]させることができる。

-相手に[[ドロー]]を強要することで[[フィニッシャー]]の役割も持てる[[ランデス]]持ちの[[リキッド・ピープル]]として[[【デフォーマーループ】]]にも適性がある。

-数少ない強力な[[水]]の[[フィニッシャー]]なので、[[《Dの機関 オール・フォー・ワン》]]で[[踏み倒し]]するのもいい。《オール・フォー・ワン》の踏み倒しができる[[《族長の魂友 ワチャゴナ》]]や[[《D2M2 ドグライーター》]]を《オール・フォー・ワン》の破壊[[コスト]]にすることで容易に出せる。[[《熱血武闘 カツキング》]]も破壊コストにいいかもしれない。[[Dスイッチ]]で効果も2倍で、2枚[[除去]]、2枚[[ハンデス]]、2枚[[ランデス]]と相手に破格の[[ディスアドバンテージ]]を突き付けられる。
--ただし、《オール・フォー・ワン》の踏み倒しは「ターンの終わり」に解決する能力なので、そのタイミングで出た《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》のドロー能力は誘発のタイミングが過ぎているため使えない点に注意。

-この[[クリーチャー]]の[[ドロー]][[能力]]で相手にカードを引かせても、[[《ギガブランド》]]では[[手札]]を捨てさせることはできない。これは、「2枚以上カードを引いたターン」というのは解決条件ではなく誘発条件であり、《ヴィルジャベリン》のターンの終わりの[[ドロー]]をした後は誘発のタイミングが過ぎているためである。

-[[能力]]はすべて[[強制]]。特に[[ドロー]]については自分の[[山札]]が少ない場合、不本意ながら相手に[[手札]]を与えてしまうことがある点に注意。不要になった後も[[EXライフ]]の耐性が仇になることも。

**環境での活躍 [#l1a8907b]
-当初は[[文明]]違い版の[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]として話題になったが、いざ発売されると召喚するには重く、早期に踏み倒すなら《ヴィルヘルム》の方が強力なことが多かったためか中々採用先に恵まれなかった。後に登場した[[《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》]]に[[召喚]]で呼び出した際の制圧力で上回られてしまい、[[《霊宝 ヒャクメ-4》]]や[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]]といった強力な高コストサポートが登場してもなお、このクリーチャーは[[手打ち]]に頼らず、[[コスト踏み倒し]]札による展開を前提として採用するのが主となっている。

『全国大会2019』日本一決定戦ではこれが[[4枚積み]]された[[《超七極 Gio/巨大設計図》]]基盤の[[【デフォーマーループ】]]が確認されている。
また、[[1枚積み]]された型の[[【ゼーロベン】>【青黒闇王ゼーロ】]]も確認されており、後に[[【青黒緑ゼーロベン】]]の一つの主流としてこれを[[《不死鳥縫合 ブラック・ビッグバン》]]で使い回す型が流行。[[ループ]]で何度も使い回す前提なら[[マナ加速]]は必要なく、《ヴィルヘルム》にはなかった[[ハンデス]]や[[カード指定除去]]が刺さる事が躍進の理由となった。


**その他 [#v7a955da]
[[《''偽''りの王 ''ヴィル''ヘルム》>《偽りの王 ヴィルヘルム》]]と[[《クリスタル・''ジャベリン''》>《クリスタル・ジャベリン》]]の『縫合』[[ディスペクター]]。
#region2(合成元との関係){{
-《ジャベリン》をベースに、下半身を形成する馬部分の頭部とその背の人型部分の腕がそれぞれ《ヴィルヘルム》の物に置き換えられ、さらに人型部分に《ヴィルヘルム》の翼が縫い付けられている。
--イラストの《ヴィルヘルム》のパーツをよく見ると、角やハルバードの柄など、接合部ではない部分にまで包帯が何重にも巻かれているのが確認できる。
ちなみに、両腕が《ヴィルヘルム》のものに変化している都合上、使用する得物も《ヴィルヘルム》のハルバードに変化し、《ジャベリン》が二槍流だったためかこちらもハルバードの本数が2本に増えている。
--[[カード名]]の「槍」は「ジャベリン(javelin:投げ''槍'')」からだろう。しかし、両腕が武器ごと《ヴィルヘルム》に置き換えられているため、名前に反し武器としてのジャベリン(槍)の要素は失われている。そう考えると、名前が「偽り」で始まるのは中々凝っていると言えなくもない。
-元から単[[文明]]・単[[種族]]であるため《ジャベリン》の[[文明]]・[[種族]]はそのまま継承している。一方《ヴィルヘルム》側は、『縫合』[[3色]]に合わせるため[[火]]が削除され、[[特殊種族]]である[[アンノウン]]も削除されている。
--[[種族]]としては消えてしまっているものの、[[カード名]]に「偽」の文字を含み、[[イラスト]]にも[[トライストーン]]が散見されるなど、[[エピソード2]]の[[アンノウン]]の[[種族]]的特徴は引き継いでいる。なお、こうした傾向は同期[[アンノウン]]を合成元とする[[ディスペクター]]の多くにも見られる。
}}
[[デュエチューブ]]にて開発秘話の語られた[[カード]]の1枚。それによると、[[ディスペクター]](開発当初は「怪獣」と呼称されていたらしい)の代名詞となる1枚として開発されたとのこと。合成元となる有名な[[ファッティ]]として《ヴィルヘルム》が抜擢され、《ヴィルヘルム》のハルバードに対し《ジャベリン》という、長物繋がりで組み合わせが決まったという。
-また、「『縫合』要素を目立たせる」「《ジャベリン》が《ヴィルヘルム》の頭部にインパクトで負けないように」という2つの観点から何度かリテイクをかけた模様。

-奇しくも現時点で《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》が収録されている2種のパックのどちらにも[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]が収録されている。
**アニメ・漫画において [#f9ed32bf]
アニメ『[[キング!>デュエル・マスターズ キング!]]』では『縫合』構築時の[[ハイド]]が使用。声優は[[蒔村拓哉]]氏。
-第31話の[[切札 ジョー]]戦(3戦目)で初登場。
[[《終末縫合王 ミカドレオ》]]の[[cip]]によって3体[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]され、[[《ボルメテウス・モモキング》]]を含む[[ジョー>切札 ジョー]]の[[手札]]・[[バトルゾーン]]・[[マナゾーン]]の[[カード]]を合計7枚[[墓地]]に叩き込んだ。
-アニメ『[[キング!>デュエル・マスターズ キング!]]』では『縫合』構築時の[[ハイド]]が使用。声優は[[蒔村拓哉]]氏。
-デュエマシーンでの初登場は第31話の[[切札 ジョー]]戦(3戦目)で、[[《終末縫合王 ミカドレオ》]]の[[cip]]によって3体[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]され、[[《ボルメテウス・モモキング》]]を含む[[ジョー>切札 ジョー]]の[[手札]]・[[バトルゾーン]]・[[マナゾーン]]の[[カード]]を合計7枚[[墓地]]に叩き込んだ。
なお、[[ターン終了時>ターン終了ステップ]]の強制2[[ドロー]][[能力]]は、[[ハイド]]自ら''[[ジョーカーズ]]の怨嗟の声をアテレコするためだけに''[[ジョー>切札 ジョー]]が対象に選ばれている。
最終的に、次の[[ハイド]]の[[ターン開始時>ターン開始ステップ]]に[[《終末縫合王 ミカドレオ》]]の能力のカウント条件に計上され、[[エクストラウィン]]を達成させた。
--[[ディスペクター]]恒例のカプセル演出こそ無かったものの、3DCGモデル演出においては一糸乱れぬ隊列行動と巧みなハルバード捌きによって中々の活躍をしている。単純な画面登場時間で言えば、本来の主役[[ディスペクター]]である[[《終末縫合王 ミカドレオ》]]以上であった。
---[[能力]]によってこの[[クリーチャー]]を呼び出した[[《終末縫合王 ミカドレオ》]]は[[ゼニス]]の[[ディスペクター]]であり、[[E2>エピソード2]][[アンノウン]]の[[ディスペクター]]であるこの[[クリーチャー]]にとっては[[種族]]上は上下関係にある。
そのことを意識してか《ミカドレオ》の傍に控え、号令によって突撃するという、さながら騎兵の様な活躍を見せている。

-第33話から第34話までの[[切札 ジョー]]戦(4戦目)でも再び登場。
前回と同様に[[《終末縫合王 ミカドレオ》]]の[[cip]]で今度は2体[[踏み倒し>コスト踏み倒し]]され、その[[cip]]で[[ジョー>切札 ジョー]]の3つのゾーンから合計6枚を[[墓地]]に送らせた。
なお、今回は[[ターン終了時>ターン終了ステップ]]の[[ドロー]]は自分が引いている。
返しの[[ジョー>切札 ジョー]]の[[ターン]]に《ミカドレオ》と[[《邪偽縫合 デスネークニア》]]が[[破壊]]されたため、通常のビートプランに移行し1体目で[[シールド]]を3つ[[ブレイク]]するが、[[G・ストライク]]で2体目を止められてしまい、最後は[[《ボルメテウス・モモキング》]]の[[ダイレクトアタック]]で[[ハイド]]は敗北した。
--登場時に「《ジャベリン》が《ヴィルヘルム》の頭を撫でる」という、一見敵対クリーチャーとは思えない程のほのぼのとしたアクションをしている。
--登場時には「《ジャベリン》が褒めるかのように《ヴィルヘルム》の頭を撫でる」という一見敵対クリーチャーとは思えない程のほのぼのとしたアクションをしている。

-第40話の[[ジェンドル]]戦でも《ミカドレオ》の[[cip]]で2体登場し、[[《Volzeos-Balamord》]]を2回破壊し、[[エクストラEXライフ]][[シールド]]を消費させたが、最終的に[[ハイド]]は前のターンからいた[[《黒龍神の翔天 クロロ》]]の[[ダイレクトアタック]]で敗北しているため、能力のうち1回をクロロに用いていればまだ勝機があったと言える。

漫画『キング』中盤ではアニメとは異なり[[ハイド]]が死亡したことにより[[ジェンドル]]が[[切札 ジョー]]との最終決戦で使用。
[[S・トリガー]]の[[《蒼龍の大地》]]によりマナからバトルゾーンに出し、[[cip]]で[[《ボルシャック・モモキングNEX》]]を破壊、[[スター進化]]の能力で免れた[[《王来英雄 モモキングRX》]]を攻撃した。
その後は[[《未来王龍 モモキングJO》]]の連続攻撃能力により破壊された。
-漫画『キング』ではアニメとは異なり[[ハイド]]が死亡したことにより第24話で[[ジェンドル]]が[[切札 ジョー]]との最終決戦で使用。
[[S・トリガー]]で発動した[[《蒼龍の大地》]]によりマナからバトルゾーンに出し、[[cip]]で[[《ボルシャック・モモキングNEX》]]を破壊、[[スター進化]]の能力で免れた[[《王来英雄 モモキングRX》]]を攻撃したが、その後は[[《未来王龍 モモキングJO》]]の連続攻撃能力により破壊された。

**関連カード [#card]
-[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]
-[[《クリスタル・ジャベリン》]]

-[[《燃えるデット・ソード》]]

-このクリーチャーが描かれているカード
--[[《縫合秘伝マリススティッチ》]]

**収録セット [#pack]
//***[[デュエル・マスターズ]]
-illus.[[Mikio Masuda]]
--[[DMRP-17 「王来篇 第1弾 王星伝説超動」>DMRP-17]](S10/S11)
--[[DM22-EX2 「ヒーローズ・ダークサイド・パック 闇のキリフダたち」>DM22-EX2]](S12/S15)
-illus.[[Yuukoo009]]
--[[DM23-BD1 「レジェンドスーパーデッキ 禁王創来」>DM23-BD1]](SE7/SE10)

**参考 [#reference]
-[[青黒緑]]
-[[クリーチャー]]
-[[ディスペクター]]
-[[キング・コマンド・ドラゴン]]
-[[リキッド・ピープル]]
-[[EXライフ]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[破壊]]
-[[カード指定除去]]
-[[ランデス]]
-[[ハンデス]]
-[[ドロー]]

&tag(クリーチャー,水文明,闇文明,自然文明,青黒緑,3色,多色,コスト10,ディスペクター,縫合,キング・コマンド・ドラゴン,キング・コマンド,コマンド・ドラゴン,コマンド,ドラゴン,リキッド・ピープル,パワー15000,EXライフ,T・ブレイカー,cip,除去,単体除去,確定除去,カード指定除去,破壊,単体破壊,ランデス,ハンデス,ランダムハンデス,墓地送り,自分のターンの終わり,ターン終了時,ドロー,置きドロー,ライブラリアウト,終音「ん」,SR,スーパーレア,Mikio Masuda,Yuukoo009);