#author("2024-08-19T20:16:31+09:00","","")
#author("2024-10-22T11:22:45+09:00","","")
*《&ruby(そうしんりゅう){蒼神龍};ヴェール・バビロニア》 [#r408b129]

|蒼神龍ヴェール・バビロニア R 水文明 (5)|
|クリーチャー:ポセイディア・ドラゴン/オリジン 4000|
|自分がカードを1枚引く時、1枚のかわりに2枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を1枚捨てる。|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の手札を見て、その中から1枚選ぶ。相手はそれを自身の山札の一番下に戻した後、カードを1枚引く。|

[[DM-32]]で登場した[[水]]の[[ポセイディア・ドラゴン]]/[[オリジン]]。

[[cip]]で[[山札送り]]の[[ピーピングハンデス]]を放ち、相手に[[強制]]で[[ドロー]]させる。また、自分が[[カード]]を[[引く]]時、それを[[任意]]で2[[ドロー]]1[[ディスカード]]の[[手札交換]]に[[置換>置換効果]]できる。

[[ターン]]の最初の[[ドロー]]以外にも反応するので、[[《クゥリャン》]][[《ハッスル・キャッスル》]][[《知識の精霊ロードリエス》]]などと併せることも可能。[[ドロー]][[カード]]によっては1[[ターン]]に何回も[[ドロー]]を行うこともできるが、[[ライブラリアウト]]に注意。

「そうした場合」の処理は[[置換効果]]には含まないため、この[[ディスカード]]は[[マッドネス]]の起動に使える(類似例:[[《ガイアール・カイザー》]]((ブレイクされるシールドを手札に加えるかわりに自分の墓地に置いた場合でも、そこから出されるハンター・サイキック・クリーチャーに[[着地置換効果]]は効く。)))。何らかの方法で相手[[ターン]]に[[ドロー]]する必要があるが、[[《ハッスル・キャッスル》]]+[[シノビ]]あたりなら[[S・トリガー]]を必要としない。

同様の[[手札交換]]の[[能力]]を持つ[[カード]]として[[《起源神エレクトロン》]]が挙げられる。[[手札交換]]という点だけにこだわるならばそちらでも代用は可能なので[[差別化]]を図りたい。

何らかの[[無限ループ]]によってこのクリーチャーの[[cip]]を好きなだけ使える状況を作れば、相手の[[山札]]が一周するまで[[ピーピングハンデス]]を繰り返すことで[[シールド]]と[[封印]]を除いた相手の[[デッキ]]のカードをすべて知ることができる。また、相手の手札が2枚以上あれば引かせたカードを好きなタイミングで山札送りできるため、「相手の手札を任意の内容にする」かつ「相手の山札を任意の順番に並べ替える」という[[《ヘル・スラッシュ》]]もびっくりの効果に化ける。

[[《蝕王の晩餐》]]型[[【絶望神サガループ】]]では、まずこのカードで相手の手札をすべてコスト3以下にしてから[[《ウォズレックの審問》>《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》]]をループさせてそれらを叩き落とし、ターンを返すなり[[《勝熱と弾丸と自由の決断》]]をループさせるなりで[[召喚酔い]]を消して安全に[[ワンショット]]する戦法は好んで使われていた。[[《「本日のラッキーナンバー!」》>《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]で[[クリーチャー]]と[[呪文]]の[[S・トリガー]]はそもそも効かず、[[山札操作]]によって[[シールド]][[ブレイク]]で加えた[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]や[[《革命の絆》]]もケアできるのが特長だった。

副次的な効果として、スイスドローやBO3の場合に相手のデッキを把握しておくことで再戦を有利にするという狙いもある。ただ、そのような場合には相手も手の内が割れることは戦略的に避けるのが普通なので、大抵[[《龍素記号wD サイクルペディア》]]と[[《蝕王の晩餐》]]が揃ったあたりで[[投了]]されてしまう。

**ルール [#x0b752d3]
-総合ルール114.2.より、何枚引く場合にでも「その回数だけカードを1枚引くことを繰り返す」扱いのため能力を使える。例えば[[《エナジー・ライト》]]を唱えたら2枚引くが、それにも「1枚引く時、1枚のかわりに2枚引いてもよい」効果を使える。この場合、1枚ずつ引こうとする前に置換するかしないかを決める必要がある。もし両方とも置換した場合は「1枚目を引くかわりに2枚引き1枚捨てる。2枚目を引くかわりに2枚引き1枚捨てる」という手順となる。先にまとめて4ドローしてから2ディスカードをすることはルール違反となる。
--テキスト通りに行うと、[[《エナジー・ライト》]]を唱える時点で山札の上から3〜4枚目にあるカードは2回目の置換時にしか捨てることができないが、ルール違反するとまとめて捨てる際に3〜4枚目から引いたカードを捨てることができてしまう。

//↓時期不明。また「同時に引く」は誤りで、厳密には「1つのイベントで2枚以上引く」のが正しい
//#region2(かつての裁定){{
//-初期の裁定では[[カード]]を1枚引く場合にのみ[[効果]]を適用可能だったが、後々の裁定変更によって[[《エナジー・ライト》]]等によって[[カード]]を同時に複数引く場合にも[[効果]]を適用出来る様になった。
//}}

-[[ピーピングハンデス]][[効果]]は強制である。[[マッドネス]]に対して効果を誘発させない点は評価できるが、[[ハンデス]]後に[[ドロー]]を許すので、[[ハンデス]]しなくてもいい状況では相手に有利に機能することも。

-相手の[[手札]]が0枚の時に出すと1[[ドロー]]だけが強制で実行される。[[手札]]が0枚の状態が維持できるのであれば[[《黒神龍ザルバ》]]の代替が可能。(>[[【パクリオループ】]][[【ボアロアックス】]][[【イメンループ】]][[【ヨミジループ】]])

**他のカード・デッキとの相性 [#vbfbb22f]
-この[[カード]]+[[《リップ・ウォッピー》]]+[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]で相手[[ターン]]限定だが無限[[ドロー]]が可能。[[マッドネス]][[クリーチャー]]の大量展開に向いている。手順は以下の通り。
+何らかの方法で相手[[ターン]]中に[[ドロー]]を行う。
+《バビロニア》の効果を使い、[[マッドネス]]で《バイケン》を出す。
+《バイケン》で《バイケン》を戻し、[[《リップ・ウォッピー》]]で[[ドロー]]、1に戻る。

-[[《宣凶師ドロシア》]]でも似たような動きができ、無限に[[墓地肥やし]]が可能。こちらのギミックは[[【バビロニアリアニメイト】]]も参照。
+何らかの方法で相手[[ターン]]中に[[ドロー]]を行う。
+《バビロニア》の効果を使い、[[手札]]を1枚[[捨てる]]。
+[[《宣凶師ドロシア》]]の[[効果]]で[[ドロー]]、1に戻る。

-この[[効果]]を利用して、[[《貴星虫ヤタイズナ》]]や[[墓地進化]]などの[[墓地]]の[[カード]]を利用する[[効果]]と合わせると良いだろう。特に[[【グールジェネレイド】]]に入れると[[手札]]から[[《黒神龍グールジェネレイド》]]を[[墓地]]に捨てられてこの[[クリーチャー]]自身が[[ドラゴン]]なので[[《黒神龍グールジェネレイド》]]の[[リアニメイト]]の起爆剤にもなる。

-[[《神帝マニ》]]の[[効果]]にも適用でき[[墓地肥やし]]が[[《神帝ムーラ》]]による[[墓地]]から[[ゴッド]][[サルベージ]]に[[シナジー]]するので[[神帝]]との相性は比較的良い。

-[[墓地肥やし]]が主軸の[[デッキ]]に[[《サイバー・N・ワールド》]]対策として入れるのも良いかもしれない。10枚[[ドロー]]し5枚捨てるという荒業ができる。

-[[《水上第九院 シャコガイル》]]との相性も良い。相手のターンのはじめに10枚も自分の山札を削れるため、一気に《シャコガイル》のエクストラウィンに近付ける。

-[[ドラゴン]]の中では数少ない(擬似)[[ハンデス]]持ち[[クリーチャー]]であり[[《黒神龍ダフトヘッド》]]の様に隙も生まれないため、[[ドラコン]]への採用は十分に考えられる。

**環境において [#x4bc6eec]
過去には[[【イメンループ】]]や[[【ジョラゴンループ】>【ジョット・ガン・ジョラゴン】#t36efd81]]、[[【ヨミジループ】]]系統にループパーツとして使われた。

[[【絶望神サガループ】]]においてもミラーマッチ用のハンデスやドロー・墓地肥やしエンジンに使われる。
ただし初期のころは[[オリジン]]シナジーがあるカードのひとつ程度の評価に甘んじており、徐々に[[墓地肥やし]]の加速要員として評価が上がっていった。

[[【青魔導具】]]に[[《ガル・ラガンザーク》]]を立てられても継続的に墓地肥やしできるのが強みであり、[[《疾封怒闘 キューブリック》]]を引き当てて[[《ガル・ラガンザーク》]]を退かすことで本来のループに入れるようにするのがこのカードを採用する狙い。その山札掘削性能から、時には[[《絶望神サガ》]]をループさせることができないままであっても一気に[[《超神星DOOM・ドラゲリオン》]][[着地]]まで持っていけるようにしてくれる。[[《絶望神サガ》]]を見切り発車的にリアニメイトしてループに入れないならとりあえず[[《絶望神サガ》]]からこれを出しておけばよく、見切り発車しやすくなったことで結果的に最速コンボ成立確率を上げている面もあった。

そして『[[DMGP2023-1st>公認グランプリ]]』Day1([[アドバンス]])準優勝の[[【青黒サガ】>【絶望神サガループ】]]に投入されたことが報告されるとたちまちそちらにおける主流パーツの座を射止め、チャンピオンシップでもよく見るカードとなった。このカード自体5コストと素出しするなら【青黒サガ】パーツとしてはそこそこ重いため、[[《コダマダンス・チャージャー》]]などの[[チャージャー]]との同時採用が殆ど。5コストというコストは[[《U・S・A・BRELLA》]]のメタ能力避けになる長所でもあり、そちらが立っていても問題なく[[《絶望神サガ》]]で[[リアニメイト]]できる。
しかも[[《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》]]のメタ能力が働いていても十分なペースで墓地肥やしすることができる。

《蒼神龍ヴェール・バビロニア》そのものには除去耐性はないが、[[墓地リセット]]と盤面処理の両立は[[《コッコ・武・ルピア》]]や[[《床弾坊》>《天井院さま/床弾坊》]]ぐらいしかなく、現実的には相手が除去札が持っていないせいで対処されないという場面は少なくない。

//[[【青黒サガ】>【絶望神サガループ】]]においては除去を受け付けるタイミングがほぼ無きに等しく、やはり[[《絶望神サガ》]]が出る3マナ域で出て来られることもあって、5コストのシステムクリーチャーであることがほぼ短所にならない。ものすごい勢いで墓地肥やしを継続的に行うため、[[単発的効果]]の[[墓地利用メタ]]が苦にならない。しかも[[《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》]]のメタ能力が働いていても十分なペースで墓地肥やしすることができる。

[[DM23-RP2]]期辺りになると、[[《蝕王の晩餐》]]型の[[【絶望神サガループ】]]ドローエンジンではなくループパーツ運用特化で1枚積みされるケースが増加。

[[DM23-EX3]]期のアドバンスでは、[[《超神星DOOM・ドラゲリオン》]]を複数体並べて圧殺するプランのための大量墓地肥やしに使う札として、[[《13番目の計画》]]型[[【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】>【超神星DOOM・ドラゲリオン】#gf022089]]に投入された事例も見られた。

**その他 [#i54663d6]
-名前の由来は、メソポタミア南部を占める地域、及び興った国「バビロニア」からだろう。首都は[[バビロン>《超空要塞バビロン》]]。使用者の[[バベル>V (バベル)]]にもかかっている。

-[[デュエチューブの動画>https://www.youtube.com/watch?v=iOunHV-V358]]で[[《絶望神サガ》]]対策という特集が組まれた際、ドローエンジン兼[[【絶望神サガループ】]]ミラーマッチ対策たるハンデスとして運用できると発表された。

-開発部の[[射場本正巳]]氏は自身の[[ツイート>https://twitter.com/syaba3/status/1661342335186391040?t=LVQrsGP2z1p2_9i92fP_jw&s=19]]で、[[Magic:The Gathering]]方式のハンデスを輸入するため、[[《ヴェンディリオン三人衆》>http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3%E4%B8%89%E4%BA%BA%E8%A1%86/Vendilion_Clique]]を参考にしたと語っている。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#v2d8c82c]

|蒼神龍ヴェール・バビロニア R 水文明 (5)|
|クリーチャー:ポセイディア・ドラゴン/オリジン 4000|
|各ターン、初めて自分がカードを引いた時、カードを1枚引き、その後、手札を1枚捨てる。|
|バトルゾーンに出た時、相手の手札が1枚でもあれば、相手は自身の手札から最もコストの大きいカード1枚を公開してから山札の一番下に置く。その後、相手はカードを1枚引く。(複数あるなら、その中からランダムに1枚)|

[[DMPP-13]]で実装。
-カードを引いた時の[[手札交換]]能力が大きく変更されている。[[置換効果]]ではなくなり、初めて引いたカードにしか適用できなくなった上に[[強制]]になった。
--この変更により、基本的にはターン開始時の[[ドローステップ]]のみで使える能力となった。[[《エナジー・ライト》]]のようなカードには「出したターン中に併用はできず」「2枚引いても一度しか交換できない」と二重の弱体化を受けている。
--[[強制]]になったため、捨てたくないカードしか手札になくても[[手札交換]]を強要される上、[[ライブラリアウト]]にも注意。

-前の文に条件が記載されている能力における「[[その後]]」の処理があるカードである。そのため、相手の手札が0枚の状態で使いまわして、[[《黒神龍ザルバ》]]や[[《アルカディア・スパーク》]]のように[[山札破壊]]に使うことはできない。

**関連カード [#o8315225]
-[[《起源神エレクトロン》]]

-[[《龍装者 バヴェール》]]
-[[《蒼黒神龍バビロン・ヴェイル》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#f0fb0220]
-[[DM-32]](通常版)、[[DMPP-13]]&br;'''それは[[龍>ポセイディア・ドラゴン]]であって[[龍でない>オリジン]]!――[[千舌実況ミラクル・ショー>フレーバーテキストが初出のカード]]'''
-[[DM-32]]([[ヒーローズ・カード]])&br;'''その運命、俺が変えてやろう!――[[バベル>V (バベル)]]'''
-[[DMX-17]]&br;'''自分の知識を高め、相手の知識を失わせる。戦力で必要なものは絶対的な力じゃなくて相対的な力なんだよね、これが。 ---[[アクア・メディアクリエイター>《電脳 メディクリ-1》]]'''

**収録セット [#hbe07c6b]
***[[デュエル・マスターズ]] [#z8dc16df]
-illus.[[Hisanobu Kometani]]
--[[DM-32 「神化編(エボリューション・サーガ) 第1弾」>DM-32]](21/110)
--[[DMX-17 「龍の祭典!ドラゴン魂フェス!!」>DMX-17]](13/37)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#ec6a8468]
-CV:[[大西綺華]]
-illus.[[Hisanobu Kometani]]
--[[DMPP-13 「超次元開放 -PSYCHIC SHOCK-」>DMPP-13]]

**参考 [#xf09374a]
-[[ポセイディア・ドラゴン]]
-[[オリジン]]
-[[ドロー]]
-[[ディスカード]]
-[[手札交換]]
-[[cip]]
-[[ピーピングハンデス]]
-[[山札送り]]
-[[山札破壊]]

-[[ヒーローズ・カード]]

-[[【バビロニアリアニメイト】]]
-[[【バビロニアマッドネス】]]
-[[【チェンジザロック】]]
-[[【バビロニアドッカンデイヤー】]]

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