#author("2023-04-07T11:29:25+09:00","","")
#author("2023-11-13T19:02:24+09:00","","")
*スペック [#xca54ef2]

カードの持つ性能のこと。ちなみに本来は仕様や仕様書を意味する用語。

「スペックが高いカード」「スペックが低いカード」などと表現する。
一般的には[[マナ]][[コスト]]を基準とし、[[パワー]]や能力などが優れているかそうでないかを指す。

[[《サイバー・ブレイン》]]等は[[マナコスト]]に比べ効果が強力で、高スペックのカードといえる。同じように、[[《メテオレイジ・リザード》]]等は[[コスト論]]的に損をしてるために、低スペックのカードといえる。

同じ[[効果]]があったとしても、[[マナコスト]]が高いカードや使用の条件が厳しいカードはスペックが低くなる。例として、同じ2枚[[ハンデス]]でも[[《スケルトン・バイス》]]は4マナとそれほど重くなく[[プレミアム殿堂]]に指定されるほど強力だが、[[《残虐覇王デスカール》]]は8マナと重く起動の条件も[[タップ能力]]であるため、かなりスペックが低くなっている。

-[[デッキ]]を組む際はなるべくスペックの高いカードを採用したいところである。ただし、スペックが著しく高いカードは当然[[メタデッキ]]の中心になり、[[シングルカード]]市場でのレートも高騰する。

-単体では強くないが、「他のカードと組み合わせることで、初めて強い効果を発揮するような能力」を持ったカードは、たとえ環境入りすることがあっても「スペックが高い」と言われることは少ない。そういう場合は、「爆発力が高い」、「ポテンシャルがある」、「○○と強力な[[シナジー]]を形成する」などといった言われ方をする。スペックという言葉を使うにしろ、「このカードと組み合わせることで高いスペックを発揮する」、「スペックの高いカードへと化す」という言われ方をし、直接的にそのカードだけを指して「スペックが高い」とは言われない。
--例えば、[[《黒神龍ブライゼナーガ》]]は、[[S・トリガー]]、[[スーパー・S・トリガー]]をふんだんにデッキに入れることによって、強力な[[効果]]を発揮する(実際に環境入りもした)。しかし、逆に[[S・トリガー]]、[[スーパー・S・トリガー]]がデッキにほとんど入っていなければ、強力な効果は発揮されないどころか、ただいたずらに[[シールド]]を減らすことになるので、かえって負けに直結してしまう。このようなカードは「スペックが高い」とは言えない。

-しかし、「スペックが高い」と言えるカードでも、ある程度は他のカードとの組み合わせは大事になる。例えば、[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]と[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]はスペックが高いと言えるが、前者は[[《轟速 ザ・レッド》]]や[[《轟速 ザ・ゼット》]]などの軽量級の火のコマンドが必要とされ、後者はコスト5以上の[[火]]か[[自然]]の[[ドラゴン]]が必要となる。どんなカードでもデッキのコンセプトに合ったものを使うべきであり、それは[[スペック]]が高い[[カード]]でも同じである。いくら[[スペック]]が高いからと言って、どんなデッキにも入る[[カード]]はないと言っていい。

-ちなみに英語ではSPEC(specificationの略)とは「仕様書」の意味だが、日本では「性能」を意味する言葉だと誤解され、和製英語として現在も使われている。

-スペックが高すぎるカードは、「オーバースペック」も呼ばれることがあるが、一般用語で使われている「オーバースペック」とは若干意味が異なる。TCGでは単純にスペックが高すぎるという意味合いで使われるが、一般的には「利用者が求めるよりも高い性能」、つまり「もう少し低い性能でいい」、「余計な機能が付きすぎている」という意味合いで使われる。
--尤も、環境を荒らすほどスペックが高いカード、特に[[殿堂カード]]に指定されてしまったカードに関しては、確かに「利用者が求めるよりも高い性能」、「もう少し低い性能でいい」、「余計な機能が付きすぎている」が当てはまるだろう。

**参考 [#hf877286]
-[[用語集]]
-[[コスト]]
-[[カードパワー]]

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