#author("2024-03-02T14:12:49+09:00","","")
#author("2024-04-08T20:13:32+09:00","","")
*【&ruby(だいち){大地};サイクリカ】 [#v079aed8]

[[殿堂ゼロデュエル]]環境に存在する、[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]と[[《母なる大地》]]のコンボで[[cip]]や[[呪文]]をループさせるデッキ。
''サイクリカループ''とも呼ばれる。
[[殿堂ゼロデュエル]]環境に存在する、[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]と[[《母なる大地》]]のコンボで[[cip]]や[[呪文]]をループさせるデッキ。''サイクリカループ''とも呼ばれる。

|龍素記号Sr(エスアール) スペルサイクリカ SR 水文明 (7)|
|クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 6000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。|

|母なる大地 R 自然文明 (3)|
|呪文|
|S・トリガー|
|バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下の、進化クリーチャーではないクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''|

殿堂ゼロでは[[《母なる大地》]]で[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]を出すと、《母なる大地》を消費せずに[[マナ]]の[[クリーチャー]]を踏み倒すという動きが簡単にできる。
これによって[[cip]]を使いまわす[[無限ループ]]デッキである。
マナゾーンの枚数、そして[[アンタップ]]マナの枚数が重要になるこのデッキでは、[[多色]]を最低限に抑え、ほぼ全てのカードが[[単色]]で構成されることが多い。

**主要カード [#ce734762]
|[[《母なる大地》]]☒|[[ループ]]パーツ、[[ループ]]始動、メタクリーチャー除去など八面六臂の動き|
|[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]☒|[[ループ]]パーツ。[[《母なる大地》]]など[[コスト]]4以下の呪文を自在に打ち分けられる|
|[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]|[[ループ]]パーツ。引いてもマナに埋めることがほとんど|
|[[《ドンドン吸い込むナウ》]]|[[《母なる大地》]]や[[《オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」》]]をサーチしつつ除去|
|[[《マーシャル・クロウラー》]]|盾落ちケアを兼ねた[[ループ]]パーツ|

***ブーストカードの候補 [#gb2e9a87]
|[[《フェアリー・ライフ》]]|基本[[マナブースト]]。最優先|
|[[《フェアリー・ライフ》]]|基本[[マナブースト]]|
|[[《フェアリー・Re:ライフ》]]|~|
|[[《桜風妖精ステップル》]]|[[ループ]]パーツ、大地の種にも|
|[[《シビレアシダケ》]]と[[同型再販]]|大地の種に|
|[[《霞み妖精ジャスミン》]]|[[マナブースト]]|
|[[《再生妖精スズラン》]]|~|
|[[《レインボー・ストーン》]]|アマテラスから唱えられる[[サーチ]][[呪文]]|
|[[《神秘の宝箱》]]|~|

***その他 [#z6b8922a]
|[[《ヒラメキ・プログラム》]]☒|《アマテラス》から《サイクリカ》をリクルートできる|
|[[《オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」》]]|[[《正義の煌き オーリリア》]][[《奇天烈 シャッフ》]]といった各種メタカードへの回答|
|[[《原始 サンナップ》]]|マナを無限に起こすためのカード|
|[[《ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー》]]|~|
|[[《水上第九院 シャコガイル》]]|無限ブーストを活かした勝ち筋。上の二枚を採用する必要がなくなる|

**ループの手順 [#f67ee34a]
いずれも場に適当なクリーチャーがあり、マナゾーンが6マナ以上で[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]と適当なコンボパーツが埋まっていることが初期条件。使うカードにより、様々なループが行える。概ね基本となる動きは同じで、以下の通り。
+[[《母なる大地》]]を唱えてマナから《サイクリカ》を出し、《サイクリカ》の効果で墓地の《母なる大地》をもう一度唱え、マナの(コンボパーツ)を出す。《サイクリカ》の効果で《母なる大地》は手札に戻ってくる。
+(コンボパーツ)のcipを解決。
いずれも盤面に《大地》のタネになるクリーチャーがあり、マナゾーンが6マナ以上で[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]とコンボパーツが埋まっていることが初期条件。基本となる動きは以下の通り。
+[[《母なる大地》]]を唱えてマナから《サイクリカ》を出し、《サイクリカ》の効果で墓地の《母なる大地》をもう一度唱え、マナのコンボパーツを出す。《サイクリカ》の効果で《母なる大地》は手札に戻ってくる。
+コンボパーツのcipを解決。
+何らかの手段によって《母なる大地》を唱える3[[マナ]]を用意するか、《母なる大地》を[[踏み倒す>コスト踏み倒し]]。
以下は可能なループの一例。
***[[《龍罠 エスカルデン》>《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》]]による無限マナブーストループ [#hc349770]
マナを増やすことは《母なる大地》を最大限活用する上で必須。フィニッシュも含めたあらゆるループの基礎となる。
#region2(手順){{
+《サイクリカ》で唱えた《大地》で、《エスカルデン》を踏み倒す。
+《エスカルデン》の[[cip]]を解決。この時点でマナには最初に場にいたクリーチャー、《サイクリカ》及び《エスカルデン》で置いたカードの計3〜4枚が新たに置かれている。
+《サイクリカ》と2マナをタップして《母なる大地》を唱え、《エスカルデン》をマナに置いて《サイクリカ》を出す。
+《サイクリカ》効果で《大地》を唱え、《サイクリカ》をマナに置いて今マナに戻した《エスカルデン》を出す。
+《エスカルデン》のcipを解決。この時点でマナには《サイクリカ》、《エスカルデン》で置いたカードの計2〜3枚が新たに置かれている。《エスカルデン》で2枚ともマナに置き、かつそれが全て[[単色]]ならばここで3に戻り、ループ成立。山札がある限りブーストが可能。
なお、《エスカルデン》の2枚目が追加であると上述のループの4で最初の《エスカルデン》もアンタップしてマナに置かれるため、余分なアンタップマナを生成できる。また同様の理由により、このループは[[《桜風妖精ステップル》]]を2枚使用することでも成立する。
}}
***[[《蒼狼の大王 イザナギテラス》]]による無限[[手札補充]]ループ [#r684899a]
[[《マーシャル・クロウラー》]]など、手札が必要な時に使える。
#region2(手順){{
+《サイクリカ》で唱えた《母なる大地》で、マナの《イザナギテラス》を出す。
+《イザナギテラス》の[[cip]]を解決。山札からカードを加えた後、[[呪文]]を唱える効果で《母なる大地》を使う。1に戻る。

なおこのループで十分に手札を増やした後に[[《シビレアシダケ》]]を2体用意すれば、上述の《ステップル》ループと同様の挙動でマナ加速が可能。山札を減らさずに済み、[[《マーシャル・クロウラー》]]と合わせて盾落ちケアも可能である。
}}
***[[《マーシャル・クロウラー》]]による無限[[暴発]]ループ [#tace1c2b]
事実上のフィニッシュループ。このループを行う際には《母なる大地》を余分に1枚用意した上で、マナに効果を使いたいフィニッシャーを用意しておくのがよい。
#region2(手順){{
+《サイクリカ》から唱えた《母なる大地》で、《マーシャル・クロウラー》を踏み倒す。
+《マーシャル・クロウラー》で《母なる大地》2枚をシールドゾーンに置き、そのまま回収して[[暴発]]させる。この時手札に余裕があればさらに[[シールド交換]]や[[暴発]]させてもよい。
+《母なる大地》1枚目で《マーシャル・クロウラー》をマナに置き、任意のクリーチャーと入れ替える。2枚目でそちらをマナに置きつつ、《サイクリカ》を出し直し。
+《サイクリカ》で《母なる大地》1枚目を回収し、《サイクリカ》を出し直す。2枚目で《サイクリカ》をマナに置き、《マーシャル・クロウラー》を出す。2に戻り、先ほど出した任意のクリーチャーの効果がストック。
}}
***[[《ボルバルザーク・エクス》]]によるマナアンタップループ [#s69b1c31]
カードプールの充実により近年は主流ではないが、一応記載する。
初期のタイプで使われていたもの。近年は主流ではないが、一応記載する。
#region2(手順){{
+場に適当なクリーチャーがあり、マナゾーンが6マナ以上で[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]とループさせたいクリーチャー、[[《ボルバルザーク・エクス》]]などマナ回復ができるクリーチャー)が埋まっている状態を作る。
+ここで[[《母なる大地》]]を唱えてマナから《サイクリカ》を出す。《サイクリカ》の効果で墓地の《母なる大地》をもう一度唱え、サイクリカをマナに戻した後ループさせたい[[cip]]持ちのクリーチャーを場に出す。その後《サイクリカ》の効果で《母なる大地》は手札に戻ってくる。
+再度手札から《母なる大地》を唱えて《サイクリカ》を出し、同じ要領でマナから《ボルバルザーク・エクス》などを出す。マナが回復して《母なる大地》も手札に戻ってくるのでループを繰り返せる。
2.の時にはサイクリカ自体をもう一度出してもよいので、墓地の[[呪文]](7マナ以下)を唱えながら回収することもできる。こうやってループを繰り返し、cipや呪文を使いまわして手札とマナを増やしながら、[[《黒神龍ザルバ》]]などの勝利手段にもっていく。
2.の時にはサイクリカ自体をもう一度出してもよいので、墓地の[[呪文]](7マナ以下)を唱えながら回収することもできる。
}}

フィニッシャーには《黒神龍ザルバ》や[[《トンギヌスの槍》]]をループさせるタイプの他、いわゆる[[【パクリオループ】]]が使われることもある。また、[[《次元流の豪力》]]からの[[《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》]]を何度も[[ループ覚醒]]させてドローしながらスピードアタッカーを量産するタイプもあり、このタイプは[[《奇天烈 シャッフ》]]の登場で安定性が増している。

[[ループ]]に入るルートが多彩であり、5マナでも[[《母なる大地》]]→[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]→[[《ヒラメキ・プログラム》]]と繋げることで、先行3[[ターン]]目に更地から[[ループ]]始動が可能。
制圧されていても今引きの《アマテラス》だけでゲームエンドへ持ち込める爆発力と安定性を持ち、相手への妨害手段や妨害への対抗策を積む余裕もありデッキ全体の[[カードパワー]]が高い。
[[速攻]]対策のカードは多く積まれないが、4投されやすい[[《母なる大地》]][[《ドンドン吸い込むナウ》]]が[[S・トリガー]]を持つため、[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]などで[[1ショットキル]]を狙おうものなら大抵耐えられて逆に返しのターンで[[1ショットキル]]されてしまう。
[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]登場後[[殿堂ゼロデュエル]]を象徴する[[デッキ]]のひとつになっている。

-以前は上述したように[[マナ回復]]に[[《ボルバルザーク・エクス》]]が使われていたが、その後は[[《原始 サンナップ》]]や[[《ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー》]]を使うタイプや、無限ブーストのみで[[《水上第九院 シャコガイル》]]で勝利する型が主流である。
-初期の型は[[マナ回復]]に[[《ボルバルザーク・エクス》]]が使われていて、時代が進むとこれに代わって[[《原始 サンナップ》]]や[[《ハリケーン・クロウラー》]]が採用されるようになった。近年では無限ブーストからの[[《水上第九院 シャコガイル》]]や無限暴発の存在からマナ回復をあまり重視しないものや、マナ回復自体を採用しない例もある。

-[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]で好きな呪文を唱えられることもあり、[[ループ]]デッキの例に漏れずプレイング難度がかなり高い。使いこなすには練習が必要だろう。
--上述の通り、《アマテラス》は《サイクリカ》の早出しにも貢献する。2ターン目《ステップル》→3ターン目《ステップル》+《大地》、2ターン目《ステップル》→3ターン目《イザナギテラス》+《大地》→《エスカルデン》→増えたマナで《ヒラメキ》か《大地》など、3ターン目までに[[《桜風妖精ステップル》]]や[[《ベイB セガーレ》]]で1マナでも加速できていれば意外と3ターン始動のルートは多い。

-このデッキの[[《ヒラメキ・プログラム》]]は非常に多くの役割を持つ。《イザナギテラス》に撃つと《エスカルデン》にヒラメいてマナと手札の補充、《エスカルデン》に撃つと《アマテラス》にヒラメいて次の《ヒラメキ》や《大地》のリクルート、《アマテラス》に撃つと《サイクリカ》が出てループ開始、《サイクリカ》に撃つと《マーシャル・クロウラー》が出て山を減らさない無限ループが可能になり、《マーシャル・クロウラー》に撃つとフィニッシャーの《シャコガイル》が出てくる。特に6→7、7→8の動きは非常に強力なので、デッキ構築時点で7コスト、8コストのクリーチャーは採用されないことが多い。
-このデッキの[[《ヒラメキ・プログラム》]]は非常に多くの役割を持つ。《イザナギテラス》に撃つと《エスカルデン》にヒラメいてマナと手札の補充、《エスカルデン》に撃つと《アマテラス》にヒラメいて次の《ヒラメキ》や《大地》のリクルート、《アマテラス》に撃つと《サイクリカ》が出てループ開始、《サイクリカ》に撃つと《マーシャル・クロウラー》が出て山を減らさない無限ループが可能になり、《マーシャル・クロウラー》に撃つとフィニッシャーの《シャコガイル》が出てくる。特に6→7、7→8の動きは非常に強力なので、デッキ構築時点で他の7コスト、8コストのクリーチャーは採用されないことが多い。

-[[《「本日のラッキーナンバー!」》>《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]の登場後はそちらをループさせてから、[[《マーシャル・クロウラー》]]で4枚暴発した[[《母なる大地》]]で[[《次元流の豪力》]]を出し入れして《サイクリカ》で[[《母なる大地》]]で大地を回収してまた同じ手順を繰り返すことでサイキック・クリーチャーを出し切って、[[《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》]]で[[スピードアタッカー]]化したクリーチャー達で[[1ショットキル]]する構築も見られるようになった。

-デッキ発祥以降、[[超天篇]]に成立した[[【転生サイクリカ】(殿堂ゼロデュエル)>【転生サイクリカ】#xa076817]]に需要を奪われるまで[[殿堂ゼロデュエル]][[環境]]のトップメタであった。その後[[王来篇]]で【転生サイクリカ】が色の都合上搭載できない[[《とこしえの超人》]]と[[《ベイB セガーレ》]]を獲得して環境に復帰。

-2019年10月の裁定変更によって、一時期[[《ヒラメキ・プログラム》]]の[[コスト]]になったクリーチャーが、実際に破壊されないと[[踏み倒し]]が行えなくなってしまっており(詳しくは[[《ヒラメキ・プログラム》#ルールについて>《ヒラメキ・プログラム》#rule]]にて)、[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]は[[破壊置換効果]]で破壊されずに山札に置かれるので、《サイクリカ》を種にして[[《マーシャル・クロウラー》]]を出すことができなくなっていた時期があった。現在は裁定変更で《サイクリカ》をコストにできるようになっているためこの問題は解消されている。

-[[《桜風妖精ステップル》]]から[[《熊四駆 ベアシガラ》]]の[[キリフダッシュ]]に繋いで盤面を賑わせ、[[ループ]]によって[[《天災 デドダム》]]を使い回してパーツを回収しつつ[[《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》]]で盾落ちをケアし、[[《次元の嵐 スコーラー》]]で[[追加ターン]]を得てから[[《「本日のラッキーナンバー!」》>《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》]]を無限回使って安全に[[ワンショット]]する型もある。相手の[[《天災 デドダム》]]をループさせて相手を[[ライブラリアウト]]に追い込むことも可能。

-なお[[殿堂ゼロデュエル]]で無くとも、[[《アクア鳥人 ロココ》]]の[[常在型能力]]が働いている状態で[[《緊急再誕》]]を使用すれば、[[破壊]]した[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]や[[《ボルバルザーク・エクス》]]を[[手札]]に戻した直後に踏み倒せるため同様の無限ループを行える。
--ただし[[システムクリーチャー]]が必要で攻められやすい[[手札]]にコンボパーツを確保する上、重要なサポートである[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]も使えないため【大地サイクリカ】ほどの強さは見せていない。

**参考 [#n0c12394]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/即死コンボ]]
-[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]
-[[殿堂ゼロデュエル]]
-[[即死コンボ]]
-[[無限ループ]]

-[[【大地サイクリカ】 (デュエプレ)]]

&tag(デッキ集,即死コンボデッキ,殿堂ゼロフォーマット用アーキタイプ);