差別化

コスト・性能がある程度類似している2つのカードを比較した時に、それぞれの差異、特に他より優れた点を挙げること。
どちらの場合でもデッキビルディング上で果たす役割が概ね等しい場合に、異なる点を抽出して比較することで、どちらを採用するかの検討材料となる。

差別化例:《光神龍スペル・デル・フィン》《偽りの王 ナンバーナイン》

ともにコスト9、相手が呪文を唱えられなくするドラゴンである。

《光神龍スペル・デル・フィン》側の差別化要素

《偽りの王 ナンバーナイン》側の差別化要素

差別化例:《フェアリー・Re:ライフ》《フェアリー・ライフ》

ともにコスト2、山札の上から1枚マナブーストする呪文である。

《フェアリー・Re:ライフ》側の差別化要素

《フェアリー・ライフ》側の差別化要素

差別化例:あるクリーチャーor呪文とそのツインパクト化

元のクリーチャーor呪文側の差別化要素

ツインパクト化側の差別化要素

基本的にツインパクト化側の方が用途が広いため、敢えて差別化する必要性はない。だが、敢えて挙げるとすれば以下の点などがある。

その他

  • 比較しているカードをそれぞれA、Bとして、Aに差別化点はあるがBにはない場合、「AはBの上位互換」「BはAの下位互換」と言う。
    • 仮に差別化点があるとしても、それが「他のカードと組み合わせた場合」「相手によるメタがあった場合」にしか機能しないものであれば、その時点で上位互換下位互換と呼ぶことが多い。
      例えば、前述の『あるクリーチャーとそのツインパクト化』については、元のカードの差別化点が他のカードが絡んだ場合にしか発揮されないため、一般的にツインパクト化の方が上位互換とされる。
  • 「他のカードと組み合わせた場合」「相手によるメタがあった場合」の差別化点も存在しない場合、「完全上位互換」「完全下位互換」の関係が成り立つとされる。
    ただし、本当に差別化点が全くないカードは、存在しないか、あったとしてもカードプールの拡充によっていくらでも覆されうる。詳しくは完全上位互換の項目を参照。
  • デッキの組み方によっては特定の能力の有用性が小さくなるか、あるいは全くなくなることもあるため、具体的な差別化点を挙げて比較することはデッキビルディングの大事な要素と言える。
  • 差別化点にも大小あり(この大小は先述のとおりデッキへの影響度でも変化する)、基本的には差別化点が小さい・少ないカードよりは、大きい・多いカードを投入した方が強いデッキになる。上位互換下位互換が存在するカードであればなおさら。
    一方で決定打となる差別化点が存在しない場合、そのカードの投入によって後続のカードの差別化度合いも決まりうるため、どちらを投入するかの判断に悩まされることになる。それもデッキビルディングの醍醐味の一つではあるが。
    必ずしも差別化を図らず、墳墓避けとして同類のカードを複数種デッキに採用するやり方もある。

参考

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[1] 例えば《半魔の夜将ホルス》《ザ・美食秘宝サイキック・イーター》pig能力の違いによって互いに差別化ができるが、オリジナルの場合、サイキック・クリーチャーが存在しないため、《サイキック・イーター》側はpigが機能せず、単体での差別化点を失ってしまう