#author("2023-11-11T06:55:46+09:00","","")
#author("2023-11-11T07:02:20+09:00","","")
*コスト&ruby(かりょく){火力}; [#e00eeaf6]

[[カード]]の[[コスト]]を参照する[[除去]]。[[破壊]]の手段として、[[火力]]と並んで[[火]]に多く見られる。[[闇]]にもいくつか存在する。

火の場合、数字が決まっているコスト火力が多めで、闇の場合、[[《怨念集結》]]をはじめとして値が可変のコスト火力が多い。ただし[[《U・S・A・BINTA》]]や[[《奈落のニャンコ・ハンド》]]のように逆転する例外もある。

初出は[[コロコロコミック]]2006年7月号付録である[[《炎竜凰シャイニング・ノヴァ》]]。

|永遠のジャック・ヴァルディ R 闇/火文明 (4)|
|進化クリーチャー:スピリット・クォーツ 7000|
|進化−自分の多色クリーチャー1体の上に置く。|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手の多色ではない、コスト5以下のクリーチャーを1体破壊するか、バトルゾーンにある相手の多色ではない、コスト5以下のクロスギアを1枚選んで持ち主の墓地に置く。|
|W・ブレイカー|

|めった切り・スクラッパー R 火文明 (7)|
|呪文|
|S・トリガー|
|相手のクリーチャーを、コストの合計が6以下になるように好きな数選び、破壊する。|

通常の[[火力]]との唯一かつ最大の違いは、参照するのが''[[パワー]]''か''[[コスト]]''かという点。範囲外となり[[除去]]できない[[クリーチャー]]がいるのは[[火力]]と同様であるが、[[コスト]]参照のこちらの方が[[腐りづらい>腐る]]。

例えば[[《めった切り・スクラッパー》]]と[[《スーパー炎獄スクラッパー》]]を比べた場合、終盤になると全ての[[クリーチャー]]の[[パワー]]が5000を超えることもあり得るのに対し、コスト6以下のクリーチャーが1体もいなくなることは滅多にない。そのため、[[《スーパー炎獄スクラッパー》]]が破壊できない[[パワー]]6000台の[[W・ブレイカー]]持ちなども[[マナコスト]]次第で[[破壊]]できる。

またカードゲームの宿命として[[カードパワー]]の[[インフレ]]は避けられず、特に[[バニラ]]の基礎[[パワー]]上昇は顕著である。一方、[[コスト]]の方は、[[カードパワー]]が[[インフレ]]すればするほど、むしろ相対的に低下することになる。従って通常の[[火力]]を放つ[[カード]]は上限値を高めるなどのリメイクを要しその都度[[デッキ]]の[[カード]]を入れ換えることになるが、コスト火力には基本的にその必要性がない。

なので、通常の[[火力]]よりも上質な[[除去]]となっている。

ただ[[革命編]]以降は、[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]や[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]、[[《“罰怒”ブランド》]]のように、高コストでありながら自力で[[コスト踏み倒し]]、[[コスト軽減]]しながら序盤からバトルゾーンに登場する[[フィニッシャー]]が増加したため、近年はコスト火力も[[インフレ]]する傾向が強くなっている。
ただし、序盤から[[名目コスト]]が高いクリーチャーが登場するのは、たいてい「[[不正メタの一覧]]」のカードで賄えるため、そこに手出しできるという面でコスト火力は大いに価値がある。

また、[[パワー]]を[[増>パンプアップ]][[減>パワー低下]]させる[[効果]]は数あれど、[[バトルゾーン]]の[[カード]]の[[コスト]]を増減させる[[効果]]は未だ存在しないため、射程圏外の[[カード]]はどう足掻いても[[除去]]できない点が挙げられる(これに関しては、[[コスト]]の低い[[カード]]は[[アンタッチャブル]]でも付与しない限りはコスト火力から逃れられないとも言える。)。
また、[[パワー]]を[[増>パンプアップ]][[減>パワー低下]]させる[[効果]]は数あれど、[[バトルゾーン]]の[[カード]]の[[コスト]]を増減させる[[効果]]は未だ存在しないため、射程圏外の[[カード]]はどう足掻いても[[除去]]できない。逆に言えば、射程範囲内のカードは[[耐性]]持ち以外は確実に仕留められるということなので、役割をはっきりさせやすい。
尤も、パワー低下と火力を両立する機会はほとんどなく、[[パンプアップ]]の影響を受けない利点の方が強い。

-昨今は[[カードパワー]]の劇的な[[インフレ]]に伴って[[火力]]の上限も急上昇している([[《ドリル・トラップ》]]→[[《ジェットセット・バイト》]]など)ため、自分の[[デッキタイプ]]や[[環境]]を見定めて選択していきたい。

-コスト火力の最高値は、条件を満たした[[《英雄奥義 バーニング銀河》]]の[[コスト]]12である。また、[[火力]]と同じく一定値を割り振る形の除去も存在しており、そちらの最高値は[[《爆殺!! 覇悪怒楽苦》]]の[[コスト]]8以下となっている。

-[[《テック団の波壊Go!》]]も[[コスト]]を参照して[[破壊]]する[[効果]]を持つが、そちらは[[コスト]]6''以上''という少々特殊なものになっている。[[モード]]の内容から考えると「コスト5以下ではないクリーチャー」の意味合いが強い。

-「[[コスト]]○○以下」という指定の付いた[[マナ送り]]や[[シールド送り]]、[[バウンス]]も存在する。それらは指定の付かないものに比べて[[コスト]]が低く設定される傾向がある。

**コスト火力を持つカードの例 [#h5bf986f]
-[[《炎竜凰シャイニング・ノヴァ》]]
-[[《永遠のジャック・ヴァルディ》]]
-[[《滅殺鉄拳オニジゴク》]]
-[[《英雄奥義 バーニング銀河》]]
-[[《鳳皇 マッハギア》]]
-[[《テック団の波壊Go!》]]
-[[《イフリート・ハンド》]]
-[[《ドドンガ轟キャノン》]]

など

**コスト割り振り火力を持つカードの例 [#n9031a51]
-[[《めった切り・スクラッパー》]]
-[[《涙の終撃オニナグリ》]]
-[[《革命龍 ジゴン》]]
-[[《爆殺!! 覇悪怒楽苦》]]

など

**参考 [#b2ec9c16]
-[[用語集]]
-[[除去]]
-[[火力]]
-[[コスト]]
-[[インフレ]]

-[[《永遠のジャック・ヴァルディ》]]
-[[《めった切り・スクラッパー》]]

&tag(用語集,コスト,火力);