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#author("2025-05-02T13:28:47+09:00","","")
*差別化 [#vc3dc1c0]
コスト・性能がある程度類似している2つの[[カード]]を比較した時に、それぞれの差異、特に他より優れた点を挙げること。
ほとんどの場合、差別化を考えるカードが[[デッキビルディング]]上で[[相互互換]]になることはまず無い。
基本的にはそれぞれのデッキにおいて「現実的な範囲において、片方が優位、もう片方が劣勢」または「それぞれカードで、現実的に強く使える状況と弱い状況がある」の関係である。
[[メタゲーム]]に左右されるものの「その2つはどちらでも良い」とならず使用率に確実に隔たりが出る。
//【白赤緑ボルシャック】では、ざっと見る感じ《光神龍スペル・デル・フィン》>>全バリエーションの《ナンバーナイン》
その要因となるのが「差別化」を考えた結果といえる。
**差別化例:[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]と[[《偽Re:の王 ナンバーナイン》]] [#h014df4e]
ともに[[コスト9]]、相手が呪文を唱えられなくする[[ドラゴン]]である。
《ナンバーナイン》については、[[ツインパクト]]で呪文サポートも受けられる[[《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》]]と、そのツインパクト化前の[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]で、《偽Re:》と比較して種族に[[アンノウン]]を持つメリットがあるが、単純にドラゴン・クリーチャーとして最もクセの少ない《偽Re:》をチョイスしてある。
***《光神龍スペル・デル・フィン》側の長所 [#w0d27c4c]
-[[手札]][[ピーピング]]により[[ニンジャ・ストライク]]や[[S・バック]]、[[革命0トリガー]]などを持っていないかの確認を行うことができる。
-相手の手札にある呪文の枚数次第で、あちらのパワー9000を上回ることができる。
-素の[[パワー]]が低いため、[[《死神の蘇生者シュタイナー》]]や[[《ドンジャングルS7》]]などで[[コスト踏み倒し]]を図ることができる。
***《偽Re:の王 ナンバーナイン》側の長所 [#g8ea6b1c]
-[[G・ストライク]]でデッキの防御力に貢献する。
-[[コマンド]]なので、味方の光の[[封印]]を外せる。
-素のパワーが[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]より高く、相手の手札が少ない場合でも[[《威牙の幻ハンゾウ》]]など非呪文によるパワー参照や[[バトル]]に安定性がある。
**差別化例:[[《フェアリー・Re:ライフ》]]と[[《フェアリー・ライフ》]] [#w4e332f4]
ともにコスト2、山札の上から1枚[[マナブースト]]する[[呪文]]である。
しかし、上の《デル・フィン》と《ナンバーナイン》とは異なり、初動としてデッキに合計5枚以上入れるということが多いことには注意。
とはいえ、どちらをより多く採用するか(例えば4枚、2枚の振り分け採用でどちらを4枚にするか)には差別化の考えは重要である。
***《フェアリー・Re:ライフ》側の長所 [#c22fe637]
-[[G・ストライク]]により、[[防御札]]として直接機能するため、次のターンが回ってくるか[[ニンジャ・ストライク]]等を使うかしないと[[マナブースト]]を活かせない[[《フェアリー・ライフ》]]より[[ワンショットキル]]に耐性がある。
//-[[G・ストライク]]サポートを受けられる。←無い
***《フェアリー・ライフ》側の長所 [#t0cabaf7]
-[[ワンショットキル]]を狙わない[[ビートダウン]]に対しては、タダで[[マナブースト]]できる事が[[G・ストライク]]より有益に働く場合がある。
-[[S・トリガー]]のおかげで[[逆転撃]]や[[ニンジャ・ストライク]]が間に合う可能性がある。
-[[S・トリガー]]サポートや[[暴発]]ギミックの恩恵を受けられる。
**差別化例:[[《終末の時計 ザ・クロック》]]と[[《終止の時計 ザ・ミュート》]] [#r6972cd8]
ともにコスト3、相手のシールドブレイクで事実上のターンスキップを狙える[[S・トリガー獣]]である。
***《終末の時計 ザ・クロック》側の長所 [#fdc80038]
-[[《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》]]のような、現在進行中の攻撃も中止できる。
-[[S・トリガー・プラス]]ではないため、[[ターンの残りをとばす]]のが不発にならない。
-[[《戯具 ヴァイモデル》]]といった別の踏み倒しから呼び出しても受け札になる。
-自分のターンに出して、「自分のターンの終わりに〜」のデメリットを消滅させたり、相手の[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]][[《真気楼と誠偽感の決断》]]などを使わせずに相手のターンを始めさせるなどのテクニックがある。
***《終止の時計 ザ・ミュート》側の長所 [#e388d24a]
-自分のターンに出して、「自分の[[ターンの残りをとばす]]」というクセの強い効果ではなく、[[手札交換]]なので[[汎用性]]が高い。[[《父なる大地》]]などの[[友情コンボ]]も成立しない。
-相手のターンに[[S・トリガー・プラス]]を満たして召喚して、結果として相手がターン終了を宣言するため、自分の[[《流星のガイアッシュ・カイザー》]][[《真気楼と誠偽感の決断》]]などとシナジーがある。
-方法問わず、相手のターンに出して、[[ディスカード]]で[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]を登場させて盤面補強ができるなどのテクニックがある。
**差別化例:あるクリーチャーとその[[ツインパクト化]] [#gd8013f4]
//あくまで例なので、分かりやすさ重視でクリーチャーのみのケースに差し戻し
***元のクリーチャーについて、差別化に使われる要素 [#b41de3cf]
-[[《マインド・リセット》]]などの[[呪文メタ]]の影響を受けない。
-[[《ウォズレックの審問》>《サイバー・K・ウォズレック/ウォズレックの審問》]]や[[《7777777》>《キング・ザ・スロットン7/7777777》]]のような[[コスト]]参照に引っかかりにくい。
-こちらが単色でツインパクト化側が[[多色]]の場合、こちらはタップせずにマナゾーンに置ける。
***ツインパクト化されたカードについて、差別化に使われる要素 [#b6721bce]
-状況に応じて呪文としても利用することが可能になり、運用の幅が広がる。
-[[《魔光王機デ・バウラ伯》]]などにより呪文としてクリーチャーを回収することができる。
-元のカードより出せる[[マナ]]の[[文明]]が増える場合がある。
-[[ガチンコ・ジャッジ]]等で[[特性]]を参照する時、好きな方を参照できる。
**その他 [#heee0696]
-比較している[[カード]]をそれぞれA、Bとして、AがBの活躍するための要素をすべて持っている場合、「AはBの[[上位互換]]」「BはAの[[下位互換]]」と言う。
--仮に差別化点があるとしても、それが「他のカードと組み合わせた場合」「相手によるメタがあった場合」にしか機能しないものであれば、その時点で[[上位互換]]・[[下位互換]]と呼ぶことが多い。
例えば、前述の『あるクリーチャーとその[[ツインパクト化]]』については、元のカードの差別化点が他のカードが絡んだ場合にしか発揮されないため、一般的に[[ツインパクト化]]の方が[[上位互換]]とされる。
-「他のカードと組み合わせた場合」「相手によるメタがあった場合」の差別化点も存在しない場合、「[[完全上位互換]]」「[[完全下位互換]]」の関係が成り立つとされる。
ただし、本当に差別化点が全くないカードは、存在しないか、あったとしても[[カードプール]]の拡充によっていくらでも覆されうる。詳しくは[[完全上位互換]]の項目を参照。
-[[デッキ]]の組み方によっては特定の[[能力]]の有用性が小さくなるか、あるいは全くなくなることもあるため、具体的な差別化点を挙げて比較することは[[デッキビルディング]]の大事な要素と言える。
-[[デッキ]]の組み方によっては特定の[[能力]]の有用性が小さくなるか、あるいは逆転することもあるため、具体的な差別化点を挙げて比較することは[[デッキビルディング]]の大事な要素と言える。
-差別化点にも大小あり(この大小は先述のとおり[[デッキ]]への影響度でも変化する)、基本的には差別化点が小さい・少ないカードよりは、大きい・多いカードを投入した方が強い[[デッキ]]になる。[[上位互換]]・[[下位互換]]が存在するカードであればなおさら。
一方で決定打となる差別化点が存在しない場合、そのカードの投入によって後続のカードの差別化度合いも決まりうるため、どちらを投入するかの判断に悩まされることになる。それも[[デッキビルディング]]の醍醐味の一つではあるが。
必ずしも差別化を図らず、[[墳墓避け]]として同類のカードを複数種デッキに採用するやり方もある。
-通常([[アドバンス]])では差別化が難しく単なる[[下位互換]]になるようなカードであっても、[[ブロック構築]]や[[New Division]]など、限られた[[カードプール]]下で[[上位互換]]のカードが使えない場合は脚光を浴びるチャンスが生まれる。
逆に、カード自体は使えても、差別化できるはずの要素が[[フォーマット]]や[[環境]]の影響で意味をなさなくなると、そのカードは他の[[類似カード]]の[[下位互換]]に近いものとして見られてしまうケースがある((例えば[[《半魔の夜将ホルス》]]と[[《ザ・美食秘宝サイキック・イーター》]]は[[pig]][[能力]]の違いによって互いに差別化ができるが、[[オリジナル]]の場合、[[サイキック・クリーチャー]]が存在しないため、《サイキック・イーター》側は[[pig]]が機能せず、単体での差別化点を失ってしまう))。
**参考 [#oa3d3215]
-[[用語集]]
-[[特殊な条件下で差別化]]
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