スペック
カードの持つ性能のこと。ちなみに、本来は仕様や仕様書を意味する用語(後述)。
「スペックが高いカード」「スペックが低いカード」などと表現することが多いが、「このカードはこういう場面で活躍できるスペック」といったように用途を指す意味でも使われることがある。
一般的にはマナコストを基準とし、パワーや能力などが優れているかそうでないかを指す。
《サイバー・ブレイン》等はマナコストに比べ効果が強力で、高スペックのカードといえる。同じように、《メテオレイジ・リザード》等はコスト論的に損をしてるために、低スペックのカードといえる。
同じ効果があったとしても、マナコストが高いカードや使用の条件が厳しいカードはスペックが低くなる。例として、同じ2枚ハンデスでも《スケルトン・バイス》は4マナとそれほど重くなくプレミアム殿堂に指定されるほど強力だが、《残虐覇王デスカール》は8マナと重く起動の条件もタップ能力であるため、かなりスペックが低くなっている。
- デッキを組む際はなるべくスペックの高いカードを採用したいところである。ただし、スペックが著しく高いカードは当然メタデッキの中心になり、シングルカード市場でのレートも高騰する。
- 単体では強くないが、「他のカードと組み合わせることで、初めて強い効果を発揮するような能力」を持ったカードは、たとえ環境入りすることがあっても「スペックが高い」と言われることは少ない。そういう場合は、「爆発力が高い」、「ポテンシャルがある」、「○○と強力なシナジーを形成する」などといった言われ方をする。スペックという言葉を使うにしろ、「このカードと組み合わせることで高いスペックを発揮する」、「スペックの高いカードへと化す」という言われ方をし、直接的にそのカードだけを指して「スペックが高い」とは言われない。
- 英語ではSPEC(specificationの略)とは「仕様書」の意味だが、日本では「性能(主に機械)」を意味する言葉として定着している。
- スペックが高すぎるカードは、「オーバースペック」も呼ばれることがあるが、一般用語で使われている「オーバースペック」とは若干意味が異なる。TCGでは単純にスペックが高すぎるという意味合いで使われるが、一般的には「利用者が求めるよりも高い性能」、つまり「もう少し低い性能でいい」、「余計な機能が付いている」「コストが無駄にかかる」など、「過剰性能」の意味合いで使われる。
- 無論、こちらも和製英語であり、「過剰性能」の英訳としては「オーバーエンジニアリング(Overengineering)」が適正とされる。
- しかし、スペックが高すぎて環境及びプレイヤーに良からぬ影響を及ぼすカード、特に殿堂カードに指定されてしまったカードに関しては、確かに「過剰性能」ではあるだろう。
参考