超魂X(ちょうこんクロス)

コロコロコミック2025年4月号で登場したキーワード能力

この能力を持つカードがクリーチャーの下にあれば、それぞれのカードが示した能力を同一オブジェクト付与する特殊なテキスト。

コッコ・超魂・ルピア UC 火文明 (3)
クリーチャー:アーマード・ファイアー・バード/フュージョナー 3000
このクリーチャーから進化するクリーチャーのコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
超魂X(これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える)
各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。

基本的にはこれを持つクリーチャー進化させることでその特色が発揮される。
同弾ではG-NEO進化NEO進化がプッシュされており、そちらと組み合わせて使う想定だろう。

また、超魂Xを持つクリーチャー自身もその中身は最初から持っている。例えば、《コッコ・超魂・ルピア》は進化していなくても効果バトルを誘発させる能力を使える。

ボードアドバンテージを生まないという性質上、氷山の一角だけが一線級で輝き、大多数が対戦で不遇な目になることが多い進化クリーチャーだが、超魂Xの登場によってこれまで注目されていなかったものに思わぬコンボが生まれるかもしれない。

ルール

総合ルールVer.1.45より

817. 超魂 X

817.1. 一部のカードは超魂 X を持ちます。超魂 X を持つカードは、通常の能力に加えて超魂 X の能力を持ちます。

例: 《ガヤルドスカイ-A3》のブロッカーは超魂 X の能力です。

817.1a 超魂 X の能力は通常の能力と同じように、常にそのカードの能力として有効です。

例: 《ガヤルドスカイ-A3》を《ヘブンズ・ゲート》の効果で手札から出すことができます。また、バトルゾーンにクリーチャーとして存在している《ガヤルドスカイ-A3》はブロッカーを持ちます。

817.1b 超魂 X を持つカードがクリーチャーの下にある間、クリーチャーは超魂 X の能力を得ます。これは、200.3a の例外です。


  • 総合ルールでは、超魂Xより下に書かれた能力は「超魂Xの能力」、それ以外を「通常の能力」と名付けている。
    • 超魂Xの能力は、カード1枚が複数所持することがある。(例:《魔誕邪脚ブレイズ・イヤリング》
    • 超魂Xの能力は、バトルゾーン以外、もしくは単独で登場している間は、「超魂Xの中身を素で持っており、かつ超魂X能力自体は発動していない」という状態である。
    • 超魂Xの能力ではない部分の能力(「通常の能力」)は、カードの下にある間、テキストは無視される。また無視される部分を他のクリーチャーに与えることもできない。(公式Q&A
      • ちなみに、超魂Xの能力がカードの下にあっても無視されないのは200.3aの例外とあるが、特にその説明がなくとも101.1.[1]でも説明できる。
      • 定義では超魂Xそのものは「通常の能力」になるはずだが、カードの下に置かれたせいで超魂Xを持つことが無視されて能力を与えるのが不発になるということにはならない。こちらも101.1.で説明可能。
  • 超魂Xのカードが、クリーチャーの直下に置かれている必要はない。クリーチャーの下に2枚以上超魂Xが置かれていたらそれぞれが追加能力を与える。
    • 「超魂X」そのものは他のクリーチャーに渡さない。ダイナモのように複数枚を経由してとんでもない能力を持つクリーチャーを生み出すことはできない。
  • 上の「発生源がどこになるか」の話の関連で、コスト6以上の進化クリーチャーとしてバトルゾーンにあるものは、《∞龍 ゲンムエンペラー》無視されないと思われる。
    例えば《コッコ・超魂・ルピア》はカードとしたらコスト5以下のクリーチャーであるが、発生源はコスト6以上のクリーチャーに移っているため、すなわちコスト5以下のクリーチャーの能力ではないことになり、無視する対象から外れている。

未定義の挙動

  • 変身継続的効果で超魂Xのクリーチャーになる。この状態で上にクリーチャーを重ねるとどうなるのか?
+  ...
  • ダイナモで別のクリーチャーに超魂Xを与えてから進化させた場合も未定義である。

テクニック

  • 進化元に複数の超魂Xがあれば、その分だけ進化クリーチャーを強化できる。
    G-NEO進化では重ね着に旨味が少ないものの、スター進化が耐性増加の目的などでさらに進化させた際には、最新のクリーチャーに超魂Xは引き継がれる。

背景ストーリー

《悪魔世界ワルドバロム》が世界の理を書き換えた結果生まれた、一部のクリーチャーが自らの魂をモノに込めて他の超獣に受け継がせる能力。[2]

その他

  • 処理を紐解いていくと「超魂Xであることおよびそれにより発生する出来事」は「超魂Xの能力」でも「通常の能力」でもない。バトルゾーンにあるクリーチャーの下にあることを条件とした特性定義能力との表現[4]が最もスマートに説明できる。
  • 超魂Xを持つクリーチャーはパワーの表記が通常より高い位置にあり、超魂Xで与える能力のテキストはパワー表記よりも下に書かれている。またイラストもその部分には光るようなエフェクトが描かれており、右下には台形の枠の中に独自のイラストが描かれている。
    超魂Xのパワー表記と進化クリーチャーパワー表記を重ね合わせるように置き、進化クリーチャーテキストの下に超魂Xのテキストが続いて見えるような置き方を想定しているのだろう。
    • 右下のイラスト枠も、下に重なっている超魂Xが何なのか区別しやすくするための配慮だろう。
    • 下のカードの能力が見えるようにカードを重ねていくというギミックは、重ねる方向は逆だがオレガ・オーラと同じコンセプトである。
  • 《DARK MATERIAL COMPLEX》殿堂入りの一因とも噂される。本能力の公開直前に入れ替わるように規制された。
    《COMPLEX》は下に大量のカードを溜め込むため、超魂Xが落ちればそれだけで発動してしまう。《COMPLEX》をフィニッシャーに据えていた【青黒COMPLEXコントロール】は既にデッキスロットが埋まっており、またそもそも起き上がった時点でほぼ勝ちのようなカードのため別に本体性能の強化はいらず超魂Xを組み込む余裕は無かったと思われるが、当時既にトップメタだった《COMPLEX》をうっかり強化してしまわないよう予防的に規制されたという見方もできる。
  • この効果とは恐らく無関係だが、コナミ社のTCG「遊☆戯☆王」にはX(エクシーズ)というモンスターにモンスターを重ねて出すギミックが存在する。
    エクシーズモンスターの登場当時、進化V及びメテオバーンとの類似性が話題になった。

参考


[1] 101.1. カードの効果はルールに勝つ
カードの文章がルールに直接矛盾しているときは、カードの記述が優先されます。(カードはその特定の状況に適用されるルールだけを無視します。)

[2] 《超魂設計図》のフレーバーテキスト
[3] 《コッコ・超魂・ルピア》のみ
[4] そのカード自身について、あらゆる場所で「これがクリーチャーの下にあれば、そのクリーチャーにも以下の能力を与える」という処理を定義しているという考え。