【大地サイクリカ】
殿堂ゼロデュエル環境に存在する、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》と《母なる大地》のコンボでcipや呪文をループさせるデッキ。サイクリカループとも呼ばれる。
龍素記号Sr(エスアール) スペルサイクリカ SR 水文明 (7) |
クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 6000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。 |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。 |
母なる大地 R 自然文明 (3) |
呪文 |
S・トリガー |
バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下の、進化クリーチャーではないクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。 |
※プレミアム殿堂 |
殿堂ゼロでは《母なる大地》で《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を出すと、《母なる大地》を消費せずにマナのクリーチャーを踏み倒すという動きが簡単にできる。
これによってcipを使いまわす無限ループデッキである。
マナゾーンの枚数、そしてアンタップマナの枚数が重要になるこのデッキでは、多色を最低限に抑え、ほぼ全てのカードが単色で構成されることが多い。
主要カード
ブーストカードの候補
その他
ループの手順
いずれも盤面に《大地》のタネになるクリーチャーがあり、マナゾーンが6マナ以上で《龍素記号Sr スペルサイクリカ》とコンボパーツが埋まっていることが初期条件。基本となる動きは以下の通り。
- 《母なる大地》を唱えてマナから《サイクリカ》を出し、《サイクリカ》の効果で墓地の《母なる大地》をもう一度唱え、マナのコンボパーツを出す。《サイクリカ》の効果で《母なる大地》は手札に戻ってくる。
- コンボパーツのcipを解決。
- 何らかの手段によって《母なる大地》を唱える3マナを用意するか、《母なる大地》を踏み倒す。
以下は可能なループの一例。
マナを増やすことは《母なる大地》を最大限活用する上で必須。フィニッシュも含めたあらゆるループの基礎となる。
+
| | 手順
| - 《サイクリカ》で唱えた《大地》で、《エスカルデン》を踏み倒す。
- 《エスカルデン》のcipを解決。この時点でマナには最初に場にいたクリーチャー、《サイクリカ》及び《エスカルデン》で置いたカードの計3〜4枚が新たに置かれている。
- 《サイクリカ》と2マナをタップして《母なる大地》を唱え、《エスカルデン》をマナに置いて《サイクリカ》を出す。
- 《サイクリカ》効果で《大地》を唱え、《サイクリカ》をマナに置いて今マナに戻した《エスカルデン》を出す。
- 《エスカルデン》のcipを解決。この時点でマナには《サイクリカ》、《エスカルデン》で置いたカードの計2〜3枚が新たに置かれている。《エスカルデン》で2枚ともマナに置き、かつそれが全て単色ならばここで3に戻り、ループ成立。山札がある限りブーストが可能。
なお、《エスカルデン》の2枚目が追加であると上述のループの4で最初の《エスカルデン》もアンタップしてマナに置かれるため、余分なアンタップマナを生成できる。また同様の理由により、このループは《桜風妖精ステップル》を2枚使用することでも成立する。
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《マーシャル・クロウラー》など、手札が必要な時に使える。
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| | 手順
| - 《サイクリカ》で唱えた《母なる大地》で、マナの《イザナギテラス》を出す。
- 《イザナギテラス》のcipを解決。山札からカードを加えた後、呪文を唱える効果で《母なる大地》を使う。1に戻る。
なおこのループで十分に手札を増やした後に《シビレアシダケ》を2体用意すれば、上述の《ステップル》ループと同様の挙動でマナ加速が可能。山札を減らさずに済み、《マーシャル・クロウラー》と合わせて盾落ちケアも可能である。
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事実上のフィニッシュループ。このループを行う際には《母なる大地》を余分に1枚用意した上で、マナに効果を使いたいフィニッシャーを用意しておくのがよい。
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| | 手順
| - 《サイクリカ》から唱えた《母なる大地》で、《マーシャル・クロウラー》を踏み倒す。
- 《マーシャル・クロウラー》で《母なる大地》2枚をシールドゾーンに置き、そのまま回収して暴発させる。この時手札に余裕があればさらにシールド交換や暴発させてもよい。
- 《母なる大地》1枚目で《マーシャル・クロウラー》をマナに置き、任意のクリーチャーと入れ替える。2枚目でそちらをマナに置きつつ、《サイクリカ》を出し直し。
- 《サイクリカ》で《母なる大地》1枚目を回収し、《サイクリカ》を出し直す。2枚目で《サイクリカ》をマナに置き、《マーシャル・クロウラー》を出す。2に戻り、先ほど出した任意のクリーチャーの効果がストック。
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初期のタイプで使われていたもの。近年は主流ではないが、一応記載する。
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| | 手順
| - 場に適当なクリーチャーがあり、マナゾーンが6マナ以上で《龍素記号Sr スペルサイクリカ》とループさせたいクリーチャー、《ボルバルザーク・エクス》などマナ回復ができるクリーチャー)が埋まっている状態を作る。
- ここで《母なる大地》を唱えてマナから《サイクリカ》を出す。《サイクリカ》の効果で墓地の《母なる大地》をもう一度唱え、サイクリカをマナに戻した後ループさせたいcip持ちのクリーチャーを場に出す。その後《サイクリカ》の効果で《母なる大地》は手札に戻ってくる。
- 再度手札から《母なる大地》を唱えて《サイクリカ》を出し、同じ要領でマナから《ボルバルザーク・エクス》などを出す。マナが回復して《母なる大地》も手札に戻ってくるのでループを繰り返せる。
2.の時にはサイクリカ自体をもう一度出してもよいので、墓地の呪文(7マナ以下)を唱えながら回収することもできる。
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フィニッシャーには《黒神龍ザルバ》や《トンギヌスの槍》をループさせるタイプの他、いわゆる【パクリオループ】が使われることもある。また、《次元流の豪力》からの《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》を何度もループ覚醒させてドローしながらスピードアタッカーを量産するタイプもあり、このタイプは《奇天烈 シャッフ》の登場で安定性が増している。
ループに入るルートが多彩であり、5マナでも《母なる大地》→《蒼狼の始祖アマテラス》→《ヒラメキ・プログラム》と繋げることで、先行3ターン目に更地からループ始動が可能。
制圧されていても今引きの《アマテラス》だけでゲームエンドへ持ち込める爆発力と安定性を持ち、相手への妨害手段や妨害への対抗策を積む余裕もありデッキ全体のカードパワーが高い。
速攻対策のカードは多く積まれないが、4投されやすい《母なる大地》《ドンドン吸い込むナウ》がS・トリガーを持つため、《蒼き団長 ドギラゴン剣》などで1ショットキルを狙おうものなら大抵耐えられて逆に返しのターンで1ショットキルされてしまう。
《龍素記号Sr スペルサイクリカ》登場後殿堂ゼロデュエルを象徴するデッキのひとつになっている。
- 《蒼狼の始祖アマテラス》で好きな呪文を唱えられることもあり、ループデッキの例に漏れずプレイング難度がかなり高い。使いこなすには練習が必要だろう。
- 上述の通り、《アマテラス》は《サイクリカ》の早出しにも貢献する。2ターン目《ステップル》→3ターン目《ステップル》+《大地》、2ターン目《ステップル》→3ターン目《イザナギテラス》+《大地》→《エスカルデン》→増えたマナで《ヒラメキ》か《大地》など、3ターン目までに《桜風妖精ステップル》や《ベイB セガーレ》で1マナでも加速できていれば意外と3ターン始動のルートは多い。
- このデッキの《ヒラメキ・プログラム》は非常に多くの役割を持つ。《イザナギテラス》に撃つと《エスカルデン》にヒラメいてマナと手札の補充、《エスカルデン》に撃つと《アマテラス》にヒラメいて次の《ヒラメキ》や《大地》のリクルート、《アマテラス》に撃つと《サイクリカ》が出てループ開始、《サイクリカ》に撃つと《マーシャル・クロウラー》が出て山を減らさない無限ループが可能になり、《マーシャル・クロウラー》に撃つとフィニッシャーの《シャコガイル》が出てくる。特に6→7、7→8の動きは非常に強力なので、デッキ構築時点で他の7コスト、8コストのクリーチャーは採用されないことが多い。
参考