#author("2024-03-05T01:10:33+09:00","","")
#author("2024-03-05T01:11:11+09:00","","")
*《&ruby(せいりゅう){星龍};の&ruby(きおく){記憶};》 [#p08f44ae]

|星龍の記憶 R 光文明 (3)|
|呪文|
|S・トリガー|
|次の自分のターンの終わりまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。|

[[DM-29]]で登場した[[光]]の[[呪文]]。
自分の[[シールドカード]]すべてを[[S・トリガー]]にすることができる。

自分のターンで唱えれば[[シールド回収]]と組み合わせて[[コスト踏み倒し]]を狙うことができる。
また、相手ターン中に[[S・トリガー]]で唱えれば他の[[シールド]]を[[S・トリガー]]にすることで[[攻撃]]を躊躇わせることができる。

しかし、この[[カード]]の難点は[[効果]]の適用期間である。

現在の裁定では、[[効果]]が消えるのが「次の自分のターン」の終了時ではなく、「次の」自分のターンの終了時である。

最速3ターン目に唱えても、そのまま[[ターンの終わり]]に[[効果]]が消えてしまう。実質的に[[空撃ち]]となり、このままでは''[[全く意味のない>《偉大なる無駄》]][[呪文]]''である。つまり[[S・トリガー]]で使うか、同じターンに《星龍の記憶》と[[暴発]]効果を一度に使わなければ役に立たない。

「[[S・トリガー]]で発動する事で、残りのシールドをS・トリガー化し、[[攻撃]]への抑止力とする」こともこの[[呪文]]の役割となる。
とはいえ[[2017年3月25日ルール改訂]]により、《星龍の記憶》を唱えられたのを見てそれ以降のブレイクをしない選択が可能になってしまった((改訂前は、複数ブレイクが「1つずつをブレイク数だけ行う」処理なので、[[T・ブレイカー]]が1回目のブレイクで《星龍の記憶》を踏んだら、2回目・3回目のブレイクは《星龍の記憶》の効果を受けているシールドに対して行われる。))。

相手ターンに唱えたら返しの自分のターンが効果範囲に含まれているため[[友情コンボ]]は起こりうる。
[[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]の1点が運良く《星龍の記憶》で、残っているシールドに対して[[《暴発秘宝ベンゾ》]]を使えば4マナであらゆるカードを「[[使う]]」扱いで踏み倒すことはできる。

前述の上振れを除けば、自ターン中にS・トリガーを使う従来の[[コンボ]]に用いるには、同一ターン中に使わねばならない。
例えば[[《黒神龍ブライゼナーガ》]]との[[コンボ]]に用いる場合、普通に使えば[[光]]・[[闇]][[マナ]]が最低1枚ずつで9[[マナ]]が必要になる。
ここまで手間暇をかけるなら、多くのケースで他の[[コスト踏み倒し]]等で順当に使った方が安定する、あるいは単独で完結する他の現実的な勝ち筋があるという事になるだろう。

総合して、度重なる裁定変更によって防御札として使えなくなった上にコンボパーツとしての有用性・安定性・価値も大きく低下。
実戦における実用性はもはや''皆無''と呼べるレベルにまで弱体化してしまった。
[[《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》]]の裁定による最大の被害者的立場となったといえよう。

[[ルール]]がかなり複雑なので、使用の際は以下の記述に目を通しておきたい。

-もはや使うことが困難かと思われたこの呪文だが、2ターン目までに[[メカ]]を出しておき、3ターン目の[[メインステップ]]にこの呪文を唱えてから同[[攻撃ステップ]]で[[《ドラン・ゴル・ゲルス》>《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》]]に[[革命チェンジ]]して[[暴発]]する運用で結果を残した人がいる。《ドラン・ゴル・ゲルス》が[[エンジェル・コマンド]]なので、最速3ターン目に[[《聖霊王アルファディオス》]]に進化する初見殺しギミックがあった。当然1〜4枚目の採用は[[《聖霊王アルファディオス GS》]]のほうだが元祖《アルファディオス》も[[4枚積み]]した8枚体制でコンボの成功確率を高めている。
-もはや使うことが困難かと思われたこの呪文だが、2ターン目までに[[メカ]]を出しておき、3ターン目の[[メインステップ]]にこの呪文を唱えてから同[[攻撃ステップ]]で[[《ドラン・ゴル・ゲルス》>《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》]]に[[革命チェンジ]]して[[暴発]]する運用で結果を残した人がいる。《ドラン・ゴル・ゲルス》が[[エンジェル・コマンド]]なので、最速3ターン目に[[《聖霊王アルファディオス》]]に進化する初見殺しギミックがあった。当然1〜4枚目の採用は[[《聖霊王アルファディオス GS》]]のほうだが、そこに元祖《アルファディオス》まで[[4枚積み]]した8枚体制でコンボの成功確率を高めている。

**ルール [#pe74115e]

''大幅な裁定変更により、今までは可能だった従来の使い方ができなくなった。''

>Q.自分のターン中に、自分が''《星龍の記憶》''を唱えた場合、その効果はいつまで継続しますか?
A.そのターンの終わりまで継続します。COLOR(red){''「次の自分のターンの終わりまで」という効果は、自分のターン中に適用された場合、そのターンの終わりまでしか効果を発揮しません。''}
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/cls/creatorsletter43/]]

#region2(裁定変更前は出来ていたこと){{
現代風に書くなら、以下のような効果で行われていた。
|このターンが相手のターンなら、次の自分のターンの終わりまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。|
|このターンが自分のターンなら、次の次の自分のターンの終わりまで、自分の手札に加えるシールドカードすべてに「S・トリガー」を与える。|

-[[ターン]](自分のターンに唱えて相手のターンも含めれば最長3ターン)の間、自分のターンの終わりまでの間、自分が[[手札]]に加える[[シールド]]全てに[[S・トリガー]]を[[付与]]していた。

-自分の[[シールド]]を能動的に[[手札]]に加える[[カード]]との組み合わせによって、[[S・トリガー]]による[[コスト踏み倒し]]を行う[[コンボ]]も実践できた。
--継続期間を利用して、「2ターン目[[《エメラル》]]で任意のカードを仕込む→3ターン目にこれを詠唱→4ターン目に[[《暴発秘宝ベンゾ》]]で仕込んだカードを起爆」というムーブが許されていた。

-自分の[[シールド]]が全て[[S・トリガー]]になるので、単純に全文明対応になった疑似[[《調和と繁栄の罠》]]になった。[[コスト]]3と[[軽い]]ため[[手打ち]]もしやすく[[速攻]][[デッキ]]相手にも間に合い、それ以外の[[デッキ]]に対してもかなりの[[ブレイク]]牽制になる。
}}

-自分のターンに唱えた場合の挙動が変更され、次の自分のターンの終わりというのは「''今唱えている[[ターン]]の次の[[ターン]]」ではなく''次の「自分のターンの終わり」(=''唱えてから初めて迎える自分のターンの終わり'')である。前述した裁定変更による弱体化はこの影響である。
--要するにこれまでは「''"次の自分のターン"''の終わり」だったものが「次の''"自分のターンの終わり"''」になったということ。

-《星龍の記憶》を唱えたあとに新たに1つの[[シールド]]として加えられた[[カード]]には[[S・トリガー]]は[[付与]]されない。これは[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]の[[トリガー能力]]が今[[バトルゾーン]]にある[[クリーチャー]]のみを対象にするのと同様である。

-《星龍の記憶》の効果を受けている[[シールド]]に[[シールド・プラス]]で枚数が増やされた場合、その[[シールド]]に含まれる[[シールドカード]]全体が[[S・トリガー]]を得る。シールドプラスされたカードが星龍の記憶の効果を受けた元々のシールドと一体となり、同じ1つのシールドになるからとのこと。

-[[《黒神龍ブライゼナーガ》]]や[[《マーシャル・クイーン》]]の[[cip]]で複数の[[シールド]]を[[手札]]に加える場合、それらは同時に[[手札]]に加えられるという裁定である。よって、最初に《星龍の記憶》を唱え、元々[[S・トリガー]]でなかった残りの[[カード]]を[[S・トリガー]]として使うという[[プレイング]]は出来ない。

-[[シールド・プラス]]された[[シールド]]が[[ブレイク]]された場合も上と同様で、[[シールド]]を構成していた[[カード]]は全て同時に[[手札]]に加わるという扱いである。よって、元々[[S・トリガー]]でない[[カード]]を[[S・トリガー]]として使いたい場合は、前もって《星龍の記憶》を唱えておく必要がある。

-[[クロスギア]]を[[S・トリガー]]化した場合、[[ジェネレート]]のみを[[コスト踏み倒し]]で行うことができる。

-《星龍の記憶》の対象になってる[[シールド]]とそうでない[[シールド]]が混ざっている状況下で[[《冥界の手》]]を唱えた場合、どこに位置していた[[シールド]]が[[S・トリガー]]を得ていたか、どの[[シールド]]が何枚の[[シールドカード]]で構築されていたかをすべて確認した上で[[シールドカード]]すべてを[[シャッフル]]し、[[シールド]]を先ほどと同じ状況になるように再構築する。[[S・トリガー]]を得ていた位置に配置された[[シールドカード]]は[[S・トリガー]]を得る。

**その他 [#sc8d8bda]
-2009年9月10日の裁定変更以前は、[[《黒神龍ブライゼナーガ》]]で同時にシールドを手札に加えた時、またはシールドプラスで複数枚のカードが束ねられたシールドがブレイクされるなどで複数枚のカードがシールドゾーンから手札に加わるとき、[[シールド]]の中にこの[[カード]]が含まれていれば、これを最初に唱えることにより、[[ブレイク]]されたカードを[[S・トリガー]]として全弾発射するという豪快な[[コンボ]]が実現できることになっていた。既に述べた通り、現在の[[ルール]]では不可能なので注意。

-一時期は[[【星龍マーシャル】]]の[[キーカード]]として騒がれたが、度重なる[[エラッタ]]によって、この[[カード]]を利用する[[コンボ]]は安定性がかなり下がってしまった。

-この呪文の効果が発動している最中にシールドをブレイクするのはまさに自殺行為と言える。そのため牽制手段としてもかなり優秀。また[[《光器アマテラス・セラフィナ》]]で[[《ファントム・ベール》]]と共に[[撃つ]]コンボも存在する…が、裁定変更により、''相手ターン中に《アマテラス・セラフィナ》を出さなければ成立せず、大きく運用性が低下した''。

-この[[カード]]を見るとつい[[ファッティ]]を豪快に[[コスト踏み倒し]]する[[コンボ]]を考えたくなるが、わざわざこの[[カード]]を使わなくても、[[《ヘブンズ・ゲート》]]で大型[[ブロッカー]]を[[コスト踏み倒し]]できるということは心に留めておきたい。
--少なくとも、[[《奇跡の精霊ミルザム》]]を使うだけならば普通に[[【ヘブンズ・ゲート】]]を組むだけでも十分に強力である。

-相手が自分を攻撃した際、[[《龍装艦 チェンジザ》>《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》]]存在下で[[《怒流牙 佐助の超人》]]の[[ニンジャ・ストライク]]を発動すれば、《怒流牙 佐助の超人》の[[ディスカード]]によって《龍装艦 チェンジザ》の呪文踏み倒しが発動し、不意に唱えられる。事前に唱えるとブレイクを相手が控えてしまうという難点はある意味では解消された。

-[[バトルゾーン]]に相手の[[《霊魔の覚醒者シューヴェルト》]]がいると、強制[[ブレイク]][[能力]]で[[シールド]]の[[呪文]]を連鎖的に[[唱える]]事が可能となる。

-[[DM-29]]での[[フレーバーテキスト]]の「星龍」とは[[《星龍パーフェクト・アース》]]のこと。[[《星龍グレイテスト・アース》]]の方の記憶はどこへいってしまったのだろうか。

-前述の裁定変更により、このカードを用いた多くのデッキがコンセプトレベルで崩壊する事になった。
//一方、デザイン上は最初からこの[[効果]]であり、長らく解釈間違いによるルール違反がまかり通っていたのではないかという指摘も少数ながら存在する。
//《光源の使徒ラーサ》と《時空の雷龍チャクラ》のコンボもあるので解釈間違いではなく、旧世代のカードを切り捨てる解釈変更と思われる(3枚しか該当するカードがないので、解釈変更してもダメージが小さい)

-後にそのまま[[暴発]]も狙える[[《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》]]が登場し、自分のターンに唱える意義も一応できた。

-アニメ「クロス」にて[[白凰]]が[[イエスマン>Y (イエスマン)]]戦で使用。[[《奇跡の精霊ミルザム》]]によって重ねられたシールドの3枚で発動。残りのシールドを全て[[S・トリガー]]にし、白凰の逆転のチャンスを作った。
--ちなみに、裁定が変更された現在ではこの挙動は不可能。

-アニメ「ビクトリーV3」では[[ヨミ]]が[[勝太>切札 勝太]]戦で使用。[[《無法秘伝 悪・即・斬》]]と[[《武闘将軍 カツキング》]]の[[コンボ]]による[[シールド]][[ブレイク]]を逆に利用した。

**関連カード [#w6ca9167]
-[[《星龍パーフェクト・アース》]]
-[[《ピュアガゼルスター》]]
-[[《「俺」の頂 ライオネル》]]
-[[《純白の翼 キグナシオン》]]
-[[《銀・河・出・撃》]]
-[[《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》]]
-[[《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#r53644f5]
-[[DM-29]]&br;'''[[星龍>《星龍パーフェクト・アース》]]は星へと還り、その後には記憶だけが残った。'''
-[[DMX-10]]&br;'''[[星龍>《星龍パーフェクト・アース》]]が残していった記憶は、[[様々な問題>エラッタ]]を引き起こした。'''
-[[DMX-22]]&br;'''これより[[タイムストップデュエル>《時の革命 ミラダンテ》]]を開始する。 ---[[ルシファー]]'''
-[[DMEX-12]]&br;'''君が望むなら、ドラゴンはいつだって降臨する。「ドラリン」は誰にだって起こせる‼︎'''

**収録セット [#h85fe85c]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[D-Suzuki]]
--[[DM-29 「戦国編 第2弾 戦国英雄伝(ロックオン・ヒーローズ)」>DM-29]](8/55)
--[[DMX-10 「デッキビルダー鬼DX キラリ!レオ編」>DMX-10]](19/56)
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」>DMX-22]](54b/???)([[ヒーローズ・カード]])
--[[DMEX-12 「最強戦略‼︎ ドラリンパック」>DMEX-12]] (28/110)

**参考 [#d062b536]
-[[S・トリガー]]
-[[ターン]]
-[[シールドカード]]
-[[付与]]

-[[【星龍の記憶】]]
--[[【星龍マーシャル】]]
--[[【暴発ミルザム】]]
--[[【星龍デリート】]]
--[[【龍終アバレガン】]]

----
[[公式Q&A]]

-2つ目の能力について

>Q.''《星龍の記憶》''を唱えた後に追加したシールドは、「S・トリガー」を得ていますか?
A.いいえ、得ていません。&br;唱えた時にあったシールドのみが、「S・トリガー」を得ます。&br;新しいシールドは、対戦相手にわかりやすい位置に置いてください。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/38617]](2020.7.17)
 
>Q.''《星龍の記憶》''を唱えた後、[[《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》]]の「攻撃した時」の能力で手札からシールドに新しく置いたカードは「S・トリガー」を得ますか?
A.いいえ、''《星龍の記憶》''の効果解決後にシールドゾーンに置かれたカードは「S・トリガー」を得ません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/38616]](2020.7.17)

>Q.自分のターン中に、自分が''《星龍の記憶》''を唱えた場合、その効果はいつまで継続しますか?
A.そのターンの終わりまで継続します。「次の自分のターンの終わりまで」という効果は、自分のターン中に適用された場合、そのターンの終わりまでしか効果を発揮しません。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/cls/creatorsletter43/]]
#region2(類似裁定(2022.02.18)){{
>Q.自分のターン中に[[《地龍神バラフィオル》]]が破壊された場合、この「破壊された時」の能力はいつまで継続しますか?&br;類似例:''《星龍の記憶》''
A.そのターンの終わりまで継続します。「次の自分のターンの終わりまで」という効果は、自分のターン中に適用された場合、そのターンの終わりまでしか効果を発揮しません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40826]](2022.02.18)
}}

&tag(呪文,光文明,白単,単色,コスト3,S・トリガー,S・トリガー付与,R,レア,D-Suzuki);