【オラクル】 (デュエプレ)

DMPP-20で成立した種族デッキ
New Divisionでは、再録がない限りDMPP-26が実装される前まで《神人類 ヨミ》などが使用可能である。

異なる2つの軸があり、その強みは全く異なる。

光臨オラクル】

このデッキの目的

通常採用されるカードでは、最速4ターン目に軽量光臨を発動させることができる。ここでアドバンテージを得ると、その次のターンも高確率で光臨を使うことができるため、個々はコスト適正のクリーチャーたちでも累計の仕事量がとんでもないことになって圧殺する。

DMPP-21で完全にアーキタイプが確立したのは白青黒の3色タイプ。

まず最軽量の《マントラのイザナイ カリーナ》は確定。そこに《転々のサトリ ラシャ》による即時起動、《祈祷のマントラ ミルク》《戦攻のイザナイ アカダシ》or《封魔のイザナイ ガラムマサラ》を加えて再現性を確保する。

踏み倒し先の一番は《業欲のマントラ ゾロスター》。早期の複数枚ハンデスは試合を決定づけるには十分すぎる。仮に2ハンデス“しか”できなかったとしても、4ターン目にシールドブレイクで手札補充をしてしまわない2枚のランダムハンデスプレミアム殿堂《スケルトン・バイス》相当

試合が進むと3ハンデス以上となるのはごく当たり前だが、光臨のタイミングのおかげでシールドブレイクしたものが手札に加わってから大量ハンデスが炸裂する。この様は《死神明王 XENOM》のよう。というかターン中にブレイクした数以上のハンデスも可能なので正直超えている。

残りのカードは、用済みとなった《祈祷のマントラ ミルク》モヤシスレイヤーブロッカーになる他、書ききれないほど多数の恩恵がある《封滅のマントラ ストロガノフ》を添えて、残りはデッキの弱点をカバーするカードを入れて完成となる。

記憶力との戦いとなるが、基本的に3回光臨をすれば山札の配列を全把握できる。とりあえず《業欲のマントラ ゾロスター》がヒットするかどうかだけを見ておくだけでも、ブレイク後に相手の手札が残るか残らないかの方針を決めることができるので活用したいところ。
出目が悪いとわかれば自分に《埋没のカルマ オリーブオイル》を使って山札をシャッフルすれば良い。

  • UKパンクカップのNew Divisionではシーズン終わりに瞬間1位を達成する実績がある。

光臨オラクル(白青黒)で採用される主なカード

ほぼすべての人が採用

《マントラのイザナイ カリーナ》上記の通り確定
《転々のサトリ ラシャ》もし揃っていれば、3ターン目《イザナイ カリーナ》、4ターン目に2体目の《イザナイ カリーナ》→《サトリ ラシャ》とすることで2回光臨が使える
《祈祷のマントラ ミルク》パワーも及第点な置物ブロッカー
《戦攻のイザナイ アカダシ》好みで選択だが、序盤にマナ置きして役立つ色は青なので《イザナイ アカダシ》のほうがマナ基盤として優先度が高い
《封魔のイザナイ ガラムマサラ》
《業欲のマントラ ゾロスター》デッキの使用率から想像できないほど暴力的なアドを稼ぎ出す
《封滅のマントラ ストロガノフ》ブロッカーが優秀な壁になったり、破壊を利用してcipを再利用したりできる
《王様のファミリア キナコ》序盤はもちろん、終盤は《獅子頂龍 ライオネル》すら溶かせる低下量を叩き出せるS・トリガー獣
《埋没のカルマ オリーブオイル》スレイヤーブロッカー要員としても役立つ墓地利用メタまたは山札回復

補完など

《制御の翼 オリオティス》2ターン目が暇になりやすいので採用
《天界の神罰》ブロッカーや殴り返しが気になる場面で、除去しながら光臨起動ができる呪文
《提督のマントラ ヴォスラディッシュ》《マントラ ミルク》を出した後にハンデスを食らって失速する場面のメタ
《DNA・スパーク》《イザナイ カリーナ》のマナ基盤
《終末の時計 ザ・クロック》《マントラ ミルク》のマナ基盤
《反撃のサイレント・スパーク》序盤に埋めるマナ基盤としては《DNA》かつ《クロック》
《学校男》《オリオティス》と同じく暇な2ターン目用除去、そしてゲーム終盤の《ストロガノフ》でモヤシになったオラクルを手札に回収するのに
《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》ポン置きしていればパワー低下以外の除去トリガーをケアしたアタッカーになる。スレイヤーとも相性良し

その他情報

《業欲のマントラ ゾロスター》が登場していないDMPP-20のみ白青赤型が存在した。

白青黒では採用していなかった《幻獣のイザナイ リンリン》《害悪のカルマ スタバック》《爆走マントラ シラヌイ》が入る程度で、デッキ構築の考え方に大きな違いはない。
ビートダウンと相性が良い《熱湯グレンニャー》《希望の守り手クラップ》などを入れても良いだろう。

  • 白青赤型にもカツキングカップ初日にレジェンド到達者がいた模様[1]

ヨミオラクル】

純粋に《神人類 ヨミ》のために組んだデッキ。DMPP-21《無法神類 G・イズモ》などが登場したことでパーツが揃った。

手札が良ければ最速4ターン目に《神人類 ヨミ》を召喚することができ、出た時点で3ドローでリソースを確保しながら5ターン目に雑殴りしてもリーサルあるし「ブレイクされない」常在型能力まで溜めてからワンショットすることができる。

※2〜3ターン目に、《スパイス・クィーンズ》または《透明妖精リリン》を合計2体出しておけば、4ターン目に8-4=4マナで《ヨミ》を召喚できる。他に2ターン目《透明妖精リリン》→3ターン目《インガ・ルピア》→4ターン目8-5=3マナ《ヨミ》パターンもある。

このデッキの強みは、何と言っても最終形態まで育てた場合の圧倒的防御力が売りとなる。
全てが理想通りに動けば6ターン目には3枚リンクした《ヨミ》と3枚リンクした《G・イズモ》が揃うが、ここで《ヨミ》を毎ターンタップしつづける限り自分のシールドは1つ以上あればプレイヤーへの削りダメージを無効にして、さらに《ヨミ》を除去することもできないというほぼ常時敗北回避しているような状態が出来上がる。

上の状況は決して机上論の話ではなく、《ヨミ》のリソース確保力と《インガ・ルピア》コスト軽減により現実的に発生する状況なのである[2]

流石に2体のそれらを3枚リンクさせるのはなかなか骨が折れるが、《ヨミ》1体なら安定して達成でき、《神の裏技ゴッド・ウォール》により自分・相手のセットの1ターンのみブレイクされない即席バリアで詰めることもできる。

《G・イズモ》は入るが、構築論は【G・イズモ】とは全く異なる。そちらは《G・イズモ》を安定して早く出すことを目的にデッキを組むのに対し、こちらは《ヨミ》がメインプランでサブが《G・イズモ》となる。
《ヨミ》はあらゆるオラクルがサポートとして役立つが、《G・イズモ》にとって役立つオラクルは《聖邪のインガ スパイス・クィーンズ》《インガ・ルピア》によるコスト軽減《信心深きコットン》の疑似ウルトラ・セイバーと非常に限定的。地味に《提督のマントラ ヴォスラディッシュ》の設計図効果でも山札から拾えない

《ヨミ》軸オラクルで採用される主なカード

《神人類 ヨミ》ドローソースとしてもフィニッシャーとしても活躍。4枚積み確定
《インガ・ルピア》《ヨミ》だけを主体で立ち回るなら引けてなくてもデッキを回せるが、《無法神類 G・イズモ》を完成させるのにあったほうが絶対良いコスト軽減
《透明妖精リリン》コスト軽減の範囲は極めて狭いが、あれば上振れの4ターン目《ヨミ》も狙いやすくなる
《イズモ》マナゾーンのゴッドの枚数としても、自身をアタッカーにする場合としても活躍する
《黄泉秘伝トリプル・ZERO》シールドが0になると「ブレイクされない」が無意味になってしまうので、シールド回復に使う
《神の裏技ゴッド・ウォール》3枚でリンクしている《ヨミ》を無敵にする
《無法神類 G・イズモ》遅くて呪文主体のデッキにはこちらをフィニッシャーに切り替える
《信心深きコットン》ほぼ「ウルトラ・セイバー:ゴッド」。《悪魔右神ダフトパンク》で再利用できる
《光厳のカルマ フリル》単体性能は《剛厳の使徒シュライバー》に見劣りするが、1ドローのシンパシー素材に呪文メタが付いていると見れば悪くない
《ヘブンズ・ダブルテイル》基本は《DNA・スパーク》で良いが、《超戦龍覇 モルトNEXT》《闘将銀河城 ハートバーン》の5打点+ダイレクトアタックシールド追加で耐えたい場合ならこちらのほうが初W・ブレイク時に延命できる
《聖霊左神ジャスティス》で唱えたらフルスペック
《王様のファミリア キナコ》【光臨オラクル】だけでなくこちらでも有用
《闇噛のファミリア ミョウガ》《フェアリーの火の子祭》などを狙い撃ち
《提督のマントラ ヴォスラディッシュ》マッドネス《G・イズモ》はゴッド・ノヴァOMG単種族なので手札に加えられない
《地獄門デス・ゲート》コスト6以下の呪文は採用していると《聖霊左神ジャスティス》で唱える択が生まれる
《デーモン・ハンド》同上。《デス・ゲート》採用時でもデッキに墓地肥やしが少なく踏み倒しが不発になりやすいのと、相手のタップ状態も倒せる利点から採用圏内
《聖邪のインガ スパイス・クィーンズ》上振れの4ターン目《ヨミ》を引き起こす基本パターン
《業欲のマントラ ゾロスター》5ターン目以降に普通に召喚して、相手のアクションを防ぐ
《支配のオラクルジュエル》この多色を入れておくだけで、《スパイス・クィーンズ》の召喚のやりやすさが向上される

【ヘルボロフ】用チューニング

《転々のサトリ ラシャ》手札に《龍覇 グレンリベット》がある場合、1ターン目に召喚する
《慈愛のマントラ フリル》手札に《龍覇 グレンリベット》がある場合、2ターン目に召喚する
《龍覇 グレンリベット》後述
《龍覇 グレンリベット》
1〜2ターン目に上の小型で手札を消費すると自分の手札が残り2〜3枚となるため、相手は高確率でハンデスしてくる。
それを利用してマッドネスで登場し《銀河大剣 ガイハート》を装備する。2度攻撃→《熱血星龍 ガイギンガ》でぶん殴ると3ターン目に黒単は死ぬ。
攻撃する順番は《グレンリベット》からが望ましい。採用される除去S・トリガー《魔狼月下城の咆哮》《地獄門デス・ゲート》なので、上の状況では闇のマナ武装5は未達成につき、タップしておけば-3000の2回重ねがけでしか除去されない。
《ポーク・ビーフ》は《ガイハート》の龍解を全く妨げないので考慮する必要がない。

《サトリ ラシャ》と《マントラ フリル》を入れた場合、どう考えても光のマナ基盤と無色カードだけでデッキの大半が埋め尽くされてしまうため、2ターン目に《聖邪のインガ スパイス・クィーンズ》を召喚できる文明を確保できない。
幸いにも《ヨミ》にとっては1ターン目の《サトリ ラシャ》、2ターン目の《マントラ フリル》でも最低限シンパシー要員となれるため、初動として使う闇のカードは不採用にした白零のカラーが良いだろう。

ただし、デッキに《デーモン・ハンド》など闇文明自体は数枚採用しておいたほうが良い。4枚程度採用しておくだけで《G・イズモ》を召喚できるようになる6マナ以上付近では闇文明を解放済みにできている見込みが高くなるためである。

その他情報

《双天右神クラフト・ヴェルク》《DNA・スパーク》《終末の時計 ザ・クロック》を仕込める。また、内容を見ることはできないが《黄泉秘伝トリプル・ZERO》でもシールド追加できる。それらで延命しながら打点を確保していくことで【青単ジャバジャック】【アウトレイジ墓地ソース】のようなゴリ押しにも粘り勝ちできる可能性がある。
構築を歪めることなくコスト2ブロッカーを採用できるため《灼熱の闘志 テスタ・ロッサ》などの刻んだ打点も制止できる。

コスト軽減獣と、cip常在型能力目当てのクリーチャーなどを出していると、G・リンクに支障をきたす可能性がある。
リンク先を召喚するには必ず場の枠を空けておく必要があり、意識していないと自分で自分の首を絞めかねない。
《光厳のカルマ フリル》などに《至宝 オール・イエス》をクロスして刻むという立ち回りも、クロスギアで場の1枠使うという部分でやや共存は難しい。

手札以外をリソースとする中央G・リンクに、それぞれ素のコストが違う中でのコスト軽減が働くと、考えることが多いためプレイミスを誘発しやすいのて注意。

《神人類 ヨミ》コマンドを持たないが、《聖霊左神ジャスティス》《悪魔右神ダフトパンク》《爆裂右神ストロークス》コマンドなので《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》で召喚やリンクが封じられる。《無法神類 G・イズモ》から呼び出して召喚する、《精霊聖邪ライジング・サン》《真滅右神ラウドパーク》《魔天聖邪ビッグディアウト》も封じられる。

《聖霊左神ジャスティス》エンジェル・コマンドなので、《ジャスティス・ヨミ》以上の形態になると《偽りの星夜 スター・イン・ザ・ラブ》リセットに巻き込まれなくなる。

【策士のイザナイ ゾロスター】

残念ながら《策士のイザナイ ゾロスター》《神人類 ヨミ》を出す専用デッキは上のデッキに勝っている部分がないと言わざるを得ない。

UNDER VR MATCH《新聖綺神 クロスオーバー・ヨミ》を組むといった特殊な事例でもない限り使われないだろう。

+  考察の跡

一応フォローを入れておくと、【白青黒光臨オラクル】に《策士のイザナイ ゾロスター》《神人類 ヨミ》を忍ばせておき、余裕ができたらターン終了時の効果で《ヨミ》に変換する使われ方なら確認されたことがある。

公式が公開したデッキ

サンプルレシピ1

デュエプレ研究所#50より、パック発売前のギミック紹介用デッキ。

サンプルレシピ2

DMPP-20Ver.でのレンタルデッキ

サンプルレシピ3

DMPP-20Ver.での「新規作成」→「デッキレシピから作る」→「光闇ヨミ」より

サンプルレシピ4

DMPP-20Ver.での「新規作成」→「デッキレシピから作る」→「光闇自然アシッド」より

サンプルレシピ5

DMPP-21Ver.での「新規作成」→「デッキレシピから作る」→「光闇オラクル」より

参考


[1] https://youtu.be/eVg6glGG20I
[2] 参考までに、YouTbeでその立ち回りが決まった試合はこちら→https://youtu.be/-fcrTg96piQ?t=176