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加速樹 UC 光文明 (2) |
クリーチャー:スターライト・ツリー 2500 |
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、表向きにし、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない) |
自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きい相手のクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置いてもよい。 |
DM24-RP4で登場した光のスターライト・ツリー。
自分の所持マナよりも高いコストを持つ相手クリーチャーが出るとマナブーストできる常在型能力、そしてG・ストライクを持つ。
高コストクリーチャーの早期登場をメタるカードとしては、《制御の翼 オリオティス》などのように相手自身のマナゾーンと照らし合わせて判定されるものがいくつも登場している。
一方、こちらは自分のマナゾーンの枚数を参照するのが、それら類似カードとの最大の相違点。
そのため、相手がマナブーストでこちらよりマナの数に差を付けた状態で正規コストを支払ってクリーチャーを召喚した時にも誘発するのは《制御の翼 オリオティス》などにはなかった利点。
そうでなくても、自分が後攻なら、相手がマナを使い切ってクリーチャーを出した時点でマナを増やせる。すなわち後攻に生じるマナの劣勢を埋めることができるのである。
一方、効果は1マナ増えるだけであるため、コスト踏み倒しメタとしては不安定。
また自分がチャージをあえてしないことで、発動の機会を増やす事もできる。
相手がテンポ通りにクリーチャーを出すたびに自動でマナブーストできるので、手札を温存することができる。すなわち、擬似的な置きドローとして使うことができる。
とはいえ、マナブーストは相手依存になり、相手にマナの少ない状態を晒し続ける事にもなる。《天幕船 ドンデンブタイ》など手札を保持することがマナの劣勢を埋めることに繋がるカードと組み合わせたい。
逆に自分のマナが相手よりも多いと発動の機会は減る。
他のマナブースト札は採用しない方がこのカードの活躍の機会は増えるが、他ならぬこのカード自身がマナブースト札であり、使い続ければ最終的には腐る。G・ストライクを持っているため、完全には腐らないのが救いか。
自分のマナを失うデメリットがあるカードと組み合わせるのも良い。例えばマナ爆誕は軽量なものが存在するが、序盤に使うほどテンポアドバンテージを損ないやすい。そこにこのカードを組み合わせることで、ある程度マナを維持しつつ展開していくことが期待できる。
豪快なマナブーストではなく、相手との差を埋める、もしくは相手の一歩先を行くという形で輝く、状況依存の極めて変則的なマナブースト札である。
活躍させるならば、時にはチャージを見送るなど、その時の状況に応じた柔軟なプレイングが必要となるだろう。
輪状の形状からして、名前は加速器ならぬ加速樹という駄洒落だろう。カードイラストの光の渦も加速器内で光速近くまで加速される粒子を表していると取れる。