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#author("2024-03-31T22:37:10+09:00","","")
#author("2024-10-08T11:04:29+09:00","","")
*状況起因処理 [#de0fa6e5]
状況起因処理とは、ゲーム中に特定の状況が発生した際に、カードの効果とは関係なしに発生する処理のこと。
要するに、ルール上の処理のこと。
状況起因処理はいくつかの種類があり、発生要因となる状況も処理の内容も様々である。
頻出のものは多くのルール解説に載っている。一方、発生条件が限られているものはカードに[[注釈文]]として書かれていたりする。
状況起因処理は他の[[呪文]]や[[能力]]の[[解決]]よりも優先して処理される。この点は[[常在型能力]]に近いが、あちらが継続的効果を生成する(一定期間ゲームの状態を変化させる)のに対して、状況起因処理はイベントを発生させるという違いがある。
状況起因処理は他の[[呪文]]や[[能力]]の[[解決]]よりも優先して処理される。この点は[[常在型能力]]に近いが、あちらが[[継続的効果]]を生成する(一定期間ゲームの状態を変化させる)のに対して、状況起因処理はイベントを発生させるという違いがある。
発生原因としては「直近のイベントを参照するもの」「現在の状態を参照するもの」「その他のもの」がある。
このうち、その他に分類されるもの(下記一覧参照)は本家[[Magic:The Gathering]]における状況起因処理の定義と異なる(分類が存在しない)ので注意。
現在の状態を参照する状況起因処理の中には該当の状態になった際、[[置換効果]]によって別の処理に置き換えられたり継続的効果で無視されることによって処理を行っても同じ状況のままである場合がある。
例)[[《インフィニティ・ドラゴン》]]がいる状態でドラゴンのパワーが0になる等
状況起因処理を行っても当該の状態が存在する場合、もう一度処理を行う。
何度行っても同じ状況のままである場合、選択肢のない[[無限ループ]]に陥ってしまう。一部の処理には[[無限ループ]]を阻止するために、無制限の[[置換効果]]が発生している場合には処理の発生を止めてゲームを続行するという例外裁定が出る場合がある。
例)[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]や[[《零龍》]]のパワーが0になる等
-ルールによる処理は他に[[ターン起因処理]]などがある。
**ルールによる状況起因処理一覧 [#kc7a03b4]
デュエル・マスターズ総合ゲームルール Ver.1.8(2018/06/11)に基づく。
より詳細な裁定については、各項のリンク先も参照。
***現在の状態を参照するもの [#ye949162]
このタイプは、指定の状態にある時は常に処理が発生し続ける。総合ルールにて「〜になった〜は」と単一のイベントを指すような書き方がされているものでも同様。
-パワーが 0 以下のクリーチャーは破壊される。(703.4c)
--[[パワー低下]]のページを参照。
--[[パワー低下]][[能力]]を持つ[[カード]]には大抵注釈として書かれているが、元から[[パワー]]0のクリーチャーにはほぼ書かれていない。もちろん元から[[パワー]]0の[[クリーチャー]]も対象内。
-バトルゾーンにある単一のサイキック・セルおよびドラグハート・セルは、超次元ゾーンに置かれる。(703.4g)
--[[サイキック・セル]]、[[セル]]のページを参照。[[リンク]]して[[セル]]以外の[[カードタイプ]]に上書きされていればこの処理は発生しない。
--総合ルールには単一とあるが、実際には3枚の状態から端の[[セル]]だけを外された場合など、リンク部分は残っているが不完全になった、という場合でも[[超次元ゾーン]]に強制送還される。
-バトルゾーンにある適正なタイプを持たない表向きのカードは墓地に置かれる。(703.4j)
--単体になった[[禁断コア]]、[[カード指定除去]]でバトルゾーンに取り残された[[魔導具]][[呪文]]などが該当する。
--[[クリーチャー]][[の下]]にある等[[カードタイプ]]が消失しているカードはバトルゾーンに存在できる。
--[[ツインパクト]]に「このカードをバトルゾーンに出す」とあるものは、バトルゾーンに出てクリーチャーとして存在することになる。
-バトルゾーンにある単一のウェポンは、超次元ゾーンに置かれる。(703.4l)
--[[ドラグハート・ウエポン]]、[[装備]]のページを参照。
-山札が 0 枚になったプレイヤーは、ゲームに敗北する。(703.4b)
--詳しくは[[ライブラリアウト]]のページを参照。
//--総合ルールには「なったプレイヤーは」とあるが、実際には[[山札]]が0のプレイヤーは常に敗北判定が発生する。
-バトルゾーン以外のゾーンに置かれたサイキック・クリーチャーおよびドラグハートは、超次元ゾーンに置かれる。(804.4b)
--[[サイキック・クリーチャー]]、[[ドラグハート]]のページを参照。
//--総合ルールには「置かれた〜は」とあるが、実際には[[バトルゾーン以外の場所]]に置かれている限り、サイキック・クリーチャーおよびドラグハートは常に超次元ゾーンへの移動処理が発生し続ける。
***直近のイベントを参照するもの [#bdcc3b87]
-シールドがない状態でダイレクトアタックを受け、攻撃先を変更できなかったプレイヤーはゲームに敗北する。(703.4a)
--[[ダイレクトアタック]]のページを参照。
-バトルに負けたクリーチャーは破壊される。(703.4d)
--[[バトル]]のページを参照。
-リンクしたゴッドの情報が不適正になった時、そのリンクは外れる。(703.4e)
--例として、[[《名も無き神人類》]]を現在[[リンク]]している[[ゴッド]]が参照しない名前に変更した場合や、[[《電磁無頼アカシック・サード》]]を特定の[[ゴッド]]に変身させて[[G・リンク]]し、そのまま変身が切れた場合など。
-コマンドがバトルゾーンに出た時、そのコマンドの持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ封印の置かれているカードから、封印をひとつ墓地に置く。(703.4k)
--[[封印]]のページを参照。
-要塞化されたシールドがシールドゾーンを離れた時、城は持ち主の墓地に置かれる。そのシールドの「S・トリガー」能力を使う場合は、使った後すぐに墓地に置かれる。(703.4m)
--[[城]]、[[要塞化]]、[[ターンの残りをとばす]]のページを参照。
-他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、先にバトルゾーンにあったD2フィールドは持ち主の墓地に置かれる。(703.4n)
--[[D2フィールド]]のページを参照。[[D2]]の[[特殊タイプ]]や[[フィールド]]の[[カードタイプ]]ではなく、あくまで「[[D2フィールド]]」の組み合わせにかかる処理である。
***その他のもの [#p8a870f1]
-リンクしたゴッドがバトルゾーンを離れる場合、そのうちの 1 枚のみがバトルゾーンを離れる。(703.4f)
--[[G・リンク]]、[[リンク]]のページを参照。
-進化クリーチャーの上にあるカードのみがバトルゾーンを離れるとき、下にあるカードが再構築される。(703.4i)
--[[退化]]、[[進化]]のページを参照。
--[[進化クリーチャー]]だけでなく、[[進化クロスギア]]も同様の状況に陥った場合は同様の処理を行う。また、発生するのは実際に一番上のカードが離れる際のみで、同じく「離れるとき」と表現される置換効果によってクリーチャーがバトルゾーンにとどまった場合、この処理は起こらない。
**カードの効果と状況起因処理の関係 [#n623ef85]
-カードの効果によって結果的に状況起因処理が発生しても、それはカードの効果によって発生した処理とはみなされない。
--例えば、[[《ケンゲキオージャ 〜究極火焔〜》]]が[[すべてのバトルに勝つ]]能力を持った[[《零龍》]]にバトルで負けた場合、バトルに負けたクリーチャーが破壊されたのは状況起因処理なので、[[《ケンゲキオージャ 〜究極火焔〜》]]は[[エクストラウィン]]を得ることはできない。たとえバトルの敗因がカードの効果によるものだったとしても、バトルに負けたクリーチャーが破壊されるのはカードの効果の管轄外である。[[パワー低下]]や[[パワー固定]]によって、パワーが0になって破壊されても同様のことが言える。
**状況起因処理による勝敗 [#z3a65a24]
デュエル・マスターズの勝敗は、「自分がゲームに勝つ」「自分がゲームに負ける」「相手がゲームに勝つ」「相手がゲームに負ける」のいずれかの条件を満たすことで決定される。これらの処理が適用されれば、勝敗が決定してゲームが終了する。
勝敗を決定する状況起因処理が同時に複数発生した場合、勝敗は以下のようになる。
-自分と相手で矛盾する場合
--「自分が勝つ」と「相手が勝つ」→[[暫定回答なし]]
--「自分が負ける」と「相手が負ける」→[[両者敗北]]
-[[プレイヤー]]ごとに矛盾する場合((要は「勝つ」と「負ける」がぶつかると「勝つ」が勝つ。))
--「自分が勝つ」と「自分が負ける」→自分が勝つ
--「相手が勝つ」と「相手が負ける」→相手が勝つ
なお、「自分が勝つ」と「相手が負ける」、「相手が勝つ」と「自分が負ける」は矛盾しないので字面通りの処理となる。
**状況起因処理としてみなされるカードの効果 [#e6f33795]
状況起因処理は、かつてはルールによって発生するもののみだったが、事務局によれば2016年に開発から、一部のカードの能力によっても発生するという回答が返ってきたとのこと。
事務局によれば、基本的に[[特殊勝利]]、[[特殊敗北]]能力によって発生すると開発から回答が来ているらしいが、すべて状況起因処理が発生するかはまだ分かっていないとのこと。
これはかなり重要なルールなはずだが、[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]にも、一切言及されておらず、現時点では明文化されていない。
これはかなり重要なルールなはずだが、[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]にも、一切言及されておらず、2024年時点では明文化されていない。
[[特殊勝利]]、[[特殊敗北]]効果が状況起因処理と回答されているが、「ルールによる状況起因処理」と「能力による効果」が別物であるという基本ルールの整合性については正式には回答されていない。
-[[S-MAX進化クリーチャー]]の手札に戻る処理は、総合ルール813.1aでは[[常在型能力]](=状況誘発)と定義されているが、一方で[[特殊タイプ]]由来のルール(=[[状況起因処理]])として扱っている[[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41087/]]も存在する。
-2024年現在、「状況起因処理を起こす[[特殊勝利]]カード」とされていたものは「[[常在型能力]]が生成する[[単発的効果]]」([[状況誘発]])と再定義されており、状況起因処理による特殊勝利は存在しない。
-[[S-MAX進化クリーチャー]]の手札に戻る処理は、総合ルール813.1aでは[[常在型能力]](=[[状況誘発]])と定義されているが、一方で[[特殊タイプ]]由来のルール(=[[状況起因処理]])として扱っている[[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41087/]]も存在する。
//なぜか消されていたのでとりあえず復旧。2018年の際の記載とのことなので、2023年との差異がある場合は分かる方編集お願いします。
//消した人はタイミングがある処理=状況誘発とは似ていない処理を消したんじゃないでしょうか。バトル負けで破壊は、状況に反応して起こるのではなくルールで単発的に起こるものですし
***過去に公式から状況起因処理と明言されていたことがあるのは以下のもの。 [#bb92b377]
-[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の自分がゲームに敗北する効果。
-[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]の自分がゲームに敗北する効果。
**参考 [#sb33d110]
-[[用語集]]
-[[ルール]]
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