#author("2025-10-14T11:18:06+09:00","","")
#author("2025-10-14T13:29:05+09:00","","")
*テンプレート (能力テキスト) [#top]
COLOR(red):''このWikiのページ作成に用いている「[[テンプレート]]」とは異なります。''

「ある類似した挙動をする能力」や能力テキスト内の表現に対して、割り当てられる能力テキストの雛形。

「ある類似した挙動をする能力」群が類似した能力テキストになっていることはルール理解の促進やカードの検索性向上に資している。

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>意外に知られてない開発事情として、デザインは全て英語で行われているというのがあります。&br;
今春の''テンプレート''改訂で、&br;
When you put this creature into the battle zone&br;
だったものが、&br;
When this creature arrives&br;
に変更になり、王来篇から「出た時」の日本語訳も更新されています。
>>[[引用元>https://x.com/syaba3/status/1473900625062952962]](2021年12月23日)
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**例 [#example]
|「我こそが真のZEROだ!!」 UC 火文明 (5)|
|呪文|
|''アタック・チャンス'':ゼニス、アンノウンまたはオラクル(自分のゼニス、アンノウン、またはオラクルが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)|
|相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。|

例えば、[[《「我こそが真のZEROだ!!」》]]というカードは、[[火力]]という俗称の効果を持つ。
この効果は原則として、「相手のパワー⚪︎⚪︎以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。」というテキストで表され、今日以下のようなテキストで収録されることはない。

-相手のパワーが⚪︎⚪︎以下のクリーチャーを1体選び、破壊する。
-相手のパワー⚪︎⚪︎以下であるクリーチャーを1体選び、破壊する。
-パワー⚪︎⚪︎以下の相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。

こうした時、[[火力]]には能力テキストの雛形=テンプレートがある、と推測できる。

実際のところ、上のような雛形は[[火力]]に限定して利用されているわけではない。

|支配のオラクルジュエル P(R) 光/闇文明 (8)|
|呪文|
|''S・トリガー''|
|相手のアンタップしているクリーチャーを1体選び、破壊する。|
|相手のクリーチャーをすべてタップする。|

|俳速 ザ・ハイク C 火文明 (5)|
|クリーチャー:マジック・ソニック・コマンド 5000|
|''スピードアタッカー''(このクリーチャーは召喚酔いしない)|
|BGCOLOR(#ccd):|
|♪突進者 英語でいえば それチャージャー C 火文明 (3)|
|呪文:マジック・ソング|
|相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体選び、破壊する。|
|''チャージャー''(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)|

|時を戻す水時計 C 水文明 (1)|
|呪文|
|''S・トリガー''(このカードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ実行してもよい)|
|相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。|

[[《支配のオラクルジュエル》]]、[[《俳速 ザ・ハイク/♪突進者 英語でいえば それチャージャー》]]、[[《時を戻す水時計》]]などの例も踏まえると、火力にも使われるテンプレートは、「固定の条件を示した除去一般」に使われるテンプレートであることがわかる。

どんな効果にどんなテンプレートがあるかは原則として公開されておらず、上のようにすでに出ているカードからテンプレートを推測することしかできない。

**テンプレートの変更 [#change]
テンプレートは恒久的なものではなく時折変更される。

[[Magic:The Gathering]]は、オラクルの更新処理があるためか、テンプレート変更は頻繁に告知されるが、デュエマでは特に告知されることなく、新規・再録カードの能力テキストに新たなテンプレートが適用されることが多い。

ただし、以下については[[ルール]]解釈にも影響を与えかねないことからをテンプレート変更が告知された。
-「[[バトルゾーンに出た時>cip]]」「[[バトルゾーンから離れた時>離れた時]]」などの「バトルゾーン」の省略
-[[シールド化]]、[[実行]]の新キーワード処理の導入
-多くの、クリーチャーなどを破壊する効果の「[[選び>選ぶ]]」の追加

その他、特に告知されていない些細なテンプレート変更の例として以下が存在する。
-「ひとつ」「ふたつ」から「1つ」「2つ」への変更
-「山札の上から1枚目」から「山札の上から1枚」への変更
-「山札の一番下」から「山札の下」への変更
-[[シンカライズ]]を説明するテキストが、「:」に続けて書かれる方式から[[注釈文]]として書かれる方式への変更
-特性を参照する際に「[[[パワー]の[持ち主]のクリーチャー>《幻竜砲》]]」から「[持ち主]の[パワー]のクリーチャー」への変更
-[[進化]]のテキストの「自分の」の省略と進化元がクリーチャーであることの明示

**テンプレートから逸脱したカード [#nb5c219d]
テンプレートが存在することにより、あるカードに対する裁定を同じテンプレートを採用した別のカードに適用できるようになる。

逆に言えば、テンプレートから逸脱していることにより、他のカードの裁定を適用しづらくなったり、詳細な効果処理がわからなくなることがある。

例えば、[[《地割呪文「ドゴル」》]]と[[《ブラッサム・トラップ》]]はどちらも「自分が選んだ相手のクリーチャーが相手のマナゾーンに置かれる」効果だが、テキスト差異によって、誰がマナゾーンに置くかに形式的な差異が生まれている。[[《星空に浮かぶニンギョ》]]の未確定の裁定が確定した場合、前者は破壊除去、後者はマナ送りのような差異が生まれる余地がある。

**参考 [#reference]
-[[テキスト]]

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