システムクリーチャー

バトルゾーンに存在し続けることで、試合を有利に進めることができるクリーチャーを総称した俗語。
省略形には「シスクリ」がある。

多くの場合、アタッカーと対比して「(自身が)攻撃しなくてもアドバンテージや有利状況を生み出し続けてくれる」クリーチャーを指して使われる。
具体的に挙げると、バトルゾーンにいる間、他のカードの動きによって何回でも誘発する誘発型能力持ち、ないしは他のカードゾーンプレイヤーに影響する常在型能力持ちのクリーチャーが該当する。

代表格は《コッコ・ルピア》《光器ペトローバ》《雷鳴の守護者ミスト・リエス》など。コスト軽減ドローパンプアップロックなど、戦略の要となるものが多い。コスト踏み倒しメタ呪文メタもシステムクリーチャーの内に含まれる。

このタイプのクリーチャーは、存在している間は能力を半永久的に利用できるため、コストパフォーマンスがゲーム進行に伴い上昇していく。
よって、自身のシステムクリーチャーの維持と、相手のシステムクリーチャー除去は、最優先事項の一つ。

バトルゾーンに存在している間アドバンテージを生み続けるという事は、逆に言えば即座に除去されてしまうとほとんどアドバンテージを得られないという事でもある。
吸い込まれて終わりという言葉が示すように環境に使い勝手の良い除去があると次の自分のターンまで生き残るかどうかすら怪しくなるため、能力自体の強さだけでなく生き残るための除去耐性や出した瞬間に最低限機能するcipも評価要素に含まれる。
マッハファイターの登場や除去インフレ、及びゲーム自体の高速化(≒ゲームエンドまでのターン数が減る事で、システムクリーチャーの恩恵を受けられるターン自体が減る)によりその傾向は年々強まっている。

呪文メタマッハファイターメタ(速攻メタ)を行うシステムクリーチャーはそれ自体が実質除去耐性として機能するため、一見除去耐性が無いように見えてもいくらか生き残りやすい。

除去に対しては《同期の妖精》等で、マッハファイターに対してはブロッカーガードマンで守る事でも隙を補える。《飛翔龍 5000VT》などの全体除去でそれらごと消し飛ばされるとどうしようもないが。

  • そのカード自身にしか影響のない能力や、自ら攻撃をしないといけないアタックトリガーなどは、システムクリーチャーと呼ばれる要因にはならない。
    またcippigなど、1回きりの能力がメインのカードはアタッカーともシステムクリーチャーとも呼ばれない。
  • 大半のシステムクリーチャーはテキストにどのゾーンにあれば能力が機能するかが書かれていないが、ほとんどが「バトルゾーンにある間」である。DM-09までは「このクリーチャーがバトルゾーンにある間」とテキストにあったが、DM-10以降は省略された。

置物

「システムクリーチャー」という呼び方だが、その本質は特定の場所に存在し続けることでアドバンテージを生み出すカードもしくは行為を意味している。
なのでカードタイプクリーチャーではないものにも「システムクリーチャーである」との意図的な誤用をなされることがある。
この違和感を解消するために、置物という語句でより広範囲な対象を表現することがある。

参考