#author("2025-04-22T11:09:57+09:00","","")
#author("2025-04-22T13:49:05+09:00","","")
*&ruby(ちょうこんクロス){超魂X}; [#top]

[[コロコロコミック]]2025年4月号で登場した[[キーワード能力]]。

この能力を持つカードがクリーチャーの下にあれば、それぞれのカードが示した能力を同一[[オブジェクト]]に[[付与]]する特殊なテキスト。
//後述するが「特性定義能力」と思われる。ただし総合ルールでそうと明示されてはいないので憶測を含む

|コッコ・超魂・ルピア UC 火文明 (3)|
|クリーチャー:アーマード・ファイアー・バード/フュージョナー 3000|
|このクリーチャーから進化するクリーチャーのコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。|
|BGCOLOR(#cde):|c
|''超魂X''(これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える)|
|各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。|

基本的にはこれを持つ[[クリーチャー]]を[[進化]]させることでその特色が発揮される。
同弾では[[G-NEO進化]]・[[NEO進化]]がプッシュされており、そちらと組み合わせて使う想定だろう。

また、''超魂Xを持つクリーチャー自身もその中身は最初から持っている''。例えば、[[《コッコ・超魂・ルピア》]]は進化していなくても[[効果バトル]]を誘発させる[[能力]]を使える。

[[ボードアドバンテージ]]を生まないという性質上、氷山の一角だけが一線級で輝き、大多数が対戦で不遇な目になることが多い[[進化クリーチャー]]だが、超魂Xの登場によってこれまで注目されていなかったものに思わぬコンボが生まれるかもしれない。



**ルール [#ge40c45a]
総合ルールVer.1.45より
>817. 超魂 X
>>817.1. 一部のカードは超魂 X を持ちます。超魂 X を持つカードは、通常の能力に加えて超魂 X の能力を持ちます。
>>>例: 《ガヤルドスカイ-A3》のブロッカーは超魂 X の能力です。
>>817.1a 超魂 X の能力は通常の能力と同じように、常にそのカードの能力として有効です。
>>>例: 《ガヤルドスカイ-A3》を《ヘブンズ・ゲート》の効果で手札から出すことができます。また、バトルゾーンにクリーチャーとして存在している《ガヤルドスカイ-A3》はブロッカーを持ちます。
>>817.1b 超魂 X を持つカードがクリーチャーの下にある間、クリーチャーは超魂 X の能力を得ます。これは、200.3a の例外です。

----

-総合ルールでは、超魂Xより下に書かれた能力は「''超魂Xの能力''」、それ以外を「''通常の能力''」と名付けている。
--超魂Xの能力は、カード1枚が複数所持することがある。(例:[[《魔誕邪脚ブレイズ・イヤリング》]])
--超魂Xの能力は、バトルゾーン以外、もしくは単独で登場している間は、「超魂Xの中身を素で持っており、かつ超魂X能力自体は発動していない」という状態である。
---類似例に[[サバイバー]]がある。[[《奇石 アゾールα》]]は「[[ブロッカー]]」を素で持つため[[《ヘブンズ・ゲート》]]で出せるし、[[《ガヤルドスカイ-A3》]]も同様に[[《ヘブンズ・ゲート》]]で出せる。
--超魂Xの能力ではない部分の能力(「通常の能力」)は、カードの下にある間、テキストは無視される。また無視される部分を他のクリーチャーに与えることもできない。([[公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/46529/]])
---ちなみに、超魂Xの能力がカードの下にあっても無視されないのは200.3aの例外とあるが、特にその説明がなくとも101.1.((101.1. カードの効果はルールに勝つ&br; カードの文章がルールに直接矛盾しているときは、カードの記述が優先されます。(カードはその特定の状況に適用されるルールだけを無視します。)))でも説明できる。
---定義では超魂Xそのものは「通常の能力」になるはずだが、カードの下に置かれたせいで超魂Xを持つことが無視されて能力を与えるのが不発になるということにはならない。こちらも101.1.で説明可能。

-超魂Xのカードが、クリーチャーの直下に置かれている必要はない。クリーチャーの下に2枚以上超魂Xが置かれていたらそれぞれが追加能力を与える。
--「超魂X」そのものは他のクリーチャーに渡さない。[[ダイナモ]]のように複数枚を経由してとんでもない能力を持つクリーチャーを生み出すことはできない。

-たとえクリーチャーの下に置かれても、「[[アッパー・ゴー]]」、[[《秩序の邪将 ビホルダー》]]や[[《極限邪神M・ロマノフ》]]、[[《暗黒神星アポロデス・フェニックス》]]などで裏向きの状態で置かれた場合は参照できない。

-能力のテキストごと与える裁定については[[《MAX-Gジョラゴン》]]が参考になる。
--[[《貴布人 テブルカッケ=エディ》]]の[[ターン1]]の[[墓地召喚]]で[[《至高の魂 アビスベル=ジャシン帝》]]をその上に進化させて出した。このとき、新たに出た《至高の魂》が[[ターン1]]の[[墓地召喚]]能力を持ったもの(効果未使用)としてバトルゾーンに出たことになるため、《至高の魂》を発生源に[[墓地召喚]]できる。

-上の「発生源がどこになるか」の話の関連で、コスト6以上の進化クリーチャーとしてバトルゾーンにあるものは、[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]で[[無視]]されないと思われる。
例えば[[《コッコ・超魂・ルピア》]]はカードとしたらコスト5以下のクリーチャーであるが、発生源はコスト6以上のクリーチャーに移っているため、すなわちコスト5以下のクリーチャーの能力ではないことになり、[[無視]]する対象から外れている。

***未定義の挙動 [#k361321e]
-[[変身]]の[[継続的効果]]で超魂Xのクリーチャーになる。この状態で上にクリーチャーを重ねるとどうなるのか?

#region2(){{

[[《アカシック・パラレル》]]が[[《昇カオスマントラ》]]になるとする。この上に任意の進化クリーチャーに進化すると、進化先が[[《昇カオスマントラ》]]であるという状態を[[引き継ぎ]]してバトルゾーンに出たことになる。(ここでは適当に[[《回転の精霊ナイッショエル》]]で進化したとして話を進める。)

今のカードの束を見ると、「[[効果]]によって超魂X『このクリーチャーが攻撃する時、〜』を持った[[《アカシック・パラレル》]]のカード」と「[[効果]]によって[[《昇カオスマントラ》]]として進行する扱いの[[《回転の精霊ナイッショエル》]]のカード」で構成されたクリーチャーになる。

なので次のカードが生まれるのではないか。

|昇カオスマントラ(※回転の精霊ナイッショエル) SR 光文明 (2)|
|クリーチャー:メカ・デル・ステラ/シノビ/フュージョナー 2500|
|''エスケープ''(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)|
|BGCOLOR(#cde):|c
|''超魂X''(これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える)|
|このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャー以下のコストのクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。|
|このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャー以下のコストのクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。|

さらにその上に別の進化を重ねると、上の状態を[[引き継ぎ]]して「''超魂Xの能力''」が3つに。以降進化を重ねるごとに1つずつ重複していくのではないか。

}}

-[[ダイナモ]]で別のクリーチャーに超魂Xを与えてから進化させた場合も未定義である。

**テクニック [#l111a206]
-''超魂Xを持つクリーチャー自身もその中身は最初から持っている''。例えば、[[《コッコ・超魂・ルピア》]]は進化していなくても[[効果バトル]]を誘発させる[[能力]]を使える。
[[進化元]]の[[能力]]が残ったまま[[進化]]できるとも、[[進化]]先を強化できるとも取れる。

-進化元に複数の超魂Xがあれば、その分だけ進化クリーチャーを強化できる。
[[G-NEO進化]]では重ね着に旨味が少ないものの、[[スター進化]]が耐性増加の目的などでさらに進化させた際には、最新のクリーチャーに超魂Xは引き継がれる。

-[[マナ進化]]、[[墓地進化]]などの一部進化は[[進化元]]のコストを払う事なく超魂Xを仕込めるため注目を集めている([[シンカパワー]]は[[バトルゾーン]]から進化する必要があったので実現しなかった)。
超魂X大量付与が狙える現代[[スペック]]の[[超無限墓地進化]]である[[《超神星DOOM・ドラゲリオン》]]が特に注目されているが、《DOOM》を出せるほど[[墓地肥やし]]できたのなら別の手段でも勝てているかもしれない。

--同様に、「進化元にする」以外の方法で進化元を補充できるカードとも高相性である。[[《暴覇斬空SHIDEN-410》]]はまさに超魂Xのために下にカードを敷く効果を持っている。
[[《超神星ペテルギウス・ファイナルキャノン》]]や[[《守護聖天タース・ケルケルヨ》]]などはバトルゾーンから供給するため「超魂Xを出す」という一手間が噛む。したがって[[《超電磁コスモ・セブ Λ》]]や[[《三界 ブッディ》]]といった、バトルゾーン以外からカードを供給できるタイプが望ましいが、それらの単体スペックは課題となる。[[《時空工兵タイムチェンジャー》]]なら文明や種族といった縛り無く、しかも山札から2枚補充できるため、様々なコンボの余地がある。

-[[S級侵略[轟速]]]の「バトルゾーンにあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい」の部分も有効活用できる。例えば下に[[《魔誕の悪魔デスモナーク》]]を含んだ闇または火の進化コマンドが攻撃する時、バトルゾーンから[[《禁断の轟速 ブラックゾーン》]]などを重ねることによって、その2体それぞれの超魂Xがひとまとめになって1体の能力になる。


**[[背景ストーリー]] [#u6767df4]
[[《悪魔世界ワルドバロム》]]が世界の理を書き換えた結果生まれた、一部のクリーチャーが自らの魂をモノに込めて他の超獣に受け継がせる能力。(([[《超魂設計図》]]のフレーバーテキスト))

-カード右下のワイプのイラストで勢力の特徴を表している。
|勢力|イラスト|h
|[[黒赤緑]]の「魔誕」勢力|魔法陣|
|[[白青緑]]の[[メカ]]/[[マジック]]/[[ジャイアント]]の連合軍|宝石付きのアクセサリー|
|[[青黒赤]]の[[アビス]]|霊体・魂|
|[[白青黒]]の[[スチーム・ナイト]]|本|
|[[白赤緑]]の[[テクノ・サムライ]]|クレジットカード|
|[[《王闘竜皇 ボルシャック・ドラゴン》]](([[《コッコ・超魂・ルピア》]]のみ))|[[《ボルシャック・ドラゴン》]]の腕|

**その他 [#u62298b0]
-能力としての元ネタは恐らく[[Magic:The Gathering]]の[[変容>http://mtgwiki.com/wiki/%E5%A4%89%E5%AE%B9]]。

-デュエマでありそうでなかった、進化元の能力が進化先に直接影響を与えるカード。
//ただし総合ルール200.3aによって進化元のカードの特性が無視されることはもともと定義されているため、今回のような例外がなければ実現しなくても不思議ではなかったと言える。
//突如登場しても総合ルール101.1. カードの効果はルールに勝つ で実現できる。
--進化元が間接的に効果を発揮したり、進化先に効果を与えたりする例は[[DM-34]]の[[《霊騎幻獣コライオン》]][[サイクル]]や[[シンカパワー]]という前例がある。

-名前の「X」は、[[クロスギア]]を装備させる「[[クロス]]」「[[S・トリガーX]]」と共通している。[[王道W]]の[[白赤緑]]では[[テクノ・サムライ]]が中心になる事が紹介されているため、意識されている可能性は存在する。

-処理を紐解いていくと「超魂Xであることおよびそれにより発生する出来事」は「超魂Xの能力」でも「通常の能力」でもない。バトルゾーンにあるクリーチャーの下にあることを条件とした[[特性定義能力]]との表現((そのカード自身について、あらゆる場所で「これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える」という処理を定義しているという考え。))が最もスマートに説明できる。

-超魂Xを持つクリーチャーは[[パワー]]の表記が通常より高い位置にあり、超魂Xで与える能力の[[テキスト]]はパワー表記よりも下に書かれている。また[[イラスト]]もその部分には光るようなエフェクトが描かれており、右下には台形の枠の中に独自のイラストが描かれている。
超魂Xの[[パワー]]表記と[[進化クリーチャー]]の[[パワー]]表記を重ね合わせるように置き、[[進化クリーチャー]]の[[テキスト]]の下に超魂Xの[[テキスト]]が続いて見えるような置き方を想定しているのだろう。
--右下のイラスト枠も、下に重なっている超魂Xが何なのか区別しやすくするための配慮だろう。
--下のカードの能力が見えるようにカードを重ねていくというギミックは、重ねる方向は逆だが[[オレガ・オーラ]]と同じコンセプトである。

-[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]の[[殿堂入り]]の一因とも噂される。本能力の公開直前に入れ替わるように規制された。
《COMPLEX》は下に大量のカードを溜め込むため、超魂Xが落ちればそれだけで発動してしまう。《COMPLEX》を[[フィニッシャー]]に据えていた[[【青黒COMPLEXコントロール】]]は既にデッキスロットが埋まっており、またそもそも起き上がった時点でほぼ勝ちのようなカードのため別に本体性能の強化はいらず超魂Xを組み込む余裕は無かったと思われるが、当時既に[[トップメタ]]だった《COMPLEX》をうっかり強化してしまわないよう予防的に規制されたという見方もできる。
--あるいは逆に、[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]の[[殿堂入り]]が既定路線だったからこそ、[[シナジー]]を警戒せずにこちらがデザインされた可能性もあるだろう。
いずれにせよ真相は闇の中。はっきりしている事と言えば、[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]がそれ自体が既に[[殿堂入り]]に相応しい強力無比な実力を有していたという事実のみである。
---大喜利的な話になるが、下に大量に超魂Xがある《COMPLEX》で持つ能力を全部見えるようにするには[[五元神]]などのように物理的に邪魔な存在になるという問題もあった。過去にも[[アドバンス]]では[[オレガ・オーラ]]を大量に付けた[[GRクリーチャー]]の置き場所に困ることがあった。[[オリジナル]]でも使用制限がない能力なので[[リモートデュエマ]]が再燃した場合に視認性の弱点はネタではなく本気で障害になる。

-この効果とは恐らく無関係だが、コナミ社のTCG「遊☆戯☆王」にはX(エクシーズ)というモンスターにモンスターを重ねて出すギミックが存在する。
エクシーズモンスターの登場当時、[[進化V]]及び[[メテオバーン]]との類似性が話題になった。

**参考 [#f946c842]
-[[《コッコ・超魂・ルピア》]]
-[[フュージョナー]]
-[[進化クリーチャー]]
-[[の下]]

-[[《霊騎幻獣コライオン》]]
-[[シンカパワー]]

-[[キーワード能力]]
-[[用語集]]

&tag(用語集,能力,キーワード能力,超魂X);