#author("2024-01-01T22:32:32+09:00","","")
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*&ruby(おうらいマックスはいけい){王来MAX背景};ストーリー [#u32aff76]

#contents

***''PREV'' [#gf20248b]
-[[王来篇背景ストーリー]]

**該当弾 [#tce46d54]
-[[DMRP-21 「王来MAX 第1弾 鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」>DMRP-21]]
-[[DMRP-22 「王来MAX 最終弾 切札! マスターCRYMAX!!」>DMRP-22]]

**[[DMRP-21 「王来MAX 第1弾 鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」>DMRP-21]] [#yd661b61]
:十王大戦後~王来大戦|

十王大戦の後、[[龍頭星雲]]の向こう側で力を蓄えていたジャオウガだったが、[[ディスペクター]]の襲撃を受け、その際に[[一王二命三眼槍>《一王二命三眼槍》]]が実は「[[邪鬼王来烈伝]]」、つまり[[モモキング]]にとっての[[超獣王来烈伝>DMSP-02]]だったことを知る。そしてそこに封じられるべき12の王の力を集めて取り込んだことで、英雄の力を取り込んでパワーアップする存在である[[鬼レクスターズ]]となったのだ!

ジャオウガにとっての[[一王二命三眼槍>《一王二命三眼槍》]]は、[[モモキング]]にとっての[[超獣王来烈伝>DMSP-02]]だった。[[龍頭星雲]]の向こう側で、ジャオウガは鬼の歴史を統べる王となったのだ。
ジャオウガは、[[ドルファディロム>《聖魔連結王 ドルファディロム》]]や[[ドキンダンテXXII>《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]といった襲いかかる[[ディスペクター]]を、[[モモキング]]が超獣世界でそうしていたのと同様に、次々と倒していく。しかしそこで解放された魂は超獣世界とは逆側の[[ドルバロム>《悪魔神ドルバロム》]]や[[ミラダンテ>《時の法皇 ミラダンテXII》]]のものであり、しかも本来[[邪鬼王来烈伝>《邪王来混沌三眼鬼》]]に封じるべきそれらの魂を、ジャオウガは自らの身体の内に取り込んでいき、英雄の力を取り込んでパワーアップする存在である[[鬼レクスターズ]]となった。

[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]に取り込まれたのは、「[[悪魔王>《悪魔神ドルバロム》]]」「[[魔刻王>《魔刻の斬将オルゼキア》]]」「[[聖龍王>《聖霊龍王 バラディオス》]]」「[[奇跡王>《時の法皇 ミラダンテXII》]]」「[[起源王>起源神]]」「[[天災王>《伝説の正体 ギュウジン丸》]]」「[[禁断王>《禁断機関 VV-8》]]」「[[邪悪王>《龍覇 ザ=デッドマン》]]」「[[暗黒王>《暗黒皇グレイテスト・シーザー》]]」「[[陽炎王>《陽炎の守護者ブルー・メルキス》]]」「[[零源王>《「無情」の極 シャングリラ》]]」「[[創世王>創世神]]」という、[[邪鬼王来烈伝>《邪王来混沌三眼鬼》]]に刻まれた12の王の魂だった。
[[邪鬼王来烈伝>《邪王来混沌三眼鬼》]]に取り込んだ12の王の魂をすべて飲み込みきり、鬼の歴史を統べる王となったジャオウガは、[[ヴォルゼオス・バラモルド>《Volzeos-Balamord》]]の身体の中心にあった鬼魂珠に槍を突き立てる。そのあまりのパワーに[[龍頭星雲]]のこちら側とあちら側とが接続され、[[モモキング]]にとっては[[龍魂珠>《龍魂珠》]]の内側から槍が突き立てられたように見えたのだった。

:ジャオウガの逆襲|

[[モモキング]]らが[[ディスペクター]]との決戦を終えた直後、[[ジョー星>《夢のジョー星》]]に突如として一本の槍が撃ち込まれた。そして次の瞬間、槍が発した爆発的なエネルギーによって星は跡形もなく消え去ってしまう。

[[槍>《一王二命三眼槍》]]を撃ち込んで[[ジョー星>《夢のジョー星》]]を破壊した[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]は、さらに[[鬼レクスターズ]]の大軍勢を超獣世界の各文明に侵攻させていく。そしてその一方で自身は上空に玉座を設置すると、余裕たっぷりに腰を下ろすのだった!!

[[鬼レクスターズ]]を相手に奮闘する[[神聖十二神騎𝄇>《神聖十二神騎》]]だったが、突如として鬼たちが巻物を広げはじめる。鬼たちが巻物からの力を受けてにわかにパワーアップすると、[[神聖十二神騎𝄇>《神聖十二神騎》]]はひとたまりもなく蹴散らされてしまった。

[[鬼レクスターズ]]とは、英雄だった[[クリーチャー]]が[[鬼>デモニオ]]の歴史に取り込まれたことで、ジャオウガの配下へと下っていった存在。それを巻物に封印することでより力を凝縮したのが[[鬼レクスターズ]]の[[タマシード]]なのだ!

:VS.「亜堕無」とEVENOMIKOTO|

玉座に座ったジャオウガは、超獣世界を破壊すべく最強の[[鬼レクスターズ]]である[[神ナル機カイ「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVENOMIKOTO>《EVENOMIKOTO》]]を送り出した。ブランド、Code:1059、バラギアラ、ゲンムエンペラーが立ち向かうが、[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVENOMIKOTO>《EVENOMIKOTO》]]は[[創聖>《創聖神 EVE》]]と[[蒼世>《蒼世神 ADAM》]]の力で新しい世界を生み出し、ブランドたちをその中に取り込んでしまった。


[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVENOMIKOTO>《EVENOMIKOTO》]]によって作られた新しい世界。そこは停滞と退廃のエデンだった。ブランドたちは脱出のために[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVENOMIKOTO>《EVENOMIKOTO》]]を攻撃するどころかそうしようと考えることすらできず、もはや朽ち果てるまでエデンで暮らし続ける運命にあった。

[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVENOMIKOTO>《EVENOMIKOTO》]]が創り出したエデンに取り込まれ、退廃していくブランドたち。だがその時、超獣世界そのものが大きく鳴動すると、各[[文明]]の大地が大きな力を秘めた結晶を[[タマシード]]として地表へと次々に排出し始めた。

超獣世界は[[鬼>デモニオ]]の侵攻によって自らの存在が危機におかれていることを絆の力によって察し、各[[文明]]からその歴史が刻まれた[[タマシード]]を次々と生み出したのだ。

各文明の大地から生み出された[[タマシード]]が共鳴し、エデンに取り込まれたブランドたちへと絆をつないでいく。その[[文明]]で生きた数々の生命、戦いの歴史、護られてきた平和、すべてがマスターであるブランドたちに味方し、ブランドが、バラギアラが、Code:1059が、ゲンムエンペラーが、次々と黄金の光に包まれていく。

ブランドたちは超獣世界の歴史や仲間たちとの絆の力を受けてパワーアップする究極の[[スター進化]]、[[S-MAX進化]]に目覚め、[[ブランド-MAX>《ブランド-MAX》]]、[[バラギアラ-MAX>《バラギアラ-MAX》]]、[[Code:-MAX>《Code:-MAX》]]、[[ゲンム-MAX>《ゲンム-MAX》]]が誕生する。

[[S-MAX進化]]とは、超獣世界の歴史や仲間たちとの絆の力を受けてパワーアップする究極の[[スター進化]]なのだ!
[[ブランド-MAX>《ブランド-MAX》]]たちは停滞の世界であるエデンに対して超獣世界の歴史という無限の成長エネルギーを送り込んで飽和させ、内側から爆発させる。そして対峙した[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVENOMIKOTO>《EVENOMIKOTO》]]に対し、それぞれ[[火文明]]の絆、[[自然文明]]の絆、[[水文明]]の絆、[[闇文明]]の絆が込められた一撃を放つ。それは、「[[世界をつなぐ柱]]」の壁面にヒビを入れるほどの衝撃波であり、[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVENOMIKOTO>《EVENOMIKOTO》]]はその身体を貫かれたのだった。

:VS.邪王来混沌三眼鬼|

崩壊した[[ジョー星>《夢のジョー星》]]に駆けつけた[[モモキング]]が対峙したのは、[[十王大戦>十王篇]]で[[ジャオウガ>《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》]]が持っていた[[一王二命三眼槍>《一王二命三眼槍》]]が、禍々しい鬼の姿へと形を変えたものだった。

「我は『邪鬼王来烈伝』として覚醒した、[[邪王来混沌三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]。[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]を王とするのが我が使命。邪魔者は排除する」

仲間を失った怒りから[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]へと斬りかかる[[モモキング]]だったが、[[ディスペクター]]との戦いですべてを出し尽くしておりかわされてしまう。そして突き出された槍が[[モモキング]]の腹に突き刺さる。だが、気づけば[[モモキング]]の代わりに[[ボルシャック]]が貫かれていた。
王の力で一時的に実体をまとい、[[モモキング]]を庇って[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]に貫かれた[[ボルシャック]]が告げる。
「モモキングよ……お主と過ごした時間、まことに楽しかったぞ!」

[[モモキング]]に別れを告げた[[ボルシャック>《ボルシャック・ドラゴン》]]の気配は身体の崩壊と共にゆっくりと薄れていき、その魂は超獣世界の大気と合一すると、やがて散り散りになっていったのだった。
[[ジョーカーズ]]だけでなく[[ボルシャック]]をも失い、打ちひしがれる[[モモキング]]。だがその隙を逃がすはずもなく、[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]が今度こそトドメを刺そうと迫る。しかし、間一髪でその前に立ちはだかった影があった。
「やれやれ、誰だか知らないが時間を稼いでくれて助かった。[[モモキング]]よ、待たせたな!」

[[モモキング]]のピンチを救ったのは、長い旅から帰ってきた[[ジョニー]]だった。相棒のシルバーにまたがった[[ジョニー]]は、[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]に向けて弾丸のごときロープ「[[テキサス・ストーム>《テキサス・ストーム》]]」で捕縛しようとする。
[[ジョニー]]の「[[テキサス・ストーム>《テキサス・ストーム》]]」を超スピードでかわした[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]だったが、それは[[ジョニー]]の想定の内であり、気づけば[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]は新必殺技「テキサス・ジェイル」によって、ロープでできた檻の中に閉じ込められていた。
ロープの檻に追い詰められた[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]は、わずかに空いた隙間からの一点突破を図る。だが、その隙間すらも[[ジョニー]]の狙い通りだった。檻を抜けた穂先に弾丸が真正面から激突する。
「引き金は二度引かねぇ、一発がすべてだ!」
[[ジョニー]]の弾丸は三眼鬼に真正面から着弾したが、その瞬間、弾丸は粉々に粉砕されてしまう。 [[邪王来混沌三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]は混沌を身体にまとう鬼。その混沌に触れたものは形を保てなくなり、やがて粉々に粉砕されてしまう。
[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]が弾丸を粉々に粉砕したのを見たジョニーは一旦距離を取るとモモキングに告げる。「このままではヤツを倒せない。仲間たちの力を借りて[[新たな力>S-MAX進化]]に目覚めるんだ!」そう言いながらジョニーが差し出したのは、[[ジョーカーズ]]の姿が描かれたスケッチブックだった!!
「オレは各地を旅する中で新たな力に目覚めた。このスケッチブックは[[タマシード]]、[[ジョーカーズ]]たちの魂が込められている。彼らとの絆の力を使って、[[スター進化]]の究極形に目覚めるんだ!」

ジョー星跡地に辿り着いた[[ジョニー]]は、[[モモキング]]を助ける前にまずは宇宙空間に放り出された瀕死の[[ジョーカーズ]]たちを[[タマシード]]にすることで、どうにか救出していたのだった。
[[ジョニー]]の話を聞いてスケッチブックを受け取った[[モモキング]]は、目を閉じて念じる。仲間のこと。世界のこと。そして、[[ボルシャック]]のこと。すると絆のパワーを受けた[[超獣王来烈伝>DMSP-02]]が金色に光り輝き、12の王の力が1つにまとまっていき、[[モモキング]]は[[S-MAX進化]]を果たし、[[モモキング-MAX>《モモキング-MAX》]]となる。

[[モモキング]]の[[S-MAX進化]]を見届けた[[ジョニー]]も、[[MAX-ザ・ジョニー>《MAX・ザ・ジョニー》]]へと[[S-MAX進化]]を果たす。
そうして再び[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]に立ち向かうと、パワーアップした[[モモキング]]と[[ジョニー]]の刀と銃弾が、バラバラに分解されることなく[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]に突き刺さっていく。 [[超獣王来烈伝>DMSP-02]]に由来する力が、[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]の周囲の混沌を切り裂いたのだ。


[[邪王来混沌三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]、[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]、[[EVENOMIKOTO>《EVENOMIKOTO》]]の相次ぐ敗戦を知り、上空では[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]が今まさに玉座から立ち上がろうとしていた……!!


**[[DMRP-22 「王来MAX 最終弾 切札! マスターCRYMAX!!」>DMRP-22]] [#e504e8d1]

:レクスターズ最後の戦い|

空中に設置した玉座に座る[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]のもとに、[[神聖十二神騎𝄇>《神聖十二神騎》]]が駆けつける。

「[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]、お前の非道もここまでだ!」

だが、それを聞いた[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]がついにその重い腰を上げる。

「[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]様、なりません! まだ立ち上がるべき時ではない!!……ぐわーっ!!!」

[[「復活」の鬼として蘇ったヨミノ晴明R>《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》]]の制止も聞かず、[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]が玉座から立ち上がる。その衝撃で[[神聖十二神騎𝄇>《神聖十二神騎》]]は一人残らず消し飛び、ついでに横に立っていた[[ヨミノ晴明R>《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》]]までもが消し飛ばされてしまった。

立ち上がった[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]が[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVE>《EVENOMIKOTO》]]の亡骸に[[邪王来混沌三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]を槍として突き刺すと、[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVE>《EVENOMIKOTO》]]はそれぞれ[[三眼鬼>《邪王来混沌三眼鬼》]]を身体に取り込み、[[鬼S-MAX>鬼S-MAX進化]]の力で[[ディスペクター]]だった時の[[情報>《原闘混成 ボルシャックADEVE》]]から身体を復元して復活を果たす。
[[「亜堕無」>《神ナル機カイ「亜堕無」》]]と[[EVE>《EVENOMIKOTO》]]は、[[ジャオウガ>《終来王鬼 ジャオウガ》]]が最初に屈服させた王、「創世王」だったのだ。

復活を遂げた[[「亜堕無」-鬼MAX>《「亜堕無」-鬼MAX》]]と[[EVE-鬼MAX>《EVE-鬼MAX》]]に立ち向かう[[ブランド>《ブランド-MAX》]]、[[「正義星帝」>《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》]]、[[マニフェスト>《マニフェスト <ファイナル.Star>》]]をはじめとする[[レクスターズ]]たちだったが、[[「亜堕無」-鬼MAX>《「亜堕無」-鬼MAX》]]は対峙した者を原初の姿にまで戻してしまう能力を持っていた。だが、[[レクスターズ]]たちが生まれたばかりの無力な姿へと戻され、再び発生したエデンに取り込まれそうになったその時、[[紅の龍>《ダイナボルト <カツドン.Star>》]]と、[[金の龍>《サッヴァーク-MAX》]]が降り立つ。


[[レクスターズ]]の危機に駆けつけたのは[[サッヴァーク>《煌星龍 サッヴァーク》]]と[[ダイナボルト>《大爆龍 ダイナボルト》]]だった。 

[[「正義星帝」>《「正義星帝」》]]から[[神聖十二神騎𝄇>《神聖十二神騎》]]の最期を聞いた[[サッヴァーク>《煌星龍 サッヴァーク》]]は、その思いを継承することを誓う。そして人の手で造られし龍が、正義の絆で[[S-MAX進化]]を遂げ、[[サッヴァーク-MAX>《サッヴァーク-MAX》]]となり、[[「亜堕無」-鬼MAX>《「亜堕無」-鬼MAX》]]と対峙する。
[[「亜堕無」>《「亜堕無」-鬼MAX》]]は原初の姿へと戻しにかかるのだが、生まれる前からこの姿で描かれていた人造の龍である[[サッヴァーク-MAX>《サッヴァーク-MAX》]]には通用しない。
[[「亜堕無」-鬼MAX>《「亜堕無」-鬼MAX》]]の攻撃を乗り越えた[[サッヴァーク-MAX>《サッヴァーク-MAX》]]は、大きく開けた口から裁きの煌きを放つ。煌きによって裁かれた[[「亜堕無」>《「亜堕無」-鬼MAX》]]は、やがて塩の柱と化してしまったのだった。

一方[[ダイナボルト>《大爆龍 ダイナボルト》]]は、[[カツドンの力をまとって>《ダイナボルト <カツドン.Star>》]][[EVE-鬼MAX>《EVE-鬼MAX》]]と対峙する。だが、[[EVE>《EVE-鬼MAX》]]が放った蛇に噛まれ、毒の効果で自我を失ってしまう。無防備な[[ダイナボルト>《ダイナボルト <カツドン.Star>》]]にトドメの一撃が迫る。しかし、自我を失ったはずの[[ダイナボルト>《ダイナボルト <カツドン.Star>》]]の中に一つだけ残ったものがあった。
それは[[ダイナボルト>《ダイナボルト <カツドン.Star>》]]が生まれた場所である[[フライパン山>《フライパン・マウンテン》]]の、赤々と力強く灯る炎だった。[[ダイナボルト>《ダイナボルト <カツドン.Star>》]]の中に唯一残された炎、それは[[火文明]]の英雄たちが代々受け継いできた闘志だったのだ。

闘って、勝って、そして守るべきものを守る。そうしてつながれてきた思いを無駄にするわけにはいかない。その強い思いで[[ダイナボルト>《ダイナボルト <カツドン.Star>》]]は無意識にもかかわらず体内に巡る毒を炎で焼き尽くし、自我を取り戻すと、燃え上がらんばかりの闘志で[[カツキングの魂>《ダイナボルト <カツキング.Star>》]]との共鳴を果たす。
さらに[[ブランド>《ブランド-MAX》]]からボードを受け取り、光速を超えたボード捌きで[[EVE-鬼MAX>《EVE-鬼MAX》]]を宇宙空間へとブチ上げると、頂点で叩き落として一気に急降下、逆に地面に叩きつける。そうして[[EVE>《EVE-鬼MAX》]]を完膚無きまでに消滅させ、守るべきものを守ったのだった。

:最終決戦!! VS.CRYMAX ジャオウガ|

[[モモキング]]と[[ジョニー]]は[[S-MAX進化]]を発動してジャオウガに立ち向かう。神速の刀と弾丸がその身体に突き刺さり、ジャオウガは倒されたかのように思われた。
だが、どこからともなく無数の[[鬼の巻物>タマシード]]が現れると、ジャオウガの身体を包んでいく。

「[[S-MAX進化]]か。忘れてはいないか? その力は、当然[[鬼>デモニオ]]の歴史にもあることを」

無数の[[鬼の巻物>タマシード]]の中から現れたジャオウガが告げる。

「我が名は[[CRYMAX ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]! [[鬼S-MAX進化]]の力、見せてやろう!!」

そう言って放った[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]の大咆哮は大地を激震させ、あまりの揺れの強さに「[[世界をつなぐ柱]]」が倒壊してしまう。 すると時空が歪み、世界がひび割れ始めた。

「ジャハハハハ! この邪魔な柱がなくなれば、鬼の世界がこちら側に落ちてくるぞ! そうなればこの[[龍>ドラゴン]]の世界はおしまいよ! [[モモキング>《モモキング-MAX》]]よ! [[予告した>《オオガマ童子》]]とおり、貴様の大事なこの世界を奪わせてもらう!!」

世界を奪うという[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]の言葉を聞いた[[モモキング]]と[[ジョニー]]は、自らに異変が起きていることに気づく。凶悪な爪。禍々しい角。そう、身体が鬼になりかけているのだ。「ジャハハハハ! この世界が鬼の歴史に押し潰されようとしているのだ! 鬼になれ、[[モモキング]]! 貴様らも、鬼の歴史の一部になるといい!!」
このまま[[龍>ドラゴン]]の歴史を[[鬼>デモニオ]]の歴史が押し潰せば、この世界の[[超獣>クリーチャー]]たちはみんな鬼となり、草木も、海も、大気もすべて鬼となってしまう。

[[モモキング]]と[[ジョニー]]が鬼にされかけ思うように動けない中、身体を鬼にされかけながらも動いた者がいた。[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]を強者と認めた[[ゲンムエンペラー>《ゲンム-MAX》]]がどこからともなく現れ、[[S-MAX進化]]を発動して無限の質量の[[夢幻の無>《夢幻の無》]]をぶつけたのだ。
無限の[[夢幻の無>《夢幻の無》]]をぶつけられた[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]は、しかし鬼の巻物を取り出すと無限の概念そのものを[[タマシード]]化することで[[夢幻の無>《夢幻の無》]]をかき消す! さらに大技を出して動けない[[ゲンムエンペラー>《ゲンム-MAX》]]を「歴史を背負う資格のない雑魚が!」と言いながら蹴り飛ばすと、一撃で気絶させて[[龍頭星雲]]の彼方まで吹き飛ばしてしまった。

あのゲンムエンペラーすらも一瞬でやられてしまうのか……と思う間もなく、[[鬼S-MAX>鬼S-MAX進化]]の力を咆哮とともに拳に乗せて一気に解き放つ[[CRYMAX ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]の必殺技、[[邪王極限怒号掌>《邪王極限怒号掌》]]が襲いかかる。超スピードで繰り出された掌底が、[[モモキング]]と[[ジョニー]]を彼方の岩へと一撃で叩きつけた。

[[龍>ドラゴン]]の歴史では、[[鬼>デモニオ]]の歴史にはかなわないのか。[[邪王極限怒号掌>《邪王極限怒号掌》]]を受けた[[モモキング]]と[[ジョニー]]の心が折れそうになったその時、巨大な[[龍>ドラゴン]]の咆哮があたり一面に響き渡った。そして気が付けば一陣の風とともに、1体の[[龍>ドラゴン]]が[[モモキング]]と[[ジョニー]]を守るように[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]の前に立ちはだかっていた。

「……誰だ、お前は!?」

「オレの名は[[ジョラゴン]]! 仲間を、この世界を傷つけるやつは許さない!」

そう宣言した[[ジョラゴン]]は、[[タマシード]]となった[[ジョーカーズ]]たちからの絆の力を受けて[[S-MAX進化]]し、[[MAX-Gジョラゴン>《MAX-Gジョラゴン》]]となる。

「おのれ、やはり[[龍>ドラゴン]]が立ちはだかるか!!」

組み合う[[MAX-Gジョラゴン>《MAX-Gジョラゴン》]]と[[CRYMAX ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]。その力は完全に互角だった。だが、徐々に[[ジョラゴン]]が押されていく。[[ジョラゴン]]の身体もまた、鬼化しつつあるのだ。

「ジャハハハハ! 我の勝利だ!!」

しかし、そこで[[ジョラゴン]]が吠える!!

「[[モモキング]]、[[ジョニー]]! 力を貸してくれ!!」

[[MAX-Gジョラゴン>《MAX-Gジョラゴン》]]の言葉を受け、[[モモキング>《モモキング-MAX》]]と[[ジョニー>《MAX・ザ・ジョニー》]]が[[ジョラゴン>《MAX-Gジョラゴン》]]の背に手を当てる。すると[[S-MAX>S-MAX進化]]のパワーが流れ込み、[[CRYMAX ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]を圧倒しはじめる。

「馬鹿な……なんだこの力は! ありえん!!鬼の歴史と同等以上の歴史を、3人で紡いできたとでも言うつもりか!」

押されはじめた[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]に、[[ジョニー>《MAX・ザ・ジョニー》]]が、[[ジョラゴン>《MAX-Gジョラゴン》]]が、[[モモキング>《モモキング-MAX》]]が告げる。

「ずっと一人で、託す道のいないお前には分からない!」
「龍の歴史は、鬼の歴史よりも重い!」
「3人だけじゃない!受け継がれてきた[[超獣>クリーチャー]]たちの思いの歴史だ!その歴史を、潰させやしない!!」

それでも、3人の体ももはや完全に鬼化する直前で、鬼の世界がこの世界を押しつぶすまでもう時間がない……だが、その時不思議なことが起こった。
[[ジョニー]]、[[ジョラゴン]]、[[モモキング]]の力が合わさり虹の柱が顕現したのだ。

「これは、まさか[[龍>ドラゴン]]の歴史の具現化か!? ならばその柱、もう一度壊させてもらう!」


だが[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]が柱に気を取られたその一瞬の隙を突いた[[モモキング]]がその虹の柱に、自分の身体ごと[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]を押し込んだ。

「グオオオ! [[モモキング>《モモキング-MAX》]]よ、何をする気だ!!」

「柱が崩れて世界が崩壊するというのなら! お前には、オレとともにこの世界の新たな柱になってもらう! 喜べ[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]! お前の望みどおりこの世界はお前のものだ! ただしこの世界は……絶対に、絶対に壊させない!!」
「なんだと……そんな、馬鹿なことが! グアアアアアア!!」

虹の柱に押しつけられた[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]が[[モモキング]]とともに柱と融合していく。しかし「鬼の……歴史を……!」と吠えながら柱に引きずり込まれまいと最後の抵抗を試みる[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]により、融合がうまくいかない。

「ダメだ! このままでは、新たな柱の完成よりも世界の鬼化の方が早い!!」

[[ジョニー]]と[[ジョラゴン]]が鬼化しつつも[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]をどうにか柱に押し込もうとしたその時! [[光文明]]の女王の呼びかけに応えた5[[文明]]の[[クリーチャー]]たちが、[[ガイアハザード]]とともに集結する。

「鬼化を止めるのは我らに任せてくれ! 5[[文明]]の力を合わせて、[[自然文明]]の[[繭>《コクーン・マニューバ》]]をロケットで空高くに打ち上げるのだ!!」

真海の覇王となったググッピーは[[カリヤドネ>《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》]]の奥に残された、汚染から逃れるために[[零龍>《零龍》]]襲来時に作られていたロケットによって、繭を天に打ち上げるのに力を貸す。
[[闇文明]]でも、ついに揃った12の[[ムーゲッツ]]によって、繭を積んだロケット自体の鬼化を防ぐ魔術がかけられた。

「イエ~イ、[[火文明]]のみんなでかき集めた爆薬で、ロケット発射準備オッケーってわけ! 準備はい~い? 3、2、1、いっけ~!!」

[[U・S・A・AIDORU>《U・S・A・AIDORU》]]の合図でロケットが発射され、[[自然文明]]の繭を天高くに運んだ。
空高くに浮かんだ[[繭>《コクーン・ビートルズ》]]はやがてどんどんと巨大化しながら薄く広がって世界中の空を包むと、世界そのものを一つの[[タマシード]]と化し、その魂ごと鬼化を癒したのだった。

5[[文明]]が力を合わせて打ち上げた繭の力で世界の鬼化は解除され、[[ジャオウガ>《CRYMAX ジャオウガ》]]は[[モモキング]]とともに虹の柱と融合していった。
虹の柱は、[[龍>ドラゴン]]の世界と[[鬼>デモニオ]]の世界とを隔てるものとして大切に扱われていくことだろう。

……戦いは終わった。[[ジョニー]]と[[ジョラゴン]]は再び旅に出ることにした。[[タマシード]]となった[[ジョーカーズ]]や、[[モモキング]]を柱の封印から解放する手段を探すために。そして5つの[[文明]]は、互いに手を取り合ってようやく訪れた平和を維持していくのだろう。
長きにわたる争いの歴史は、ここにようやく終わりを迎えたのだ。

― [[デュエル・マスターズ]]新章 完

***''NEXT'' [#s7ae5197]
-[[ゴッド・オブ・アビス背景ストーリー]]

**参考 [#gde4bd4d]
-[[王来MAX]]
-[[背景ストーリー]]

&tag(背景ストーリー,王来MAX);