無限ループ
無限ループとは、ある一連の処理を繰り返した結果、永久にその一連の処理が終わらなくなってしまう(無限にループが続いてしまう)ことを指す。
この状態になると、その時点から試合が何も進展しなくなってしまうため、何らかの例外処理により強制的にループから抜けさせないといけない。
無限にループを続けさせないことが処理として重要になり、ループの手順が複数ある場合(「A→B→C→A」と「A→C→B→A」など)も特に変わりはない。
任意で止められるものと、一度発生したら止められないものがある。
無限ループは「選択肢のあるループ」と「選択肢のないループ」の二種類ある。狭義には「選択肢のないループ」のみを指す。
戦略として1ターン中に同じ行動を繰り返すものも俗に「無限ループ」と呼ばれる。
本ページでは基本的にゲームの進行に支障を来す無限ループについて記す。戦略としての無限ループは「ループ」の記事を参照。
選択肢のないループについて
選択肢のないループとは、強制能力を可能な限り実行した結果「ループを繰り返し続ける以外の選択肢がなくなったループ」を指す。
このループから脱するには強制効果を故意に無視することが必要になるが、それを行った瞬間反則負けになるため、どちらのプレイヤーもループから抜け出すことができない。
そのゲームはその場のジャッジの裁定や大会のルールにもよるが(強制的にループを終了させるため)原則引き分け、または試合が仕切り直しになる場合もある。
ケース例
- お互いの山札に進化ではないクリーチャーが残っておらず《斬隠オロチ》以外のクリーチャーがいない時に、どちらかのプレイヤーが《オロチ》の能力を一方の《オロチ》に使い、永遠にお互いの山札から《オロチ》が出し入れされる。
「破壊されない」とパワー低下の関係について
主に「バトルゾーンを離れる時、離れるかわりにとどまる。」と「(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)」で発生する。
破壊されないための条件を無限に満たし続けることができる《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》等のクリーチャーがパワー0以下になった場合は破壊と非破壊で「選択肢のないループ」になりうるが、この状況に関しては「とどまる」が優先されるとデュエル・マスターズ総合ゲームルールにより定義されている。
そうではない場合は破壊されるまで置換効果が繰り返される。これについてはパワー低下や《インフィニティ・ドラゴン》のページが詳しい。
選択肢のあるループについて
選択肢のあるループとは、どちらかのプレイヤーが任意能力の実行を妥協しない限り無限ループになってしまうループを指す。
デュエル・マスターズ競技イベント運営ルールではこの状況のことを「断片化したループ」と呼称し、最終的にはループを始めた側でないプレイヤーが違う行動を行ってループを止めてゲームを進行すると定義されている。
ただし、この断片化したループを繰り返すうちにほかの能力が誘発する場合は、任意の回数ループが行われたものとしてゲームを続行できる。
ケース例
- 自分の《阿修羅ムカデ》で相手の 《阿修羅ムカデ》を選択した場合、互いに《ムカデ》がパワー低下とリアニメイトを選びつづけるかぎり無限ループとなってしまう。
- この場合、最終的には相手が違う行動を選択し、ループから抜け出す(任意効果であるpigの発動を諦める)ことになる。
- なお、他にクリーチャーがあればループにならないよう対象を選ぶこともできる。
- 一方のプレイヤーにバトルに勝った時、アンタップするクリーチャーが存在し、もう一方は前述のクリーチャーにバトルで負ける、永続的な破壊置換効果を持つ無限ブロッカーが存在してシールドが0枚のとき、無限にダイレクトアタックをブロックし続ける。
- 《リュウセイ・ジ・エンド》の例と同じく、無限ブロッカー側がブロックすることを諦めるものになる。
- 一方が強制、もう一方が任意だった場合は「断片化したループ」には該当しない。運営ルール4.5 断片化したループについての欄に「お互いに任意能力を行う選択をする事で、ループが継続されゲームが進行しない場合」と明記されているからである。
その場合は2種類の解釈が存在する。
- 任意効果を諦めるか、ゲームを仕切り直すかのどちらかを選択する
- 任意効果を繰り返すことはできるが、最終的には任意効果を諦めてループを終了させる
- 《阿修羅ムカデ》のQ&Aには《ムカデ》と《百発人形マグナム》等の強制破壊の組み合わせだと、任意効果のリアニメイトを実行しないことでループを終了させると書かれている。
- かなり特殊な例だが、以下の場合は未定義。
- 互いのシールドがなく、手札とバトルゾーンに《コーライル》しかなく、互いが永遠に今引き《コーライル》を召喚するとドローロックに陥る。こうなると、《コーライル》を出すのをやめたプレイヤーが相手の《コーライル》によりダイレクトアタックされてしまうので諦めることができない。
- 競技ルールのアップデートによって逆に結論が出せなくなった問題である。競技イベント運営ルール更新により、過去の「ループを始めた側ではないプレイヤーが能力を行わない事を選んで進行」が撤廃され、新たに「ターン・プレイヤーが違う行動を行ってループを止めてゲームを進行」だけが記載された。そのため、後から《コーライル》を出したプレイヤーは諦める義務がなくなったのである。
「人のジャッジが介入できない」「ループの省略ができない」などの都合、悪意のある遅延行為やCPUによるハマり、あまりにも時間のかかるループを防止するために、以下のような能力の発動回数を制限する能力テキストや仕様が存在する。
参考
公式Q&A
Q.自分の《爆炎ホワイトグレンオー》と《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》、相手の《異端流し オニカマス》がバトルゾーンにいる状況です。
自分の《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》が攻撃する時、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》と「革命チェンジ」して入れ替えて、《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》の「攻撃する時」の能力で、手札に戻した《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》を召喚しました。
《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》の「出た時」の能力を解決した後、相手は《異端流し オニカマス》の「相手のターン中に、相手が召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出した時」の能力で攻撃中の《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を手札に戻しました。
再びこの《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》で攻撃して《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》と「革命チェンジ」して入れ替えた際、相手が再度《異端流し オニカマス》の能力で《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を手札に戻しました。
お互いがこれを繰り返すとループが発生してゲームが進まないのですが、この場合、どうなりますか?
A.この場合、ターン・プレイヤーであるあなたが《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の「革命チェンジ」をやめる必要があります。
お互いが任意の行動を選択することでループが継続されゲームが進行しない場合、ターン・プレイヤーが違う行動を行ってループを止め、ゲームを進行します。
また、ループを止めた際、あなたは《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》の「出た時」の能力を好きな回数解決できます。
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| | (競技イベント運営ルール 4.5)
| - 4.5 断片化したループについて
- お互いに任意の行動を選択することで、ループが継続されゲームが進行しない場合、ターン・プレイヤーが違う行動を行ってループを止めてゲームを進行する。なお、この時に別の能力が誘発していた場合は、その能力を指定した回数だけ行ったかのように処理することができる。
- 例:
- (1)自分のターン中、バトルゾーンに相手の《阿修羅ムカデ》が1体ある時に、自分の《阿修羅ムカデ》をバトルゾーンに出して相手の《阿修羅ムカデ》の破壊を行うと断片化したループが発生する。結果として相手の《阿修羅ムカデ》がタップしてバトルゾーンに残り自分の《阿修羅ムカデ》は墓地に残る。
- 例:
- (2)自分の《決着のリュウセイ・ジ・エンド》が攻撃した時、相手がニンジャ・ストライクを使用し、《光牙忍ハヤブサマル》を召喚してその能力で自身をブロッカーにしてブロックを行うことを繰り返すと断片化したループが発生する。結果として自分は《決着のリュウセイ・ジ・エンド》での攻撃を行わず、他に行動がなければターンを終了する。
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引用元(2023.11.17)