#author("2024-07-31T18:05:50+09:00","","")
#author("2024-07-31T18:23:09+09:00","","")
*【ジョバンニスコール】 [#h1f5931a]

[[《天雷王機ジョバンニX世》]]の効果を利用し、毎ターン[[《ドリル・スコール》]]を打ち続けるデッキ。登場した当初は主に[[白青赤]]で組まれていたが、このデッキがトップメタ入りした[[革命ファイナル環境]]においては、赤白の2色で安定性を高めた構築が主流であった。

現在は、[[《天雷王機ジョバンニX世》]]が[[プレミアム殿堂]]に指定されたことで[[殿堂レギュレーション]]での構築は不可能。

|天雷王機ジョバンニX世 R 光文明 (2)|
|クリーチャー:グレートメカオー/ナイト 1000|
|ブロッカー|
|このクリーチャーは、相手のプレイヤーを攻撃できない。|
|自分のターンの終わりに、自分の墓地にあるコスト1の呪文を好きな枚数、自分の手札に戻す。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''|

|ドリル・スコール C 火文明 (1)|
|呪文|
|カードを1枚、自分のマナゾーンから自分の墓地に置く。その後、相手はカードを1枚、自分自身のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

**主要カード [#x096023f]
|[[《天雷王機ジョバンニX世》]]☒|[[コンセプト]]その1。1コスト呪文を回収|
|[[《ドリル・スコール》]]※|コンセプトその2。1コスト[[ランデス]]|
|[[《クルトの気合釣り》]]|コンセプトその3。コスト2以上の回収。およびライブラリアウト補助|
|[[《制御の翼 オリオティス》]]|[[ランデス]]が刺さる[[システムクリーチャー]]|
|[[《オリオティス・ジャッジ》]]|[[ランデス]]が中心のためほぼ確定除去。自軍の[[cip]]再利用など|
|[[《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》]]|マナ差を付けるためには必須|
|[[《勇愛の天秤》]]|1コス呪文を落として実質的な[[手札補充]]。[[《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》]]を落とせる|
|[[《ニンプウ・タイフーン》]]|[[《天雷王機ジョバンニX世》]]を早期に手札に持ってくるためには不可欠|

**候補カード [#ybf217d5]
|[[《ロジック・サークル》]]|基本的には[[《ドリル・スコール》]]のサーチ。状況に応じて変える|
|[[《死亡遊戯》]]|相手の低パワー[[コスト軽減]]獣や[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]、[[《天雷王機ジョバンニX世》]]を破壊する|
|[[《スチーム・ハエタタキ》]]|~|
|[[《火炎流星弾》]]|1コスト[[ブロッカー]]除去。テルス、同系対策|
|[[《コロッサス・ブースター》]]|[[革命チェンジ]]した[[《タイム3 シド》]]を《ジョバンニ》で殴り返す|
|[[《グローリー・ストーン》]]|[[【緑単サソリス】]]相手に[[《ドリル・スコール》]]の回数を増やす|
|[[《ライト・ゲート》]]|《ジョバンニ》と《オリオティス》の蘇生|
|[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]|[[【サザン・ルネッサンス】]]と[[【緑単サソリス】]]へのメタ|

**デッキの回し方 [#s2d33e30]
戦略は単純かつ強力。
+[[《天雷王機ジョバンニX世》]]をバトルゾーンに出す。
+[[《ドリル・スコール》]]を毎ターン唱え続けて相手のマナゾーンのカードを破壊し続ける。
+隙を見つけ次第、途中で[[《クルトの気合釣り》]]を唱え、自分の山札が減るのを防ぐ。
+あとは2〜3の流れを繰り返し続け、山札の枚数に差が出た相手が[[ライブラリアウト]]するまで待つ。

これだけである。極端な話だと[[《天雷王機ジョバンニX世》]]と[[《ドリル・スコール》]]がそれぞれ4枚ずつ、[[《クルトの気合釣り》]]を2枚程用意できればデッキとして構築可能。

一度[[《ドリル・スコール》]]を撃ってから[[《天雷王機ジョバンニX世》]]を出せば、相手が2[[マナ]]しか溜まっていない状況からでも[[ロック]]可能。その場合自分の[[マナ]]もコンボ始動時点で拘束されるため、その事を意識した構築をしたい。
相手に[[《ルナ・コスモビュー》]]や[[《魔光帝フェルナンドVII世》]]といった[[コスト軽減]]できる大型[[クリーチャー]]や、[[《火炎流星弾》]]や[[《沈黙の戦士 ダンプ・タンク》]]といった超低コストで破壊できるカードが無い限り、ほぼゲームセットである。[[《天雷王機ジョバンニX世》]]は2[[マナ]]以下の[[呪文]]でも[[除去]]されやすいため、相手が[[ロック]]解除手段を手にしない内に勝利へと駒を進めたい。

天敵である[[《光波の守護者テルス・ルース》]]を繰り返し[[除去]]できる[[《火炎流星弾》]]も投入しておきたい。[[《火炎流星弾》]]はマナにすれば[[《ドリル・スコール》]]のタネにもなるので無駄がない。

**環境において [#va5f8742]
長らく[[地雷]]として潜伏していたが、[[公認グランプリ]]「デュエル・マスターズ グランプリ-3rd」において、安定性重視で初動がやや遅めか[[一撃奪取]]のような[[コスト軽減]]が主流で[[マナブースト]]の少なくなった[[革命ファイナル環境]]の裏をかき、全く同じデッキを握った14人中5人がベスト64に進出という快挙を遂げた。メタゲームとの相性もあり、以降メタゲームの一角として活躍した。

コンセプトとなる[[《天雷王機ジョバンニX世》]]や[[《ドリル・スコール》]]などは[[再録]]が一度もされていない上に、主要カードもほとんどが[[絶版]]であったため、当時の[[エキスパンション]]の売上に貢献する事は無かった。また、2〜3ターン目には既に[[ロック]]が成立し得る質の悪さの為か、コンセプトである[[《天雷王機ジョバンニX世》]]が2017年2月26日に[[プレミアム殿堂]]となる事が発表され、このデッキタイプは消滅を余儀なくされた。

加速度的に考察が進んだきっかけとしては、[[DMX-22]]で登場した[[《オリオティス・ジャッジ》]]の存在が大きい。それまで[[白赤]]で盤面の[[ファッティ]]に触れる手段は[[《アポカリプス・デイ》]]などごく限られており、【ジョバンニスコール】に採用できるものなど皆無と言っても良かったが、ここにきて[[防御札]]にもなる[[全体除去]]を突然貰った。
コスト3なので[[手打ち]]が容易で、[[デッキ]]の構造上被害を受けるのは常に相手のみ。[[コンボデッキ]]が[[コントロール]]に転身した瞬間である。

5枚目以降として[[《制御の翼 オリオティス》]]も取り込み、この【オリオティスコントロール】とでも言うべきプランは、その後の[[殿堂ゼロデュエル]]まで続く【ジョバンニスコール】の標準装備として浸透していった。
これこそが一介の[[地雷]]デッキに過ぎなかった【ジョバンニスコール】が[[トップメタ]]に躍り出た要因であり、当時《オリオティス》が[[刺さる]]相手には[[ライブラリアウト]]を待つ必要すらなく殴りかかってもいいと言われていた(これは別に相手を舐めているわけではなく、時間切れ対策という切実な理由がある)。

また、コスト3以下の[[マナブースト]]を10枚程度採用することでこのデッキの天敵になるはずだった[[【緑単サソリス】]]に[[DMR-18]]で登場した[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]が劇的に刺さり、他対面のように完封とまではいかずとも五分の勝負ができていた。
自分の[[《オリオティス・ジャッジ》]]で[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]を[[山札]]に戻し、[[《ニンプウ・タイフーン》]]や[[《ネクスト・チャージャー》]]で再度引きに行く動きも強力だった。

このように怒涛の新規カードによって「決まれば強い」程度のコンボから「決まらなくても強い」「3ターン目にパーツが揃ったら実質[[エクストラウィン]]」なコントロールにデッキの本質が変わってしまい、結果としてあっさり[[規制]]された。
しかし、根幹となるランデスギミック自体は[[DM-36]]から変わっておらず、前記した[[アーキタイプ]]も[[レシピ]]の大半は数年前までに登場したカードで構成されていたため、そういう意味では珍しい事例と言えるかもしれない。
[[【青黒退化】]]や[[【ゲイル・ヴェスパー】]]などと同じく、古いコンボデッキに数種類の新規カードを加えるだけで環境でも戦えるようになるという実例を残した。

余談だが、[[《天雷王機ジョバンニX世》]]の[[プレミアム殿堂]]直前に使われていた[[《超次元ムシャ・ホール》]]入りの型がこのデッキの最終形態で、[[殿堂ゼロデュエル]]でも主流とされる。
元々は[[【墓地ソース】]]の[[《暴走龍 5000GT》]]対策で[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]を立てるためのカードだったが、[[《激相撲!ツッパリキシ》]]で《ジョバンニ》を[[パンプアップ]]したり、[[《激天下!シャチホコ・カイザー》]]で疑似的に破壊[[耐性]]を付けさせたりと他にも色々と使い道がある。
一見5マナまで到達するのが難しいように感じるかもしれないが、[[《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》]]や[[《ネクスト・チャージャー》]]のおかげで比較的安定して5マナ使える。
状況によりこれも時間切れ対策の[[《絶対絶命 ガロウズ・ゴクドラゴン》]]の完成を目指す場合もある。

[[【モルトNEXT】]]の[[《フェアリーの火の子祭》]]対策や[[ミラーマッチ]]用の[[打点]]として[[《爆鏡 ヒビキ》]]が採用されることもあった。

***[[殿堂ゼロデュエル]]では [#jeaa78da]
[[トップメタ]]の[[【絶望神サガループ】]]や各色[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]、[[白]]が入る[[デッキ]]ならどこにでも湧く[[《音奏 プーンギ》]]に不利が付くため、最上位争いに参加できる素養はない。

しかし、無対策の相手を一方的に蹂躙できる点は[[革命ファイナル]]当時そのままであり、[[新章デュエル・マスターズ]]以降に登場した[[パワーカード]]を採用した型が一定の成績を残している。

なお、[[【ジャックメイカー】>【緑単オービーメイカー】]]の対策デッキとしても注目されたことがあるが、そちらに寄せすぎると必然的に除去呪文まみれの構築になり、[[《音奏 プーンギ》]]や[[《奇天烈 シャッフ》]]が一層重くなるため、どの程度意識するかはプレイヤーの好みが別れる。
なお、[[【ジャックメイカー】]]の対策デッキとしても注目されたことがあるが、そちらに寄せすぎると必然的に除去呪文まみれの構築になり、[[《音奏 プーンギ》]]や[[《奇天烈 シャッフ》]]が一層重くなるため、どの程度意識するかはプレイヤーの好みが別れる。

-[[インフレ]]したカードの例
|[[サーチ]]|[[《メラメラ・ジョーカーズ》]]&br;[[《星姫械 ミモザスター/招光呪文「メカミング」》]]&br;[[《集結!夜の四天王!!》]]|
|[[除去]]|[[《スチーム・ハエタタキ》]]&br;[[《フンバルさん/フンバ・フライ・ダイ》]]&br;[[《ボイル・チャージャー》]]&br;[[《その先の未来へ、カミヤ・ミキ・ユア・ナルハ》]]|
|[[フィニッシャー]]|[[《“魔神轟怒”万軍投》]]|
--表には入れていないが[[《堅防の使徒アースラ/グローリー・ストーン》]]は[[《グローリー・ストーン》]]よりほんの僅かに[[汎用性]]が高い[[上位互換]]であり、[[ミラーマッチ]]で[[打点]]として[[召喚]]するために非[[ツインパクト]]版と差し替えられるケースが多い。[[《炎舞闘士サピエント・アークGR》]]の[[ウェーブストライカー]]を起動することもできる。
ただ、[[腐る]]場面も多いため2枚程度の採用に留められるのは[[革命ファイナル]]から変わらない。

**サンプルデッキ [#e01d3758]
「デュエル・マスターズ グランプリ-3rd」14人使用中ベスト64入り5人
レシピは大会事務局公表のデッキリストより。

|■カード|コスト|枚数|文明|h
|[[《クルトの気合釣り》]]|1|2|BGCOLOR(yellow):COLOR(black):光|
|[[《グローリー・ストーン》]]|1|2|BGCOLOR(yellow):COLOR(black):光|
|[[《制御の翼 オリオティス》]]|2|4|BGCOLOR(yellow):COLOR(black):光|
|[[《天雷王機ジョバンニX世》]]☒|2|4|BGCOLOR(yellow):COLOR(black):光|
|[[《オリオティス・ジャッジ》]]|3|4|BGCOLOR(yellow):COLOR(black):光|
|[[《ロジック・サークル》]]|1|3|BGCOLOR(yellow):COLOR(black):光|
|[[《ライト・ゲート》]]|3|1|BGCOLOR(yellow):COLOR(black):光|
|[[《ドリル・スコール》]]※|1|4|BGCOLOR(red):COLOR(white):火|
|[[《死亡遊戯》]]|1|2|BGCOLOR(red):COLOR(white):火|
|[[《爆走戦鬼レッド・ライダーズ》]]|2|4|BGCOLOR(red):COLOR(white):火|
|[[《コロッサス・ブースター》]]|1|1|BGCOLOR(red):COLOR(white):火|
|[[《勇愛の天秤》]]|2|4|BGCOLOR(red):COLOR(white):火|
|[[《ニンプウ・タイフーン》]]|2|3|BGCOLOR(red):COLOR(white):火|
|[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]|8|2|BGCOLOR(red):COLOR(white):火|

**参考 [#p5ff938a]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/ランデス]]
-[[デッキ集/ライブラリアウト]]
-[[デッキ集/ループ]]
-[[デッキ集/ロック]]
-[[《天雷王機ジョバンニX世》]]
-[[《ドリル・スコール》]]
-[[ランデス]]
-[[ロック]]

&tag(デッキ集,ランデスデッキ,ライブラリアウトデッキ,ループデッキ,ロックデッキ);