デュエル・マスターズGT2 -Gate of the Teleport-

2025年12月31日から2026年2月25日まで週間コロコロコミックで連載された漫画作品。全8話。

概要

デュエル・マスターズGT -Gear of the Twin heart-の続編、テクノ・サムライとなったグラッサタレット達の活躍が描かれる。
作者は菊妻ヒロキ氏、構成は川崎大輔氏。

時系列としてはスチーム・ナイトが未完成であることやプリンゼノテクソードに加入前であることから王道W背景ストーリー開始前かつデュエル・マスターズGT -Gear of the Twin heart-最終回より前。

前作に増して夢と欲望を追う登場人物達のエゴに焦点が当たっている。
前作と比べると主要人物を中心とした苦悩と成長の物語の色彩が放たれている。

  • 予告時点での副題は「God of the Trickery」だったが、第1話で副題が変更される演出が入り、それ以降はこちらで統一されている。

主な登場人物

  • テクノ・サムライ
    主人公である「グラッサ」と「タレット」が属するチーム。今回はバンキッシュからの依頼でパンドラ王家の援助を引き受けることとなる。
    • グレングラッサ
      • 前作と比べると少しずつ青さが抜けつつある。序盤にサファイア・バンキッシュから、戦略に欠ける攻撃一辺倒な部分を指摘されている。実際グラッサは元々直情径行な性格でタレットの後方支援に頼っている面が目立っていた。弱点を指摘するバンキッシュに対しても、初対面にもかかわらず臆面なく教えを乞おうとするなど、強くなるために戦士のエゴを見せている。結果として戦略面で大幅な成長を見せ、一時期は戦力になりづらかったQ.E.Deuxの持ち味を生かしてやれている。
    • グレンタレット
      • 愛への信奉は相変わらずで、愛の伝道師としての夢のためにグラッサの冒険に協力する強かな一面も健在。今作ではグラッサの成長に伴い後方支援役としての活躍が減っている。
    • ミロク
      • 相変わらず無責任なマッドサイエンティストであるが、徐々にグラッサ達の正義の心に主導権を逃げられるなど、『GT』での超越的なイメージが後退している。そのこともあって、テクノ・サムライとしての職務はある程度真面目に行っている。
    • Q.E.Deux
      • 序盤ではゼノテクアーマーを動かすだけの「自分の物語」が足りないと指摘され、若干パワーインフレに付いていけていないような印象が見られ、現場を離れて遠隔でレーダー班としてテクノ・サムライを支援している様子が見られるが、《グレングラッサ》への一方的ながら甲斐甲斐しい思慕は相変わらずである。フィオナの森へのキサラギの侵攻の際は戦場の絶望的な戦力差にただモニターで見守ることしかできない自分への失意に心が折れそうになったが、グラッサの機転により《幾何学艦隊》を呼び寄せるとともに戦場に駆け付け、戦力差を引っ繰り返して勝利に貢献した。最終話ではクローンではなく1人の個体として水文明の者達に認められたことで自分には自分の"物語"があると自信を付けた。なお、グラッサがバンキッシュと別れる際に互いに師弟として笑顔を見せ合ってた際は、嫉妬して茶々を入れている。少しずつ成長してもやはりQ.E.DeuxはQ.E.Deuxである。
  • スチーム・ナイト
    • キング・ロマノフ
      テクノ・サムライの仇敵。支配欲を満たす為に様々な世界・場所に侵攻している。「サファイア家」を手に入れようとしてバンキッシュと戦い敗れている他、同じく自身の領土を広げようとする「覇王」とも敵対関係。過去の東方血土侵攻の際に特権大使の一体「ヤヨイ」を下している。「覇王」勢力との敵対関係を利用したバンキッシュの「戦略」に半ば乗せられ、テクノ・サムライ一行に加勢する。
  • パンドラ王家
    パンドラ復興を願うパンドラ王家の生き残りと、その支援者たち。
    • プリン
      • パンドラ・スペース復興に向けて死力を尽くしたが、復興の見込みのない旧パンドラを捨ててフィオナの森への移住計画を勧めないかとバンキッシュに提案されると、王家の命懸けの戦いを無碍にされた気持ちになって血相を変えて詰め寄った。だが、グラッサの説得によって「思い」だけを旧パンドラから受け継げれば十分だと考えを変え、移住計画を決断した。
    • リュウセイ
      • パンドラ王家の側近。最終話でチーム・テクノに加入して王室を留守にしたプリンに変わって実務を担当している。
  • サファイア家
    • バンキッシュ
      今回のメインキャラクターの一人であり、サファイア家三兄弟の長男。ミロク曰く「芸術と戦略を愛する戦いバカ」だが、平素は理性的な性格で無益な戦いは寧ろ嫌うなど決して卑人ではない。
      かつてプリンとボードゲーム(恐らくショーギ)で手合わせをしてプリンのボードゲームの中でさえも王としての心構えに徹する意地を気に入った事や自身の妹がパンドラ・スペース崩壊の一因になった事からパンドラ王家を気にかけており、テクノ・サムライにパンドラ王家への助力を依頼する。
      自身もゲーム・コマンドマジック達を指揮して戦い、かつてはキング・ロマノフを下したこともある程。
    • 一方で合理主義が過ぎるきらいがあり、フィオナの森への移住計画を提案した際は一行を驚かせた他プリンと意見が対立していた。
  • シュタイン
    今回のメインヴィランの一人である、サファイア家三兄弟の長女にしてバンキッシュの妹。
    停滞と平和を愛し、「終わった物語」の再始動を決して認めない。
    かつてある目的からパンドラ・スペースを攻撃・破壊した下手人にして、今回は「復興」という形でパンドラの物語が再開するのを許さず、自らの眷属たるメカスタシオンを率いてプリンとリュウセイを攻撃している。
    • 虚言癖の末弟(TCG版において)と比べても輪を掛けた独善主義者で、一般クリーチャー達が決して分かり合えない話の分からない絶対悪として描かれている節がある。物語の停滞のためなら相手の意志と人格を認めないその姿勢は、タレットからも唖然とされている上に果てはあのミロクからすらも半ば狂人扱いされている。
    • 停滞主義者である一方でキング・ロマノフとキサラギの関係に興味津々となるなど、時にサファイア家らしい知識欲が停滞主義における例外を形成する。
    • その停滞と平和を愛する気持ちは最終話でのバンキッシュの弁と本人の弁を総合するに、優しすぎるが故に終わった物語を再開させた者達に辛い思いをさせたくないことによる模様である。彼女は独善主義者ではあり結局最後まで明確に改心した描写は無かったが、彼女なりに世界の下々の民の事を考えており少なくとも一般クリーチャーを虫けらとは思っていない様子。
  • 覇王特権大使(アンバサダー)
    • キサラギ
      今回のメインヴィランの一人にして、覇王が使わせた「旧パンドラ担当の特権大使」。パンドラの領土を手に入れる為にプリン達やテクノ・サムライを攻撃する。
    • ゼナーくん
      特権大使達が引き連れている、「覇王様のお言葉を伝える人形」。キサラギ達への助言役を務める。
    • カンヅキ、ナツキ、ヤヨイ
      キサラギが言及した他の「特権大使」。カンヅキ、ナツキはサファイア家を担当している。ヤヨイは東方血土を担当していたが、キング・ロマノフとの戦いで殉職している。
    • ハヅキ
      フィオナの森担当の特権大使。キサラギと瓜二つの見た目をしている。
  • フィオナの森
    • フィオナ
      フィオナの森の管理者と思しき女性。フィオナの森とパンドラ・スペースやパンドラ王家にある関係性をプリン達に教える。
      • 母性的な性格な上にそれに輪を掛けた豊満な胸をしており、それはグラッサが所詮少女と思えるほどのサイズであり、子孫繁栄の祖としての説得力は抜群。プリンを遠い子孫として溺愛して人目を憚らず胸に抱いて愛情表現を行い、自宅にテクノ・サムライ一行を呼んだ際もプリンに「ママと呼んでくれてかまいませんよ」と悠然と包容力を見せ付けた。

単行本(全1巻)

参考