ビートダウン(ゲーム用語)

相手プレイヤーに積極的に攻撃すること、またはその様子。
コントロール」の対義語。
「ビートダウンする」「ビートダウンを仕掛ける」などのように使う。「ビート」と略して使われることも多い。

  • 語源はBeat(殴る)Down(倒す)から。

ビートダウン(デッキタイプ)

デッキタイプの分類の一つ。コントロールとは対極。
クリーチャーによって積極的に攻撃し、勝利することを目指すデッキの総称である。

基本的にバトルゾーンコントロールなどはあまり考えず、防御よりも攻撃に重きを置いている。そのため、複雑なギミックを持たない(持てない)デッキが多い。

  • ちなみにデュエル・マスターズ公式HPのデッキ紹介においてこの言葉が使われたため、半ば公式化してしまった。どのTCGでも多用される言葉ではあるが。
  • デッキビルダーの解説書に上級テクニックとしてこの用語が使われている。公式が固めたのだろうか。

大雑把に下記の2種類(3種類)に大別される。

速攻

2、3ターン目からシールドブレイクしていき、3〜6ターン目で決着を目指すタイプがスタンダード。早い話がビートダウンの中でも特に速いもの。

デッキはほぼすべて攻めるためのもので埋め尽くす。《火炎流星弾》のような攻めに必要なカードも含む。

《ホーリー・スパーク》のような受け専用のS・トリガーはデッキに入ることがあるが、ドローしても立ち回りに全く使わず、取れる行動は「殴る」か「待つ(溜める)」の二択しか持たない。

中速ビートダウン

速攻よりは遅いが、基本的には終盤まで積極的に攻撃して勝負をつけるタイプ。遅い分、速攻よりは重くて強力なカードを使う。マナブースト手札交換を採用したデッキは基本的にこちらに分類される。

速攻において「殴る」か「待つ(溜める)」しかできない間でも、マナブースト手札補充を採用することで「準備する」という第3の選択肢を得ることができる。

(撹乱的アグロ / メタビート)

上の2つでもないが、最終的には殴り勝つことをフィニッシュにするデッキが該当する。
撹乱的アグロの名称はMtGの開発部による6つ分類の1つから借用した。

速攻が「殴る・待つ」、中速ビートダウンが「殴る・待つ・準備する」を主体にしていることと対比すると、撹乱的アグロは「殴る・待つ・準備する・妨害する」の第4の選択肢を採用しているのがポイント。

同じカードゲームのくくりとして、概念として類似したデッキタイプはあるが、やはりデュエマには馴染みが薄い。
こちらではcipや超次元呪文などで展開と妨害を両立し、相手が攻めあぐねる状況を作って締めるデッキタイプといえるか。

また、ガチガチのコントロールデッキと比較して、明確なフィニッシャーが数種類あるというよりも、出たクリーチャーは全員打点としてプレイヤーへの攻撃に参加するイメージも含む。
シールドブレイクに参加する《解体人形ジェニー》あたりは撹乱的アグロを行っているクリーチャーといえる。
一方《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》などをフィニッシャーにするデッキは、原則それを立てるまでは攻撃を開始しないため、撹乱的アグロではない。

判断に困るのが《CRYMAX ジャオウガ》で、【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】は基本的に殴って勝つことには違いないだろうが、その取り巻きは《CRYMAX ジャオウガ》が出る前に攻撃するのに旨味がないから攻撃していないだけで、やろうと思えば《天災 デドダム》を下敷きに《SSS級天災 デッドダムド》でシールドブレイクの択もできなくはない。
流石に《終末の監視者 ジ・ウォッチ》まで立てて蓋をしてから攻撃を開始するタイプならコントロールに分類できる。

また、除去ハンデスといった直接的に相手の動きを制限するのではなく、メタカードで間接的に相手の動きを制限する「メタビート」のほうがデュエマには馴染み深い。

参考