#author("2025-11-09T23:26:13+09:00","","") #author("2025-11-19T21:25:07+09:00","","") *システムクリーチャー [#b9fa9c02] バトルゾーンに存在し続けることで、試合を有利に進めることができるクリーチャーを総称した俗語。 省略形には「シスクリ」がある。 多くの場合、[[アタッカー]]と対比して使われる語であり、より具体的には「(自身が)[[攻撃]]しなくても[[アドバンテージ]]や有利状況を生み出し続けてくれる」クリーチャーを指す。 これに該当するのは、[[バトルゾーン]]にいる間、他の[[カード]]の動きによって何回でも誘発する[[誘発型能力]]持ち、ないしは他の[[カード]]、[[ゾーン]]、[[プレイヤー]]に影響する[[常在型能力]]持ちの[[クリーチャー]]。 多くの場合、[[アタッカー]]と対比して「(自身が)[[攻撃]]しなくても[[アドバンテージ]]や有利状況を生み出し続けてくれる」クリーチャーを指して使われる。 具体的に挙げると、[[バトルゾーン]]にいる間、他の[[カード]]の動きによって何回でも誘発する[[誘発型能力]]持ち、ないしは他の[[カード]]、[[ゾーン]]、[[プレイヤー]]に影響する[[常在型能力]]持ちの[[クリーチャー]]が該当する。 代表格は[[《コッコ・ルピア》]]、[[《光器ペトローバ》]]、[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]など。[[コスト軽減]]、[[ドロー]]、[[パンプアップ]]、[[ロック]]など、戦略の要となるものが多い。[[コスト踏み倒しメタ]]、[[呪文メタ]]もシステムクリーチャーの内に含まれる。 このタイプの[[クリーチャー]]は、存在している間は[[能力]]を半永久的に利用できるため、[[コストパフォーマンス]]がゲーム進行に伴い上昇していく。 よって、自身のシステム[[クリーチャー]]の維持と、相手のシステム[[クリーチャー]]の[[除去]]は、最優先事項の一つ。 [[バトルゾーン]]に存在している間[[アドバンテージ]]を生み続けるという事は、逆に言えば即座に[[除去]]されてしまうとほとんど[[アドバンテージ]]を得られないという事でもある。 [[吸い込まれて終わり>《ドンドン吸い込むナウ》]]という言葉が示すように[[環境]]に使い勝手の良い[[除去]]があると次の自分のターンまで生き残るかどうかすら怪しくなるため、能力自体の強さだけでなく生き残るための[[除去耐性]]や出した瞬間に最低限機能する[[cip]]も評価要素に含まれる。 [[マッハファイター]]の登場や[[除去]]の[[インフレ]]、及びゲーム自体の[[高速化]](≒ゲームエンドまでのターン数が減る事で、システムクリーチャーの恩恵を受けられるターン自体が減る)によりその傾向は年々強まっている。 [[呪文メタ]]や[[マッハファイター]]メタ([[速攻メタ]])を行うシステムクリーチャーはそれ自体が実質[[除去耐性]]として機能するため、一見除去耐性が無いように見えてもいくらか生き残りやすい。 [[除去]]に対しては[[《同期の妖精》>《同期の妖精/ド浮きの動悸》]]等で、[[マッハファイター]]に対しては[[ブロッカー]]や[[ガードマン]]で守る事でも隙を補える。[[《飛翔龍 5000VT》]]などの[[全体除去]]でそれらごと消し飛ばされるとどうしようもないが。 -その[[カード]]自身にしか影響のない[[能力]]や、自ら[[攻撃]]をしないといけない[[アタックトリガー]]などは、システムクリーチャーと呼ばれる要因にはならない。 また[[cip]]や[[pig]]など、1回きりの能力がメインのカードは[[アタッカー]]ともシステムクリーチャーとも呼ばれない。 -大半のシステムクリーチャーは[[テキスト]]にどのゾーンにあれば[[能力]]が機能するかが書かれていないが、ほとんどが「''[[バトルゾーン]]にある間''」である。[[DM-09]]までは「このクリーチャーがバトルゾーンにある間」と[[テキスト]]にあったが、[[DM-10]]以降は省略された。 -[[進化クリーチャー]]のシステムクリーチャーは目先の[[アドバンテージ]]をとりにくく[[除去]]された時の損失も大きいため敬遠される傾向にある。[[エンジェル・コマンド]]の[[進化]]には優秀な[[能力]]を持つものが多いが、採用率がそれほど高くないのはこうした理由による。 -[[サバイバー]]は[[軽量級]]から[[重量級]]までが互いに[[効果]]でサポートし合うため、[[デッキ]]の大半がシステムクリーチャーとなりうる好例である。 -[[新章デュエル・マスターズ]]あたりからは、[[サバイバー]]並みに種族間のサポートが頑強になる[[種族]]が増え、さらに[[《異端流し オニカマス》]]のような『出しやすくて効果を発揮しやすい』、あるいはアタッカーとしての面も兼ね備えたシステムクリーチャーが軽量級に出回り始めた。 //場に影響する能力を持ったクリーチャーはもはや珍しいものではなくなり、相対的に「システムクリーチャー」という言葉は死語になりつつある。 -[[アタッカー]]との対比で使われる事が多い理由は、[[攻撃]]には[[S・トリガー]]や[[殴り返し]]などのリスクを伴うため。[[アドバンテージ]]を生み出し続けたいなら、下手に[[攻撃]]せずその場にいた方が良いと言う点で、アタッカーとは役割がはっきり分かれる。 --ただし、発生させる効果の内容によっては、自身が[[攻撃]]するリスクを減らしたり、[[攻撃]]を有利にしたりするものもあり、そのような場合はアタッカーの役割を兼ねることもある。[[《聖霊王アルカディアス》]]や、[[プレミアム殿堂]]となった[[《呪紋の化身》]]はその代表格。 また、システムクリーチャーとしての[[能力]]とは別に[[除去]][[耐性]]を持つ場合も、アタッカーを兼任させやすい。 ---このような性能のカードは、当初は必然的に高[[コスト]]になりがちで、実際にアタッカーの性能を発揮するのは終盤であることが多かった。しかし[[革命編]]あたりの[[高速化]]の煽りを受けて[[《異端流し オニカマス》]]をはじめとする軽量メタ[[クリーチャー]]が登場しはじめ、[[ビートダウン]]において[[アタッカー]]の側面を存分に活かせるシステムクリーチャーも増加した。特に相手へのメタ能力を持つシステムクリーチャーをメインとした高速デッキは【メタビート】と呼称される。 ***置物 [#p580cec5] 「システム''クリーチャー''」という呼び方だが、その本質は特定の場所に存在し続けることで[[アドバンテージ]]を生み出すカードもしくは行為を意味している。 なので[[カードタイプ]]が[[クリーチャー]]ではないものにも「システムクリーチャーである」との意図的な誤用をなされることがある。 この違和感を解消するために、''置物''という語句でより広範囲な対象を表現することがある。 -[[城]]、[[フォートレス]]、[[フィールド]]、[[タマシード]]、[[クロス]]されていない時に[[能力]]を発揮する[[クロスギア]]などが相当する。 具体的には[[《ノーブル・エンフォーサー》]]、[[《ハッスル・キャッスル》]]など。 特に[[バトルゾーン]]にありながらアクションが不可能な[[フォートレス]]、[[フィールド]]は、「システムクリーチャー」が意味する役割のために存在する[[カードタイプ]]と言える。 **参考 [#g48a75d9] -[[用語集]] -[[常在型能力]] -[[誘発型能力]] -[[置きドロー]] -[[ロック]] &tag(用語集,クリーチャー);