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デュエル・マスターズ競技イベント運営ルール
「競技ルール」と省略されることが多い。
デュエル・マスターズでの競技を行う際のジャッジの指針、プレイヤーのマナー等をまとめたもの。2015年7月末に発表され、現在デュエル・マスターズ公式HPにて閲覧できる。
2015年8月1日に開催されたデュエル・マスターズ初の公認グランプリ「デュエル・マスターズグランプリ-1st」の実施に伴い、必要性に迫られて制定された。
普段遊ぶときは気にしなくていい事がほとんどだが、ペナルティガイドラインが制定されるなど、公平性を担保する上では重要な役割を果たす。
このルールに反する行為をした場合、敗北、最悪の場合失格処分を受けることになる。敗北の場合はその1戦のみのペナルティとして終わるが、失格の場合は長期間の公式大会及び公認大会の出場停止処分が下されてしまう。
- このルールの大半は、デュエマはおろか他のTCGやゲームでも禁止されている反則的行為・非紳士的行為に関することが記載されており、普通の社会的常識を持っている人間ならば、失格になることはまずない。
- しかし、きちんとした常識のある人間でも、デュエル中にルールを誤ってしまってジャッジに敗北を言い渡されることはよくあり、円滑にゲームを進めるためのルールも記載されているため、大会に参加するなら誰しも目を通しておくことが推奨される。
- 言うまでもないが、このルールに違反してジャッジから敗北、または失格を言い渡された場合、カードの敗北回避効果でそれを免れることはできない。
- 《ドギラゴン・チャンス》など、一部のカードの効果に致命的な欠陥をもたらす場合もあり、使用禁止カードに指定されることが多い。競技性の高いイベントに参加するのであれば、少々面倒であったとしても総合ゲームルールと一緒に一読しておくに越したことはない。
- 基本的にはゲーム外情報を参照するものや、他人に迷惑をかけるものは、一部例外を除きフロアルールによる使用禁止カードに規定されている。
- 総合ゲームルールと内容が矛盾する場合は、大体はこちらが優先される。なお、両者ともその場のフロアジャッジの判断が最優先される。
- ループコンボの省略に関する規定の根拠法である。「4.3 ループにおける手順の省略について」によると、「1.2.3....」と一連の工程があった際に、再び1.の状態が再現された場合、すなわち初期状態に戻ったことが確認された場合に、それを繰り返す回数とループの末端での状態を宣言することで省略が認められる。
- 友人同士の対戦や非公式大会などカジュアルな場で使うためにあるのではなく、公式大会や公認グランプリ、チャンピオンシップなどで使うことを想定したものであり、公式も「友達同士で遊ぶ場合は忘れてもらって結構です」と述べるほどのもの。デュエ祭程度のイベントであれば、厳密に適用しなくても良いとの見識も示されている。
- 2016年12月、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》という特殊なカードとコアという新たなカードタイプが登場したにもかかわらず、2017年1月まで全く更新されなかった。そのため2016年の全国大会エリア代表戦は多くの暫定回答を抱えたまま実施された。
- 2017年4月6日にようやくコアについての詳細な定義がされた。
- この文書は、Magic:The Gatheringの『マジック:ザ・ギャザリング イベント規定』『マジック違反処置指針』から引っ張ってきたと思われる規定が多数存在する。そのため、デュエマの規定と合致しない規定や規定漏れが存在する。
- 「10.1 ゲーム上の誤り ─ 誘発忘れ」のペナルティには「【警告】*」とどこからも参照されていない謎の※書きが存在する。また、「ジャッジは、【警告】を与える意図があるか、故意に誘発を忘れていると疑うに足る理由がない限りは誘発忘れの状況に介入しない」という規定が存在する。後段は「〔非紳士的行為 ― 故意の違反〕」として処罰を検討する場合、という意味だが、前段の「【警告】を与える意図がある」についてはどのような意味なのか不明確である。実は、MTGでは誘発忘れは原則ノーペナルティだが、例外的に持ち主のカードによって発生している不利益をもたらす誘発型能力[1]を忘れた場合のみ【警告】のペナルティとなる規則である。したがって『マジック違反処置指針』において「【警告】を与える意図がある」とは「持ち主のカードによって発生している不利益をもたらす誘発型能力を忘れた場合」なのだが、デュエマではそのような規定が一切合切抜けてしまったため、謎の※書きと現実的に処罰されるのか不明確な規定となってしまった。
- 「11.3 イベント上の誤り ─ 遅いプレイ」で「また、厳密な回数と最終的なゲームの局面を提示できないままにループを実行し続けるプレイヤーにも、〔遅いプレイ〕が適用される。」と記載されているが、これは「無限ループの省略は回数を指定することでのみ実行可能であり、ランダム要素が絡む場合は省略できず、かつ同一盤面が登場してしまった場合はその無限ループは盤面が変わるまでは実行できない」というMTGのイベント規則を前提とした規定である。最終的なゲームの局面が明確であればランダム要素が絡む場合でも、自分が期待するランダムな状態の無限ループが実行できる、とするデュエマでは「厳密な回数」は余計な指定となっている。
参考
外部リンク
どんな効果が不利益をもたらすのかはジャッジが判断する。山札切れが近い状態での強制のドローは不利益をもたらすと判断されうる。