王来MAX背景ストーリー
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該当弾
- 十王大戦後~王来大戦
十王大戦の後、龍頭星雲の向こう側で力を蓄えていたジャオウガだったが、ディスペクターの襲撃を受け、その際に一王二命三眼槍が実は「邪鬼王来烈伝」、つまりモモキングにとっての超獣王来烈伝だったことを知る。そしてそこに封じられるべき12の王の力を集めて取り込んだことで、英雄の力を取り込んでパワーアップする存在である鬼レクスターズとなったのだ!
ジャオウガにとっての一王二命三眼槍は、モモキングにとっての超獣王来烈伝だった。龍頭星雲の向こう側で、ジャオウガは鬼の歴史を統べる王となったのだ。
ジャオウガは、ドルファディロムやドキンダンテXXIIといった襲いかかるディスペクターを、モモキングが超獣世界でそうしていたのと同様に、次々と倒していく。しかしそこで解放された魂は超獣世界とは逆側のドルバロムやミラダンテのものであり、しかも本来邪鬼王来烈伝に封じるべきそれらの魂を、ジャオウガは自らの身体の内に取り込んでいき、英雄の力を取り込んでパワーアップする存在である鬼レクスターズとなった。
ジャオウガに取り込まれたのは、「悪魔王」「魔刻王」「聖龍王」「奇跡王」「起源王」「天災王」「禁断王」「邪悪王」「暗黒王」「陽炎王」「零源王」「創世王」という、邪鬼王来烈伝に刻まれた12の王の魂だった。
邪鬼王来烈伝に取り込んだ12の王の魂をすべて飲み込みきり、鬼の歴史を統べる王となったジャオウガは、ヴォルゼオス・バラモルドの身体の中心にあった鬼魂珠に槍を突き立てる。そのあまりのパワーに龍頭星雲のこちら側とあちら側とが接続され、モモキングにとっては龍魂珠の内側から槍が突き立てられたように見えたのだった。
- ジャオウガの逆襲
モモキングらがディスペクターとの決戦を終えた直後、ジョー星に突如として一本の槍が撃ち込まれた。そして次の瞬間、槍が発した爆発的なエネルギーによって星は跡形もなく消え去ってしまう。
槍を撃ち込んでジョー星を破壊したジャオウガは、さらに鬼レクスターズの大軍勢を超獣世界の各文明に侵攻させていく。そしてその一方で自身は上空に玉座を設置すると、余裕たっぷりに腰を下ろすのだった!!
鬼レクスターズを相手に奮闘する神聖十二神騎𝄇だったが、突如として鬼たちが巻物を広げはじめる。鬼たちが巻物からの力を受けてにわかにパワーアップすると、神聖十二神騎𝄇はひとたまりもなく蹴散らされてしまった。
鬼レクスターズとは、英雄だったクリーチャーが鬼の歴史に取り込まれたことで、ジャオウガの配下へと下っていった存在。それを巻物に封印することでより力を凝縮したのが鬼レクスターズのタマシードなのだ!
- VS.「亜堕無」とEVENOMIKOTO
玉座に座ったジャオウガは、超獣世界を破壊すべく最強の鬼レクスターズである神ナル機カイ「亜堕無」とEVENOMIKOTOを送り出した。ブランド、Code:1059、バラギアラ、ゲンムエンペラーが立ち向かうが、「亜堕無」とEVENOMIKOTOは創聖と蒼世の力で新しい世界を生み出し、ブランドたちをその中に取り込んでしまった。
「亜堕無」とEVENOMIKOTOによって作られた新しい世界。そこは停滞と退廃のエデンだった。ブランドたちは脱出のために「亜堕無」とEVENOMIKOTOを攻撃するどころかそうしようと考えることすらできず、もはや朽ち果てるまでエデンで暮らし続ける運命にあった。
「亜堕無」とEVENOMIKOTOが創り出したエデンに取り込まれ、退廃していくブランドたち。だがその時、超獣世界そのものが大きく鳴動すると、各文明の大地が大きな力を秘めた結晶をタマシードとして地表へと次々に排出し始めた。
超獣世界は鬼の侵攻によって自らの存在が危機におかれていることを絆の力によって察し、各文明からその歴史が刻まれたタマシードを次々と生み出したのだ。
各文明の大地から生み出されたタマシードが共鳴し、エデンに取り込まれたブランドたちへと絆をつないでいく。その文明で生きた数々の生命、戦いの歴史、護られてきた平和、すべてがマスターであるブランドたちに味方し、ブランドが、バラギアラが、Code:1059が、ゲンムエンペラーが、次々と黄金の光に包まれていく。
ブランドたちは超獣世界の歴史や仲間たちとの絆の力を受けてパワーアップする究極のスター進化、S-MAX進化に目覚め、ブランド-MAX、バラギアラ-MAX、Code:-MAX、ゲンム-MAXが誕生する。
S-MAX進化とは、超獣世界の歴史や仲間たちとの絆の力を受けてパワーアップする究極のスター進化なのだ!
ブランド-MAXたちは停滞の世界であるエデンに対して超獣世界の歴史という無限の成長エネルギーを送り込んで飽和させ、内側から爆発させる。そして対峙した「亜堕無」とEVENOMIKOTOに対し、それぞれ火文明の絆、自然文明の絆、水文明の絆、闇文明の絆が込められた一撃を放つ。それは、「世界をつなぐ柱」の壁面にヒビを入れるほどの衝撃波であり、「亜堕無」とEVENOMIKOTOはその身体を貫かれたのだった。
- VS.邪王来混沌三眼鬼
崩壊したジョー星に駆けつけたモモキングが対峙したのは、十王大戦でジャオウガが持っていた一王二命三眼槍が、禍々しい鬼の姿へと形を変えたものだった。
「我は『邪鬼王来烈伝』として覚醒した、邪王来混沌三眼鬼。ジャオウガを王とするのが我が使命。邪魔者は排除する」
仲間を失った怒りから三眼鬼へと斬りかかるモモキングだったが、ディスペクターとの戦いですべてを出し尽くしておりかわされてしまう。そして突き出された槍がモモキングの腹に突き刺さる。だが、気づけばモモキングの代わりにボルシャックが貫かれていた。
王の力で一時的に実体をまとい、モモキングを庇って三眼鬼に貫かれたボルシャックが告げる。
「モモキングよ……お主と過ごした時間、まことに楽しかったぞ!」
モモキングに別れを告げたボルシャックの気配は身体の崩壊と共にゆっくりと薄れていき、その魂は超獣世界の大気と合一すると、やがて散り散りになっていったのだった。
ジョーカーズだけでなくボルシャックをも失い、打ちひしがれるモモキング。だがその隙を逃がすはずもなく、三眼鬼が今度こそトドメを刺そうと迫る。しかし、間一髪でその前に立ちはだかった影があった。
「やれやれ、誰だか知らないが時間を稼いでくれて助かった。モモキングよ、待たせたな!」
モモキングのピンチを救ったのは、長い旅から帰ってきたジョニーだった。相棒のシルバーにまたがったジョニーは、三眼鬼に向けて弾丸のごときロープ「テキサス・ストーム」で捕縛しようとする。
ジョニーの「テキサス・ストーム」を超スピードでかわした三眼鬼だったが、それはジョニーの想定の内であり、気づけば三眼鬼は新必殺技「テキサス・ジェイル」によって、ロープでできた檻の中に閉じ込められていた。
ロープの檻に追い詰められた三眼鬼は、わずかに空いた隙間からの一点突破を図る。だが、その隙間すらもジョニーの狙い通りだった。檻を抜けた穂先に弾丸が真正面から激突する。
「引き金は二度引かねぇ、一発がすべてだ!」
ジョニーの弾丸は三眼鬼に真正面から着弾したが、その瞬間、弾丸は粉々に粉砕されてしまう。 邪王来混沌三眼鬼は混沌を身体にまとう鬼。その混沌に触れたものは形を保てなくなり、やがて粉々に粉砕されてしまう。
三眼鬼が弾丸を粉々に粉砕したのを見たジョニーは一旦距離を取るとモモキングに告げる。「このままではヤツを倒せない。仲間たちの力を借りて新たな力に目覚めるんだ!」そう言いながらジョニーが差し出したのは、ジョーカーズの姿が描かれたスケッチブックだった!!
「オレは各地を旅する中で新たな力に目覚めた。このスケッチブックはタマシード、ジョーカーズたちの魂が込められている。彼らとの絆の力を使って、スター進化の究極形に目覚めるんだ!」
ジョー星跡地に辿り着いたジョニーは、モモキングを助ける前にまずは宇宙空間に放り出された瀕死のジョーカーズたちをタマシードにすることで、どうにか救出していたのだった。
ジョニーの話を聞いてスケッチブックを受け取ったモモキングは、目を閉じて念じる。仲間のこと。世界のこと。そして、ボルシャックのこと。すると絆のパワーを受けた超獣王来烈伝が金色に光り輝き、12の王の力が1つにまとまっていき、モモキングはS-MAX進化を果たし、モモキング-MAXとなる。
モモキングのS-MAX進化を見届けたジョニーも、MAX-ザ・ジョニーへとS-MAX進化を果たす。
そうして再び三眼鬼に立ち向かうと、パワーアップしたモモキングとジョニーの刀と銃弾が、バラバラに分解されることなく三眼鬼に突き刺さっていく。 超獣王来烈伝に由来する力が、三眼鬼の周囲の混沌を切り裂いたのだ。
邪王来混沌三眼鬼、「亜堕無」、EVENOMIKOTOの相次ぐ敗戦を知り、上空ではジャオウガが今まさに玉座から立ち上がろうとしていた……!!
- レクスターズ最後の戦い
空中に設置した玉座に座るジャオウガのもとに、神聖十二神騎𝄇が駆けつける。
「ジャオウガ、お前の非道もここまでだ!」
だが、それを聞いたジャオウガがついにその重い腰を上げる。
「ジャオウガ様、なりません! まだ立ち上がるべき時ではない!!……ぐわーっ!!!」
「復活」の鬼として蘇ったヨミノ晴明Rの制止も聞かず、ジャオウガが玉座から立ち上がる。その衝撃で神聖十二神騎𝄇は一人残らず消し飛び、ついでに横に立っていたヨミノ晴明Rまでもが消し飛ばされてしまった。
立ち上がったジャオウガが「亜堕無」とEVEの亡骸に邪王来混沌三眼鬼を槍として突き刺すと、「亜堕無」とEVEはそれぞれ三眼鬼を身体に取り込み、鬼S-MAXの力でディスペクターだった時の情報から身体を復元して復活を果たす。
「亜堕無」とEVEは、ジャオウガが最初に屈服させた王、「創世王」だったのだ。
復活を遂げた「亜堕無」-鬼MAXとEVE-鬼MAXに立ち向かうブランド、「正義星帝」、マニフェストをはじめとするレクスターズたちだったが、「亜堕無」-鬼MAXは対峙した者を原初の姿にまで戻してしまう能力を持っていた。だが、レクスターズたちが生まれたばかりの無力な姿へと戻され、再び発生したエデンに取り込まれそうになったその時、紅の龍と、金の龍が降り立つ。
レクスターズの危機に駆けつけたのはサッヴァークとダイナボルトだった。
「正義星帝」から神聖十二神騎𝄇の最期を聞いたサッヴァークは、その思いを継承することを誓う。そして人の手で造られし龍が、正義の絆でS-MAX進化を遂げ、サッヴァーク-MAXとなり、「亜堕無」-鬼MAXと対峙する。
「亜堕無」は原初の姿へと戻しにかかるのだが、生まれる前からこの姿で描かれていた人造の龍であるサッヴァーク-MAXには通用しない。
「亜堕無」-鬼MAXの攻撃を乗り越えたサッヴァーク-MAXは、大きく開けた口から裁きの煌きを放つ。煌きによって裁かれた「亜堕無」は、やがて塩の柱と化してしまったのだった。
一方ダイナボルトは、カツドンの力をまとってEVE-鬼MAXと対峙する。だが、EVEが放った蛇に噛まれ、毒の効果で自我を失ってしまう。無防備なダイナボルトにトドメの一撃が迫る。しかし、自我を失ったはずのダイナボルトの中に一つだけ残ったものがあった。
それはダイナボルトが生まれた場所であるフライパン山の、赤々と力強く灯る炎だった。ダイナボルトの中に唯一残された炎、それは火文明の英雄たちが代々受け継いできた闘志だったのだ。
闘って、勝って、そして守るべきものを守る。そうしてつながれてきた思いを無駄にするわけにはいかない。その強い思いでダイナボルトは無意識にもかかわらず体内に巡る毒を炎で焼き尽くし、自我を取り戻すと、燃え上がらんばかりの闘志でカツキングの魂との共鳴を果たす。
さらにブランドからボードを受け取り、光速を超えたボード捌きでEVE-鬼MAXを宇宙空間へとブチ上げると、頂点で叩き落として一気に急降下、逆に地面に叩きつける。そうしてEVEを完膚無きまでに消滅させ、守るべきものを守ったのだった。
- 最終決戦!! VS.CRYMAX ジャオウガ
モモキングとジョニーはS-MAX進化を発動してジャオウガに立ち向かう。神速の刀と弾丸がその身体に突き刺さり、ジャオウガは倒されたかのように思われた。
だが、どこからともなく無数の鬼の巻物が現れると、ジャオウガの身体を包んでいく。
「S-MAX進化か。忘れてはいないか? その力は、当然鬼の歴史にもあることを」
無数の鬼の巻物の中から現れたジャオウガが告げる。
「我が名はCRYMAX ジャオウガ! 鬼S-MAX進化の力、見せてやろう!!」
そう言って放ったジャオウガの大咆哮は大地を激震させ、あまりの揺れの強さに「世界をつなぐ柱」が倒壊してしまう。 すると時空が歪み、世界がひび割れ始めた。
「ジャハハハハ! この邪魔な柱がなくなれば、鬼の世界がこちら側に落ちてくるぞ! そうなればこの龍の世界はおしまいよ! モモキングよ! 予告したとおり、貴様の大事なこの世界を奪わせてもらう!!」
世界を奪うというジャオウガの言葉を聞いたモモキングとジョニーは、自らに異変が起きていることに気づく。凶悪な爪。禍々しい角。そう、身体が鬼になりかけているのだ。「ジャハハハハ! この世界が鬼の歴史に押し潰されようとしているのだ! 鬼になれ、モモキング! 貴様らも、鬼の歴史の一部になるといい!!」
このまま龍の歴史を鬼の歴史が押し潰せば、この世界の超獣たちはみんな鬼となり、草木も、海も、大気もすべて鬼となってしまう。
モモキングとジョニーが鬼にされかけ思うように動けない中、身体を鬼にされかけながらも動いた者がいた。ジャオウガを強者と認めたゲンムエンペラーがどこからともなく現れ、S-MAX進化を発動して無限の質量の夢幻の無をぶつけたのだ。
無限の夢幻の無をぶつけられたジャオウガは、しかし鬼の巻物を取り出すと無限の概念そのものをタマシード化することで夢幻の無をかき消す! さらに大技を出して動けないゲンムエンペラーを「歴史を背負う資格のない雑魚が!」と言いながら蹴り飛ばすと、一撃で気絶させて龍頭星雲の彼方まで吹き飛ばしてしまった。
あのゲンムエンペラーすらも一瞬でやられてしまうのか……と思う間もなく、鬼S-MAXの力を咆哮とともに拳に乗せて一気に解き放つCRYMAX ジャオウガの必殺技、邪王極限怒号掌が襲いかかる。超スピードで繰り出された掌底が、モモキングとジョニーを彼方の岩へと一撃で叩きつけた。
龍の歴史では、鬼の歴史にはかなわないのか。邪王極限怒号掌を受けたモモキングとジョニーの心が折れそうになったその時、巨大な龍の咆哮があたり一面に響き渡った。そして気が付けば一陣の風とともに、1体の龍がモモキングとジョニーを守るようにジャオウガの前に立ちはだかっていた。
「……誰だ、お前は!?」
「オレの名はジョラゴン! 仲間を、この世界を傷つけるやつは許さない!」
そう宣言したジョラゴンは、タマシードとなったジョーカーズたちからの絆の力を受けてS-MAX進化し、MAX-Gジョラゴンとなる。
「おのれ、やはり龍が立ちはだかるか!!」
組み合うMAX-GジョラゴンとCRYMAX ジャオウガ。その力は完全に互角だった。だが、徐々にジョラゴンが押されていく。ジョラゴンの身体もまた、鬼化しつつあるのだ。
「ジャハハハハ! 我の勝利だ!!」
しかし、そこでジョラゴンが吠える!!
「モモキング、ジョニー! 力を貸してくれ!!」
MAX-Gジョラゴンの言葉を受け、モモキングとジョニーがジョラゴンの背に手を当てる。するとS-MAXのパワーが流れ込み、CRYMAX ジャオウガを圧倒しはじめる。
「馬鹿な……なんだこの力は! ありえん!!鬼の歴史と同等以上の歴史を、3人で紡いできたとでも言うつもりか!」
押されはじめたジャオウガに、ジョニーが、ジョラゴンが、モモキングが告げる。
「ずっと一人で、託す道のいないお前には分からない!」
「龍の歴史は、鬼の歴史よりも重い!」
「3人だけじゃない!受け継がれてきた超獣たちの思いの歴史だ!その歴史を、潰させやしない!!」
それでも、3人の体ももはや完全に鬼化する直前で、鬼の世界がこの世界を押しつぶすまでもう時間がない……だが、その時不思議なことが起こった。
ジョニー、ジョラゴン、モモキングの力が合わさり虹の柱が顕現したのだ。
「これは、まさか龍の歴史の具現化か!? ならばその柱、もう一度壊させてもらう!」
だがジャオウガが柱に気を取られたその一瞬の隙を突いたモモキングがその虹の柱に、自分の身体ごとジャオウガを押し込んだ。
「グオオオ! モモキングよ、何をする気だ!!」
「柱が崩れて世界が崩壊するというのなら! お前には、オレとともにこの世界の新たな柱になってもらう! 喜べジャオウガ! お前の望みどおりこの世界はお前のものだ! ただしこの世界は……絶対に、絶対に壊させない!!」
「なんだと……そんな、馬鹿なことが! グアアアアアア!!」
虹の柱に押しつけられたジャオウガがモモキングとともに柱と融合していく。しかし「鬼の……歴史を……!」と吠えながら柱に引きずり込まれまいと最後の抵抗を試みるジャオウガにより、融合がうまくいかない。
「ダメだ! このままでは、新たな柱の完成よりも世界の鬼化の方が早い!!」
ジョニーとジョラゴンが鬼化しつつもジャオウガをどうにか柱に押し込もうとしたその時! 光文明の女王の呼びかけに応えた5文明のクリーチャーたちが、ガイアハザードとともに集結する。
「鬼化を止めるのは我らに任せてくれ! 5文明の力を合わせて、自然文明の繭をロケットで空高くに打ち上げるのだ!!」
真海の覇王となったググッピーはカリヤドネの奥に残された、汚染から逃れるために零龍襲来時に作られていたロケットによって、繭を天に打ち上げるのに力を貸す。
闇文明でも、ついに揃った12のムーゲッツによって、繭を積んだロケット自体の鬼化を防ぐ魔術がかけられた。
「イエ~イ、火文明のみんなでかき集めた爆薬で、ロケット発射準備オッケーってわけ! 準備はい~い? 3、2、1、いっけ~!!」
U・S・A・AIDORUの合図でロケットが発射され、自然文明の繭を天高くに運んだ。
空高くに浮かんだ繭はやがてどんどんと巨大化しながら薄く広がって世界中の空を包むと、世界そのものを一つのタマシードと化し、その魂ごと鬼化を癒したのだった。
5文明が力を合わせて打ち上げた繭の力で世界の鬼化は解除され、ジャオウガはモモキングとともに虹の柱と融合していった。
虹の柱は、龍の世界と鬼の世界とを隔てるものとして大切に扱われていくことだろう。
……戦いは終わった。ジョニーとジョラゴンは再び旅に出ることにした。タマシードとなったジョーカーズや、モモキングを柱の封印から解放する手段を探すために。そして5つの文明は、互いに手を取り合ってようやく訪れた平和を維持していくのだろう。
長きにわたる争いの歴史は、ここにようやく終わりを迎えたのだ。
― デュエル・マスターズ新章 完
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参考